私のミニバン、メーターパネルに警告灯が点灯!絶対覚えておきたい警告灯の種類と意味。

メーターパネルに、普段はエンジンONした後すぐに消える「色々な図形」(警告灯)が、今日は点きっぱなしになっている!

油圧警告灯

「何?コレ?本格カレー屋さんのルーを入れる容器?それとも急須?」

「クルマなんて、家族みんなで旅行をしたり、近所に買い物に行ったり、あくまでも移動する手段でしか無い!」・・・・

そんな、クルマ自体にはあまり興味がないあなたにとってこれら「図柄」(警告灯)の意味、ちょっとわかりにくいですよね。

この急須のような図柄以外にも何種類かありますが、これらは「警告灯」と云うエンジン等の機関部品に不具合等が発生した場合、ドライバーであるあなたに警告を促すシステムなのです。

今すぐエンジン停止をしないとまずい事になる「警告灯」や、その他、そんなに緊急ではない「警告灯」もあります。

今回はそんな警告灯の種類とその意味をご説明したいと思います。

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「赤色」の警告灯は緊急処置が必要!

赤色の警告灯は緊急を促すモノが多く、すみやかに対処する必要があります。

ここでは警告灯の種類について解説していきます。

油圧警告灯

エンジン内部には、内部の部品を円滑に動かすため、オイルが循環しております。

そのオイルがきちんと循環しているかどうかに関わる警告灯となります。

警告灯が点く原因は

  1. オイルが漏れている場合。
  2. オイル交換を長期間行ってないが為に、オイルが焦げて一部タールのような固体になってしまった場合。(これを一般的に「スラッジ」と言う!)
  3. 循環させるためのポンプなどが壊れている場合。
  4. オイルストレーナー(オイルを循環させる行程で固形の異物を取り除くフィルターのようなパーツ)が目詰まりしている場合。

などで点灯します。

どのパターンも循環するオイルの量が少なくなっている事が直接の原因。

オイルが少ないとエンジン内部の金属部品が直に擦れあって、摩擦熱などで金属部品が焼付いたり、変形や断裂等で、エンジン全体が壊れます。

エンジン全体が壊れてしまうとエンジンを丸ごと交換になりますので新品なら50万円程掛かる場合もあります。

走行中この警告灯が点いた時はすぐにハザードボタンを押して停車、エンジンを止めましょう。

早めの処置ならもっと安い修理代で済みます。

高水温警告灯

エンジンは常時ガソリンを燃焼させて動いており、その熱量は、自分の熱で自分を壊してしまうほどのものすごい高温になります。

もちろん、壊れてはまずいので、ラジエーターやウォーターポンプなどの冷却装置で冷却水を循環させます。

その冷却装置に何かしらの不具合が発生した場合や、通常冷却水もオイル同様循環しているので減る事はないのですが、何かしらの原因で減ってしまった場合などに点灯します。

このまま走り続けた場合「オーバーヒート」という状態になり、最もひどい場合上記と同様エンジンを丸ごと交換しなければならない場合があります。

もしも走行中点灯した場合、感覚的にあと少し走れそうな感じがしても、その「あと少し」を走ってしまったが為に致命的な損傷を負う場合がありますので、速やかにハザードランプを出して安全に停止させ、エンジンを止めましょう。

また、車種によっては「水温計」が付いてます。

水温計

水温計は正常なら針は大体真ん中にあります。

真夏の暑い日に6~7部あたりを指している場合がありますが、それ以上になった場合は冷却装置に何かしらの不具合が発生したと考えて間違いないでしょう。

上記の対処法同様にエンジンを止めましょう。

充電警告灯

主にクルマが発電出来なくなった時に点灯します。

クルマは常にオルタネーターと呼ばれる発電機で電気を作りながら走ります。

車内の電気は音楽を再生したり、ナビを使ったりする場合はもちろん、エンジン内部でガソリンを爆発させる為にも必要となります。

その為、発電機が壊れてしまうと走行中でもエンジンが止まり、掛け直しても掛からずそのまま走行不能になってしまいます。

但し、壊れてしまってもバッテリーに残った電気で少しの間だけ走る事ができますので、点灯したら速やかに安全な場所を見つけエンジンを止めましょう。

排気温度警告灯

排気ガスの温度が高温になりすぎた時に点灯します。

ガソリンが完全燃焼していない事で発生する不燃焼ガスが主な原因となります。

クルマの背面にある排ガスが吹き出るパイプ「マフラー」はクルマの前部にあるエンジンから「中間パイプ」を経て繋がっているものですが、高温の排ガスが場合によってはそれらが真っ赤になるほど加熱させます。

対処法としては、他と同様安全な場所にクルマを停める事ですが、停める際に雑草など燃えやすいモノが、車体下にあると引火する恐れがありますのでその点も注意が必要。

赤色警告灯はJAFなどのレッカーサービスが必要

JAF レッカー車

赤色警告灯は緊急停車後、自走は控えたほうがよい場合がほとんどです。

レッカー代をケチったばかりに故障箇所にとどめを刺してしまう事も珍しい話ではありません。

無料で使えるレッカーでは、(契約しているなら)JAFの他、購入した中古車販売店の保証に無料レッカーサービスが付いているモノもあります。

それらを利用し購入した販売店やディーラーなどで修理しましょう。

「黄色」警告灯はそんなに緊急ではないけど早めの修理を!

警告灯には「赤色」以外にも「黄色」に点灯している警告灯も存在しています。

赤色ほどは緊急を要しませんが、不具合の可能性が非常に高いものなので、こちらも対処していきましょう。

エンジン警告灯

主にガソリンがきちんと完全燃焼しているかどうかに関わる警告灯です。

この警告灯が点く原因は

  1. 排気ガスの酸素濃度を検知する「O²センサー」が異常を検知したか、センサー本体に不具合が発生した。
  2. 吸気した酸素を検知する「エアフローセンサー」が異常を検知したか、センサー本体に不具合が発生した。

他にもありますが、主にどちらかとなります。

・・・・とこんな事言われても意味がわからないですよね。

単純に多少パワーダウンして、少し燃費が悪くなりますが、「赤色」警告灯のようにすぐに対処しないとエンジン本体に致命的なダメージを負うというものではありません。

但し、そのまま乗り続けていると思わぬ弊害が発生する場合がありますので、できるだけ早めに修理しましょう。

また、センサー自体が壊れてエンジン本体は何も調子悪くない場合もあります。

エアバック警告灯

エアバックとは衝突時にハンドルなどから丈夫な風船のような空気が詰まった袋が飛び出し運転者や同乗者の安全を確保するシステム。

衝突事故を起こした時にエアバックが正常に機能しないかもしれないという警告。

通常走るには問題ありませんが、万が一の事故の、生死を分かつキーポイントになるかもしれませんので、早めに修理しましょう。

また、エアバック警告灯はリコール(不良品を料金はメーカー負担で修理交換する事)が出ている場合があります。

ABS警告灯

「ABS」(アンチロックブレーキシステム)とは、急ブレーキをするとフロントタイヤが滑ってしまい、その状態でハンドルを切っても曲がらない現象を軽減する為のシステムで、正常に機能している場合、自動的にブレーキ開度を調整しハンドルが応答するようになるシステム。

警告灯が点いていると、そのシステムが正常に機能しないかもしれないという警告。

急ブレーキをしない運転をしていればあまり関係ありませんが、あなたが注意していても貰い事故のような状況で急ブレーキが必要な場面があるかもしれません。

また、運転者のブレーキペダル操作による「人間ABS」も可能ですが、緊迫した場面で高い精度で咄嗟(とっさ)に行うには、反復練習が必要であり、なかなかコンピューターが演算する完璧なABSのようには行きません。

警告灯が点いた場合、早めの点検修理が必要です。

また、ABS警告灯も、リコール(不良品を料金はメーカー負担で修理交換する事)が出ている場合があります。

自分のクルマの「リコール」はWEBサイトで調べられる!

あなたのクルマの「車検証」をご用意下さい。

国土交通省・自動車のリコール・不具合情報

上記の国土交通省「自動車のリコール・不具合情報」のページを開いて頂き、下記写真を参考に「車名(メーカー名)」と「型式」を入力してページ下部にある「検索」ボタンを押して下さい。

車検証・車名・型式
国土交通省・自動車のリコール・不具合情報
リコール検索結果
リコール詳細

タイヤ空気圧警告灯

タイヤの空気圧が減ってしまった場合に点灯する警告灯。

対処法としては近くのガソリンスタンドに入り、空気圧を調整する機械で規定値の空気圧にしましょう。

規定の空気圧を知るには、運転席もしくは助手席のドアを開けた時に見える「縁」に下記写真のようなステッカーが張ってあります。

規定タイヤ空気圧

このクルマはアルファード10系ですが、空気圧は2.3kPaである事がわかります。

もしもよく分からないようでしたらガソリンスタンドの店員さんにやってもらいましょう。

費用はほとんどの場合で無料、極稀に50円、100円と料金が発生する場合があります。

また、少々余談ですが、タイヤ空気圧警告灯は付いていないクルマのほうが多いので、点いてないから安心なんて事はありません。

ハンドル操作がいつもより重い感じがしたり、普段より妙に燃費が悪かったりなど、違和感を感じたら、まずタイヤの見た目がどうなっているか確認し、ちょっとでもたわんでいるようでしたらすぐにガソリンスタンドに行きましょう。

ミニバン各車の警告灯!

ここからは各ミニバンに応じた警告灯をお見せいたします。

あなたの愛車で同様の警告灯が点灯している場合は注意してください。

アルファード10系

アルファード10系・警告灯

エスティマ50系

エスティマ50系・警告灯

エスティマ30系

エスティマ30系・警告灯

エスティマ30系はスピードメーターやタコメーター(エンジン回転数)のパネルと警告灯のパネルが別体になっております。

アイシス

アイシス・警告灯

エリシオン

エリシオン・警告灯

オデッセイRB型

オデッセイRB型・警告灯

ステップワゴンRG型

ステップワゴンRG型・警告灯

冷却水温度警告灯:赤は上述の通り「オーバーヒート」の可能性がある極めて危険な状態ですので、直ちに安全な場所に停止、レッカーを呼びましょう。

青はエンジンの掛け始めなど冷却水が冷たすぎる場合点灯します。

エンジン始動後30分以上経っても消えない場合は何かしらの異常が考えられますので早めの修理が必要です。

セレナC25系

セレナC25系・警告灯

Lock警告灯:イグニッションノブをLOCKに戻し忘れている場合に点灯。

イグニッションノブ セレナ
参考:イグニッションノブ

Key警告灯:インテリジェントキーを携帯していないか、電池が弱っている場合に点灯。

MPV LY系

MPV LY系・警告灯

まとめ

緊急停止が必要な警告灯はおおむね「油圧警告灯」「高水温警告灯」「充電警告灯」「排気温度警告灯」。

それ以外は出来るだけ早めの修理を強く推奨しますが、多少時間が開いてもなんとかなる場合がほとんどです。

ただし、最低限の目安として、最も遅くなっても、あなたの次の休日には修理屋さんに持っていくようにしましょう。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。

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