中古車購入する時に値引き要求した方が本当に安く買えるのか?

中古車 値引き

みなさんこんにちは。埼玉県にあるミニバン専門店ラインアップ代表の菊池です。

中古車に限らず、新車でも、クルマの購入時は値引きが出来て当たり前だと思う方も多いですよね。

実際に当店でも、値引きを求めてこられるお客様もいます。

そこで今回は中古車購入時の値引きについて。

以下、執筆は中古車販売店の経営16年のラインアップ創業者が解説しています。↓

 

ネットで調べてみると、全ての自動車販売店は値下げ交渉可能で10万から40万まで値下げできる!

営業マンが無理ですというのは完全に前振りなので、粘ってみてください。
なんて言っているサイトがあります。

果たして、これは本当なのでしょうか?

僕自身、10年間、営業として中古車販売を実際にやってきたのですが、値引き要求してくるお客さん、してこないお客さん、両方います。

「もうちょっと安くならないの?」、「70万円を60万円までまけろ」、「○○万円安くしてくれた今買ってやってもいい」、「値引き出来ないのなら他で買う」etc…

今までホント色んな値引き要求がありました。実際に値引きしたこともありますし、断ったこともあります。

少しでも安く買いたいという気持ちはよーく分かりますし、気持ちよく買って頂きたいという思いもあります。

昔は融通がきいた時代も確かにあったと思いますが、実際はどうなっているのでしょうか。

 

そこで今回のテーマ

「中古車購入する時に値引き要求した方が本当に安く買えるのか?」

を詳しく解説したいと思います。

タップできる目次

これは実際にあった話です。

もう10年以上前に某ディーラーの中古車センターに僕が勤務していたときのことです。

当時、僕は27才で営業所の中ではトップ営業マンとしてバリバリ仕事をこなしていました。

あるとき年配のお客さんにセダンの中古車の商談をしてかなり値引きを要求されながらも、ご契約を頂いたんです。

その数日後、お店にやってきて、「さらに○○万円値引きしてくれないか?」と言われたので、「契約後にさらに値引きすることは出来ません。」

と、普通に答えたところ、「これ以上値引きしないなら、車の契約自体キャンセルしてやるからな。そうなったらお前困るんじゃないのか?」と怒りながら言ってきたんですね。

その後、そのお客さんはもともと新車ディーラーの方の顧客だったらしく、新車の営業マンに何とかしろと話しをして、それが僕の上司である所長に伝わり、新車の営業マンと所長の2人がかりで「お前なにやってんだ、○○さんが怒ってるじゃないか!どうしてくれんだ!」的なことを責め立てられたんです。

その時の僕の正直な気持ち

「こいつら何言ってんだ…」

だったんですね(笑)

こういった経験を踏まえて言えることがあります。

 

ある一線を越えた値引き要求はお客様も販売店も後味が悪くなる場合があります。

 

必要以上に値引きを要求されてしまった結果、整備の手抜きや内装、外装の仕上げの手抜き、アフターの手抜き、全てにおいて手抜きをされることになりかねません。

どんなに嫌なお客さんにも営業マンは笑顔で対応は一応します。

ただし、腹の中はまったく違います。

なぜなら、営業マンである前に、一人の人間だからです。

お客様は家族のためにも少しでも安くしたい!という気持ちは当然ながらあるでしょう。

ただ、営業マンにも生活があり、家族のために働いているのです。

買ってやるのだから営業成績になるからいいだろ!と言うお客様も中にはいらっしゃいます。

お客様だから、買ってくれるから偉い!と言うわけではありません。

あくまでお客様とお店は「対等」な関係だと私は考えています。

当然会社である以上利益を得ないと人件費も捻出できないのです。

 

当たり前の話ですよね。

あなたが働く会社でお客様から同じように値引きを毎回要求されたらどうでしょうか?
あまり良い気はしないはずです。

同じように私たちにも限界がありますし、値引きで勝負して納得してもらうことは、プロではない!と思っています。

値引きもなくお客様が納得し、買ってよかった!と笑顔で決断していただける。

そんな中古車を仕入れし、メンテナンスし、お客様に寄り添いながら一緒にご希望の車を探す。

それこそがプロの営業マンの在り方ではないか?と私は思います。

なので、今現在、当店ではそういったお客さんには車を販売しないことにしています。

丁寧にお断りします。

単純に利益が減るとかそういったことではありません。

値下げ要求する必要もない納得のできる中古車選びをお客様と一緒に全力でやらせていただきます!

賛美両論あると思いますが、本音ではお客さんとは長く良い付き合いをしてゆきたいと思っています。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

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