みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、アルファードやステップワゴン、エスティマなど人気のミニバンだけを展示した格安中古車専門店、ラインアップの菊池です。
中古車のセールスポイントとして、「ワンオーナー車!」という響きは、スーパーマーケットなどのポップと同様に「産地直送!」「数量限定!」みたいに、ワンオーナーというだけで程度が良いというイメージを持たれる方が多いのではないでしょうか?
一般的に言われているところとしては…
◆ワンオーナー車とは
その車の過去の所有者が1人だという意味で、一般的には複数オーナーに乗られてきた車よりも、ワンオーナー車の方が程度が良いとされている。
その理由として前のオーナーは新車を買える金銭的な余裕がある人で、お金がある人が乗っていた車なら、ディーラーでまめにメンテナンスを行っていたから車両状態が良いはず。
◆女性ワンオーナー車とは
その車の過去の所有者が1人の女性という意味で、喫煙をしない、あまりスピードを出したりもせず乗り方も丁寧だからワンオーナー車の中でもさらに女性ワンオーナー車は車両状態もすこぶる良いとされている。
実際はどうなのか…
当店でも、お客さんから「この車はワンオーナーなの?」と聞かれることが時々あります。
担当者が「いいえ、こちらのお車はワンオーナーではないと思いますよ」と答えると、「そっかぁ…じゃあツーオーナーなのか?」こんなやりとりを何度か聞いたことがあります。
あなたも、ワンオーナーの中古車は、複数オーナーよりも断然程度が良いと思っていませんか?
そう思っているのであれば、ワンオーナー車が程度が良いという根拠はなんでしょうか?
「ん!根拠?同じ人がずーっと乗っていた車だから、色んな人が乗り継いできた車よりは程度が良いんじゃないの?」(こんな風に思っているのではないでしょうか。)
では、なぜ、同じ人がずーっと乗っていた車は程度が良いと言えるのか?(掘り下げますよ!笑)
「ずっと一人の同じ人が大切に乗ってきた車だから、程度が良いんじゃないの」(そうきますか。)
では、見ず知らずのワンオーナーの人が大切に乗ってきたかどうかは、どうやって判断するのですか?(さらに掘り下げますよー)
「それは、整備記録を見て、いつどんなメンテナンスをどれくらいの頻度で行ってきたか見れば、しっかりメンテナンスされてきた車かどうか分かるんじゃないの」(確かにそうですね。)
で、あれば、整備記録が残っていれば、ワンオーナーだろうがツーオーナーだろうが、どちらでも良いってことになりますよね?(ツッコミますよー笑)
「うーん…でも、ワンオーナーってことは前オーナーは新車を買える金銭的に余裕がある人なのだから、メンテナンスもシッカリやってる確率が高いんじゃない!」(なるほどぉ。確かにその通り!)
ですが、新車を買う人全てがお金持ちとは限らないですよ。余裕は無くてカツカツだけど、60回払いとかのフルローンやカーリースで無理して新車を買ってる人も沢山いますよね?(引きませんよー)
「そうだけど…でも、女性ワンオーナーなら飛ばしたり雑な運転をしたりしないから絶対に程度がいいはず!」(確かにそうですよね)
確かに女性はゆっくり走る方が多いですよね。でも、女性は自動車に関心があまり無くて知識もない、ボンネットも開けたこともない、オイル交換は車検の時にしかしない。そんな女性がずーっと乗っていた可能性もありますよね?(意外と多いですよ)
まあ、こんな感じでざっとワンオーナー車について、掘り下げてみました。
良いワンオーナー車と悪いワンオーナー車を見極める方法とは?
新車保証書と整備記録簿(メンテナンスノート)、定期点検や車検毎にディーラーや整備工場の整備記録があれば優良なワンオーナー車の確率が高いと言えます。
しかし、新車保証書と整備記録簿はあるけれども整備記録が記載されていない、整備記録簿自体が無い。こういった名ばかりのワンオーナー車も多数あるので注意が必要です。
悪いワンオーナー車とは、メンテナンスをしていない、ケチだったり自動車に関心が無く知識も無い、ボンネットも開けたことがない、オイル交換もずーっとしていない、これは悪いワンオーナー車と言えます。
逆に言えば複数オーナーの中古車でも、新車時から直近までの整備記録がしっかりと残っているのであれば、名ばかりの悪いワンオーナー車よりは良いと言えます。
中古車の程度を見極める上で一番大切なことは?
ワンオーナー車でも複数オーナーでも、新車時から直近まで整備記録がしっかりと残っている車というのは、10年落ち、10万km走行の中古車では、実は、ほとんど無いのが現状で、10台中1台あるかないか…
あなたがこれからお金を出して購入する中古車の程度の良し悪しを見極める確実な方法は、第三者機関であるJAAA(日本自動車鑑定協会)が発行する「鑑定書」が附帯されている車を選ぶことです。
過去の整備記録があるかないかも、もちろん、その車の状態を推測する上で大切な要素になりますが、それよりも、一番大切なことは、「今現状の状態」これに尽きます。
その評価を客観的に判断し、書面で保証してくれるのが、第三者機関の中古車鑑定書になります。
内外装の状態、エンジン等主要機関面、修復歴の有無、走行距離が実走行かどうか。
今現状の車両状態をプロの鑑定士が「鑑定書」で保証してくれることで素人のあなたでも程度の良し悪しを正確に知ることが出来ます。
鑑定書が付いた中古車をID車両と呼びます。こちらで詳しく解説しています▶ID車両はクルマに詳しくない方でも安心して購入出来る画期的なシステム
最後に
私、菊池は仕入れ業務からお客様対応までのほぼ全てを行っているのですが、個人的には、ワンオーナー車だから程度が良いとか、整備記録があるから程度が良いといった見方はしていませんし、お客様にも同じようにお伝えしています。
あくまでも現車を下見した時のエンジンの音や吹け具合、内外装の状態やその他の機関面や装備面の動作確認などから、総合的に程度の良し悪しを判断するようにしています。
これから販売する車ですから、何より大切なのが今現状の状態で、それがすべてだと思っているからです。
そして二重チェックの意味でJAAA(日本自動車鑑定協会)に依頼して店舗まで来てもらい仕入れた車を一台一台鑑定してもらうことで、ユーザーに客観的な判断材料を持って頂きご納得の上で購入して頂きたいと思っています。
営業マンの「この車は程度が良いですよ!」といった何の根拠もないセールストークは当店ではあり得ません。
鑑定書がある以上、程度の評価が高いものもあれば低めの車もあります。それが現実なのでありのままユーザーへ情報を公開しています。
そういった透明性が信頼に繋がり、安心して購入できる一つの要素だと信じているからです。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。