みなさんこんにちは!埼玉県入間郡三芳町にあるコミコミ80万円以下の「ミニバン中古車専門店ラインアップ」代表の菊池です。
ヴォクシー(VOXY)の中古車購入を検討している時には「燃費」が必ず気になるところだと思います。
「カタログ燃費には13km/Lとか書いてあるけど実際にはそこまで出ないだろうし、街乗りでの実際の燃費や高速道路ではどうなんだろう・・実際乗っているユーザーの口コミも気になる」こんな疑問ありますよね。
そこで今回は、中古車市場でも人気のミニバン、トヨタヴォクシー(ZRR70型・平成19年~平成25年)にスポットを当てて詳しく解説したいと思います。
ヴォクシー(ZRR70)実際の燃費はどれくらい?
・街乗りで10.0km/L
・高速道路で12.0km/L
・カタログ燃費 14.4km/L *10・15モード グレードZS
実際にヴォクシーに乗っているユーザーレビューからの平均値となりますが、街乗りで実燃費10.0km/Lは優秀なのではないでしょうか。
「本当にそんなに燃費いいの?」と思われる方もいると思いますので、次に実際にヴォクシー(ZRR70)に乗っている方達の口コミをご紹介します。
ヴォクシー燃費の口コミ
「燃費的には、都内在住ですが、10km/l後半を維持していますので、高速メインだと12km/lを越えます、このサイズでは十分な結果だと思います。」
「片道16kmの真冬の通勤に使うと、カタログ燃費13.4km/Lとほぼ同等になります。」
「坂道が多い土地柄なので、上りで燃費悪くなる。平均燃費7km/Lじゃ話にならん。車重が重いのは仕方ないが、このクラスで普通に10~12km/L叩きだして欲しい。」
「カタログ燃費14.4km/L(JC08モード 13.6km/L)に対し、現在平均で15.2km/L出ています。エンジンが冷えたままで走り終わってしまう冬場や、エアコンを入れる夏場は燃費がガクンと落ちます。」
引用https://e-nenpi.com/
口コミを見ていくと、中には悪いと7km/Lしか走らない、良いと14.0km/Lも走るという方もいるので、走る場所や時間、季節、乗り方が影響するのは言うまでもありませんが、平均的には10.0km/Lの燃費というのは分かると思います。
ヴォクシー(ZRR70)ってどんな車?
発売期間が平成19年~平成25年の2代目ヴォクシー(ZRR70)と言えば、2段積みデザインのヘッドライトとスポーティーな外観でカッコいい5ナンバーサイズミニバンの代名詞となっています。(ZS/Zは3ナンバー)
ヴォクシー(ZRR70)については、ヴォクシーの中古車「かっこよく乗りたい30代の子育て世代のパパ」に選ばれる理由の過去記事で詳しく解説してありますのでぜひ参考にしてください。
ちなみに、先代の初代ヴォクシー(AZR60)はエンジンの故障が多く中古では手を出してはいけない車なので注意してください。初代ヴォクシーについては【買ったらヤバイ!】ノア/ヴォクシー60系はエンジン異音を必ずチェック!の記事で詳しく解説しています。
そして、多彩なシートアレンジが特徴で2列目シート中央部が折りたためウォークスルーも可能。3列目シートはワンタッチで折り畳みから跳ね上げまでできる「ワンタッチスペースアップシート」を採用。
上級グレードにはパドルシフトと呼ばれる7速ステアマチック付きCVTが搭載され、スポーティな走行も楽しめるミニバンとなっています。
諸元・エンジン
発売期間
平成19年6月~平成25年12月
乗車定員
5名・7名・8名
エンジン
3ZR-FE型 2.0L 直4DOHC
3ZR-FA型 2.0L 直4DOHC バルブマチック
変速機(AT)
CVTインパネシフト
全長
標準車 4,595mm
Z/ZS 4,640mm
全幅
標準車 1,695mm
Z/ZS 1,720mm
全高
FF 1,850mm
4WD 1,875mm
車両重量
1,530kg~1,730kg
ヴォクシー(ZRR70)に搭載される3ZR-FA型エンジンに新採用されたバルブマチックとはどういうものか、説明を載せておきますね。
バルブマチックとは?
「新開発のバルブマチックは、流入する空気の量を、これまでのスロットルバルブの開閉量にかえて、吸気バルブのリフト量の変化により調量するものであり、吸気バルブのリフト量と開閉時期を無段階に連続制御する機構である。
これにより、吸気バルブのリフト量と開閉タイミングを運転状態に応じて最適にコントロールし、低燃費と動力性能の向上を両立させている。」
引用https://newsroom.toyota.co.jp/
ちょっとメカ的なことはよく分からない・・ですよね。実際にどんないいことがあるのか下記に分かりやすくまとめました。
- 5~10%の燃費向上
- CO2削減
- 10%以上の出力向上
- アクセル操作に対する応答性の向上
要するに、同じ2000ccのエンジンでも従来型より燃費が向上したりパワーが上がったり、アクセルを踏んだ時のレスポンスがよくなったということです。
ヴォクシー前期型(平成19年6月~平成22年3月)では「ZS」グレードにしかバルブマチック仕様のエンジンが搭載されていませんでしたが、後期型(平成22年4月~平成25年12月)からは「全グレード」にバルブマチック仕様のエンジンが搭載されることになりした。
このように燃費向上を果たしたヴォクシー(ZRR70)ですが、フルモデルチェンジ後にハイブリッドモデル(平成26年1月~現在)が登場します。
「ハイブリッドの方が燃費は抜群にいいんだよね!」こんな風に思うのではないでしょうか?
もちろん、ハイブリッドの方が圧倒的な低燃費となりますので今からヴォクシーの中古購入を検討している方は気になるところだと思います。
そこで次に、2代目ヴォクシー(ZRR70)と3代目ヴォクシーハイブリッド(ZWR80)がどれくらい燃費に差があるのかを比較してみたいと思います。
現行ハイブリッド(ZWR80)との燃費比較
JCO燃費 | 実燃費 | |
ZRR70 | 13.6km/L | 11.0km/L |
ハイブリッド | 23.8km/L | 17.3km/L |
このように、2代目ヴォクシー(ZRR70)の実燃費11.0km/Lに対して3代目ヴォクシーハイブリッド(ZWR80)の実燃費は17.3km/Lと、6.3km/Lも低燃費となっています。
「燃費が6.3km/Lもいいなら、ハイブリッドを買った方が維持費も安いしお得だよね!」と思う方も大勢いらっしゃると思います。
ですが、一つ落とし穴があります。
それは、そもそもの車両購入価格がぜんぜん違うということなんです。購入価格と維持費を合わせたトータルで比較しないとどちらがコストパフォーマンスが高いのか分かりづらいですよね。
そこで2代目ヴォクシー(ZRR70)と3代目ヴォクシー(ZWR80)がどれくらいの中古価格なのかを比較してみたいと思います。
ヴォクシー中古車の平均価格(埼玉県)
車両本体価格平均 | |
ZRR70 | 115万円 |
ハイブリッド | 215万円 |
埼玉県で販売されているヴォクシーの中古価格を比較してみると、ハイブリッドの方が約100万円ほど車体価格が高くなることが分かります。
「でも、ハイブリッドの方が燃費が断然いいのだからトータルではやっぱりお得なんじゃないの!?」こんな声が聞こえてきそうです。
それでは実際にシュミレーションしてみましょう。
- 購入時の車両価格の差は100万円
- 燃費の差は6.3km/L
一般的な年間走行距離数を1万km/年間とした場合にかかる年間のガソリン代は下記表となります。※リッター140円計算
年間ガソリン代 | |
ZRR70 | 127,000円 |
ハイブリッド | 81,000円 |
このように、ハイブリッドの方がZRR70よりも、年間ガソリン代が46,000円安いことが分かります。
年間のガソリン代が46,000円安いということは、10年間乗った場合に、460,000円安くなりますよね。
「なるほど、ハイブリッドだと10年間乗って46万円ガソリン代が安くなるのかぁ」
「ん!?でもそもそも車を買うときの差が100万円あるから、10年間乗るケースだとハイブリッドの方がトータルで割高になっちゃうんじゃない・・」
「あっ!20年間乗ればハイブリッドの方が92万円ガソリン代が安くなるから、えーと、」
そうなんです、ハイブリッドの方が年間ガソリン代が46,000円安くなるということは、20年間乗り続けてやっとプラスマイナスゼロになる。21年目から車両代も含めたトータルのコストパフォーマンスでプラスになってくるという計算になりますね。
「いくらなんでも中古で買って20年以上乗ることはないから、それならハイブリッドじゃなくても購入額が安いZRR70の方がトータルでもコスパがいいんだね!」
確かに計算するとそういうことになりますね。でも、ハイブリッドに乗ること自体がステータスでもありますし、見た目も全然違うし新しいモデルなので、コスパだけではない満足感が得られることは間違いありません。
お財布にゆとりがある方はハイブリッドモデルを選ぶのもありでしょう。
次に同年代のライバル車である、日産セレナとホンダステップワゴンとの燃費を比較してみます。
同年代のライバル車との燃費比較
実燃費 | |
ヴォクシー(ZRR70) | 11.0kn/L |
セレナ(C25) | 10.0km/L |
ステップワゴン(RG1) | 9.5km/L |
同時期に発売された5ナンバー枠ミニバン(2000cc)のライバル車との比較をしてみると、ヴォクシーが少しではありますが、燃費性能が高いことが分かります。
セレナとステップワゴンについては過去記事で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
参考記事 【ステップワゴンRG型ってどんな車?】
もちろん燃費以外にも室内の広さやシートアレンジ、運転し易さ、中古相場などのいろいろな要素も含めて比較検討するのが賢い方法といえます。
どのミニバンを選んだとしても、やはり燃費は気になるところですよね。 そこで次は燃費を良くする運転のコツをご紹介したいと思います。
燃費を良くする運転のコツ
1.急発進をしないこと
青信号に変わり発進の際にアクセルを必要以上に踏み込む「急発進」は燃費を悪くしますのでスピードが乗るまでは出来る限りゆっくり踏み込むようにしてください。
ただし、後続車がいる場合は迷惑にならないように気を付けてあげてくださいね。
2.アクセルを早めにOFFにする
走行中に赤信号で何度も停車すると思いますが、先の信号が変わりそうな時やすでに赤になっている場合は、出来るだけ早めにアクセルOFFにして惰性で走るようにしましょう。
カーブを曲がる時も同様に早い段階でアクセルOFFにして手前からゆるやかに減速して曲がるように心がけてください。
要は、アクセルとブレーキをメリハリのある操作を行うのではなくて表現が適切ではありませんが、アクセルもブレーキも出来る限り踏まない「ダラダラ惰性で走る」イメージとなります。難しいですが、上手にマスターするとリッター2.0km/L位は伸びるようになります。
まとめ
ヴォクシー(ZRR70)のカタログ燃費は14.4km/L(グレードZS)で、実際の実燃費としては、街乗りで10.0km/L、高速道路で12.0km/Lという口コミが多いです。
現行ハイブリッド(ZWR80)の実燃費17.3km/Lには劣りますが、中古車購入価格に100万円ほど差があるため、いくらハイブリッドが燃費が良いとはいえ、購入価格差を上回るコストパフォーマンスは20年以上乗らないと得られないので「車両購入価格+ガソリン代」を含めて比較することで正確なコスパを把握することができるといえます。
また、同じ5ナンバークラスミニバンのライバル車である、日産セレナ(C25)やホンダステップワゴン(RG1)との燃費比較では僅差ではありますが、ヴォクシーがより低燃費であることが分かりました。
中古市場では100万円前後で購入できるヴォクシー(ZRR70)。見た目もまだまだ古さを感じさせませんし、実燃費でリッター10.0km/Lは上出来なのではないでしょうか?
今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。