みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
当店でお車を購入される方や相談を受ける際に、「納車までどれくらいの期間がかかりますか?」とよく質問を受けます。
一般的な中古車販売店の場合ですと、普通車の場合、契約日から納車までにかかる日数は、早いところで2週間、遅いところで1か月ほどが多いです。
早い | 普通 | 遅い | |
納車までの日数 | 2週間 | 3週間 | 4週間 |
「え!納車まで1ヵ月もかかるの!?」と、思われるかもしれません。
やはり、購入を決めたからには早く乗り始めたいですよね。
もし、あなたが中古車を契約した後で、納車までに時間が掛かっていたら、
「納車までの間で何をやっているのか?」
「何もやっていないでダラダラ放置されているのではないか?」
車に詳しくない方ほど、そんな疑問や不安がよぎるのではないでしょうか?
そこで今回は、中古車を購入してからどれくらいの期間で納車出来るのかについて、普通車を例にあげて、納車までの目安となる日数や気を付けておきたいポイントを詳しく解説します。
納車までの流れ
購入する中古車が決まり、中古車販売店と契約してから納車までの間には、あなたが準備しなければならない必要書類があったり、販売店側が行う整備や車検登録などさまざまな工程があります。
分かりやすく下の図にまとめましたので、まずはこの図をご覧ください。
では、納車までの流れを簡単に説明していきます。
- 契約:現金払いなら手付金(10万円程度)、ローン払いなら審査と申し込みを行う。
- 書類準備:印鑑証明、委任状、車庫証明、購入者がこれらの必要書類を準備。用意が整ったら販売店へ提出。<1~2週間>
- 整備登録:整備やETCなどの電装品の取付け、車検取得、名義変更など、販売店が行う作業。<1~2週間>
- 最終確認:販売店にて車両の最終チェックや、車内クリーニングなど仕上げを行う。<1~2週間>
- 納車:車の受け取り時に残金の支払いを行う。
ざっと、このような流れで契約から納車まで進みます。
購入者が用意しなければならない必要書類については、【【図解入り】中古車を購入する時の必要書類を分かり易く解説。】こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
次に、納車までの日数に影響する作業について、販売店側が行う作業と、購入者が行う作業のそれぞれについて説明していきます。
納車の期間に影響する作業
購入者が行う作業
- 代金の支払い、ローン審査申し込みなどの手続き
- 印鑑証明、委任状、車庫証明など必要書類の取得
- 自動車保険の手続き
購入者がすることは主に、必要書類を用意することになりますが、普段忙しくてなかなか役所に印鑑証明や警察に車庫証明を取りに行けなかったりすることも多いですよね。
車庫証明の取得について【中古車の購入に必要な「車庫証明」ってなに?必要書類と取得方法や手順も知りたい!】こちらの記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
必要書類を販売店に提出しないと、車検や名義変更が行えないので、必要書類の提出が遅くなればなるほど、納車までの日数も伸びていくことになります。
販売店が行う作業
- 納車前の整備
- 車検取得や名義変更
- オプション装備(ETC/ナビ/ドライブレコーダー)などの取り付け
- 保証・自動車保険の手続き
- ポリマーコート、板金塗装、ルームクリーニングなど納車前仕上げ
- 納車前の念入りなチェック(走行テストや動作確認)
- 不良箇所を発見した場合の再整備
- 納車直前に洗車
車検を取ったらすぐに納車出来ると思うかもしれませんが、優良販売店ほど、このような流れを経てお客様のもとへ納車します。
逆を言うと、いい加減だったり悪質な販売店だと、上記作業をいかに手抜きしてさっさと納車するか、という考えで納車しようとします。
要するに、納車が早いお店だと2週間程度、遅いお店だと4週間程度、その差は上記作業をどれだけ念入りに丁寧に行っているかどうかと言えます。
いい加減で悪質な販売店では納車は早いですが、そのぶん納車前の整備をしなかったり、車内ルームクリーニングをやらなかったり、納車前の念入りなチェックをしないで、さっさと納車する業者が多いです。その結果、汚い車を渡されたり、不具合があるまま納車されてすぐ故障して、多くが販売店とトラブルになります。
せっかく楽しみにしていた車がそんないい加減に納車されてしまったら、非常に残念ですよね・・
一方、優良販売店では、整備工場で念入りに整備を行うので時間もかかります。電装品などオプションパーツの取付も専門業者で丁寧に取り付けてもらうことが多いです。
そして、納車時に綺麗な状態で乗っていただけるように、ポリマーコートや板金などの外装仕上げ、ルームクリーニングなどの内装仕上げもきちんと行います。
商品車として展示してある時から仕上げていますが、車は日数が経過すると少しずつ汚れてしまいますので、納車直前に再度ルームクリーニングや消臭を行います。
ここまでくれば納車が出来る状態に仕上がっているのですが、数週間前に整備に出した時の見落としや他に何か不具合が出ているかもしれないので再チェックします。
万全な状態で納車するためにも、念入りな走行チェックは欠かせません。実際に再チェックで不具合が見つかることもあります。その場合は、再度、整備工場にいれて再整備となります。
納車前のチェックと整備が終わって初めて安心して乗って頂ける車として納車出来ます。
早ければ早い方が良いのでしょうが、「質を落としてまで早く納車するメリットは無い」と私は考えます。
納車が早いお店は危険!
中古車の購入判断材料の一つに、納車までの期間を重視している方もいるのではないでしょうか?
「今乗っている車がもうすぐ車検が切れてしまう・・」「今乗っている車が調子が悪くていつ止まるか不安・・」「買ったからには早く乗りたい!」
もし、こういった理由であれば、出来るだけ早く納車して欲しいと思うのは当然ですよね?
ですが、納車が早いからといって、素直に喜んでいると痛い目にあうことが多いです。
なぜかというと、先ほども言いましたが、納車前の整備をしなかったり、車内ルームクリーニングをやらなかったり、納車前の念入りなチェックをしないで、さっさと納車しようとする業者が多いからです。
確かに納車は早いですけど、これじゃ困りますよね・・
納車は早いけど、いい加減だったり、悪質な手抜きを行う業者
- 車内クリーニングやボディのキズ消しの磨き作業を一切しない手抜き販売店
- 納車前のチェックをしない、いい加減で無責任な販売店
- ろくに整備しない、全く整備しない、悪質な販売店
- 整備をせず、一か八かで車検をうける悪質な販売店
- 評判が悪くいつも暇な不人気店
納車が早い店だと車検を取るための必要書類を渡した翌日に納車出来ることもあります。
それは、整備もせずに一か八かで車検を取りに行ってたまたま通ったからです。
「とりあえず車検通ったし、特に異音もしないからさっさと納車してしまおう」と考えてすぐに納車したがります。整備が雑な販売店は車の仕上げも雑なので実質、現状販売と同じであると考えて良いです。
納車待ちが少ないため、すぐに納車できる不人気店も危険な可能性があります。なぜ不人気なのか口コミや、店舗の様子を見たら分かってくることがあります。
それでも、もし、「今乗っている車がもうすぐ車検が切れてしまう・・」「今乗っている車が調子が悪くていつ止まるか不安・・」ということであれば、優良店では納車まで無料で代車を貸してくれるケースが多いので相談してみてください。
納車は早いけどいい加減なお店と、納車は少し遅いけど念入りにしっかりやってくれるお店、あなたはどちらで買いたいですか?
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。