こんにちは。17年目を迎えるミニバン専門店ラインアップ代表の菊池です。
中古車のオークション代行と聞くと、「希望の中古車が安く手に入るのでは？」と思っている方も多いのではないでしょうか？
たしかに、中古車販売店から買うよりも、オークションから直接仕入れて買う方が、なんか安く買えそうな気がしますよね。
なによりも一番の関心は、オークション代行に頼めば、中古車販売店に展示されている中古車を買うよりも、お得なのか？損なのか？ではないでしょうか。
そこで今回は、月間50万PVのブログを運営し、独立系の中古車店として日本一の読者数を持つ中古車業界のプロが、中古車オークションのすべてをお話しします。
中間マージンが無いから安い！と 単純に判断するのは危険
中古車オークション代行業者は、中古車販売店で購入するよりも20%以上安く購入できると言っています。
なぜ、これだけ安くなるかと言うと…中古車販売店の場合、お店を維持するために人件費・家 賃・光熱費・広告宣伝費などがかかるため、利益を上乗せして中間マージンをとっているから。
一方、中古車オークション代行の場合は、中間マージンが無く、代行手数料が5万円程度とリーズ ナブルなので、中古車販売店よりも安くなるとの事。
これだけ聞くとその通りなのでは？と思う人もいるでしょう。でも、この売り文句を信じてしまうと 手痛い目にあう可能性が高いので十分注意してください。
中古車オークション代行業者の中には、車の知識のない人をうまく騙して引き込み、暴利を貪っている業者もいます。次のページからどんなカラクリになっているのか全て暴露しますので、騙されてしまうんじゃないかと心配な方はぜひじっくりご覧ください。
中間マージンを削っても高く落札したら意味が無い
オークションで中間マージンを削れば安くなると簡単に判断できない理由の一つに質の良い中古車を安く落札できるかは業者の腕次第だと言うところです。
もし、相場感のない素人同然の業者に依頼した場合は、高く買われてしまうことも多々あります。 たとえ中間マージンを削れても高く落札されたら中古車販売店で買うより高くつくことだって大いにありえます。
それに中古車オークション代行業者のサイトには相場情報が掲載されていますが、この相場はどこからの情報なのか？誰がどのように算出しているのか？疑問だらけです。結局のところ「お得感」を演出しているに過ぎないのでしょう。
中古車の金額はあらゆる要素が影響してきます。中間マージンがないからといった単純な理由だけで安い！と言い切っている業者は疑った方が良いです。
絶対に必要な諸費用を隠して お得だと錯覚させている
通常、中古車販売店から買う時は「車両本体価格」+「諸費用」で乗り出し総額となります。
この 諸費用には安心して気持ちよく中古車に乗るために必要な整備・内外装の仕上げ・保証などが含まれます。例えば、車両本体価格80万円+諸費用20万円で100万円になるといったイメージです。
一方、オークション代行の場合は、基本的に車両本体のみの支払いになります。例えば、落札価格70万円＋輸送費＋月割自動車税＋リサイクル預託金＋落札料＋代行手数料で80万円みたいなイメージです。
ここには整備・内外装の仕上げ・保証に関わる費用は含まれていません。この諸費用が発生しなければ20万円～30万円安くできて当然なんです。
要はオークション代行業者は本来やるべき作業を行わず手抜きして販売しているという事。でも、そんなこと言ったら売れないので、中間マージンがないからこんなにも安く買えると錯覚させているわけです。
プロから言わせていただければ、オークション代行での買い方というのは車両のみを買う「現状販売」よりも酷い車屋同士で行う「業販」に近いです。車にあまり詳しくない素人が、車体のみの素渡し現状車を買ってどうするのでしょう…故障する可能性が高く危険極まりないです。
安心して気持ちよくカーライフを送るためには、整備・内外装の仕上げ・保証は絶対に必要です。しかも、ただやるだけではダメでちゃんと質の高い業者を選ばなければなりません。
数字のマジックで さらにお得だと錯覚させている
中古車オークション代行のホームページには安い落札手数料をドカンと記載しています。車両価格と落札手数料だけでお得に車を購入できると思わせるためにそうしているのでしょう。
でも、実はオークションの落札時には手数料だけでなく、オークション会場に支払う料金も発生します。それが「消費税10％」と「落札料1万円前後」です。
例えば、80万円の車両価格の場合、80万円+消費税8万円+落札料1万円で89万円となります。
これにオークション代行業者に支払う「手数料」が５％前後かかります。そしてこの手数料にも消費税が発生します。総合計は税込93.4万円です。合計13万円も増えています。
つまり、ホームページに大きく表示されている落札手数料はあくまでもお客さんを惹きつけるための演出に過ぎないということ。実際に支払う時には、それなりの金額になります。
悪質な業者は都合の悪い部分を隠し、数字のマジックでお得さを演出します。ネット上にはこのような業者が溢れかえっていますので、細かい説明文も含めて十分警戒して確認してくださ い。
手数料ビジネスだから 落札価格はどうでも良くなる
中古車販売店とオークション代行業者のどちらがお得か簡単にシミュレーションしてみたいと思います。
仮に中古車販売店が販売利益を15万円とっていると仮定してみます。中古車オークション代行業者の手数料を5万円に設定した場合、差額の10万円は安く買えることになります。
でも、ちょっと待ってください。もう少し掘り下げて考える必要があります。
中古車オークション代行業者の場合、オークションでの落札価格に対して手数料をもらう仕組みになっています。
これは逆に言えば、ユーザーが欲しい車が中古車相場より高くても安くてもどちらでも良いという事になります。落札さえ出来れば手数料が稼げますからね。こうなると厳しい目で細かくチェックし質の高い車を安く落札しようなんて思わなくなります。
中古車相場が90万円だとしても110万円で落札するなんてことも大いに有り得ます。お客さんのために安く買えるかどうか頑張るよりもお客の気持ちが変わらないうちに高くても良いから1日でも早く仕入れようとする業者が大半を占めるでしょう。
購入する人の顔が見えないからこそ、質の良し悪しなんて関係なくなるわけです。オークションのビジネスモデル自体に疑問を感じざるを得ません。
厳選して落札していれば 中古車販売店の方が安い！
一方でお店で中古車を展示してる中古車販売店や当店のようなお探し依頼（整備や保証を含めた総額を提示しての オークションでの注文販売）では、中古車相場よりも少しでも安くて品質の良い車を探し、粘り強く競りに参加し、厳選して仕入れています。
なので、そもそも、オークションでの落札価格も無駄に相場より高く仕入れることは無いですし、 なによりも車の品質、程度を重視しています。
例えば、中古車オークション代行業者が110万円で落札し、中古車販売店では90万円で落札していたとしたら、その差は20万円になります。先の手数料の違いが10万円ありましたけども、それを差し引いても中古車販売店から購入する方が10万円安く購入できることになります。
このように、中古車を安く安心して買うためのポイントは中古車販売店だからオークションだからといったことではなく「誰から買うか？」です。
信頼できる業者と知り合えるかどうかが最重要ポイントになります。
もし、当店を候補の一つに入れていただけるのであれば、ぜひ、相談にいらしてください。当店スタッフがあなたの立場にたって親身にご相談させていただきます。→無料相談はこちらです