アルファードは、ラグジュアリーな佇まいで人気の高いミニバンです。
ゆったりとした乗り心地が人気であり、ラインアップでも多くのモデルを販売した実績があります。
そのなかで、アルファードの弱点や故障しやすい箇所などもある程度見えてきます。
アルファードを購入する際には、事前にどのような故障が発生し、リスクがあるかに注意して購入するのがおすすめです。
この記事では、20型アルファードを購入する前に確認しておきたい弱点や、故障個所について解説します。
20型アルファードについて詳しく知りたい方は下記の記事でわかりやすく紹介しています。
20型アルファードを購入前に知っておくべき弱点や故障箇所について
20型アルファードとは、2008年のモデルチェンジで登場した車種です。
2011年にはマイナーチェンジがおこなわれて、デザインや搭載装備が変更されています。
すでに20型アルファードが誕生してから15年近く経過している形となりますが、既知の弱点や故障個所として以下のような点が挙げられます。
各弱点や故障個所について、特徴やおおよその修理金額などについて詳しく見ていきましょう。
2AZエンジンのオイル消費
トヨタのAZエンジンとは、水冷直列4気筒ガソリンエンジンの系列のことです。
初代AZエンジンは2000年にエスティマに搭載され、2代目S型エンジンの後継機種としてミディアムサイズの車種に幅広く搭載されていましたが、2019年10月にエスティマの販売終了に伴い生産終了となりました。
AZエンジンの一種である2.4リッターエンジン搭載の2AZエンジンでは、過去リコールの対象となっています。
どのような内容でリコールしたのかと言えば、ブレーキを踏まずにエンジンブレーキで減速するような運転すると、エンジンオイルが負圧によって燃焼室まで吸い上げられオイルが燃焼してしまう不具合のためです。
具体的には、一般的なオイル交換の目安となる3,000キロから5,000キロ程度走行すると、エンジンオイルが1リッター程度減少する形です。
リコール対象となっている不具合であるため、対策済エンジンであるかチェックして購入しましょう。
また、オイルゲージチェックを実施したり保証付きの自動車を購入したりするのがおすすめです。
なお、中古品のエンジンやリビルト品のエンジンに載せ替えする場合、30万円から50万円と高額な修理費がかかるので要注意です。
外装の色ハゲ
アルファードやベルファイアにおいて、ホワイトパールクリスタルシャイン色の車両で、外装に関するリコールが発生しています。
型式 | 対象車の含まれる車台番号 | 製作期間 |
---|---|---|
DBA-ANH20W | ANH20-8000001~ANH20-8357924 | 平成20年 4月~平成26年12月 |
DBA-ANH25W | ANH25-8000000~ANH25-8057982 | 平成20年 4月~平成26年12月 |
DBA-GGH20W | GGH2O-8000000~GGH20-8096755 | 平成20年 4月~平成26年12月 |
DBA-GGH25W | GGH25-8000003~GGH25-8025230 | 平成20年 4月~平成26年12月 |
DAA-ATH20W | ATH20-8000003~AHT20-8047405 | 平成23年 7月~平成26年12月 |
具体的には、塗膜を構成する中塗り塗料の濃度が低いため、膜厚が薄いケースにおいて長期間にわたる太陽光と雨水の影響などで、電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下して洗車機などによるストレスによって塗膜が剥がれることがあるのです。
もし、外装が剥がれる現象が発生し修理が必要になる場合、新車から10年までに発生した場合は無償で再塗装対応してもらえます。
ただし、ボデーパネルが対象となり、パンパーやドアミラーなどは対象外となるので注意が必要です。
購入時には、クリアの剥がれや塗装のひび割れなどしていないかチェックしましょう。
パワースライドドアの故障
アルファードでは、容易にドアを開閉できるようにパワースライドドアを採用している車種があります。
簡単な操作でドアがスライドして開閉できるので、子どもでも容易に乗降できる点が魅力的です。
そんな便利な機能であるパワースライドドアが開かない、開いたまま閉まらない、異音がするなどの不具合が発生する場合があります。
より具体的に症状を紹介すると、以下のようなケースがあります。
- パワースライドドアが急に開かなくなった
- パワースライドボタンを押しても反応しない
- 外からは開けられるのに社内から開けられない
- ドアの半分までしか開かない
- 途中まで自力で開けないとパワースライドが動作しない
原因としては、単純にパワースライドドアのスイッチがOFFになっていたり、チャイルドロックが掛かっている、給油口が開いていて動作しないなどの機能的な制限によって発生している場合が想定されます。
ほかにも、以下のようなメカ的な故障で発生する場合もあるのです。
- リリースモーターの故障
- パワースライドモーターの不良
- ゴムパッキンの脱落
- フレームの歪み
- スイッチやセンサーの故障
- ワイヤーの切れや絡まり
モーターの故障などが原因の場合、修理代は20万円を超えるケースもあります。
購入時には、スムーズに開閉するかしっかりと動作チェックをしてください。
また、保証付きの自動車を購入するとよいでしょう。
オルタネーターの故障
オルタネーターとは、自動車の中で発電機の役割を果たすパーツです。
具体的には、エンジンの駆動力を利用して交流電流を発生させ、直流電流に変換したうえでバッテリーへと電力を供給します。
オルタネーターは消耗品となり、目安として10万キロ走行した時点で定期交換が必要です。
もし、オルタネーターが故障するとヘッドライトの照度が低下したり、メーターパネルのライトが消えたりします。
さらに、エアコンやオーディオが止まるなどの症状が発生し、自動車を運転する際に安全性や快適性が失われる場合が多いです。
オルタネーターが故障した場合、新品に交換する際には最大10万円程度の費用がかかります。
オルタネーターの故障の有無については、エンジン始動時に異音がないか、バッテリーの警告灯は点灯していないかなどをチェックしてください。
また、保証付きの自動車を購入すれば、いざという時でも無償で修理対応してもらえるのでおすすめです。
CVTの不具合
滅多に発生しないものの、アルファードではCVTの不具合が発生する場合があります。
もしCVTが故障してしまうと、アクセルを踏んでもエンジンの駆動がタイヤに伝わりにくくなり加速しないなどの症状が見られます。
場合によっては、まったく加速しないケースもあるのです。
CVTの不具合により交換が必要になった場合、30万円以上の費用がかかります。
購入時に注意したいポイントとして、購入前に試乗して加速時の動作や異音などが発生していないのかをよく確認してください。
また、保証付きの自動車を購入して、故障したとしても無償で修理、交換してもらえるかをよく確認しましょう。
20型アルファードを購入するなら
20型アルファードは、人気車種であるため様々な方法で入手可能です。
ただし、どこで購入しても優良な20型アルファードを購入できるわけではありません。
購入して失敗したと感じないように、以下のような購入先や状態で購入することをおすすめします。
各購入方法の詳細は、以下のとおりです。
専門店で購入
ミニバンは、ジャンルとして確立されていることから専門店が多く存在します。
そのなかでも、アルファード専門店やミニバン専門店などが存在しており、アルファードを豊富に取り扱っている店舗も多いです。
もし、優良な20型アルファードを手に入れたい場合、各種専門店で購入するのがおすすめです。
なぜ専門店で購入するのが良いかと言えば、過去から多くの20型アルファードを扱っているため、知識が豊富であるためです。
専門店では、自社で中古車などを仕入れて販売する形をとっていますが、過去のリコール情報や不具合情報をベースとして、仕入れの段階で注意しているので良質なアルファードを入手できるチャンスが高いと言えます。
また、仮に不具合が発生した場合にもスピーディーに対応してもらえる場合が多いので、積極的に購入先として検討したいものです。
専門店については下記の記事で詳しく解説しています。
鑑定書付きの車を購入
中古車の場合、車両の状態は千差万別であり、同じコンディションのものは二つとしてありません。
そこで、購入予定の中古車がどのような状態であるのかを確認して、良いコンディションのものを購入したいものです。
ただし、販売店によって中古車に関する状態の判断基準は微妙に異なるため、状態がよいとされている中古車を購入しても、実は不具合が多い車両であったというケースも少なくありません。
そこで、日本自動車鑑定協会(NPO法人JAAA)が発行している鑑定証があると、客観的な評価により車両のコンディションを確認できます。
鑑定証では、コンデイションチェックシートによりダメージが発生している箇所と状態を確認可能です。
当然、プロの査定士がチェックしているため、結果は信頼できるものであり購入時の判断材料として最適です。
保証付きの車を購入(補償範囲に注意)
中古車の場合、購入時は問題ない状態であっても、納車後に故障してしまう可能性も捨てきれません。
特に、鑑定証で問題が発生していないと判断されていても、故障するケースは稀にあります。
もし、故障してしまった時のことを考えて、保証付きの自動車を購入するのがおすすめです。
これにより、故障した場合でも修理対応してもらえるので被害を最小限に抑えることができます。
ただし、保証を付けるかどうかは販売店によって異なり、また補償範囲も異なります。
例えば、購入から1年間は保証する場合で1年を超えると当然補償の対象となりません。
また、自損事故などで故障した場合は補償されなかったり、補償上限額が設定されていたりする場合もあるので、補償範囲はよく確認してください。
保証についてのポイントは下記の記事でより詳しく解説しています。
ラインアップなら全車鑑定書付&全国保証対応
20型アルファードは、人気車種であるため多くの中古車が全国で流通しています。
ただし、今回紹介したような不具合により購入した後に修理対応しなければならないケースもあるのです。
よって、いかに優良な販売店で状態の良いアルファードを購入できるかが鍵となります。
ラインアップでは、ミニバン専門店ですので豊富にアルファードを取り扱っています。
仕入れ時には慎重にチェックしたうえで、全車鑑定書付きで全国どこでも修理保証が付いているので安心して購入可能です。
良質な20型アルファードをお探しの方は、ぜひラインアップにお問い合わせください。