みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にるある、ミニバン・ワンボックスカーの中古車専門店、ラインアップです。
激安中古車、激安コミコミ中古車など検索して、「できるだけ安い車はないか?」と探している人は多いのではないでしょうか。
確かに探していくと安い車は存在します。
ですが、その価格は本当に「激安」と言えるのでしょうか?
安い!と思って飛び付いたら思わぬ損をしてしまうということもあります。
そこで、今回は、
【失敗しないミニバン中古車選び】激安な中古車って本当にあるの?
について、お話ししたいと思います。
ネット全盛の時代、カーセンサーネットやGOOネットに代表される大手ポータルサイトで検索すると、同じ車種・年式・グレードでも沢山の数のクルマが掲載されていますよね。
ある程度絞り込み検索をしても何十台、何百台と検索結果に出てきます。
同じようなスペックのクルマでも、価格が安いものから高いものまで価格帯の幅も大きくあり、ユーザー心理としては「出来るだけ安いものを探そう」となるのだと思います。
まずは、分かりやすく乗り出し価格の比較を例にとってお話ししますね。
- A店では、乗り出し価格50万円のエスティマがある。
- B店では、乗り出し価格60万円のエスティマがある。
- クルマの年式や走行距離は似たような感じ。
「10万円も安いA店のエスティマを買った方がいいよね!」
と思う方が多いのだと思います。
少しでも安く買いたい、無駄に高く買わされたくない、こういった気持ちがあるのは当然ですし、そうあるべきだと思います。
ですが、安いものには必ず裏があるのが、世の常なので、値段だけで飛びついた結果、痛い目に合わないよう、注意すべき点を解説したいと思います。
安いか高いかを判断する際に、乗り出し総額に含まれている内容はどうなっているのか?
これが大切なんです。
中古車を買う上で、総額に含まれているかどうか必ずチェックすべき3つの項目は下記になります。
・納車前の整備は付いてるの?
これは必須です。法定24ヶ月点検をベースに、エアコンやパワースライドドア、サンルーフ、電装関係、エンジンオイルをはじめ各オイル類の交換など、幅広くしっかりと整備された車は安心出来ます。
気をつけなければならないのは、『整備なし』や『車検を通すだけの整備』、『整備を行った記録簿の付与がない』、これらは要注意です!
・保証は付いてるの?
当然ですが安い中古車ほど、故障リスクは大きくなりますので、保証付きかどうかが後々大きく響いてきます。
最低でも1年間保証、走行距離は出来れば無制限、修理回数や修理費用の限度も出来れば無制限、買ったお店以外のディーラーや工場でも保証が受けられる、このような充実した保証付きなら安心です。
一方で、『保証なし』や『1ヶ月、1,000kmまで』、『3ヶ月、3,000kmまで』、『買ったお店じゃないと保証が受けられない』、これらは要注意です!
さらさら保証する気がありません。なにかあった場合にトラブル必須でしょう。
・中古車鑑定書は付いてるの?
購入しようとしている中古車の程度の良し悪しを客観的に判断してくれるのが『中古車鑑定書』になります。
そもそも、クルマ自体が程度が悪かったらお話しになりませんよね。
走行距離が改ざんされていたり、事故車なのに隠されていたり、機関面に不具合があったり、クルマ自体の価値が低かったら問題外と言えます。
営業マンが「このクルマは程度良好でお買い得ですよ!」といくら口で言ってきても信用に足りません。
客観的に判断出来る第三者の中古車鑑定書付きを選び、書面で保証させることこそが、いわゆるハズレの中古車を引かずに済み現実的な手段と言えます。
よって、中古車鑑定書が付いていないクルマ、あるいは鑑定書自体を導入していない販売店から買うのは、いくら安いとはいえ、リスクが大きいと言えます。
まとめ
このように、乗り出し総額の中に含まれている内容をシッカリと比較した上で安いか高いのか判断する必要があります。
A店のエスティマは乗り出し総額50万円だけれども、整備なし、保証なし、鑑定書なし。
B店のエスティマは乗り出し総額60万円でA店と比べると10万円高いけれども、しっかりとした整備付き、安心できる1年保証付き、中古車鑑定書付き。
プロの観点からすると、間違いなくB店で購入された方が賢い買い方と言えます。
「でも、少しでも安い方がいいから、整備なしでも保証なしでも安い方がいいんだよね」という方がいるのは否定はしません。
ただ、納車後にすぐエアコンが故障し、夏場の熱い時にエアコンが効かない車内を想像してみてください。
近くの修理工場に持っていったら修理代15万円かかると言われたらどうしますか?
保証付きであれば無償保証で修理出来たものが実費で15万円かかってしまう…
さらには、ろくに整備もされていない現状車だから他にも不具合がどんどん出てくる…
「ひょっとしたら欠陥車なんじゃないのかこのクルマは!買った店に文句を言ってただで修理させてやる!」
こんな風にだれかのせいにし、醜い人間に変わってしまうのではないでしょうか?
安い価格だけにつられた結果、『安かろう悪かろう』になってしまう確率が跳ね上がります。
そもそも、中古車と言うのは仕入れ先のほとんどがオークション会場(市場みたいなもの)で、車のプロが集まり売り買いする場所になります。
必然的に、中古車の流通価格、相場が形成され、程度の良い車が安く落札されることはまずありません。
走行メーター改ざん車や大きな事故車、内外装の状態が悪い車は安く落札されていきます。
中古車流通の仕組み上、良いものを安く仕入れることはほぼ無理なんですね。
さらに、仕入れて販売する際に、どこまで手厚く整備を行うか、保証を付帯するか、鑑定書を付帯するか、これらもすべてコストがかかるものなんです。
もっと言えば、室内のクリーニングをどこまで徹底的に行うのか、外装の仕上げ、これらも当然コストがかかります。
当店でも、「他のお店でもうちょっと安いエスティマがあるんだよねぇ」、「おたくのオデッセイ、総額ちょっと高いんじゃないの?」、などと、お客さんから言われることも時々ありますが、そういったお客さんにはシッカリと内容を説明をし、それでも分かって頂けないお客さんとは長いお付き合いが出来ないと判断し、販売しないよう丁重にお断りし帰って頂いております。
特にミニバンに関しては、これから家族で乗るクルマになりますので、お客さんのことを考えた場合に、コストを削ってまで安く見せかける販売スタイルではなくて、必要なものを全てパッケージにし、何より安全な車に安心してお乗りいただくこと。
これを最優先に考えなければならないと思っています。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。