みなさんこんにちは。ミニバン専門店ラインアップ代表の菊池です。
「安かろう悪かろう」という言葉がある通り、安さだけを追求してしまうと、粗悪車を掴んでしまうこともあります。
ときどきお客さんから「安ければ安いほどいいんだよね!」と言われることがあります。
もちろん少しでも出費を抑えたい気持ちは痛いほどよーく分かります。
安い買い物ではないですもんね。
ただし、ある一線を越えた安さというのは、非常に危険でただの粗悪車になりかねません。
安いだけの中古車に手を出してはいけない、これだけの理由
■修復歴有のクルマは避けよう
修復歴の有無は、過去にその車が走行に関わる部分また、骨格に関わる重要部分を修理しているかどうかが基準になります。
修復歴有になる修理は上記図にある骨格に関わる重要部分が修理または交換されている場合に修復歴有になります。
バンパーのみの交換、ドアのみの交換、ボンネットのみの交換なら修復歴にはならないのです。
しかし、落石や落雪によりルーフパネルが凹み修理した場合には修復歴有になります。また、リヤホイールハウス付近のクオーターパネルにサビが出やすいクルマがあり、このサビを修理する場合には切断して修理しなければ直せませんのでココを修理すると修復歴有になります。
上記図のフレーム構造はモノコックフレームと呼ばれ、現在販売されているセダン、ハッチバックなどの乗用車、ミニバン、SUV(ラダーフレーム車を除く)に採用されほとんどがこのモノコックフレーム構造を採用しています。
モノコックフレームは衝撃吸収性能に優れていることから、万一の事故の際には衝撃を各部に分散し乗員保護に役立てます。
つまり、フロントインサイドパネルのみの修正、ラジエターコアサポートのみの修正と言っても他の部位にも何らかの影響を与えているのです。
こちらも合わせてお読みください→激安な中古車って本当にあるの?
修復歴車のトラブルと不安
修復歴有のクルマは、まっすぐ走らないことがあります。低速では違和感なくてもある一定速以上でハンドルが左右どちらかにとられたりします。
事故による歪みが完全になくならず、パーツ同士が干渉しカーブなどで異音が生じるケースもあります。
また、何より怖いのが、キレイに修理され見た目はバッチリでも問題は中身です。
一度衝撃吸収に使われたものを伸ばしたり叩いたりして修理したものは、次の衝撃で耐えられないことです。
熊本地震での建物の倒壊は一度の揺れに耐えても二度目は耐えられず倒壊してしまったケースが多く見られます。クルマも何度も衝撃に耐えられるはずがありません。
修復歴車を見分ける簡単なポイントはココ
エンジンルームでは各部分のナット、ネジ山を確認しましょう。再塗装されたナットやネジ、山が欠けたものがあった場合にはその部分を取り外している証拠です。
また、ボンネットとフェンダーの隙間が左右均一かどうか見てみましょう。左右どちらかが広かったり狭かったりした場合には歪んでいる可能性があります。
フレームを修正する際にはクランプという器具を使用します。クルマをジャッキアップする際にジャッキをかける場所付近を挟んでフレーム修正しますのでハンコ注射(BCG)のようなクランプ跡が残ります。クランプ跡はツブツブのドット状のものが多いのですが、とにかく変な模様があったら疑いましょう。
ドアの修理歴やボンネットの修理歴を確認するにはシーラーと呼ばれる部分(写真の〇部分)を確認しましょう。
シーラーとは鉄板と鉄板をつなぎ合わせている部分で通常はキレイですが、一度剥がされたものはボコボコした形やシーラーが無い場合などがあります。正常な同型車と見比べてみることが大切です。
その他、ピラー修正を見つけるにはゴム枠を外して見る、トランクフロアの修正はカーペットを剥がして確認するなどありますが中古車鑑定書(下サンプル)があれば、おおむねその通りですので中古車鑑定書のあるクルマ、経歴がわかるクルマを選びましょう。
このように修復車には色々な不具合が出てくる可能性があり、出来る限り手を出さない方が良いと言えますが、反面、価格が安いといったメリットもあります。
修復歴の度合いが軽微なもので走行上支障のないもの、信頼出来る販売店や営業マンからシッカリとした説明があれば、軽微な度合いのものに限っては問題ないとも言えます。
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■水没車 水害車は避けよう
水没車
近年、多いゲリラ豪雨などによる浸水被害が目立ちます。クルマは水に浸かるとエンジンがかからなくなります。
場合によってはショートし火災や発煙が発生する恐れもあり、非常に危険です。修理するにも多額の費用が必要で、それにお金をかけるくらいなら別のクルマを探す方が得策と考えられ水没車は廃車になることが多いようです。
しかし、エンジン乗せ換えやクリーニングを施し再販されるクルマもあります。水害があった地域の中古車は要注意です。
水没車のトラブルと不安
しっかり修理された後でも、断線やショートなどによる車両火災の不安は残ります。
また、ヘッドライトの内部に曇りが生じたり、車内はカビの発生や異臭の原因にもなります。
水没車を見分ける簡単なポイントはココ
エンジンルームでは内部をよく覗き込み、枯葉や泥が残っていないか確認しましょう。
ヘドロのような汚れが目立つクルマは疑いましょう。室内では臭いはもちろんですが、シートを後ろまで下げてシートレールを確認し、サビや泥がないか確認しましょう。
シートレールが錆びているクルマは疑いましょう。
■不具合あり車は避けよう
中古車を購入する前に、エンジンの状態やミッションの状態、外装、下回りのサビ具合など出来る限り多くのチェックを行い不具合の無いクルマを選びましょう。
エンジンの状態を確認
エンジンのかかり具合はもちろんですが、エンジンの吹け具合を確認し、回転の上げ下げがスムーズか確認しましょう。
こちらはある程度エンジンの温度が上がったのを確認してから行うことが大切で、エンジンが冷え切った状態ですとエンジンへの負担が大きくなるので注意が必要です。
また、アイドリング時の回転の安定や異音も確認しましょう。
しばらくエンジンのかかっていないクルマのエンジン始動直後は白煙もありますが、通常はすぐに収まります。
収まらずモクモクの場合にはオイルが燃焼していますので不具合を疑いましょう。
ミッションの状態を確認
マニュアル車の場合には、ギアの入り具合やクラッチの状態が確認できます。問題は最近主流のオートマチック車、CVT車です。
オートマチック車、CVT車ともにDレンジに入れた際にショック無くタイムラグ無く入るかどうかを確認しD→R→Dの操作を行った際にもショックやタイムラグが無い事を確認しましょう。
また、その際の異音も無いか確認しましょう。
ミッションの確認には試乗が一番効果的です。スムーズに走るかどうか、またエンジンの状態も確認できます。試乗させてくれるお店を優先して選びましょう。
公道に出られなくても敷地内で前後に動かすくらいは可能なハズですので必ず確認することをおススメします。
関連記事▶埼玉でエスティマアエラスの中古車を購入する時にはオートマAT故障に注意!
サビ腐食の状態を確認
クルマの下回りはサビてくる部分も多く出てきます。しかしながら、サビ過ぎていると不具合発生の元です。エンジン下回りからマフラーにかけてのサビは通常と言っても良いでしょう。
しかし、サスペンションアームやマフラーをつりさげている部分に腐食が多いと冬期間の塩害を疑いましょう。
マフラーが突然落ちる、ディスクブレーキのピストンが腐食して戻らない、ABSセンサーの腐食、冒頭にも取り上げた車体の腐食、穴あきなど様々な不具合があります。
対策としては、下回りやボティをよく確認すること。当店ラインアップの前代表が、こちらの動画で詳しく解説しています。
できれば降雪地域以外で中古車を選ぶことをおすすめします。
■走行距離が多いけど大丈夫?
中古車を購入する際に見るポイントのひとつに走行距離があります。一般的に走行距離が少ないクルマほど人気です。
しかし、走行距離が多すぎても少なすぎても故障のリスクがあります。
走行距離が多い場合には各部分の消耗品がヘタってしまい交換サイクルが早まることはよく言われますが、走行距離が少ない場合のトラブルはあまり知らされることがありません。
走行距離が少ない場合には、今まで月に数日しか使用されず、あまり走らなかったクルマが急に多く走り出すと、固まったゴム部品の劣化を早めたり、エンジンのレスポンスが悪く吹け上がりが良くないケースもあります。
パッキンの劣化からオイル漏れなど引き起こす恐れもありますので距離は少なくても週に数回は動いているクルマだったかどうかも知りたい情報になります。
妥当な走行距離は年間8000kmから12000km(月1000km)を目安にしましょう。つまり年間1万キロと考えると、10年で10万キロになります。
つまり、10年前のクルマで10万キロ走行は当たり前で、通常のコンディションを保っている可能性が高いと考えて良いのです。
10万キロ走行しても現代のクルマは問題無いクルマばかりです。注意が必要なのは10年10万キロ(国産車)で交換が必要なタイミングベルトです。
タイミングチェーン駆動の場合は交換不要です。また、ブレーキディスクもかなり薄くなってきますのでディスクとパットセットでの交換をおススメします。
また、各ゴム製ブッシュ類も交換可能な部品は交換しておくと安心です。乗りっぱなし、放置、消耗品の交換を全く説明しない販売店は避けましょう。
関連記事▶10万キロ超えのアルファード中古車は大丈夫なのか?
エンジンの白煙
エンジンを掛けて吹かしてみると回転もスムーズに普通に吹け上がる。
けれども、マフラーから出る煙が尋常ではない白煙がモクモクと…冬場の寒い時期は水蒸気も混じって分かりづらいのですが、水蒸気は息を吐くのと同じですぐに消えていきますが、エンジンブローによる白煙はなかなか消えてゆかず煙が上まで立ち上っていきます。
白煙の原因はオイル上がりとオイル下がりがあります。オイル上がりは、エンジン内部のシリンダーとピストンの摩耗等によりできた隙間に、オイルが上がってきてしまい、ガソリンと一緒に燃えてしまうのです。
オイルが燃焼すると白煙が発生します。特に、アクセルを踏んだ時に白煙が出る傾向があります。
オイル下がりとはオイルがシリンダーヘッドの吸気バルブステムの隙間を通って、エンジン内部燃焼室内に入り、エンジン内部の汚れがオイルに付着しているため、その汚れがスラッジとしてピストンへ付着すると、オイルが大量消費されたり、白煙が発生の原因となります。
エンジン内部洗浄が必要になり、メンテナンスオイル管理の徹底したクルマを選びましょう。
特に直噴エンジンのクルマは要注意です。
関連記事▶【買ったらヤバイ!】ノア/ヴォクシー60系はエンジン異音を必ずチェック!
エンジンルーム
エンジンルームがホコリだらけで汚いものはやめましょう。前オーナーが大切に扱ってきたとは言い難い上に、仕入れた販売店も洗浄すらしていない…格安中古車ならではのトラブルが起きる確率は高いと言えます。
オイルの滲みやホース類の劣化、ベルトの劣化状態も良くないクルマが多く注意が必要です。せっかく買いたいと思っても買いたい気持ちがダウンしてしまいませんか?
シート汚れ
シートのシミや汚れが多いものは、汚いだけではなくて衛生面でもよくありません。シートの汚れはなかなか落ちないので、「納車までに綺麗にしておきます!」といった営業マンの話を真に受けると後でトラブル必至です。
シートカバーのクルマだから安心しないでください。実は汚いからシートカバーをしているケースもあります。
室内の状態のチェック方法もこちらの動画で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
タイヤ残り山
購入時に意外と見落としがちなタイヤの残り山。格安中古車を扱う販売店は、車検に通りさえすればギリギリ少ない残り山でもそのまま納車します。
車検が残っている安い車にいたっては残り山がほぼゼロでもそのまま納車されると思った方が良いでしょう。
写真の状態は車検も通りません。大変危険な状態です。3分山以下のタイヤなら、「タイヤは早めに交換してください」と一言アドバイスのある販売店が安心です。
また、タイヤの状態は前所有者の乗り方が読み取れます。特にフロントタイヤの外側が大きく方べりしていればカーブを速度落とさず通過していることが多いと読み取れます。
荒く使われたクルマほど方べりします。特にミニバンなど車高の高いクルマは要注意です。通常使用でも若干の方べりはしますので何台かサンプルとして見てみることをおススメします。
フロントガラスひび割れ
米粒くらいの小さな飛び石から大きなものまでありますが、親指位の大きさの飛び石キズやヒビ割れには要注意です。
そこを起点にしてピシーっと大きな亀裂が突然はいることがあります。ボディのキズや凹みと同様にシッカリとチェックする必要があります。
納車前の整備
中古車の場合、納車前の整備は必須と言えます。安い車を販売するお店の中には、値段ありきで安くみせかけるために「整備なし」といった恐ろしい販売方法をすることも。
また、シッカリと整備を行ったかどうかの証拠として「整備記録簿」の確認を必ずしましょう。
「現状渡し」の表記のあるクルマは整備無しと同様です。ご自身でメンテナンスチェックが可能なら問題ありませんが、簡単には行きません。
つまり、ネットオークションで購入ならほぼ全て現状渡しです。トラブルが絶えません。また、ネットオークションで修復歴に「不明」とあるクルマはほぼ全て修復歴有ですのであわせて注意しましょう。
関連記事▶【トラブル件数NO1】中古車現状販売に手を出してはいけない理由とは?
外装キズ凹み
安い車になればなるほど、必然的に外装のキズや凹みも多くなります。エアロ割れ、目立つ凹みやキズ、このあたりは当たり前にあります。
何よりも心配なのはキズや凹みが多くあるということは、前オーナーが大切に乗ってきた車とは言い難いという事実。当然、オイル交換など機関面のメンテナンスも手抜きである事が多く、結果、エンジンなど機関面の故障も多い傾向があります。
バンパーの擦りキズなら比較的簡単にキレイになりますので大きな問題ではありませんが、ラジエターコアサポートやクロスメンバーへの影響がないかよく確認しましょう。修復歴有無の問題になります。
外装キズが車両価格の安さにつながっていることを正直に説明する販売店ならまだ大丈夫です。
しかし、それ以外の安い理由もあるかも知れませんので鵜呑みにしないよう注意しましょう。
こちらの動画で外装のチェック方法を解説していますので参考にしてください。
タバコヤニ汚れ
室内の特に天井がタバコのヤニで黄ばんでしまっていることがあります。臭いはもちろん染みついていますのでとれません。
オークション(車の市場)からの仕入れも当然安く仕入れたのでしょう。安い車には理由があります。
走行不明車
例えば走行距離25万kmの車を5万kmまで巻き戻して販売するといった悪徳な中古車販売店が多く存在しています。
メーター交換、メーター改ざん、相場よりもすごく安い車には必ず裏があります。
走行距離が実走行かどうかを確認する方法は、「鑑定書」を見るしかありません。第三者の鑑定書に実走行かどうか記載されています。
当然、値段ありきの安い車を販売するお店では「鑑定書」など、ほぼないでしょう。安い車とはこういうものです。
現在車検証の下部に前回車検時の走行距離が記載されています。こちらも参考にしましょう。
メーター故障で交換したクルマについてはしっかり交換前の距離が記載され履歴がわかれば信用して大丈夫です。
しかし、メーター交換車の走行距離は距離不明車として扱われ売却時の価値減価が発生します。
→【安い車には訳がある】メーター改ざん3000個以上か 自動車販売業の男逮捕
アルミホイール錆・腐食
ホイールは見れば誰でも状態が分かると思います。あきらかに錆や腐食が多くあるものは注意が必要です。
なぜならば、ボディ全体の錆や腐食の疑いがあるからです。
段差による変形も注意しましょう。エア漏れの原因になります。
ヘッドライト水滴・曇り
ヘッドライトの内側に水滴が多くある場合はどこからか浸水してしまっています。
ヘッドライトを丸ごと交換するしか方法がないので高くつきます。安い車にありがちなので、注意深くチェックしましょう。
関連記事▶ヘッドライトの水滴・曇り・黄ばみの少ないエスティマを選ぼう!
ハンドル擦れ
革巻きハンドルの擦れが酷いものがあります。見た目が悪いうえに必ず触れる箇所になりますので出来るだけキレイな状態のものを選ぶようにしましょう。
自動車公正取引協議会の会員かどうか
会員にはこのマークが店内にありますので安心出来る中古車販売店と言えます。
修復歴の有無や走行距離が実走行かどうかの申告をユーザーへ必ずしなくてはいけない義務があり、そういった面でも安心感が強いと言えます。
安くてオススメの中古車はコチラ ~車両価格30万円で買う~
ラージクラスミニバン編
30系トヨタエスティマ
エスティマは先代モデルの30系と呼ばれるモデルがおススメです。2000年1月から2005年12月まで販売されました。
エスティマとしては二代目のモデルでこのモデルから前輪駆動ベースになり、リヤドアも左右スライドドアが全車標準化され使い勝手と乗り易さが向上しました。
おススメは少しでも新しく熟成された後期モデルで2003年5月以降のモデルです。
30系エスティマの長所
・初代アルファードと共通のプラットフォームでエクステリアはスタイリッシュだが室内もサードシートまで広々快適に乗車可能。
・2.4Lエンジンが主流で経済的 タイミングチェーン式のため交換不要
・4ATは古さを感じさせますが、故障が少ないのがメリット
・全体的に故障が少ない。整備歴のしっかりしたクルマならまだまだ乗れます。
30系エスティマの短所、注意点
・3.0L車はタイミングベルトのため交換済のクルマを選ばないと予定外の出費
・2.4L車のエンジンオイル量が少ないクルマは避けよう。2AZエンジンは調子悪いとエンジンオイルを消費する傾向にあります。⇒エスティマ中古車はエンジン油圧警告灯に要注意!
・ドライブシャフトブーツに亀裂が無いか確認しよう。アウターは安価ですがインナーなら工賃が高価です。同時にグリスの飛び散りがないか確認しましょう。
・センターエアコン吹き出し口付近の樹脂パネルのハゲが目立ちます。普通に使用しても生じますので多少なら仕方ないとあきらめましょう。
おすすめグレード 後期2.4アエラスGエディション
車両価格30万円以下のカーセンサー掲載台数
全国390台(修復歴有84台) 関東162台(修復歴有38台)
もし今、格安でも安心して乗れるエスティマをお探しなら、⇒当社の豊富なエスティマ中古車の在庫情報
RB1型ホンダオデッセイ
3代目オデッセイRB1型は低床のプラットフォームを新開発しミニバンの常識を覆す低くスポイーティーなデザインで若年層やスポーツモデルからの乗り換えユーザーに人気があり、2003年10月から2008年10月まで発売されたモデルです。
アブソルートのハーフレザーシートは運転席シートと肘掛の擦り切れや破れが多いので程度が良いものを探すのが困難ともいえます。
おすすめグレードはエアロやハーフレザーシートで人気のある前期型アブソルートのグレードです。足回りも強化されミニバンではあり得ないスポーツ走行が可能。
RB1型オデッセイの長所
・機械式立体駐車場に入る全高1550mmを実現した低いスタイリング
・搭載されるK24A型エンジンはタイミングチェーン方式で交換が不要
・高級感のあるインパネ周りと作りこまれた上質な各シート
・3列目シートが床下へ格納することができ、荷室スペースが驚くべき広さを確保できる
・純正HDDインターナビは大きな画面で見やすくスイッチ・ダイヤルも直感的に操作できて非常に使いやすい
RB1型オデッセイの短所、注意点
・天井が低いデザインのため、3列目シートに大人が乗車すると頭上が干渉し窮屈⇒3列目シートの広さと使い勝手は?
・パワーステアリングからの異音・ポンプ周りからのオイル漏れが比較的多く注意が必要
・純正HDDインターナビは便利な反面、画面が映らなくなるなど故障も突発で起こるうえに修理代が5万円~と高額
・リア周りに修復歴がある場合、トランクルームに水が溜まっていることがありサビの原因にもなるので要注意
車両価格30万円以下のカーセンサー掲載台数
全国543台(修復歴有138台) 関東169台(修復歴有56台)
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E51 日産エルグランド
エルグランドは地上のファーストクラスと呼ばれた先代E51型がお手頃価格になっています。
2002年5月から2010年8月まで長期で販売されたモデルで、狙えるのは前期型のV6 3.5Lエンジン車です。
2.5Lエンジン車も中後期モデルからありますが価格が高めで、車両価格30万円以下で販売されている場合には程度に問題ある可能性が高いですので注意しましょう。
おすすめグレード 前期3.5ハイウェイスター ナビ付車ならグレード問わず程度で選べば満足できるエルグランドが手に入ります。
E51型エルグランドの長所
・RV車テラノで採用され初代エルグランド同様のボディ・オン・フレーム構造により車体が丈夫。
・E51型からホイールが5穴PCD114.3になり汎用性が高まりアルミホイールの選択肢が増加。
・高級感ある内装と3列目までゆったり座れるシート
・3.5Lの余裕あるパワーと高い静粛性
・搭載されるVQエンジンはタイミングチェーン方式で交換不要
・マニュアルモード付5ATで快適。10系アルファードは4AT
E51型エルグランドの短所
・3.5Lエンジンで燃費は6km/L前後と燃費は覚悟が必要
・新車から13年以上経過の際の自動車税が66,700円(15%重課)と高額
・ベースが後輪駆動のため降雪地域は4WDモデルが必須
・ATのスムーズさとエンジン足回りからの異音がある場合があり無いクルマを選ぼう。
車両価格30万円以下のカーセンサー掲載台数
全国110台(修復歴有20台) 関東44台(修復歴有9台)
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ミディアムクラスミニバン編
RG型ホンダステップワゴン
ミディアムクラスでもトップクラスの室内の広さを持つステップワゴンRG型が激安価格で狙えます。
2005年5月から2009年10月まで販売されたのがこのRG型ステップワゴンです。狙いは前期モデルでも2007年式あたりの良質車を探しましょう。
後期モデルは魅力的ですが走行距離が多かったり修復があったりリスク大です。
RG型ステップワゴンの長所
・5ナンバーサイズで扱いやすいミディアムクラス
・3列目シートまで大人がしっかり乗れる広さを確保しています。⇒シートアレンジ・収納スペース
・流線型のエクステリア、デジタル式速度計など古さを感じさせないデザイン。
・低フロア低重心で背の高いミニバンでも高い走行安定性を確保。
・まだまだ新車登録から10年未満のクルマも探せる。
RG型ステップワゴンの短所
・修復歴有のステップワゴンの台数が約3割 良質車の見極めに苦労する
・4ATのため信頼性は高いが、DレンジRレンジに入れた際のショックやエンジンストール(エンスト)が起きないかチェックしましょう。
・ラジエター付近からの水漏れがないか跡も含めてチェックしましょう。
・ドライブシャフトブーツの亀裂や試乗での異音がないかチェックましょう。ハブベアリングの消耗もあります。
・パワースライドドアが弱いためスムーズに稼働するか必ず確認しましょう。
おススメグレード 2.0G Lパッケージや特別仕様車 ナビ付、片側電動スライドドアオプション装着車を選びましょう。
車両価格30万円以下のカーセンサー掲載台数
全国242台(修復歴有72台) 関東86台(修復歴有30台)
もし今、格安でも安心して乗れるステップワゴンをお探しなら、⇒当社の豊富なステップワゴン中古車の在庫情報
10系トヨタアイシス
ステーションワゴンとミニバンの中間のスタイルで7人乗りのアイシスがおススメです。
アイシスは2004年9月に登場し現在も販売されている現行モデルです。
助手席側は前後ドアオープンにすると柱が無く大開口部が生まれる「パノラマオープンドア」を採用しているのが最大の特徴です。
10系アイシスの長所
・現行モデルでも格安価格で購入可能。設計は古いが古さを感じさせない魅力。
・1.8Lモデルの1ZZエンジンと4ATの信頼性は非常に高い。
・2WD車は1.5tを切る車両重量で重量税がお得。
・乗用車感覚で乗れる車高の低いミニバンで5ナンバーサイズで乗り易い。エアロパーツのプラタナのみエアロパーツ部分が3ナンバーとなります。⇒子育てママのための5ナンバーミニバン
・新車登録から10年未満のクルマも探せるため自動車税が重課となる13年までまだまだ乗れます。
・1ZZエンジンも2.0Lの1AZエンジンもタイミングチェーン方式で10万キロでも安心。
10系アイシスの短所
・2.0LのD-4エンジンはアイドリング不安定になりがち。振動もよく確認しましょう。エンジン内部洗浄で改善される場合がありメンテナンスのしっかりしたクルマを選びましょう。
・パノラマオープンドアのスライドドアは可動状態をよく確認しましょう。
・走りも平凡、室内の広さも平凡 3列目シートは背の高いミニバンと比較すると狭い。
おススメグレード 1.8プラタナやLグレード特別仕様車 ナビ付、片側電動スライドドアオプション装着車を選びましょう。
車両価格30万円以下のカーセンサー掲載台数
全国268台(修復歴有67台) 関東88台(修復歴有23台)
もし今、格安でも安心して乗れるアイシスをお探しなら、⇒当社の豊富なアイシス中古車の在庫情報
コンパクトクラスミニバン編
P80系トヨタシエンタ
全長4.1mのコンパクトボディで7人乗れるコンパクトミニバンも格安価格で狙えます。
2003年9月から2015年7月まで販売された先代シエンタが狙い目です。プラットホームはフロントがファンカーゴ系、リヤがカローラ系と異色のプラットホームですが、リヤがカローラ系でクラスがアップするため走行安定性に優れています。
エンジンは1.5Lのみで2WDがCVTで4WDが4ATを採用。2006年5月にマイナーチェンジ後のシエンタも十分狙えますので出来るだけ新しい良質車を探しましょう。
P80系シエンタの長所
・年式が比較的新しいシエンタが格安で買える。
・全長4.1mのコンパクトボディでも7人乗れる。
・可変バルブVVT-i搭載の1.5Lエンジンは力強く当時の軽自動車並みの低燃費(18.6km/L 2005年10.15モード)
・サビ腐食に比較的強く鉄板部分にキズが無いクルマならキレイに乗ることができます。
P80系シエンタの短所
・エンジンの白煙に注意 1NZエンジンはスラッジ(エンジンのゴミ)がたまり易い個体があり、オイルを燃焼してしまう場合がありますので要チェック。
・CVT車はPレンジ→Dレンジ⇔Rレンジ時の切り替え時の反応が早いかどうか、ドンと音がしないか確認し、ギクシャクしないことを確認しましょう。CVTフルード交換歴も要確認。
・パワステ系のダメージが無いかオイル漏れも含めて確認しましょう。クルマが動いていない状態でステアリングを操作し負担がかかっているクルマがあります。
おススメグレード Gグレードや出来るだけ新しいXグレードのナビ付、片側電動スライドドアオプション装着車を選びましょう。CVTの不安を無くすなら4WDを見つけよう。
車両価格30万円以下のカーセンサー掲載台数
全国450台(修復歴有105台) 関東122台(修復歴有25台)
まとめ
1、価格と程度のバランスが大切
激安だからと言って重度の修復歴有のクルマやメーター交換された走行不明車だとトラブルのもと。価格が安いことも重要ですがクルマのコンディションを重視しましょう。相場より安い中古車には必ず理由があります。
2、安いだけではダメ 保証付き販売車を選ぼう
価格が安いのは魅力的。しかしすぐ壊れたら高い買い物になります。保証付き車ならすぐ壊れそうなリスクは販売店が取り除きその分も価格に転嫁していますので安心です。整備記録などメンテナンス履歴がわかるクルマは安心です。
3、お店選びも大切 展示車を見よう
希望のクルマがあればそのクルマに夢中になり、そのお店全体を見ることは少ないはずです。しかし、そのお店の展示車が汚いクルマが多かったりすればクルマの程度を疑います。逆にキレイなクルマのみ展示してあればしっかりしたクルマを売ってるお店として見れるバロメーターにもなります。
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出来るだけ上級グレード、ナビ付車を狙おう
中古車は新車時のようにグレードによる価格差が少なくなっています。オプションでは高価なナビは最新でなくても良いなら付いていた方がお得です。出来るだけ上級グレードでオプション装着車、特別仕様車などお得なグレードを選びましょう。
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車両本体価格+諸費用=総額を確認すること
車両本体価格は0.1万円や1万円の表示ですが、総額は40万円。このようなお店は少なくありません。車検を含んでの諸費用でも約40万円は通常あり得ません。修理費用、管理費用がある場合にはその分は車両価格に転嫁させるべきです。諸経費で利益を上げたい販売店の気持ちは理解できますが不透明な経費金額には注意しましょう。
また、諸費用を安く見せたいがために、整備を手抜きしたり保証を付けないといった、削ってはいけない経費を削ってまで安く「演出」する見せかけだけの販売方法をする販売店での購入は控えるべきと言えます。⇒総額(コミコミ価格)で比較することが大切
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。