みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
多人数乗車可能なワゴン車でワンボックスカーと呼ばれるクルマがあります。さて、ワンボックスとはどんな意味でしょう?
ボックスとは箱や空間を意味し、そのクルマにいくつの箱や空間があるか、そのクルマのカタチによって決まります。
ワンボックス ツーボックス スリーボックスを知ろう
ワンボックス | 四角いカタチの箱型のワゴン車またはバン |
ツーボックス | ボンネット付で乗員空間と荷室空間が共通のクルマハッチバック、ステーションワゴン、ミニバン(1.5ボックス)、SUVで軽自動車普通自動車、ワゴン、バンは問わない |
スリーボックス | ボンネット、乗員空間と荷室空間それぞれ隔離されているクルマセダン、サルーン |
ワンボックスとはエンジンはフロントシート下に配置され乗員空間と荷室空間が1つの空間にあるスタイルのクルマのことです。
代表車種は、トヨタハイエース、日産キャラバンです。
ツーボックスとはエンジンはフロントボンネット内に配置され乗員空間とは別空間にあります。乗員空間と荷室空間は同じ空間にあり、ボンネットと乗員&荷室空間の2つの空間があるスタイルのクルマのことです。
代表車種はトヨタカローラフィールダーやスバルレヴォーグなどです。ツーボックスは現在走っているクルマの中で非常に多く、紹介したステーションワゴンのみでなく、ホンダフィットやトヨタヴィッツのコンパクトカー、スズキワゴンRやアルト、ダイハツムーヴなど軽自動車、のちに紹介するSUVもツーボックスです。
また、ワンボックス、ツーボックスのクルマは乗用タイプに限らず商用タイプの「バン」も該当します。トヨタハイエースバンはワンボックス、トヨタサクシードや日産ADはツーボックスのライトバンと呼ばれます。
バンとワゴン含む乗用車の違いは?
後部座席の長さと荷室の長さを比較して判断されます。
後部座席が長い場合にはワゴン
荷室の長さが長い場合にはバン となります。
つまり、コンパクトなバンは後部座席が狭くなる傾向にあります。
ナンバープレートも異なります。
ナンバープレートの品川、名古屋、宮城など
分類番号
ナンバープレートの運輸支局や検査事務所の地域名表示のあとにつづく小さな3桁または2桁の数字の最初の文字が分類番号と呼ばれています。
クルマの構造により異なっています。
ワゴンなら3、5、7ナンバー
バンなら1、4、6(三輪)ナンバー です。
全長4.7m、全幅1.7m、全高2.0m、エンジン総排気量2000cc(ディーゼルエンジンは無制限)以下の乗用車は小型乗用と呼ばれ「5」ナンバーまたは「7」ナンバーです。7ナンバーは5ナンバーが全て使われた場合に使用されます。また、これらのサイズのバンは小型貨物と呼ばれ「4」ナンバーです。
上記サイズのいずれか1つでも超える場合には乗用車の場合普通乗用と呼ばれ「3」ナンバー、バンの場合は普通貨物と呼ばれ「1」ナンバーになります。
スリーボックスとはエンジンはフロントボンネット内に配置され乗員空間と荷室も別空間にあります。エンジンルーム空間、乗員空間、荷室空間がそれぞれ隔離されているスタイルのクルマのことです。
代表車種はトヨタクラウンや日産スカイラインなどセダンと呼ばれるクルマです。
1.5ボックスと呼ばれる車種は?
1つの空間ではなく2つの空間があるがフロントのボンネットが短いタイプのワゴン車を1.5ボックスと呼ぶことがありますが一般的には「ミニバン」と呼ばれます。
ミニバンと呼ばれるクルマはボンネットが長いツーボックスのクルマでもセダンベースのステーションワゴンより背の高い、乗車定員6名以上のクルマを総称してミニバンと呼ばれています。乗車定員4名の軽自動車でダイハツタントやスズキスペーシアなどは室内空間の広さから「軽ミニバン」と呼ばれることもあります。
ミニバンには正式にコレといった定義はありませんが語源については後程紹介いたします。
ミニバンはアメリカのゼネラルモータースシボレーアストロの人気により、日本でも人気が広がり、1990年代から急速に普及し始めました。1990年に発売されたマツダMPVや、その後発売されたトヨタエスティマ(米国名プレビア)が一躍人気を得ました。
これまでワンボックススタイルで販売してきたトヨタライトエース/タウンエースシリーズはボンネットを付けて「ノア」に、日産バネットは「セレナ」に生まれ変わりました。
トヨタハイエースシリーズは現在も残りますが、アルファード&ヴェルファイアに、日産キャラバンシリーズはエルグランドにバトンタッチしています。
国産車では1982年に日産プレーリーが発売(写真)、翌1983年には三菱シャリオが発売されたのが最初です。日本での初のミニバンは当時はミニバンと言う言葉ななかったため6人から8人乗れるステーションワゴンでした。プレーリーは後にリバティ、ラフェスタとなり現在は後継モデルに該当する車種はありません(ラフェスタハイウェイスターはマツダプレマシーのOEMのため)。シャリオはグランディスの名称に引き継がれています。
現在ミニバンの代表車種は多くトヨタアルファード&ヴェルファイア、ノア&ヴォクシー、日産エルグランド、セレナ、ホンダオデッセイ、ステップワゴンなど多くの車種があります。
ミニバン誕生の背景 ミニバンとは?
日本で大人気のジャンルでもあるミニバンですがトヨタアルファードや日産エルグランドは「ミニ」ではないのにミニバンと呼ばれています。
アメリカのフルサイズバンと比較して小さいワゴンタイプのクルマを「ミニバン」といいます。ゼネラルモータースのシボレーアストロやクライスラーボイジャーが日本で人気を得ましたがアストロやボイジャーがアメリカ車の中でもひと回り小さくミニバンの語源とされています。
フルサイズバンの代表格がゼネラルモータースサヴァーバンですが、全長約5.69m、全幅約2.05m、全高約1.89mと非常に大きいサイズです。
ゼネラルモータース サヴァーバン
日産エルグランドのボディサイズは全長4.94m、全幅1.85m、全高1.81mでサヴァーバンと比較すると長さも幅も小さく感じてしまいます。
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SUVとは?
SUVとはスポーツユーティリティービーグルの略で車高が高くタイヤが大きく悪路走破性に優れ、多くの荷物も積載可能なレジャー向けのクルマです。
2WD、4WDの駆動方式に関係なく車高が高いツーボックススタイルのクルマがSUVと呼ばれ、トヨタランドクルーザーシリーズや三菱パジェロ、スズキジムニーなど頑丈なラダーフレームを持つ本格オフロードタイプのクルマはクロスカントリーSUVとも呼ばれます。
近年ではオフロード走行よりもオンロード走行に優れたスタイリッシュでスポーティなSUVが増加しています。フレームは乗用車同様モノコックフレームを採用し、乗り心地、安全性を重視したSUVです。レクサスNXやRX、トヨタハリアー、ホンダヴェゼルなどがオンロード走行、街乗り重視のSUVです。
海外メーカー各社も力を入れ、メルセデスベンツはGLC、GLE、GLS、BMWはX1、X3、X4、X5、X6などクラスごとにSUVグレードを設定しています。アウディもQ3やQ5、ボルボもXCを販売。スポーツカーブランドのポルシェもカイエンやマカンを販売しデザインとスポーツ走行にに優れた、ハイパフォーマンスなSUVを販売しています。
SUVとミニバンの融合にも注目
SUVでありながらミニバンのように3列シートのクルマに注目が集まっています。SUVで3列シートの代表車種は上記でも紹介したトヨタランドクルーザー200、ランドクルーザープラド、日産エクストレイル、スバルエクシーガクロスオーバー7があります。
ワンボックススタイルのワゴン車やミニバンに比べサードシートは車体がコンパクトなクルマほど緊急用に近い狭いシートになりますがランドクルーザー200のように車体が大きいクルマは十分なゆとりがあります。
アメリカで販売している米国トヨタのセコイア(写真)や米国日産のインフィニティQ80が同じジャンルになり、セコイアの場合には全長約5.2mでランドクルーザー200よりも大きいサイズです。室内空間も広くゆったり8人乗車可能なクルマです。日本では逆輸入による直輸入販売車のみです。
まとめ
ワンボックスカーとは…
エンジンはフロントシート下に配置され乗員空間と荷室空間が1つの空間にあるスタイルのクルマのこと。カタチは四角でボンネットは無いクルマで軽自動車、普通車、商用車を問わずこれらの形状のクルマをワンボックスカーと言います。
ミニバンとは…
ツーボックスと呼ばれるクルマの中でボンネットが短い1.5ボックスの形状のクルマをミニバンと言います。一般的にはボンネット付3列シート車を指しますが、スライドドアや乗車定員は問わず、比較的背の高いクルマがミニバンと呼ばれることがあります。
SUVとは…
車高が高く、タイヤが大きく最低地上高がセダンタイプやハッチバックタイプのクルマより高いツーボックスのクルマをSUVと言います。乗車人数は問わず、レジャー目的で悪路走破性に優れたクルマが一般的にSUVと呼ばれています。
ミニバンとSUVについては100%こうでなければならないという定義はなく、
消費者がコンパクトミニバン、軽ミニバン、SUVにあまり見えてなくてもメーカーがSUVとアピールすればSUVになってしまいます。
一般的には、このような感じで分けられているとご理解いただければと思います。
今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。最後までお読みいただき本当にありがとうございました。