現在中古車を検討中の皆様、グーネット(Goo-net)での中古車検索方法をご存知でしょうか?
「そんなの分かってるよ!簡単でしょ!」そんな声も聞こえてきそうです。
ですが、本当に安心して買える中古車とそれを扱う中古車販売店を探すのは難しいとも言えます。
グーネット(Goo-net)に登録されている中古車の掲載台数が407,968台(平成28年12月時点)で、その内、走行距離が実走行であるかどうか、修復歴(事故歴)の有無と度合い、内外装の状態、機関面の状態など第三者機関による鑑定書が付帯したID車両は3割少々の128,220台しかない現実があり、誤解を恐れず言うと、残りの7割の掲載されている中古車はそれを扱う販売店の自己申告でしかなく、確かなものかどうか、信憑性に欠ける車だということになります。
大切なことなのでもう一度言います。残り7割の中古車は、その状態の善し悪しを知るにはその販売店の自己申告でしかないのです。
中古車購入が初めての方、車の知識があまり無いという方、グーネット(Goo-net)で賢く検索する事で金額や車種はもちろん、確かな品質の中古車を見つけることができ、さらには現在お乗りのおクルマで抱えている問題点も全て解消できる事があります。ぜひお読み頂き中古車選びにお役立てください。
とあるご家族がグーネット(Goo-net)を使って中古車ミニバンを探していた
モータージャーナリストの三浦と申します。
この度はご縁があってこちらに記事を寄与させて頂くこととなりました。
あくまでも公平中立な目線から、分かり易く書きたいと思います。
今回は色々と諸事情を抱えたAさん家族に密着取材し一緒にグーネット(Goo-net)で中古車ミニバンを探して行きたいと思います。
- 家族全員クルマに詳しくない
- ご主人メカに弱い
- 前回買った中古車で苦い思いをしている
- 今回もミニバン・ワゴンが欲しい
Aさん前回は大失敗してしまった・・・!
実はこちらのAさん、前回買ったクルマは1年前に某ネットオークションに出品していた自称?クルマ屋さんからの購入。
買ったクルマは平成13年式マツダMPV(LW型)。
総額の安さに惹かれ購入・・・
しかしこのMPVは乗り継いできた前オーナー達の扱いが悪かったようでAさんからお話を訊くと、それは一言でいうなら粗悪中古車そのものだったようです。
Aさんが買った粗悪中古車に何があったのか?
-
燃費が異常に悪かった。
- 休日に子供を連れてよく行く公園が自宅から15km程離れた場所にあるが、そこ行って帰っただけでガソリン残量メーターが減った!?
- クチコミサイト等の実質燃費を見るとだいたい6~8km/lは走るはずなのにこのMPVは3.8km/lくらいしか走ってない事になる。
- 恐らくどこかからかガソリンが漏れているのではないかとガソリンスタンドの店員に言われた。
-
購入時に内装の酷い汚れがあった
- 汚れとタバコ臭があったが希望車種で他店よりも数段激安だった事に惹かれ、汚れと匂いは自分たちで徹底的に掃除しようと思ったがどれだけ掃除してもきれいにならなかった。
- タバコの臭いは消えることはなく、内装の至る所に傷とドリルで開けた穴があり、シートにあった大きな染みは深い所まで染み込んでいるようで全く消えなかった。
- 娘がクルマに乗ると体が痒いと言う。
-
購入後1カ月ほどで運転席側の窓が開かなくなった
- すぐにクレームを入れたがノークレーム・ノーリターンを了承して買ってもらった訳なので当然といえば当然ですが無料では直せないと言われた。
- 仕方がないのでこのまま乗ることに・・・
-
突然エンジンから水漏れを起こした
- 幸いにも発生した時は低速時ですぐに停まったのでエンジンブローにはならなかったがこのままでは走れないので中古部品で修理。ラジエター交換費用(7万円ほど)
-
先日いきなりバックギアが入らなくなりバックできなくなった
- JAFを呼んで修理屋さんに持っていったらトランスミッションを交換するしか方法はないと言われた。
- 因みに中古の部品を使って30万円の見積もりとなった。
Aさんご主人もメカに弱く何かあった時2人とも対応できないと奥さんは語る。
しかもわたくし三浦がAさんのクルマを拝見するとマフラーから白煙が・・・。燃焼室内にオイルが入り込んでいるのでしょう。
これは買う前からこの状態でクルマに詳しくないAさん夫妻はこれが正常だと思っていたらしい。しかも購入時販売店から何の説明も無かったと言う・・・。
今回のバックギアが入らなくなった一件はショッピングモール駐車場の通路からバックで駐車しようとした時発生し通路を塞ぐ形で立ち往生し大変な思いをしたという。
関連記事▶【激戦区の埼玉】中古車屋の良し悪しを見極める方法+チェックシート付
「なので今回は手厚い保証が付いたちゃんとしたクルマを買いたい!」
「なによりちゃんとした店で買いたい!」
「出来れば詳しい知識のあるちゃんと販売実績がある専門店で買いたい!」
・・・と、ご家族の悲痛な叫びを聞かせて頂きました。
今回Aさんが探している中古車の条件とは?
Aさんご家族は若くしてご結婚をされ現在2人のお子さんの子育て真っ最中のまだ若いファミリーです。
前回の失敗で購入後1年もしない間に新たに買い直さなければならないためご予算も総額60万円以下でとの事でした。
お子様方はもちろん、奥さんもご主人もクルマに関する知識が全くない・・・そんな中で…
- ご家族のレジャーを考えまず第一に車内は3列目シートも余裕で座れるくらいの広いミニバン・ワゴンである事
- 奥さんもたまに運転するので出来るだけ小さく運転しやすく、特に車庫入れが苦手なのでバックカメラが付いているものが良い
- 子供が居るので電動スライドドアが付いたものがよい
- 前回の購入後一カ月での故障という失敗を踏まえ手厚い保証があるお店が良い
- 前回の汚いクルマでは娘さんが体が痒いと訴えた点から出来る限り内装がきれいなクルマが良い。あと出来ればついでに外装もきれいな方が良い。
- 知識が全く無いのでただ販売しているだけでなくちゃんと詳しい店(営業マン)から買いたい。もちろん営業マンが親切で優しい事が重要で何かあった時にすぐに対応してくれるお店が良い。
- 旅行好きで高速道路の利用が多いので欲を言えばETCが付いていると尚良い
…と今回そんな条件で探しているとの事
そこで今回はグーネット(Goo-net)の「ID車両」から選んでみたいと思います。
「ID車両」とは何か?
「ID車両」とは販売店とは直接関係のないNPO法人JAAA日本自動車鑑定協会に所属するクルマ鑑定のプロが第三者目線で中古車のコンディションを鑑定し、様々な項目を指標化し、エンドユーザーが安心してそのクルマを買うことができるようになるグーネット(Goo-net)主催のサービスです。
下記はグーネット(Goo-net)のID車両説明ページに記載されているID車両のコンセプトです。
不安を抱えながら、中古車を選んでしまう。
何を基準に選んでいいかわからないから、迷ってしまう。
そんな想いを、ゼロにしたい。
だから、始めます。あたらしい「あんしん中古車えらび」。
「ID車両」では走行機関の重要項目から快適に乗るための項目まで厳しくチェックします。
まず第一に中古車においてとても重要な項目「走行距離」が実走行かどうかを証明します。
中古車は例えば悪質な業者によって走行距離メーターを巻き戻しされたり、また悪意は無くてもスピードメーター等の故障によってメーターユニットまるごと交換した場合などがあり、走行距離メーターと実際の走行数が違う場合があります。
クルマには走行距離に応じて交換しなければならない消耗部品がありますのでメーターの数値が正確な走行距離である事はとても重要な項目と言えます。
またその他に下記の内容も厳しくチェックします。
- フロントガラスの飛び石などによるキズをチェック
- ハンドルやダッシュボード、メーター類のチェック
- 同時に異臭やシートの汚れ、破れなども確認
- エンジンルームのオイルや冷却水の漏れのチェックに加え、異音などを確認
- アイドリング時やアクセル時にエンジンにカラカラ音などの異音が無いか確認
- トランスミッションの変速ショックの確認
- 骨格の修復歴を確認修復済みの場合、その程度をチェック
- ピラーに修復跡が無いかを確認
- パワーウィンドウが正常作動するかを確認
- ホイールのキズやタイヤの溝をチェック
- リアトランクの下をチェックし、修復跡や波うちが無いかを確認
- 外装のキズや塗装の状態を確認
- マフラーの状態を確認異常音の有無や排気をチェック
- 外板に隠れた骨格部分を確認
上記項目を厳しくチェックし下記のような鑑定書が発行されます。
クルマが走る上で重要なエンジン、ミッション、など主要機関はもちろん、汚れ、異臭など快適に乗るための項目まで細かくチェックします。
一昔前では、エンドユーザーが中古車を購入する際にはそのクルマが良いものなのか実は素性の知れないものなのかクルマ屋さんの主張を信じるしかなく、他に知る方法はなかったのです。
買って納車となればすぐに買取専門店に行って査定して貰う事でこのクルマは実は○○だった、なんて事を知ることも出来ますが、買ってしまった後の事でその時は既にキャンセルも出来ません。
「ID車両」というグーネット(Goo-net)のシステムは今後前回のAさんのような悲劇を無くしてくれる画期的なシステムと言えるでしょう。
参考記事▶ID車両はクルマに詳しくない方でも安心して購入出来る画期的なシステム
「ID車両」を利用してグーネット(Goo-net)で希望のクルマを検索をしてみ
「ボディタイプから探す」を選択
グーネット(Goo-net)のトップページを開きますと「ボディタイプから探す」「ブランドから探す」などの項目があるのがすぐに分かると思います。
今回Aさんの希望は例えば「エスティマ」等といった車種限定ではなくミニバン・ワゴンという事ですので「ボディタイプから探す」→「ミニバン・ワンボックス」を選択します。
少々余談ですがクルマに詳しくない方は「ミニバン」だとか「ワンボックス」は「どう違うの?」と思いますが厳密に言えば少々違いがありますが、どちらも「ワゴン」だと思って頂いて良いと思います。
こちらに詳しく書いてあります→ ワンボックスカーとミニバンとSUVの違いとは?
希望の車種にチェックを入れる
一言に「ミニバン」と言ってもアルファードやエルグランドのような大型のものからシエンタのようなコンパクトカーサイズのものまで、さらには商用ワゴンまで出てきてしまいますのである程度車種を選定します。
車種の特徴がわからない人はアイコンの写真を見て良さそうだと思うものにとりあえずチェックを入れて後で詳細を確認したら良いと思います。
「検索条件を変更」をタップ・クリックする
上記でエスティマやステップワゴン等の人気車種にチェックを入れてみましたがその時点で25,000件以上検索ヒットしてしまいました。
もしも25,000件もチェックしようと思いますと膨大な数になり現実的にそんな事は難しいと思いますので最低100件以下に絞り込みたいと思います。
お店のあるエリアを選択
Aさんの希望は何かあった時にすぐ対応してくれるお店という事なのでお住いの近くという事で地元のエリアを選択。
価格の上限下限を設定
Aさんの希望は総額60万円以下。諸費用がだいたい20万円くらいと考え車体本体は40万円以下で設定しました。
「ID車両を検索」にチェックを入れる
上記でも説明しました通り、販売店とは直接関係のない第三者の鑑定がされている中古車「ID車両」にチェックを入れます。
「クルマの状態」の必要項目にチェックを入れる
今回は「修復歴なし」とAさんのお子さんが汚いクルマに乗ったら身体が痒いと訴えた事例を踏まえ「禁煙車」にチェックを入れてみました。
「さらに検索条件を指定」で細かい条件を入れる
「カメラ」の項目から「バックカメラ」、「後部ドア」の項目から「電動スライドドア」もしくは「両側電動スライドドア」にチェックを入れる。
「両側電動スライドドア」ですと「電動スライドドア」よりも検索結果が少なくなります。
「Goo鑑定車を探す」の各項目にチェックを入れる
Aさんお子さんの身体が痒くなった事例を踏まえさらに内装評価4以上、奥様の希望でできれば外装もキレイな方が良いとの事ですので外装評価も4以上をチェックしました。
「検索する」をタップ・クリックする
「検索する」をタップ・クリックしようと思ったら該当が2件しかありませんでした。
そこで1項目ずつチェックを外して大きく減らしている原因を探ってみると「禁煙車」が大きく影響している事がわかりました。
「禁煙車」と表記されているものはほぼ間違いなく過去のオーナーが禁煙車として使っていたクルマのことですが、この項目は車検証などの公正証書などに明記される内容でもなくその在庫車を取り扱っている販売店の判断によるものとなります。
「不明」の場合は内装がキレイなので、もしかしたら「禁煙車」だった可能性もあるが判断の決め手になるものが無かったクルマです。
また「喫煙有り」だったとしてもその時のオーナーが喫煙はするが車内に匂いが付くのは嫌で空気清浄器などを使っていた場合などほぼ気にならないレベルの場合もあります。
そこで今回は「禁煙車」を外してみました。もしも内装を見てダメだと判断したらスルーしたら良いだけです。
すると51件まで増えました。では「検索する」をタップ・クリックしてみたいと思います。
画面をスクロールして全体を見てみる
時間がある方は1台ずつ全部チェックしてみても良いと思いますがサムネイルを見て気になるものをタップ・クリックして詳細を見てみましょう。
詳細画像を確認してみる
スマートフォンでご覧の場合は写真を横にスワイプすると他の写真も見られますのでとりあえず全部確認してみましょう。
検索の絞込機能にはない「お宝掘り出し物装備!」
検索の絞込機能にはない項目の便利装備や販売店が取付けたパーツ等、発見されにくい「お宝的」な装備やオプションを写真から見つけられる場合があります。
例えば家庭用電源が使えるコンセントが付いていたり、ジャンルが違いますがスポーツカーなら社外品強化サスペンション等、また写真の物件のように新品の本革調シートカバーが初めから付けてある物件がある場合もあります。
本革ではなく本革調とはビニールなどを合成した合成レザーですが本革には無いメリットととして「劣化しにくい」「ジュース等こぼしても染みない」などのメリットがあります。
今回のAさんお子さん方はまだ小さくクルマの中でそういった粗相をしてしまう事は多いと思いますのでAさんご一家にとってこれは大きなメリットではないでしょうか。
少々面倒くさいですが、一枚一枚画像を見ていく、こういった一手間をかけることでより良い物を安く便利に買える場合があります。
写真の時点で傷や汚れが目立つ物件は避けるべき
通常、写真に撮るとその被写体は実際に見るより少しキレイに見えるものですが、写真の時点で汚れや傷凹みが目立つものは避けるべきでしょう。
その物件は実物はそうとう酷いものと判断して良いと思います。
さらに言えばその販売店責任者は傷があったり、クリーニングどころか簡単な清掃もしていない写真をPR写真としてエンドユーザーに見せている訳ですが、例えるなら極端な話「自分の家がゴミ屋敷なのに客人を招く」ような人間性なのではないか?と個人的には疑ってしまいます。
例えば中古車屋さんにクルマを見に行って車内を見たら汚い…。すかさず営業マンが「納車までにキレイにしておきますよ」と言うでしょう。
しかしその言葉本当に信用して良いのでしょうか?
「キレイにしておく」「キレイ」という数値化できない抽象的な表現はその営業マンの「キレイ」とユーザーの「キレイ」の感覚が大きくかけ離れている場合があります。
テキトウに簡易清掃だけして「キレイになりました!」なんて言われる事も少なくないと思います。
そんな事態を避けるためには「完成品」を見てから買う買わないの判断する事が重要だと思います。
但し入庫して間もないクルマは時間的にクリーニングも何もしていない場合があります。
気に入ったクルマなのに中が汚い等の場合「これいつ入庫したんですか?」等と聞いてみると良いかもしれません。
保証内容を確認する
Aさんの希望は「前回の購入後1カ月めの故障という失敗を踏まえ手厚い保証があるお店が良い」との事ですので今回は保証内容がしっかりしているかどうかをきちんと確認したいと思います。
クルマ詳細ページのページ下部までスクロールすると「車両保証・アフターサービス」という項目があります。
一概に保証ありとあってもその保証内容にはピンからキリまであり見極めがとても重要になります。
例えばこういったグーネット(Goo-net)やカーセンサーの検索絞込機能に「保証有り」でヒットさせる事だけが目的の内容の薄いものもあります。
「納車日から1ヶ月以内もしくは走行距離1千km以内どちらか一方でも期限を過ぎたら保証は打ち切り。」「保証対象はエンジンとミッションのみ。1ヶ月以内。」等。
保証有りと言ってもほとんど保証無しに等しいような内容もあります。
また、通常保証が付く場合保証料金として総額が多少高くなります。それが適正な内容に対し適正な料金である事もとても重要となります。
保証購入後1ヶ月以内・1000km以内
この一覧表には期間の記載はあってもどの部品まで保証しているのか?どこまでの故障まで対応できるのか?等の内容についての項目がありません。
期間が短い保証の場合は保証対象部品はエンジンとミッションだけ等といった内容も希薄な場合がありますのでもしもこういった物件を購入する場合は販売店に確認したい所。
保証・整備一切無し
整備無し・保証無しの唯一のメリットはその分安く買えるという点。しかしデメリットは例えば納車直後100メートル走ってエンジンが致命的故障をした場合でも一切の保証は無いという点。
その為買う側もクルマ屋レベルの目利きが必要といった所でしょうか。価格の安さだけに釣られ手を出すと必ず痛い目に合います。
整備内容を確認する
Aさんの前回買ってしまった粗悪中古車はショッピングモールの駐車場でギアが入らなくなるという災難に見舞われました。
重要機関はもちろん、例えばエアコンのような快適に乗るための機構も正常に稼働するという安心が欲しい所だと思います。
機械部品は経年によって壊れることもあります。なので絶対壊れない・・・なんて事は新車であってもありえない事ですが出来る限りその可能性は低くあるべきだと思います。
その為にやれる事は何かと言えば販売店によるきちんとした整備であると思います。
下にスクロールすると整備内容も確認出来ます。シッカリと整備内容の記載がある中古車販売店を選ぶことが大切です。さらに、納車時にどのような整備内容を行ったのか証明する「整備記録簿」を渡してくれる販売店がベストと言えます。
気に入ったクルマを見つけたら販売店に行ってみる
クルマの内外装の状態、保証内容、整備内容等ある程度確認し良さそうでしたら販売店に行ってみましょう。
Aさんご夫婦は「何かあった時に対応してくれるクルマに詳しくて優しいスタッフ」を希望しておりました。
これは実際に販売店に行ってみるしか知る方法はありませんが、事前にその店のwebサイトなどである程度雰囲気を知る事ができると思います。
また例えばグーネット(Goo-net)で見られる写真下に表示されるコメント等、エンドユーザーがわかりやすいように事細かく説明を入れているお店もあれば、定型文のような文章をコピーペーストで貼り付けているだけ、またはコメント全く無しのお店もあります。
そういった細かい配慮が有るか無いかでもそのお店のスタッフの人間性をある程度判別できると思います。
そして実際に店に行き話を訊いて「不親切だなぁ」「売り込みガッツクなぁ」「言葉使いがメチャクチャだなぁ」などのマイナス感情を抱いた時は、特に今回のAさんのような状況の方はやめた方が良いかもしれません。
購入後保証有りでも親切に対応してくれなければその保証も気分の悪いものになってしまうと思いますし、万が一訊いた内容と実際の内容が違うなんて事も懸念されます。
Aさんにお薦めしたクルマ
今回わたくし三浦はAさんご一家には「RG型ステップワゴン」をお薦めしました。
というのは車内が3列目シートもきちんと座れる広いミニバンである事、それでありながら奥さんも運転しやすい出来るだけ車体は小さいもの、となるとスペースの無駄を解消し先代よりも外側は小さく室内は広くするとうコンセプトで生まれたRG型ステップワゴンと思いました。
Aさんご家族も大変喜んでいらっしゃってグーネット(Goo-net)のID車両検索でとても良いお店と希望通りのミニバンを探すことが出来たそうです。
<要注意>尋常ではない程の激安店に潜入調査してみた
車体本体がずば抜けて安い店
今回わたくし三浦、Aさんご一家のクルマ探しに密着取材させて頂いたのでグーネット(Goo-net)に掲載の何店舗か一緒に同行させて頂きました。
グーネット(Goo-net)掲載で車体本体価格が相場よりもずば抜けて安い店がありステップワゴンの車体本体価格が1万円となっておりました。
しかし実際に店に伺い見積もりを頂くと諸経費が40万円で合計41万円だそうです…
諸費用がたった1万円の店
その後色々と気になりまして逆に諸経費がずば抜けて安い店もあるのかな?と思い探してみると「諸経費1万円!!当店は諸経費激安のお店です!」という販売店を見つけました。
しかし取扱物件を見てみるとどのクルマも車体価格が相場よりも30万円は高く設定されておりました…
要するに、諸費用分をはじめから車体価格に上乗せしているだけ。こういったカラクリでした。
車体本体も諸費用も激安の店
さらに色々と調べていくと車体本体が相場よりも10万円程安く、店舗公式サイトに「諸経費ポッキリ10万円!」という販売店を見つけました。
中古車の諸費用の相場は車検取り無しで20万円くらい、有りで25万円くらいが相場だと思いますので「10万円ポッキリ」はとても安い。
わたくし三浦、あまりにも気になったので潜入調査してみました。これが本当に金額も内容も良いものであればAさんに勧めてみるつもりでした。
とりあえず電話をし気になったクルマについて質問をし、さらに本当に車体本体も諸経費もこの金額なのか?と確認しいざ店舗に足を運んでみました。
中には悪質な店もあり、危険な任務になる可能性があったのでAさんとは別で1人で参りました。
出迎えてくれたのは電話対応をしてくれた営業スタッフ。現車の外装内装機関を確認し見積もりを出して貰うと・・・
そこにはなんと「整備費用9万円」「ガラスコーティング15万円」「内装クリーニング代6万円」「保証料9万円」・・・と電話で伺った乗出価格よりさらに合計39万円が加算されるとの事でした。
三浦は唖然としながらも「ガラスコーティング15万円と内装クリーニング代6万円は無しで良いんですが」と言うと既にガラスコーティングと内装リーニング済みのクルマなので外すことが出来ないと営業スタッフは言う。
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「ひっかけ商法」は共感できません。
実際に金銭のやり取りが無い限り「詐欺」にはなりませんので違法行為では無いと思います。
しかし一般の中古車検討中の方は中には仕事で忙しい方や本当は家族でのレジャーだったはずの時間だったりと貴重な時間を割いて中古車屋さんに出向く事もあると思います。
クルマ選び自体が楽しい事とも言えますが、金銭のやり取りが無いにしても騙された感があっては楽しくもないと思います。
今回わたくし三浦、「ひっかけ商法」らしき行為を行う販売店全部で7店舗潜入調査をしてみましたがそれらの店舗に共通して感じたのは「クルマが汚い」でした。
室内がタバコのヤニで茶色く変色していたり、座ってみるとハンドルやシフトノブがベトッとしたり、シートに大きな染みがあったり、外装もエアロが割れたままだったり、2~3ヶ月洗車もしていないような感じのものもあったりと、一言で言うなら「それらの汚い在庫車は店舗関係者の人間性がよく表れている」と感じました。
ID車両鑑定をしない販売店もある
下記を御覧下さい。グーネット(Goo-net)のトップページです。
赤丸の中を御覧下さい。
冒頭でも触れましたが、グーネット(Goo-net)に登録されている中古車の総数が407,968台で、その内ID車両は3割少々の128,220台となっております。(平成28年12月時点)
残り7割の中古車は、その状態の善し悪しを知るにはその販売店の自己申告しかないのです。
それらの販売店は何故ID鑑定をしないのか?それは一つは「鑑定するのに料金がかかる事」、もありますがもう一つの理由は「粗悪中古車である事がバレてしまうから」、という理由もあります。
前回Aさんが買ってしまったマツダMPVにもしもID車両鑑定書が付いていればクルマに詳しくないAさんでも車体のコンディションを正しく公正に知る事ができ、まさかマフラーからの白煙が正常なものだとも思わなかったでしょう。
誰もがクルマのメカのコンディションや過去の修復歴を見抜けるわけではありません。
「ID車両」こんな方にオススメです。
- 今回のAさんのようにクルマ自体にあまり興味がなく「中古車」がよくわからない方
- 初めて「中古車」を買う方
- 過去にうっかり粗悪車やメーター改ざん車を買ってしまった方
- きれい好きな方
もちろん上記のような方だけでなく、グーネット(Goo-net)の「ID車両」というシステムは誰もが安心して中古車を買える画期的なシステムだと断言できます。
今回はミニバン選びの例をご紹介しましたが、他の車種でも同様な検索方法、注意点を参考にしてグーネット(Goo-net)を活用した賢い中古車選びにお役立て頂けたら幸いです。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。