みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、ミニバン専門店ラインアップ代表の菊池です。
家族で使うミニバンを探している中で、パパは「俺はステップワゴンがいい!」、でもママは「私はフリードがいい!」こんな風にご夫婦で意見が分かれてしまうことがあるのではないでしょうか?
現在家族で使っているのは軽自動車のワゴンR。幼稚園の娘が大きくなってきて現在2人目も妊娠中の奥さん、もうすぐ四人家族となるのでさすがに軽自動車では狭くなってしまう・・・
大きいクルマに乗り換えようという事になり、中古のミニバンを検討し始め候補に上がったのがミドルサイズのミニバン、「ステップワゴン」とコンパクトミニバンの「フリード」、どちらもスライドドアで3列シートのミニバンですがボディ寸法が違うことで運転のし易さ、室内の広さ、維持費など、色々と違いがある中でパパとママの意見が割れてしまう・・・
そこで今回はミドルサイズのミニバン代表格である「ステップワゴン」とコンパクトミニバンの代表格である「フリード」を例にとって、ボディ寸法や燃費・維持費・運転のし易さなどを徹底的に比較して分かり易く解説したいと思います。
それぞれの言い分は?
パパの言い分
・俺はステップワゴンが良いと思う。
・狭いから広い車に乗り換えるんだからフリードじゃあまり意味がない。
・フリードは7人乗りとは言っても3列目が狭すぎる。
・2列目も軽自動車よりは多少広いがステップワゴンに比べれば格段に狭い。
・家族みんなでキャンプみたいな事もしたいんだ!
・Nボックスなんて論外。買い換える意味がない。お金の無駄。
ママの言い分
・わたしはフリードが良いと思う。
・ステップワゴンじゃ大きすぎて運転できない。
・ステップワゴンは税金が高いんじゃないか。
・ステップワゴンは車検代が高いんじゃないか。
・ステップワゴンはガソリン代が高いんじゃないか。
・極端な話し軽自動車のNボックスでも良いと思っている。
例えば、クルマの用途はママの買い物と幼稚園の送り迎えが多いのであるならば、ママの言う「大きすぎて運転できない」の意見は無視できません。
ステップワゴンについて詳しく解説した、【ステップワゴンRG型ってどんな車?】小回りが効き乗降りしやすい低燃費5ナンバーミニバンやHONDAステップワゴンスパーダ(RK型・4代目)ってどんな車?手頃な中古車価格でパパママに大人気な31の理由を徹底解説!もぜひ参考にしてください。
フリードについて詳しく解説した、フリード(初代・GB3型)中古車が子育てママに選ばれる15の理由とは?こちらの記事もぜひ参考にしてください。
❒ステップワゴンとフリード サイズ比較
ステップRG | フリードGB3 | |
全長 | 463cm | 421.5cm |
全幅 | 169.5cm | 169.5cm |
全高 | 177cm | 171.5cm |
全長:ステップワゴン463cmに対してフリード421.5cm、ステップワゴンの方が41.5cm長くなります。
全幅:ステップワゴン169.5cm、フリード169.5cm、全く同じ幅となります。
全高:ステップワゴン177cm、フリード171.5cm、ステップワゴンの方が5.5cm高くなります。
ステップワゴンとフリード・・意外に大きさそんなに変わんないんじゃないの?とお思いになった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
番外・N-BOXは広いイメージがあるが所詮軽自動車
N-BOX | ワゴンR | |
全長 | 339.5cm | 339.5cm |
全幅 | 147.5cm | 147.5cm |
全高 | 178cm | 166cm |
広いイメージが強いN-BOXのような軽ワゴンですが図面で比較するとよく分かる通り所詮は軽自動車・・・ステップワゴンやフリードよりだいぶ狭くなります。
お子さんが大きくなり、もう一人赤ちゃんが生まれ、チャイルドシートを2つも付けたら後部座席はもう何も乗らなくなってしまいます。
また安全面で考えても、例えば後部座席にお子さん2人が乗っている状態で後ろからダンプカーに追突されたらどうなるでしょう?
3列目シートやトランクスペースのある普通車とは違い、ダンプカーがお子さんにほぼ直撃します。
こちらに詳しく書いてあります。>>【パパママ必見】ミニバンVS軽自動車 安全性比較
❒ステップワゴン・フリード 運転時の感覚の比較
前進
「前に進む」という動作で一番気になるのは車幅(全幅)だと思います。
あまり幅が有りすぎると右ハンドルなら左側がわかりにくくて擦ってしまうかもしれない不安があります。
下図のようにステップワゴンとフリードを前から見ると両車はほとんど変わらないように見えます。
全幅は全く同じですが高さは5.5cmステップワゴンの方が高くなります。視点の高さもほぼ同じ。
初心者の方や運転に自信がない方にとって、「車幅」と「視点の高さ」は運転感覚においてとても大切な要素になりますが、ステップワゴンとフリードはほぼ同じとなります。
仮に狭い道だったとしてもまっすぐ走る分には両車ともほぼ同じ感覚で運転出来ます。
右左折
また右左折をする時は全長が気になると思いますが、内輪差を決定するのは全長ではなくホイールベース(前輪から後輪までの距離)です。
あまりにもホイールベースが長いと内輪差が大きくなりトラックやダンプカーのように大きく大回りしなければなりません。
ホイールベース差が最小回転半径に影響します。
それでは両車の最小回転半径を比べてみましょう。
ステップRG | フリードGB3 | |
最小回転半径 | 530cm | 520cm |
最小回転半径は僅か10cmの差です。
ハンドルをきったとき、「どれくらい曲がるか」の感覚はどちらも同じようなものと考えてよいと思います。
また両車とも道路幅が6m以上あればどちらも問題なく一発Uターンができます。
一般的な県道や国道は道路幅6m以上です。
(但し最小回転半径スレスレでUターンするには始点を道路の端スレスレまで寄せなければなりません。必ずUターン禁止標識と縁石などの障害物など確認してから行って下さい。)
バック駐車
フリードよりもステップワゴンの方が42.5cmほど全長が長く、分かり易く言うと後ろがそのぶん長くなっている。と言えます。
運転が苦手な人ほどバックでの車庫入れは全長が長いクルマほど難しく感じ、擦る・ぶつけるかもしれない不安も大きくなるのではないでしょうか。
バック駐車においては、ステップワゴンより全長の短いフリードの方が間違いなく楽に出来ます。
何故実物の見た目はこんなに違いを感じるのか?
このように数値だけみると、ステップワゴンとフリードのサイズの違いって全長が42.5cm長いだけなのか・・と感じます。
実物を目の前にするとその寸法以上に大きさの差を感じると思います。
それは全長、全幅、全高、一つずつ見れば一次元上の線ですが、実物は3軸を掛け算した立方体なので大きく見えるのです。
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❒ステップワゴン・フリード 経済面の比較
自動車税の差(1年に1回)
毎年4月1日~自動車税事務所から請求書が送付されます。(納付期限は同年5月31日)
ステップRG | フリードGB3 | |
自動車税 | 39,500円 | 34,500円 |
車検代の差(2年に1回)
車検には重量税・自賠責保険・印紙代の他消耗品の交換が必要な場合があります。
仮に両車ともフロントのタイヤ2本とブレーキパッド4輪分交換するものとします。(フリードのRブレーキはドラムなのでシュー交換)
重量税は初年度登録から13年過ぎると31.7%割増されます。
ステップRG | フリードGB3 | |
重量税 | 32,800円 | 24,600円 |
自賠責 | 24,950円 | 24,950円 |
印紙代 | 1,700円 | 1,700円 |
タイヤ交換(注1) | 22,742円 | 18,750円 |
ブレーキパッド交換(注2) | 18,688円 | 23,019円 |
車検代行点検付き | 20,000円 | 20,000円 |
合計 | 120,880円 | 113,019円 |
(注1)タイヤ代(ブリヂストン低燃費タイヤNEXTRY)2016年12月24日Amazon価格:ステップワゴン(205/65R15)9,771円×2=19,542円タイヤ組み換え工賃1600円前後×2、フリード(185/65R15)7,775円×2=15,550円タイヤ組み換え工賃1600円前後×2
(注2)ブレーキパッド(日清紡製)2016年12月24日Amazon価格:ステップワゴンF3,816円+R2,872円=6,688円ブレーキパッド(シュー)交換工賃12,000円程度、フリードF3,652円・R4,367円=8019円、ブレーキパッド(シュー)交換工賃15,000円程度
2年に一度ある車検費用ですが、ステップワゴン120,880円、フリード113,019円、その差は7,861円となり結果あまり変わらないと言えます。
燃費
燃費は無駄にアクセルを踏む人と惰性を上手く使う人、タイヤの空気圧を気にする人、無頓着な人等で大きく変わってきます。
そこでカーセンサーのクチコミ評価2016年12月24日現在、直近の書き込み20名分の平均値を計算してみます。
ステップRG | フリードGB3 | |
口コミ燃費平均 | 8.8km/l | 11.4km/l |
カタログ値である10.15モード燃費ではステップワゴンRG:12.6km/l、フリードGB3:16.0km/lとなっていますが、実燃費で比較しないと意味がありません。
カーセンサーの一般ユーザーから寄せられた口コミ実燃費平均では直近20件の実燃費平均値はステップワゴンRG型で8.8km/l、フリードGB3型で11.4km/lとなり、フリードの方が2.6km/l低燃費です。
仮に年間1万km走る場合、ステップワゴンで1,136㍑、フリードで877㍑必要です。
その差259㍑差となります。
どちらもレギュラーガソリンで走りますのでレギュラーの価格が年間平均110円とした場合、ステップワゴンの方が月に2,374円、年間で28,490円ガソリン代が高くなる計算となります。
関連記事▶【新車と中古車どっちがお得?】ステップワゴン、リセールバリューと年間コストを徹底解説
❒ステップワゴン・フリード 室内の広さ・快適性の比較
室内が広々しているステップワゴン。ベビーカーなど荷物もラゲッジスペースや2列目と3列目の間のスペースに楽に収納できます。
関連記事▶ステップワゴンRG型の荷室寸法(H17年~H21年・3代目ステップワゴン)
3列目シートも足元が広いステップワゴン。前後にスライドもします。ステップワゴンRG型について、スライドドア開口幅や乗り降りし易さなど詳しくこちらで書いてあります。
フル乗車ではギッチギチの寿司詰め状態になるフリード。写真の3列目シートに座っている女性ですが既に膝が前のシートスレスレにあります。フリードは2列目シートがベンチシートの場合、3列目シートの人が降車するには先に2列目シートに居る赤ちゃんをどかさないとなりません。つまり運転者か助手席の人物が先に降り、赤ちゃんを降ろし2列目シートを格納してようやく3列目シートの人が降りられます。
2列目シートの足元を犠牲にする事で3列目シート足元が広くなります。3列目シートはスライドしません。大人が座るには窮屈だと言えます。フリードにつてはスライドドア開口幅や乗り降りし易さなどこちらで詳しく書いてありますのでご参考にどうぞ。
今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。