みなさんこんにちは。埼玉県にある、ミニバン中古車専門店、ラインアップ代表の菊池です。
大き過ぎず小さ過ぎずアイシスって丁度良いミニバンがある!
エアロ付きの「プラタナ」というグレードがあるけど、標準グレードと何が違うのかイマイチわからない・・・
見た目は何が違う?2000ccと1800ccがあるけど、1800ccなのに3ナンバー?!ワイドボディだから3ナンバーになってしまう?それなら税金は?燃費は?もしかして装備品も少し豪華になるとか?!
今回はアイシスの「プラタナ」と「標準グレード」の違いを分かり易く解説したいと思います。
アイシス 前期・後期
アイシスはエアロ付きグレードである「プラタナ」の他、エアロ無しの標準グレード「G」「L」が2004年9月に発売されました。
中古車としてお買い得なのは2004年(H16年)式から、2007年のマイナーチェンジの後、2年程経過した辺りでマイナーチェンジほど大掛かりではない「一部改良」があるのですが、その辺りくらいまでの2009年(H21年)9月式までとなっており、今回はその年式に絞りたいと思います。
参照▶アイシスってどんな車?スライドドア+ピラーレス/高い乗降性と使い勝手重視の5ナンバーサイズミニバン
参照▶アイシスの中古車/他車との比較や購入時の注意点を分かり易く解説。
プラタナと標準グレードは何が違う?
アイシスはエアロ付きグレードの「プラタナ」の他、エアロ無し標準グレードとなる快適装備を追求した「G」と安価なベーシックグレードの「L」と3つのベースグレードがあります。
2004年9月に上記3グレードが販売開始となりました。
まずは「プラタナ」と標準グレード「G」「L」の違いを見ていきたいと思います。
外観の違い
前期型(2004年~2007年)・形状
一見あまり違いが無いように見えますが、よく見ると違います。
また外装色もプラタナ限定色やプラタナには設定が無い色があります。
前期型・外装色
<プラタナ限定色>
<プラタナ・他グレード共通色>
<プラタナには無い色>
2007年5年以降に発売された後期型はエアロの形状と外装色が若干変更されます。
まだ実際にアイシスの現車を見たことが無い方や、いくら位で買えるのか知りたいという方もいると思います。
もし今、50万円以下でアイシスプラタナの中古をお探しなら、当社の豊富なアイシス在庫情報をご参考までにご覧ください。
後期型・形状
後期型・外装色
<プラタナ限定色>
<プラタナ・他グレード共通色>
<プラタナには無い色>
その他標準グレードと異なる点は主にセンターパネルの柄が標準グレードがベージュ一色やブラウン木目調であるのに対しプラタナは「ブラック木目調」である点、
また、メーターパネルが標準グレードは黒やグレーの地味な色に対しプラタナ(前期)はグリーンに光る「スポーツタイプアナログメーター」を装備、
また、シートの柄と色が異なり、標準グレードはベージュベースの色に対し、プラタナは下記写真のようなグレーとなる。
これら内装の色や柄は、プラタナ特別バージョンやマイナーチェンジ等により異なった仕様があります。
それらに関しては下記で説明します。
因みに一番実用装備が充実しているグレードは「プラタナ」ではなくエアロパーツが付いていない「G-Uセレクション」である。
「G-Uセレクション」には「プラタナ」には無い運転席側のパワースライドドア、パワーバックドア、プラズマクラスター付きエアコン、リアエアコン、バックソナー、クリアランスソナーなどが装備される。
プラタナ(2004年~2009年)だけで5種類
「プラタナ」は2004年の新発売時、サブネーム無しの「プラタナ」の他、あまり世間一般知られていない「プラタナエアロツアラー」も同時販売となりました。
普通のプラタナとは違い
- ブルースモークエクステンション付きHIDライト
- ブルー丸型フロントフォグランプ
- ハニカムメッシュフロントグリル
- 開口部がハニカムメッシュのフロントエアロバンパー
- 2cmローダウンスプリング
- 195/65R15インチホイールキャップ付き鉄ホイール
が装備される。
普通の2000ccプラタナが標準で205/55R16インチアルミホイール、1800ccには195/65R15インチアルミホイールが装備されるが、特別バージョンのはずのエアロツアラーには195/65R15インチホイールキャップ付き鉄ホイールが標準装備となる。
但しオプションで2000ccには6本スポークの205/55R16インチアルミホイール、1800ccには5本スポークの195/65R15インチアルミホイールが設定される。
プラタナエアロツアラーは新車時の販売台数が少なかったため中古車市場でもあまり目にしません。
そしておよそ1年後となる2005年11月アイシス全グレードに一部改良が施されます。
それと同時にプラタナGエディションが発売されます。
Gエディションはエアロツアラーの進化版ではなく、普通のプラタナに
- 205/55R16インチハイグロス塗装アルミホイール
- 運転席側にもパワースライドドア装備
- 専用ブラウン木目調センターパネル
- ベージュ色のシート(ジャガード織)を追加。(普通のプラタナはダークグレーのみ)
- 2列目シート中央にアームレスト
- 天井バニティランプ(運転席と助手席)
が装備される。
シートのカラーはベージュかダークグレー
外観の違いはアルミホイールの塗装以外は特に無し。
天井バニティランプとはサンバイザーに付いている女性がメイク直し等に使うミラー付近を照らす照明装置です。
前期型は「プラタナ」「プラタナエアロツアラー」「プラタナGエディション」の3種類となります。
2007年5月マイナーチェンジ。後期型プラタナの登場。
参照▶【写真で分かる】TOYOTAアイシス前期・後期の違いを徹底解説。
後期型プラタナが前期型から変更となった点は上記写真でご覧いただいた外観の形と設定カラーの他、
- センターパネルがブラック木目調→高輝度メタリック
- メーターのデザインがダークレッド照明スポーツオプティトロンメーターに変更
- ステアリングにパドルシフト装備(2000cc・2WDのみ)
が変更される。
プラタナエアロツアラーとプラタナGエディションは廃止。
同時にプラタナリミテッドとプラタナ-Uセレクション(2000ccモデルのみ)が追加される。
プラタナリミテッドはエアロツアラーやGエディションの進化版ではなく、普通のプラタナ後期型に
- パワースライドドアが助手席側だけでなく運転席側にも追加
- 外側のドアノブがメッキ仕様
- センターパネルのカラーをレースアップシルバー木目調に変更
- ターコイズ照明スポーツオプティトロンメーター装備
- シートの色をジャガード織グレージュに変更
- 2列目シート中央にセンターアームレストが付く
が変更される。
プラタナ-Uセレクションは1800ccモデルには無く、2000ccモデルのみに設定される。
変更点は普通のプラタナに
- パワースライドドアが助手席側だけでなく運転席側にも追加
- パワーバックドアを装備
- プラズマクラスター付きオートエアコン装備
- 天井バニティランプ(運転席/助手席)が付く
- 2列目シート中央にセンターアームレストが付く
が変更される。
全体的に「プラタナ」に「G-Uセレクション」の便利装備が追加された印象。
但し、「G-Uセレクション」には装備されているバックソナー、クリアランスソナー、リアエアコンの設定は無し。
新車販売されていた当時プラタナは「プラタナ」「プラタナリミテッド」「プラタナ-Uセレクション」の3種類となる。
現在中古車市場ではお買い得の2004年式から2009年式までは「プラタナ」「プラタナエアロツアラー」「プラタナGエディション」「プラタナリミテッド」「プラタナ-Uセレクション」の5種類となる
流通量は「プラタナエアロツアラー」が最も少なく「プラタナリミテッド」が一番多く感じます。
プラタナは1800ccでも3ナンバー
アイシス標準グレードは5ナンバー枠(全長4.70メートル以下・全幅1.70メートル以下・全高2.00メートル以下・排気量2000cc以下)内に収まっているためナンバーは5ナンバーとなります。
しかしプラタナは全幅が標準グレードの1695mmに対して、1710mmとワイドになっており、5ナンバーの枠を10mmはみ出しております。
その為ナンバーは3ナンバーとなります。
参照▶3ナンバーと5ナンバーの車幅と税金の違いを分かり易く解説。
「プラタナ」と「標準グレード」税金は全く同じ
自動車に纏わる(まつわる)税金は自動車税と重量税の2つです。
自動車税
1年に一度毎年4月に納税する自動車税は排気量によって税額が決まります。
3ナンバーだからといって税金が高くなる事はありません。
アイシスは2000ccモデルと1800ccモデルがありますが、どちらも年間39500円となります。
重量税
2年に一度の車検時に納税する重量税はその名の通り車体重量によって決まります。
標準グレードに対してプラタナの方が10kg重くなっておりますがどちらも同じ1トン~1.5トンの枠内ですので、どちらも24,600円で同じです。
但し4WDモデルは2WDモデルよりも大分重くなっており1.5トン~2トンのクラスとなり32,800円とやや高くなります。
上記の重量税額はエコカー減税で表記した額よりも安くなる場合があります。
「プラタナ」と「標準グレード」燃費もほぼ同じ
カタログ値 | 実質平均 | |
プラタナ(2.0/FF) | 14.0km/l | 12.1km/l |
標準グレード(2.0/FF) | 14.4km/l | 12.4km/l |
プラタナ(2.0/4WD) | 12.6km/l | 10.1km/l |
標準グレード(2.0/4WD) | 12.6km/l | 10.1km/l |
プラタナ(1.8/FF) | 14.4km/l | 12.3km/l |
標準グレード(1.8/FF) | 14.4km/l | 12.3km/l |
カタログ値では標準グレード2000ccと1800ccの差はありません。
2000ccのプラタナは標準グレードと比べ0.4km/l下回っております。
燃費に差があるのはタイヤが少しだけ太い事が原因と考えられます。
(プラタナと標準グレードでエンジンは全く同じものが搭載されております。)
(実質燃費はレビューサイトの投稿最新30件の平均です。)
アイシスは2009年のマイナーチェンジではない「一部改良」時にエンジンが新設計のものになりましたが、2007年のマイナーチェンジ直後は前期型と同じエンジンを搭載しました。
その為上記表は当記事で扱ったアイシス全車に当てはまります。
プラタナ各グレードの違い
パワースライドドア | |
---|---|
プラタナ | 左側 |
プラタナGエディション | 両側 |
プラタナリミテッド | 両側 |
プラタナUセレクション | 両側 |
パワーバックドア | |
---|---|
プラタナ | × |
プラタナGエディション | × |
プラタナリミテッド | × |
プラタナUセレクション | ○ |
2列目シートセンターアームレスト | |
---|---|
プラタナ | × |
プラタナGエディション | ○ |
プラタナリミテッド | ○ |
プラタナUセレクション | ○ |
プラズマクラスター付オートエアコン | |
---|---|
プラタナ | × |
プラタナGエディション | × |
プラタナリミテッド | × |
プラタナUセレクション | ○ |
フロントエアロバンパー | |
---|---|
前期型 | |
後期型 |
センターパネル | |
---|---|
プラタナ前期 | |
プラタナ後期 | |
プラタナGエディション | |
プラタナリミテッド | |
プラタナUセレクション |
シートカラー | |
---|---|
プラタナ前期・後期 | |
プラタナGエディション | |
プラタナリミテッド | |
プラタナUセレクション |
標準グレードとの違いは?
- エアロパーツの有り無しの違い。
- フェンダーがブリスターフェンダーになっており全幅が11mmワイドになっている。
- ワイドボディの為3ナンバーとなるが税金はエアロ無しグレードと同じ。
- 2000ccモデルのプラタナはタイヤが少しだけ太い。
- 外装色はプラタナ限定色がある。
- プラタナ専用の内装生地がある。
- 中期型はセンターパネルもプラタナ専用がある。
- 維持費は標準グレードと全く同じ。
若いご夫婦なら見た目も重要!
とあるモータージャーナリストはアイシスならお薦めは「プラタナ」ではなく実用機能が充実した「G」だと言いました。たしかに実用機能はクルマ選びで大切な要素の一つです。
しかしアイシスは子育て世代の若いご家族に選ばれることが多いクルマです。
2017年現在、クルマにはエアロが付いたデザインが当たり前の時代と言っても過言ではありません。
クルマに何が重要か?それは人それぞれですが、子育てや経済面で大変な事もある中でも、プラタナグレードのようにエアロをまとった「オシャレ」を求めるのは重要な事ではないでしょうか?
今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。