【振り回されるな】中古車に買い時は存在しない、これだけの理由。

中古車 買い時 

埼玉県にある、ミニバン・ワンボックスカーだけを扱う専門店、ラインアップ代表の菊池です。

今回は、17周年を迎えるラインアップ代表の私が、「中古車の買い時の真実」を分かり易く解説したいと思います。

「3月はディーラーの決算だから安く買えるんじゃないか?」あるいは、「2月8月はあまり需要がない閑散期と言うから狙い目なのでは?」

一般的にこんなことが良く言われているけれど、最もお得に購入できる中古車の買い時はいつなのだろう?

中古車と言えども安い買い物では無いので出来るだけお得に賢く買いたいのは当然のことだと思います。

ネットでは「この時期だけは1年間の中で中古車が最安値で買える買い時だ!逃すと損!」みたいな情報が色々と出回っていますが本当にそうなのでしょうか。

タップできる目次

結論から言うと、中古車に「買い時」は存在しない


「えっ!マジで!?ネットにゴールデンウィーク後は買う人が減るから安くなるって書いてあったりしたけど…」そんな風に思う方もいらっしゃるでしょう。

基本的に中古車の価格は徐々に値落ちしてゆきます。5年前に200万円だったアルファードが今は80万円で買えたりするわけです。

当たり前ですが、時間が経てば自然に価格は下がっていくんですね。

なので、買う時期を先延ばしにすればするほど、価格は下がっていきます。そのぶん、車も比例して古くなっていくだけの話です。

「3月に買うより9月に買った方が安く買えるから待った方がお得!」こんな話も聞いたことがありますが、半年も経てば相場も下がりますので当然のことです。

中古車価格は上下に変動しながら下がってゆく


中古車価格は時間の経過とともに徐々に値落ちしてゆくので、この時期だけが買得だということは特に無いと言いました。

ですが、中古車価格は少し上がったり下がったり小さなうねりを伴いながら全体としては徐々に下落していきますので、その「小さなうねり」これを買い時とそうではない時とに判断することは出来ます。

アルファード20 中古車価格推移グラフ

では、価格が上下する「小さなうねり」はなぜ起こるのかと言うと、需要と供給のバランスによって起こります。

需要と供給のバランスで価格が決まる


そもそも中古車の価格はどのように決まるのかというと、中古車を買いたい人(需要)と中古車の台数(供給)のバランスで決まります。

中古車を買いたい人(需要)が沢山いるのに、売っている中古車の数(供給)が少なくて足りない時は、中古車価格の相場が高くなり、逆に、中古車を買いたい人(需要)が少ないのに、売っている中古車の数(供給)が多く溢れている時は中古車価格の相場は安くなります。

需要と供給のバランスがとれた状態では時間の経過とともに中古車価格は徐々にゆるやかに下落していきますが、需要と供給のバランスが崩れた時に、一時的に価格が上がったり下がったりすることがあり、これが上記で話した「小さなうねり」が起こる原因となります。

中古車・需要と供給の主な要因

●需要が多い
ディーラー決算月の3月・9月
GW前、夏休み前、年末年始前
ボーナス時期
給料日
フルモデルチェンジ後

●需要が少ない
不景気
消費増税
リコールや不正発覚時

例えば、中古車を買いたい人(需要)が多いGW前に中古車の数(供給)が足りずバランスが崩れると中古車の価格が一時的に高くなることがあります。逆に消費増税や不景気などの影響で中古車を買いたい人(需要)が少ないのに売っている中古車の数(供給)が多くなると価格が下がることもあります。

ただし、需要も多いが供給も多い状況や需要は少ないが供給も少ない、これらの状態ではそれはそれでバランスが取れており、特に価格が変動する要因にはなりずらいと言えます。

✅中・大型店の仕入れ動向に影響を受けることも

在庫数の多い、中型店・大型店が特定の車種を集中的に仕入れることでオークション会場(車の市場のような場所)の仕入れ価格が急騰することがあります。

その結果、その車種の販売価格が一時的に値上がりすることになることもあるので注意が必要です。

✅季節要因・ガソリン価格の影響を受けることも

例えば、毎年4月の新社会人・転勤・新入学生など、軽自動車やコンパクトカーを通勤で必要になる人が増える時期には供給が追い付かず結果的に一時的に値上がりすることもあります。

また、GWや夏休み、年末年始に家族旅行や遠出する際にミニバン・ワンボックスカーの需要が増え、供給が追い付かない場合も一時的に中古車価格が高くなることもあります。

また、ガソリン代が急騰するとハイブリッド車や軽自動車の需要が多くなることがあり、一時的に販売価格が上がることもあります。

月別の販売台数から読み解く

中古車 月別販売台数グラフ2016

2016年の中古車・月別販売台数(登録)のグラフです。(乗用車のみ)

このグラフを見ると、3月だけ突出して販売台数が多いことが分かります。要は3月は中古車を買う人が多いということです。

「ほら、3月に中古車を買う人がこれだけ多いってことは3月は買い時なんじゃないの?」そんな声も聞こえてきそうですが、そういう訳ではありません。

なぜなら、3月はディーラーの決算月なので新車を売るために決算フェア等、さまざまなSALEの催事を行い、さらに大幅値引きもすることが多く、新車の販売台数が一年間で一番多い月とも言えますが、それはあくまで新車の話。

ではなぜ中古車も3月の販売台数が多いのかと言えば、一番の要因は「車検」と「自動車税」この2つが関係してきます。3月に新車を買う人が多いため、車検到来月も3月の人が必然的に多くなり、さらに、4月には自動車税がかかってくるので、その前に買い替えようという人が多いのが原因と考えられます。

まとめ・実は販売店独自のSALE期間が一番お得なことも


いろいろ説明してきましたが、中古車販売店が独自で開催している「創業13周年SALE」や「購入時に特典で○○を無料サービス」等、豪華なサービス特典が受けられる期間が実は、一番お得な買い時のタイミングかもしれません。

中古車価格は時間の経過とともに徐々に価格が下がってくるもので、特にこの月が安く買えるとか、逆にこの月は高くなってしまう。といったことは基本的には無いので、買い時にこだわって振り回されるよりも、あなたにとって本当にクルマが必要なタイミングで購入することがなにより大切だと言えます。

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
タップできる目次