「うちの子、信号待ちの時に電動スライドドアのスイッチ押しちゃって、ドアが開いちゃったの。怖かったわ~。」
・・・ミニバンに乗る子育て世代のママの、こんな声を聞いた事があります。
20年前、ワゴン車などのスライドドアには「電動スライドドア」などという便利な代物は存在せず、標準的な腕力の人でも、開ける時は全体重を掛け、また閉める時はガラガラガラガラガッシャーンと力いっぱい筋力を使わなければなりませんでした。
それが現代ではボタンひとつでドアの開閉が可能となりました。
そんな便利の代償「かつては重い事が幸いして子供には簡単に開けられなかったスライドドアが、現在は小さな子供でも簡単に開けられるようになってしまった」のです。
ミニバンの電動スライドドアは走行中はボタンを押しても安全装置が働くため絶対に開きませんが、信号待ちなどで速度が0km/時のときは開きます。
電動スライドドア機能をOFFにするボタンを押すなど対策を講じているママもいらっしゃるようですが、それよりもっと安全な手段があるのです。
それは「チャイルドロック」を使う事
チャイルドロックとは何か?
運転席に座ったパパママの手が届きにくい後部座席に乗った小さなお子さんが、勝手にドアを開けて車外に出てしまう事を防止する為に、車内からドアを開けられなくするロック機構。
チャイルドロックは主に後席ドアのみに装備される。
チャイルドロックを有効にしたドアは、内側からの開閉手段は全て無効。
なお、電子制御ではなく、あくまでも機械的にロックするため、左右のドアそれぞれにチャイルドロックスイッチが付き、ロックを有効にできるのはそのドアに付いたスイッチのみとなるので、片側をロックした後、もう片側もロックしないと両側ロックができないためお子さんの完全な安全が確保できません。
お子さんが降りる時は、パパママが一旦クルマを降りて外側のドアノブでドアを開ける必要があります。
Q:チャイルドロックスイッチはどこにあるの?
A:後席ドアを開けた時に露出するドアの縁に付いております。
Q:スライドドアではない開き戸タイプのドアにも付いている?
A:ミニバンのようにファミリーカーとして使われる事を想定したクルマであればほぼ装備されております。(後席ドアのみ)
Q:ロックするにはどうしたらいいの?
A:上記写真の位置にある、チャイルドロックスイッチで、下記写真のようにON・OFFの設定ができます
✅気が付かない人が多いけど、実はドアに説明書きがある?!
高い料金を払って購入し、何年も乗っているミニバンなのに、最近チャイルドロックなんて機能がある事を知った!なんて人も結構多いのです
まとめ
- ミニバンのチャイルドロックは小さなお子さんの安全を確保する効果絶大なロック装置である。
- ロックする事で、外側のドアノブ以外では開ける事ができなくなる。
- 後席に乗せたお子さんを降ろす時はパパママが一度外に出て外側のドアノブで開ける。
- また後席左右それぞれのドアをチャイルドロックしないとお子さんの安全は完璧ではない。
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