みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、コミコミ80万円以下のミニバン専門店、ラインアップ代表の菊池です。
2018年11月現在、ついに買い時価格となったアルファード10系・後期型
「翼」をイメージさせる横長のラインが入ったテールレンズや前期型より6cm切れ長になったヘッドライト。様々な視覚効果からか、前期型よりも少し大きく見えるアルファード10系・後期型。
一昔前は中古でも300万円を超えていたアルファード10系・後期型がついに総額80万円以下でも買える「買い時価格」となりました。
(アルファードの中古車は荒く乗り回された粗悪車が多いので安すぎるモノなど注意が必要です。)
今回はまだまだ根強い人気のトヨタ・アルファード10系・後期型の魅力と前期型との違いを解説していきたいと思います。
アルファードには3つのベースグレードがある!
- ベーシックグレードとなる「X」
- 「X」にエアロパーツと17インチアルミホイールが付いたスポーティーモデル「S」
- 「X」に両側電動スライドドアやクルーズコントロール・パワーシート・電動カーテンなど豪華装備を追加した「Z」
このように「X」「S」「Z」と3つのグレードがあります。
さらにアルファード10系には3000ccモデルと2400ccモデルがあり、3000ccは「M」・2400ccは「A」と表現されます。
例えば3000ccの豪華装備モデルなら「M」と「Z」を合わせて「MZ」、2400ccのスポーティーモデルなら「A」と「S」を合わせて「AS」という感じでグレード名が決定されます。
(Zは3000ccモデルのみ)
ベーシックグレードMX・AXの外観は、フロントバンパー・リアバンパー・サイドガーニッシュの形状はMZと同じとなり、ホイールはMZが16インチアルミホイールに対しMX・AXは16インチホイールキャップ付スチールホイールとなる。
もし今、アルファード10系の後期型をお探しなら、当社の豊富なアルファード在庫情報をご覧ください。
3.0L | 2.4L | |
ベースグレード | MX | AX |
エアロ付モデル | MS | AS |
豪華装備モデル | MZ | – |
特別バージョンや派生グレード
上記の基本グレードをベースに設定された派生グレード。
- 「MX Lエディション」
- 「AX Lエディション」
- 最も価格が安い「X」にクリアランスソナーと助手席側パワースライドドア・16インチアルミホイール・オプティトロン(自発光式)アナログメーターを装備。
- 「MZ Gエディション」
- 豪華装備グレード「Z」に横滑り防止装置・トラクションコントロール・自動減衰調整サスペンション・パワーパックドア・ツインムーンルーフ・サイドエアバッグ・カーテンエアバッグ・本革シートを装備。
少し遅れて販売開始した特別バージョン
アルファードの歴史と共に解説したいと思います。
2002年5月22日
車重の重い大型のワゴン車は基本構造がハイエースバンのような「エンジンは運転席の真下」+「駆動輪は後輪」が主流だったこの頃、「ボンネット内にエンジン」+「フロント駆動」の大型ミニバン「アルファード」が誕生。
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当時「アルファード」の正式名称は「アルファードG」と「アルファードV」とされており、「アルファードG」はトヨタトヨペット店、「アルファードV」はトヨタネッツ店で販売されていた。
両者の違いは「フロントグリル」が「アルファードG」はメッキ塗装、「アルファードV」は一部ボディ同色塗装の違いのみで基本的には同じクルマとなる。
2005年4月18日
前期型から後期型へマイナーチェンジ。バンパー・ヘッドライト・テールレンズ等の形状・内装の一部が変更される。
2005年8月
レクサスブランドの日本国内展開により、ネッツ店ではそれまで最上級車種であった「アリスト」が「レクサスGS」へとモデルチェンジしたため、アルファードVがトヨタネッツ店の最高級車種となる。
(トヨペット店では最高級車種であった「セルシオ」が「レクサスLS」へと移行するが、「クラウンマジェスタ」が在った為、「アルファードG」が最高級車種になる事はなかった。)
同年同月、下記特別バージョンを販売開始。
- 「MSリミテッド」
- 「ASリミテッド」
- 新車販売されている当時、最も人気があったエアロ付グレード「MS」「AS」に両側パワースライドドア・バックドアイージークローザー・高級人造皮革アルカンターラシートを装備。
アルカンターラとは?
日本の化学メーカー「東レ」とイタリアの「ENI」の合弁事業である「アルカンターラ」が製造・販売しているスエード調人造皮革。
ポリエステルとポリウレタンから生成される。
本革と比べ耐久性・耐光性・難燃性・通気性に優れ、そのうえ手入れがしやすい。
価格は通常のファブリック生地のおよそ2倍。
さらに同年同月、下記特別バージョンも設定。
- 「MSリミテッド デュアルAVNスペシャル」
- 「ASリミテッド デュアルAVNスペシャル」
- 「MSリミテッド」「ASリミテッド」に運転席側と助手席側とで異なった画面を同時に見ることができる「デュアルAVN」を搭載したナビが標準装備。
「デュアルAVN」とは?
同じ画面で2つの異なる映像を運転席側から見える角度と助手席側から見える角度で映し出す事ができる特殊なナビの液晶パネル。
家電メーカーシャープが開発した技術。
2006年6月
乗車定員4名の価格800万円を超える特別仕様車を販売開始。
- 「MZ Gエディションロイヤルラウンジ」
- 「MZ Gエディション」の3列目シートを取り払い、電動リクライニング・電動オットマン・読書灯・シートヒーター・テーブル等が付いたとても豪華な2列目(後席)シートが付く。
- また、オプションで冷蔵庫が内蔵された「エクストラキャビネット」(57万円)・レーザークルーズコントロール(8万円)・「HDDナビゲーションシステムスーパーサウンドシステム」(56万円)などがオプションで装備できた。
2006年8月
下記特別仕様車を発売。
- 「MSプライムセレクション」(トヨペット店)
- 「ASプライムセレクション」(トヨペット店)
- 「MSプラチナムセレクション」(ネッツ店)
- 「ASプラチナムセレクション」(ネッツ店)
- エアロ付きグレード「MS」「AS」に豪華装備グレード「MZ」「AZ」と同等の内装装備を施した特別仕様車。
2007年6月
一部改良が行われ、外装色ホワイトパールマイカが廃止、代わりにホワイトパールクリスタルシャインを追加。
さらに「プライムセレクション」「プラチナムセレクション」はオプションだったパワーバックドアが標準装備され、各名称に「Ⅱ」が付く。
- 「MSプライムセレクションⅡ」(トヨペット店)
- 「ASプライムセレクションⅡ」(トヨペット店)
- 「MSプラチナムセレクションⅡ」(ネッツ店)
- 「ASプラチナムセレクションⅡ」(ネッツ店)
- パワーバックドアが標準装備。
2008年4月18日
アルファードVが生産終了。(その後「アルファードV」の後継として「ヴェルファイア」が誕生。)
2008年5月11日
アルファードGが生産終了。これよりアルファード10系は完全終了となる。(その後「アルファードG」の後継として「アルファード」(20系)が誕生。)
関連記事▶アルファードの全長は484cm、他と比べてどれくらい大きいの?
アルファード10系・後期型を細かく見てみよう!
✅アルファードには「キャプテンシート」の7人乗りと「対面シート」の8人乗り設定がある
「キャプテンシート」・・・それはかつて見たことのない斬新なデザインのシートで、トヨタが1990年に「エスティマ」に装備させたのが国産車では初めての事。
まるで航空機のファーストクラスシートのようなそれは座った人間に今までにない快適性と優越感を感じさせました。
事実上トヨタ販売店の最上級車となるアルファードにも当然「キャプテンシート」は装備されました。
また、あくまでも家族で使うミニバンである「アルファード」
8人乗り設定のアルファードでは2列目シートを回転させ後ろ向きにして3列目と「対面シート」にできます。
小さなお子さんの多い仲の良い家族には、旅行やドライブは対面シートでみんなでワイワイ盛り上がりながらと、とても喜ばれる機能でしょう。
関連記事▶アルファード10系、7人乗りと8人乗り、子供のいるファミリーはどちらを選ぶべき?
✅まさに「痒い所に手が届く」…ちょうどいい所にカップホルダーやテーブルが!
2列目シートは折り畳んでテーブルとして使う事が可能。(8人乗り車のみ)
車中泊キャンプなどで重宝する機能ですが、遠心力や慣性力でテーブルの上のものが落ちてしまうのを防止するような縁や穴などが無いため走行中は使い勝手が悪いが、雨の日など車中で食事をしたり遊んだりするには便利なテーブル機能です。
またシート自体は本来の「椅子」としての機能はほぼ完璧で長時間座っていても疲れにくい良いデザインと言えますが、その分、畳んだ際に個体差によってはテーブルの天板部分が極端に傾斜してしまう場合もあります。
✅便利な小物入れ
ハンドル右下の小物入れの中に用途不明の仕切り板があり、スマートフォンのような幅の広い携帯電話だと仕切り板の間には入らず、上に乗せれば不安定な感じになってしまう。
おそらく、ここにETCの端末機を取り付ける人が多いためそれ用の板なのではないかという印象。
✅あると便利な電動カーテン
スイッチは上記写真右側が2列目3列目のサイドウィンドウ、左側がリアウィンドウのカーテンを開閉する。
MZ・AZ・Gエディションなどのグレードに装備される。
中古車ですと壊れて動かない場合が多いので、電動カーテンが必要な人は、購入前に必ず現車で実際に動かしてみる事をお勧めします。
✅便利な買い物袋フック
このフックは運転席の後に取り付けられています。
✅オシャレな間接照明
まるで「走るリビングルーム」と言っても過言ではないアルファード10系・後期型。
そんなアルファード10系・後期型にはオシャレな照明が付いております。
スイッチはハザードランプの下にあります。
✅家庭用電源(100Wまで)が使える!
「え?クルマの中にコンセント差し込みがあるの?!」
あまりクルマに詳しくない人ならビックリするかもしれません。
写真のように助手席と運転席の間にあるコンソールボックスに付いております。
しかし!「100Wまで」となるので注意が必要です。
100Wの家電製品と言えば、最も大きいものでもノートパソコンくらいです。
女性なら海に行った時、ドライヤーで濡れた髪の毛を乾かせるんじゃないか?!そんな期待をするかもしれません。
しかし一般的なドライヤーは600W~1200Wくらいですので間違いなく容量不足です。
またRCAコネクタもあるのでゲーム機を車内に持ち込んでゲームできるんじゃないの?と考える人もいらっしゃると思いますが、こちらも容量を確認する必要があります。
しかし「携帯電話を充電したい人」は多いと思います。
シガライターソケットに差し込むタイプを買えば全て解決かもしれませんが、普段から家で使っている充電器を持ち歩いている人にはちょっとだけ便利かもしれません。
✅意外と知らないリアエアコンの使いかた!
アルファード10系・後期型はエアコンが前(1列目)と後(2列目3列目)で独立しておりそれぞれ温度設定や風量設定ができます。
しかし、スイッチオンして風は出てくるけど「風がぬるい・・・」「冷たくない・・・」そういう事態に陥る人結構多いようです。
リアエアコンできちんと冷たい風を出すにはフロントのエアコン操作パネルの「REAR」ボタンを押さなければなりません。
このボタンを押すことでリアエアコンが動作します。
あとはリアエアコン操作パネルで温度や風量を調整します。
アルファード10系・前期型と後期型で何が違う?
ヘッドライトの形が少し違う
光りかたも違います。
テールレンズ/ガーニッシュが違う!
光りかたも違います!
後期型はなんとなく「翼」をイメージさせる形ですね。
エアロの形状
写真は後期型/前期型ともに「MS」を撮影
ホイールの違い!
関連記事▶ついに手が届く!【アルファード10系・後期型】を徹底解説
気になるアルファード10系・後期型の燃費
アルファード10系は前期型から後期型にマイナーチェンジした際エンジンやミッション・他駆動系・タイヤサイズなどに変更はありませんでした。
その為、機関は完全に同じですので燃費に差はでるはずはありませんが、念のためクチコミサイトに燃費について書かれている内容30件の平均を割り出しました。
後期型 | 前期型 | |||
---|---|---|---|---|
2400 | 3000 | 2400 | 3500 | |
カ | 9.7 | 8.9 | 9.7 | 8.9 |
高 | 9.2 | 9.1 | 9.1 | 9.1 |
街 | 6.1 | 5.9 | 5.9 | 5.8 |
(カ:カタログ値・高:クチコミ高速道路燃費・街:クチコミ街乗り燃費)
僅かに差はありましたが、個体差やドライバーの技術、また後期型のほうが少し新しい分燃焼効率の劣化が少ないなどが原因と考えられます。
アルファード10系・後期型はこんな人にオススメ!
「注目の的」になりたい人
エアロパーツの形状などからより大きく迫力あるデザインとなったアルファード10系・後期型。
見るものに力強い印象を与えるフォルムは街で一目置かれる事は間違いありません。
そんな注目が欲しい人にはオススメのミニバンと言えるでしょう。
上質な内装、高級感を求める人
トヨタ販売店の最上級車でもあるアルファード。
そのため各箇所の作り込みも最上級と言えます。
内装に上質な作り込みや高級感を求める人にもオススメ。
小さなお子さんの居る家族。我が子の安全の為。
これは後期型だけではなく前期型にも当てはまりますが、大きく重たい車体のアルファードは、走行時、自重から発生させるより大きな遠心力や慣性力に耐えるために、小さなクルマよりも分厚く頑丈なフレームでなければなりません。
その重厚なフレームは万が一の衝突事故時も、乗員の安全性を高めます。
近頃では屋根の高い軽ワゴン車が小さなお子さんの居る若い主婦の間で流行ってますが、追突などによりその薄っぺらい脆弱なフレームでは原型を留めないほど潰れてしまう事故が多くあります。
大切な自分の子を守りたい人にもオススメのミニバンと言えるでしょう。
家族で遠くにお出かけが多い人
アルファードの長いホイールベース(前輪から後輪までの間隔)は直進安定性を高め、長時間の運転を楽にします。
また重たい車体と作り込まれたサスペンションは道路の凹凸による振動を吸収します。
さらに3000ccモデルでは、力強く静かなV型エンジンの恩恵はまさに「走るリビングルーム」の如く。
大きく広く静かな室内は運転者だけではなく助手席や後部座席に座っている家族も疲れさせません。
荷室スペースもミドルサイズミニバンと比べ大容量となっており快適な旅を楽しめます。
関連記事▶アルファード10系の荷室寸法(図解あり)
一口メモ・アルファード10系の中古車は荒く乗り回された粗悪車が多い
アルファードは20代~30代の若者に人気があるミニバンです。
今回のテーマであるアルファード10系/後期型も、まだ中古車市場で300万円代~200万円代だった頃から、無謀なローンを組んで購入する若者が後を絶ちませんでした。
月々の支払い負担が大きくなるため、当然、メンテナンスする金銭的余裕もなく、散々乗り回して手放した時にはエンジンをはじめ、機関部分がボロボロになっているケースが多くあります。
中古車オークションではそういった粗悪車は激安で仕入れる事ができますが、壊れた箇所を直すとなると相当な金額がかかってしまうため、悪質な中古車店ではそれらを隠したまま販売することが多々あります。
アルファードを購入の際はどうか「ID車両」を購入する事をオススメします。
まとめ
- アルファード10系/後期型は安価なベーシックモデル「X」・エアロパーツが付いたスポーティーモデル「S」・豪華装備が付いた「Z」、3つのグレードがある。
- アルファード10系/後期型にはエンジンが3000ccモデルと2400ccモデルがある。
- 3000ccモデルは「M」・2400ccモデルは「A」と表現される。
- アルファード10系/後期型には便利な小物入れ・テーブル・カップホルダーなどが充実している。
- 前期型との違いはヘッドライトとテールレンズの形状と光りかた、リアガーニッシュの形状、またエアロバンパーの形状などが異なる。
- 燃費はエンジンやその他機関は前期型と同じであるため変わりはない。
- アルファード10系/後期型は街中で目立ち、内装が上質で高級感があり、頑丈なフレームは乗員の安全性を高め、旅行などの超距離運転でも疲れにくい。
- 高級車であるが為に、その分中古車市場では粗悪車も多いので購入の際は注意が必要。
今回の記事が、あなたの車選びに役立てばばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。
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