最安値の中古車を購入してこんな悲惨な目に遭いました。
中古車を選ぶ際、多くの人がグーネット(Goo-net)やカーセンサーの検索機能を使い、車種や地域で絞り込んだ後、多くの人は「値段が安い順」に並べ替えると思います。
するとズラッと並ぶ相場半値以下の検討車種が・・・
賢明な人なら「安物買いの銭失い」を予見し、この時点で「却下」するでしょう。
しかし、それら怪しい激安車を取り扱う店舗ホームページを観るとなんか良いことばっかり書いてある・・・。
ネット掲示板でこの店の話題を探すと『買って1週間でエンジンブローした』『買った後ディーラーに持っていったら大事故歴のあるクルマだと言われた』そんな書き込みばかり・・・。
だけど、お店ホームページを観ると信用できそう!何よりも他の店より安い!安すぎる!最安値!
「他の人はどうか知らないけど、私だけはハズレは絶対に引かない!悲惨な事にならない!」人は時に不思議な心理状態「根拠のないポジティブ思考」に囚われる事があります。
それはこれから起こる悲惨な出来事への序章であるにも関わらず・・・
①「価格が安い順」に並べるという事。それは「粗悪車順」に並べるという事。何故ならば「中古」だから。
現在、中古車購入を検討中のあなたは、何軒か中古車販売店を見て回ることが多いと思います。
たまたま、どの中古車販売店も一見ではきれいな在庫車ばかりだった場合、段々と感覚が麻痺して、それが「中古車」である事を忘れ、さらには頭の中のイメージで「中古」という言葉の意味さえも曖昧になってしまう事があります。
確かに前オーナーが大切に乗っていたから等の理由で、中古車オークションで仕入れた時点から既にきれいな中古車もあります。
しかし、「中古」とは「以前に誰かが使っていたモノ」である事を決して忘れてなりません。
下記2枚の写真は大事故を起こしたアルファード10系の姿です。
アルファード10系は、数年前、状態の良いものなら300万円もの買い取り価格が付けられておりました。
驚くべき事に、上記写真の2車は、ここまで壊れてしまっているのにも関わらず、当時とある買取店に100万円近い価格でユーザーから買い取られた経緯があります。
買い取った業者は、決して「自分で乗りたい」等の理由で買い取っている訳ではなく、100万円近い価格で買い取っても、直して転売すれば十分な利益が出せるから買い取っているのです。
大事故歴車を低コストで直して作る「最安値人気中古車物件」
買い取った業者が良心的な業者ならば、きちんとフレームなどの歪みもきちんと修正され、機関部分の点検整備も完璧に行われ、普段の使用で問題なく乗れるクルマへと修理され中古車市場に戻る事もあります。
但し、修理がきちんとしていればしているほどコストが掛かります。
多くは低コストで素人でも見ればわかる外見の「見た目」だけそこそこ直し、重要な機関やフレームの歪み等は無視した「最安値人気中古車物件」へと作り変えられてしまうのです。
現在アルファード10系は次代・次次代型が販売された事で中古車市場での取引価格は大きく下がった為、今現在、上記写真のような大事故をした場合、そのまま解体されるだけとなるでしょう。
しかし数年前に大事故を直した「最安値人気中古車物件」が再販、または再再販され現在中古車市場に出回っている事も多くあり注意が必要です。
価値が全く違うモノが、あたかも同じ価値のように並べ替え表示されてしまう
ひとつは「前オーナーが大切に乗っていたアルファード」、そしてもうひとつは「乱暴な運転の挙句、大事故歴があるアルファード」、どちらも同じグレード・同じ装備・同じ年式・同じ走行距離の2台があるとします。
2017年6月現在「前オーナーが大切に乗っていたアルファード10系」が総額70万円くらいだとしたら、「乱暴な運転の末大事故歴があるアルファード10系」は50万円くらいなはずです。
これらをグーネット(Goo-net)やカーセンサーの「安値順に並べる」機能で並べ替えた場合、当然後者のほうが価格は下なのでページ上部に表示されます。
しかし上述の通りそれは「粗悪車順」でもあるのです。
「価格ドットコム」で新品商品を「安値順」に並べている事とは全く事情が異なります。
②安全・安心・快適に乗るための必要諸費用を削除してしまう事。それは「安く」なっているのではなく「商品」としての価値を下げているだけの事。
中古車販売店で営業マンから説明を受けている時、諸費用のあまりの高さに、「整備はしなくていいからその分安くして!」と望んだ事がある人、結構多いと思います。
しかし、あなたはクルマを購入してどんな用途で使うのでしょうか?
一般的な人なら、例えば家族みんなでクルマに乗って出掛けたり、近所のスーパーマーケットに買い物に行ったり、小さなお子さんの送迎等、家族のために普通に使うことがほとんどだと思います。
例えば、レースをやるようなクルマを購入する場合はどうでしょう?
エンジンが快調でただ走るだけの機能が現状完璧ならば、内外装なんて、これからどうせ汚くなるし、ぶつける事もあるだろうし、どうでも良いでしょう。
しかし、特に家族で使うミニバンのようなクルマはただ走りさえすれば良いという訳ではありません。
小さなお子さんが居るなら、ママにとっては電動スライドドアは欠かせない便利機能でしょう。
運転が苦手な人にとっては日々の買い物でスーパーマーケットの駐車場ではバックカメラも欠かせないでしょう。
家族で旅行するなら、カーナビも正常に動かなければ不便だと思います。
これらが壊れたまま納車されたらどうでしょうか?
壊れた電動ドアは初めから電動無しのドアよりも重くなります。
奥さんの細い腕で小さなお子さんを抱っこしたまま開けられるでしょうか?
納車後すぐに旅行するつもりだったのにナビは動かないし、室内は汚い、埃っぽい・・・
あなたの「用途」は満たされないのではないでしょうか?
仕入れ価格が安い仕入れたままの中古車にはそんな感じのモノが多くあり、安いのには必ず理由があります。
関連記事▶【プロが教える】格安中古車が危険である理由と見極める方法
中古車の「諸費用」はそれらをキチンとした状態に戻すための費用。
中古車の諸費用とは、法律的な取り決めや定義は無く、各中古車販売店がそれぞれ独自に制定します。
どんな中古車販売店であっても、車検と名義変更の際に必要となる重量税・自賠責・自動車税などの法定費用は法律上必要となりますので必ず掛かります。
その他、整備費用・ルームクリーニング費用・外装コーティング費用・保証費用・要修理箇所の修理費用等が、中古車販売店によって有無が様々となります。
- 法定費用
- 整備費用
- ルームクリーニング費用
- 外装コーティング費用
- 保証費用
- 要修理箇所の修理費用
「中古車と言っても、最近まで誰かが乗っていたクルマなんだから簡単に壊れるわけがないよ、整備なんか必要ないでしょ。」
では、もしもあなたが買おうとしている中古車は、前オーナーが壊れる予兆を感じて手放したクルマだったら?
また、もしも、1年以上買い手が居なくてオークションをさまよっていたクルマだったり、中古車販売店で長期在庫車だったりしたクルマだったら?
わたくし筆者の実家の近所に、毎朝、エンジンスタート→1秒後にアクセルほぼベタ踏みで(砂利の駐車場でしたが)ホイールスピンさせながら会社に向かう中年女性がおりました。
いかにも、メカの事なんか何も知らない感じの中年女性。事故は無かったようですが、おそらくオイル交換などメンテナンスは一度もしなかったような印象でした。
もしもそんなクルマが中古車市場に出回ったら?
中古車とは、以前に他人が使用していて、さらに言えばどういう使いかたをしていたか全く不明な「高額商品」と言えます。
機関を正常な状態に戻し、内外装の汚れや劣化をメンテナンスし、納車後には金銭的な負担を強いないようにする事。
それは、メカに詳しい人が自分で修理する事を楽しみながら乗るクルマではなく、普通の人が普通に乗り、クルマ自体を楽しむ訳ではなく、「クルマで何をするか?」「クルマに乗って家族みんなで遊びに行こう!」そういう「目的」に重きを置かれたクルマには、絶対不可欠な事だと筆者は強く感じます。
「安い」しか取り柄のない中古車販売店は少しでも安く見せかける為、上記の必要項目を削除する。
上記の必要項目は、行えば当然ですが経費が掛かります。
「他店よりも安く!」それを実現するにはどうしたら良いか?
答えは「経費を掛けない」事です。
最安値中古車は上記の①と②を合わせる事で作られる!
上記①「粗悪車を安く仕入れ」、そして②「整備も修理も何もしない現状販売を行う」、コレこそが最安値中古車の誕生メカニズムです。
または、整備などやっているように見せかけ何もしないという、違法行為を行っている悪質中古車販売店もありますのでより注意が必要です。
如何でしょうか?あなたはこんな「最安値中古車」欲しいですか?
オークション仕入れで重要なのは「最安値で仕入れる事」ではなく「人気の車種やグレードでなおかつ状態の良いものである」事!
グーネット(Goo-net)やカーセンサーで検索すると、同じ年式・同じスペック・同じ走行距離・同じグレード・どちらも修復歴無し・・・つまりどちらも「同じような状態」なのに極端に高いモノも有れば安いモノも出てくる場合があります。
もしも、全国の中古車販売店の経営者が全員「正直者」ならば、「同じような状態のクルマ」の価格差は僅差になるはずです。
何故なら基本的に各中古車販売店は同じ中古車オークションから仕入れている為、仕入れ値はだいたい僅差になる為です。
あなたはヤフーオークション等を利用したことはあるでしょうか?
欲しい人が何人か集まって競り合えば、必ず世間一般の相場価格まで競り上がり、極端に安い金額で落札になる事はないと思います。
例えば中古車オークションで競りに参加しているのが1人だけなら価格が競り上がるなんて事はありえません。
人気車種の状態の良いモノは、中古車仕入れのプロ同士で競り合いとなります。
もし今、程度の良い安心して乗れるミニバンの中古をお探しなら、当社の豊富なミニバン在庫情報をご参考までにご覧ください。最安値ではありませんが、程度重視、整備・保証・鑑定書が付いた安心して乗れる安全な中古ミニバンのみ取り揃えております。
当然参加しているほぼ全員が相場を調べ、店頭に並べられるギリギリの金額まで競り合います。
結果、落札価格が「安い」なんて事はほぼありえないのです。
その為「安い」しか取り柄のない中古車販売店の仕入れ担当者はどうやって最安値車を仕入れるか?考えます。
そしてそれらの多くはこのような結論にたどり着きます。
「死亡者が出る程の大事故を起こした車なら安く仕入れられる」
状態の良い同じ車種の同じスペックが100万円前後の落札価格になるような車両でも大きな修復歴があるものであれば50万円程度の安値で落札できる場合もあります。
クルマの板金修理は多額の費用を掛ければきちんと直るのですが、低コストで見た目だけきれいに直す事もできます。
「半値以下で仕入れられる走行30万キロ超車を3万キロに巻き戻す」
「そんなの都市伝説だよ」くらいにしか思ってない人が大勢いる「走行距離改ざん」。
中古車販売店を運営していると「走行メーター修理致します。数値はお好みの値にできます。価格5,000円!」というFAX広告やポスティング広告が送られてきます。
驚くことに、コレが言う「数値」とは「走行距離」の事なのです。
つまり、僅か5,000円で誰でも簡単に走行距離が改ざんできてしまう事実があります。
「デジタル式はできないんじゃないの?!」そんな噂が横行しましたが、自称走行メーター修理屋たちは「デジタルのほうがより簡単にできる」と口を揃えます。
関連記事▶「中古車の走行距離」信じて良いのか?改ざんの手口と対策方法とは。
ユーザーのためを思うなら「落札価格」よりも「状態の良し悪し」
「粗悪車+現状販売」の「最安値車」は納車後高確率で問題が発生し、それを解決するのに高額な金銭が掛かります。
わたくし筆者はとある掲示板サイトで酷評を受けている某大型中古車販売店の元社員と対談する事があり、その時訊いたことなのですが、
「納車すると10名中8名~9名はクレームで戻ってきました。」
だそうです。
当然現状販売なので保証などありません。また、販売店が自社負担で無償修理を請け負えば、今回の販売で得た利益以上の修理代が掛かるため意地でも突っぱねます。
結局、クルマが無いと困ってしまうユーザーが自腹で直すことになるのです。
同じような中古車がA店とB店にあって、お客様満足度を追求するA店では総額70万円、とにかく最安値のB店では50万円でした。
B店では「最安値車」を販売するため当然「粗悪車+現状販売」を徹底しております。
納車後エンジンが壊れました。修理代30万円。直るまでの間、代車費用数万円。
修理後、修理前から引き続きミッションが滑り気味のため、燃費が異常に悪い。
ガソリン代が余分にかかる。
結果A店で買った以上の金額となる。まさに安物買いの銭失いです。
しょっちゅう壊れてイライラしたし、こんなクルマじゃ不安で遠出はできないから、旅行はレンタカーを使った、電車を使った・・・・
「最初からA店で買ったほうが良かった」という後悔の念にさいなまれます。
関連記事▶【激戦区の埼玉】中古車屋の良し悪しを見極める方法+チェックシート付
実際に悲惨な目に遭った人たちの悲痛な叫び声
あなたは「中古車販売店○○ クレーム」などのキーワードでグーグル検索をした事があるだろうか?
以下も値段ばかり追い求め、最安値の中古車を買ってしまい実際に悲惨な事態に陥った人の実例になります。
中古車の売買契約でトラブルに遭ってしまいました。
探していた車が中古車情報サイトに格安で掲載されていたので、問い合わせることにしました。掲載されている写真は、当然ですがきれいなところしか写していませんでした。
ただし、”修復歴あり”と表示していたので、修復内容についてたずねたところ、
メールにて、人気色パールのボデーに、純正フルエアロ、アルミホイル、キセノン付で更に”オートエアコンまで装備です”。当店お勧めの一台です。
内外装とも目立つキズ・凹み等もなく非常にコンディション良いお車です。○○様(私)が気にされている修復歴ですが、左フロント部と左リア部となり”非常に軽微なもの”です。もちろん走行・機関等に問題はありませんのでご安心ください。という返答がありました。
「ではなぜ安い値段設定なのですか?」
とたずねたところ、
「オープンしたばかりの店舗の知名度を向上させるために、できるだけたくさんの販売をこなしたいと思っています。そのためには薄利多売で取引を行う必要があり、利ざやを稼ごうとは思っていないんです。問題がある商品なので特別に安いわけではありません」
と言われ、納得しました。
ネット上の写真も、きれいな部分だけを表示していて、問題ないように思い、今思うと後悔していますがローンにて購入契約を交わしました。しかし納車されてすぐ、おかしなところに気づき、一時間以内にディーラーにもっていき検査してもらったところ、知らされていない重大な欠陥がわかりました。
まとめると、
この車は追突事故の被害に遭い、前部も損傷した形跡があり、・エンジンルームにまで事故の痕跡があり、エアコンが破損しガス漏れしていて効きません。
・追突事故の衝撃で破損した箇所の修理がパテなどでお粗末に行われていたことが原因で雨水が浸入し、スペアタイヤの格納部分に水溜りが生じ、錆がふいています。
・同じ理由でテールライトにも裏側から雨水が浸入し、内部に緑のコケがはえています。
・前部、後部共、フレームがゆがんだ状態でバンパーが無理矢理つけられているので、たわんで塗装にひびが入っています。留める部分が折れかかっている箇所もあります。
・同じ理由でフロントのナンバープレートが正しくついていません。
・後部のフレームが曲がっているため、リヤシートを倒したとき、板が浮き上がり、フラットになりません。
・テールゲートもお粗末な応急修理しか行われておらず、”メーカー”のエンブレムがずれています。
・同じ理由で”グレードを示す”エンブレムがついていません。修理には購入価格と同じくらいかかり、これでは新車を買ったほうが割安になります。
これらの事実はネット上の商品説明や、口頭、メールでの問い合わせの時には一切教えられませんでした。
特にエアコン使用不可や錆やコケまで生じる雨漏り被害については、あきらかに消費者契約法で定める”不実の告知”や”不利益事実の不告知”にあたると思いました。早速消費者センターにアドバイスをもらい、支払停止の抗弁書をローン会社と業者に配達証明で送付しました。「私は今回の売買契約をキャンセルし、車両を無償で販売会社に引き取らせ、以後一切の請求を受けないことを要求します」と明記したのですが、2週間たった今でも、業者はのらりくらりと交渉に応じようとしません。
「走行に支障が無いというのは嘘ではないのだから、キャンセルなどできない」とズレた主張の一点張りです。警察に被害届けを出そうとしましたが、詐欺での立件は難しいといわれ、のこるは民事訴訟しかないのか…という状況になっています。今回は支払い総額が78万円で、その全額の支払いをキャンセルし、返品したいと思っています。
そこでお尋ねしたいのですが、
・私が訴訟を起こす場合60万円の枠を超えるので小額訴訟は利用できないのでしょうか?、そうでないならどんな方法がありますか?
・また、この裁判にかかる費用や時間は概算でどの位になるでしょうか?
・”そもそも私は勝訴を勝ち取ることができるでしょうか?”(これが気になります)裁判で戦ったことが無く不安でいっぱいです。それに、この梅雨時に私と妻は車なしで仕事や買い物に行かなければならず、大変な不便を強いられます。
車両はディーラーが預かってくれていて一度も乗っていません。相手はきっと私たちが音を上げて泣き寝入りするのを待っています。どうか”今後どうしたらよいのか”も含めて詳しいアドバイスをお願いします。
https://oshiete.goo.ne.jp/
要約しますとこちらの被害者は
- おそらくカーセンサー等の絞込機能で「最安値」の中古車を購入した。
- あまりにも安すぎるので少々不安に感じ、その事に付いてツッコミをいれてみると「利ざやを稼ぐつもりじゃないんです。知名度を上げたいんです。」等と言われ妙に納得してしまう。
- 納車後、ディーラーに持っていくととんでもない大事故を起こした修復歴車である事を告げられる。
- エンジンが押される程の大事故でエアコン等の機関部分にも影響を及ぼし、さらには車体全体が歪んでいるため雨漏りがどうにもならない。車体にカビや苔が生える。
- 納車後ほとんど乗れず、近所のディーラーの工場に入ったまま。
最も問題なのはこの悪徳中古車屋はそのクルマが大粗悪車である事を解っていて販売し納車した事です。
バンパーがきちんと付いていない→きちんと付けようとする→付かないので原因を調べる→フレームの歪みに気がつく、という具合に、プロなら辿り着くのに時間は掛かりません。
初めからクレームが来る事も想定内なのです。
クレームが来たらこう返す、とシナリオが作られているのです。
人間性の根本が「他人から金銭を騙し盗っても平気な人物」な訳ですから、やること為すこと全てがその思想の元に行われます。
他にも酷評が多い中古車販売店はたくさんありますので、「店舗名 クレーム」での検索結果をまとめてみました。。
●●●●●●で去年軽ワゴン買ったけどもう壊れた。一年間の保証があったので治してと言ったら
「保証対象外。うちには治す義理はない。」と断られる。
購入前と後で180度の対応の違い。
物を売るレベルの会社ではない。
ここで買おうか検討中の方はやめておいた方がいい。安くても後悔しか残らない。
http://hayabusa6.2ch.net/
値段が安くて怪しかったが
納車後
インテリジェントキー付きだったはずなのに付いていなかった。
抗議したら逆ギレされた。
カーセンサーの検索で最安値だったのがこの店で
買って一週間後、大事故車である事がわかる。
オイル漏れが凄まじく、毎日オイルを継ぎ足している。
電動スライドドア付きだったはずなのに動かないまま納車された。
後日直すと言われたが変な理由を付けられ有料で13万円となった。
こんな事ならちゃんとした店で買えばよかった。
ボディーには変なシミ?のような垂れた痕があり 表面のクリア―も無い。勿論、艶も無い。
進化する悪質店の手口
「当店はどこよりも安いです。何故なら程度が悪いのを選んで安く仕入れているからです。さらに一切の経費を掛けず現状渡しを徹底しているからです。整備もやりません。クリーニングもしません。保証も一切ありません。その代わりどこよりも激安で乗ることができます。」
あなたならこんな謳い文句の販売店で中古車を購入しますか?
それでも構わない、そう仰る人もいるかもしれません。
しかし、多くのユーザーは見向きもしませんね。「こりゃダメだ(笑)」と嘲笑(ちょうしょう)するでしょう。
なので、悪質店は「当店は安いし程度も極上。納車前整備もアフターフォローも万全です。」と嘘を付きます。
その嘘の手口は日々進化しております。
- 少し前に流行った引っ掛け手口
- 車両本体価格が1万~9万円と一桁台でカーセンサー等の検索で最安値の表示をさせユーザーに問合せをさせる。
とりあえず来店させ、諸費用40万円~50万円を計上する。
無駄足を避けるためユーザーは次第に電話問合せの時点で諸費用を明確に訊くようになる。
- 手口①に慣れてしまった客に対策した引っ掛け手口
- 車両本体価格9万円、合計も29万円と、電話問合せではリーズナブルな諸費用を提示する。
しかし実際に来店すると、そのクルマは直前で売れてしまったと言われ他のクルマを勧められるが、他のクルマは諸費用が高額。
クルマによって(実際に存在するクルマは)諸費用が異常に高い。
- オプション的引っ掛け手口
- 車両本体価格9万円、合計も29万円と、電話だけでなく実際にもリーズナブルな諸費用。
しかしクルマをよく見てみるとナビやパワースライドドアが壊れて動かず。
店員は走行上問題がないので現状販売だと言う。
もしも直したいのならナビの修理代10万円、パワースライドドア15万円とユーザーにとっては付いていて欲しい便利装備が全て別途料金になる。
また、入庫時壊れていないのに、わざわざストックしてある壊れているナビに交換し、客が付いたらナビ直すなら○万円と計上する、なんていうより悪質な場合もある。
また特に悪質な中古車販売店では、納車前の整備やルームクリーニングをやっている事にして、料金だけ徴収し、実際は何もやらない事がある。
「最安値」で悲惨な目に遭うのは「中古車」だけではない
少々余談ですが、通販サイト「Amazon」を利用した大量詐欺事件がニュースでも取り上げられました。
それは「最安値」を求めるユーザー心理を利用した詐欺と言えます。
【詐欺注意】ニンテンドースイッチが99円!Amazonで大量の詐欺が横行中!激安には注意
今SNSなどで多くの報告があるようですが、アマゾンで詐欺が横行しているようです。具体的な手法としてはあまりにも安い価格で新品を販売、その後入金確認がとれると出品をキャンセルして逃亡するというものです。
http://www.yukawanet.com/
(因みにニンテンドースイッチは定価29,980円です。)
新品製品ですら、安すぎる商品、最安値商品には注意が必要だと言う事でしょう。
決して「最安値」を否定する訳ではない
「グーネット(Goo-net)・カーセンサーで並べ替えされる最安値順」はイコール「粗悪車順」であると前述しました。
しかし、「程度が良い車体」+「手厚い保証・しっかりとした整備・内外装の仕上げ」これら安心して買える条件が揃っているきちんとした中古車販売店が提供する車で、高いモノもあれば、最も安いモノも存在する訳ですが、それこそが本来の「最安値」なのではないかと思います。
本物を安く提供すること。それはユーザーに安心出来る安全な車に長く快適に乗って頂きたいという強い想いがある中古車販売店やその仕入れ担当者の根気や知識から成せるものとなります。
①仕入れ担当者の根気
中古車販売店は中古車オークションで商品車を仕入れます。
その際、競り合いをするライバル店が少ない早朝から来場する事で通常より安く仕入れられる事があります。
しかし、これによって生じる値段差はせいぜい相場の1割~2割程度。
②仕入れ担当者の知識
先日当店で相場よりも10万円安い「ヴォクシー70系前期型ZS」が店頭に並びました。
前期型のヴォクシーは6種のグレードが有りその最上級となるのが「ZS」となるのですが、「ZS」だけエンジンが他グレード違う高性能なモノが搭載されていて、他グレードよりも相場が大分異なります。
それを知らなかった出品店がグレード名を無記入で安く出品し、尚且つ競りに参加したライバル店もそれに気が付かず、安値での落札となったのです。
これは本当に奇跡的な例で滅多にありません。
しかもこんな奇跡であっても、生じる値段差はせいぜい落札価格の1割程度です。
相場の1割以上安い事はほぼ無い
以上のように「最安値」は正当な理由で「最安値」である場合もありますが、相場の1割以上変わることはほぼありません。
競り合いに参加してるライバル店もプロです。
知識を持ったプロ同士が店頭に並ぶ金額を考えてギリギリまで入札ボタンを押します。
奇跡が起こるなんて事はほぼ無いと考えて良いでしょう。
「購入後もその店と付き合っていけるのかどうか?」も含めて「最安値」を選びたい
中古車とは買ったらそれで終了ではありません。
万が一故障があった時、一番親身に、価格も出来るだけ良心的な金額で請け負ってくれるのは、そのクルマを売った販売店だと思います。
販売店は、自分たちが扱った商品ですから、責任を持たなければなりません。
ただ、例えば上記にあったような、平然とユーザーを騙して金をむしり取ろうとするような人間に、大切なクルマを預ける事ができるでしょうか?
店が信用できるかどうか?
この店だったら長く付き合っていけそうだとか
アフターフォローがしっかりしているかどうか
スタッフ店員が対応が良いとか
保険とか板金とか修理とかもきちんとやっているかどうか
それも含めて安く買えたのか?
買った後に悪質店だとわかった場合、万が一の故障時には今まで縁もゆかりもない自動車整備工場やディーラーなどに新規で持ち込まなければなりません。
さらには、自走できなければ持ち込んだ修理工場の言い値で修理して貰うしかないような状態になってしまいます。
良い店を選定するためのチェックシート
あなたが悲惨な目に遭わない為のチェック項目
整備無し・もしくは「1ヶ月/1,000km以内」と書いてある。 | |
現状販売と書いてある。 | |
ID車両鑑定書等、第三者機関の鑑定書が付いてない。 | |
どこよりも安い!と書いてある。 |
「このクルマの状態どうですか?」と質問すると過剰に「ピカピカですよ!」などと言う。 | |
尊敬・謙譲・丁寧語が正しく使えない。 | |
「お客さんは値段が安いのと状態がいいのどっち優先します?」と訊いてくる。 | |
「どこよりも安い」等、やたら最安値をアピールしてくる。 |
展示車が汚い。大きなキズや凹みがあり、室内も汚いクルマが普通に並んでいる。 | |
エンジンが掛からないクルマが多い。その他電動スライドドアが動かないなど故障箇所が多い。 | |
ID車両や鑑定書が付いていない。 | |
展示場、店内が汚い。埃っぽい。タバコ臭が染み付いている。 | |
スタッフが仕事をしていない。奥から雑談しているような声が聞こえる。 | |
展示場に雑草が多く、展示車もキレイに整列されていない。 |
これらチェック項目にひとつでもチェックが付く店は、クルマの事がわからない人ほど、避けたほうが無難だと思います。
ID車両とは・ID車両はクルマに詳しくない方でも安心して購入出来る画期的なシステム
まとめ・整備や保証など重要項目を削除して価格が下がった事を「最安値」になったとは言わない!「価値相応」になっているだけ!
例えば新車が400万から20万円の値引きがあって380万円になりました。
その金額は同じ車種を扱う販売店のどこよりも安かった。
それは「最安値」と言って良いでしょう。
しかし、例えば、中古車ならば、安全に安心して快適に乗るための費用を削り落とし、その分値段が下がった事を「安くなった」と表現するのは少々違和感を感じます。
具体的な例
車両本体:○○万円 |
整備費用:○万円 |
保証費用:○万円 |
ルームクリーニング費用:○万円 |
外装コーティング費用:○万円 |
電動ドア等便利機能が壊れているクルマを仕入れる場合、良心的な店であればその修理費用等を見越しての落札価格で仕入れる為、ユーザーに別途請求する事はありません。 |
合計○○円 |
車両本体:○○万円 |
整備:無し |
保証:無し |
ルームクリーニング:無し |
外装コーティング:無し |
電動ドア等要修理箇所は壊れたまま |
合計○○円 |
上記2つの見積り例は後者のほうが間違いなく価格は下になるが「価値相応」なだけであって「安い」訳ではない。
前者はクルマの状態も良く、その上整備もきちんと行われ、壊れている便利機能も全て直され、その上保証まで付く。
- 「最安値」とはクルマの車種やグレード・修復歴や走行距離などが同じで、なおかつ整備内容や保証内容が同じ状態で比較しなければどちらが本当に最安値なのか断定はできない。
- 「最安値」だけを追い求めると「粗悪車+実質現状販売」という最もトラブルを起こす可能性を秘めた大粗悪車を掴んでしまう可能性が非常に高いと言える。
- 「価値相応」になっているだけの事を「安い」と錯覚させる悪質業者が後を絶たないので注意が必要。
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。