みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
家族が増えると欲しくなるのがミニバン。
それも大型ミニバンなら乗車人数が多いだけでなく人数分の荷物も積みやすいですし、シートレイアウトや広々とした車内空間を活かして、車中泊などいろいろな用途に使えます。
しかし、そうした大きな車に慣れていないドライバーの方には運転への不安も付き物。
それに対する大きな助けとなるのがコーナーセンサー(クリアランスソナー&バックソナー)です。
見えないけど大丈夫?を助けるコーナーセンサーとは?
車体の大きなミニバンなどに乗っていると、小さな車とは違い、なかなか車体の四隅がどのへんにあるかわかりません。
もちろん、どんな車でも慣れてくれば「障害物に対してこういう見え方なら、今はこのくらいの隙間があるゾ!」とわかってくるようになるものです。
しかし、それがわかるまでにガリガリとこすってしまったり、それが怖いため必要以上に間隔を意識しないと運転できず、狭い隙間での運転や駐車がロクにできない…そんなミニバンを実際に見たことがあるでしょうし、自分もそうなるのでは?と不安になりがち。
その不安を解消してくれる、とても必要性の高い装備がコーナーセンサーで、メーカーや時代によって呼び方はさまざまですが、ここでは中古車としての値段も手頃な10系(初代)トヨタ アルファードを例にとって説明しましょう。
基本的にはシフトレバーの奥にある各種操作パネルの左端、そこに車体マークと表示灯、その下にメインスチッチがあるのが10系アルファードの「クリアランスソナー&バックソナー」です。
作動させるためにはこのメインスイッチを押すと、車体マークの周りにあるクリアランスソナー表示灯と、バックソナー表示灯が点灯し、ブザーが鳴るので、まずこのスイッチが入っているかは要注意!
その上でシフトレバーが「R」(バック)の時か、「P」以外で時速10km/h以下の時にソナーが作動します。
各ソナーのセンサー検知範囲は車体四隅のクリアランスソナーが約50cm以内、車体後部のバックソナーが約1.5m以内で、それぞれ障害物にセンサーが近づき、衝突の危険が生じた時に障害物との距離に応じてブザー音が変化。
いずれも最初は「ピッピッピ」と緩やかな断続音がしますが、紹介物に近づくと「ピピピピ」と断続音が早くなり、クリアランスソナーなら約25cm以内、バックソナーなら約0.5m以内に障害物が迫れば、「ピー」という連続音に変わります。
連続音に変わって以降はぶつかるまで音の変化が無いので、そこまで近づけば「それ以上近づくな」というサインだと理解すればOKですね!
実際にクリアランスソナーの動作や、使用感を分かり易く撮影したので、ぜひご覧ください。
運転に自信の無い初心者や女性がミニバンに乗るなら最適!
免許取り立ての初心者はもちろん、それまで大きな車に乗る機会の無かった、あるいは久々に大きな車に乗るのでカンがつかめないドライバー、それに体格的な問題でどうしても周囲への視界が狭い女性や身長の低い人などは、大きなミニバンは運転しにくいですよね?
それも右前方くらいは見えるものの、反対側の左前方は壁などにどのくらいか?見えない死角に人や障害物はいないか?と怖くなります。
車庫入れの際など、それが左右後方や真後ろとなると…全く見えないのに、他の人はどうやって運転してるの?と不思議に思いますよね?
最新の車なら軽自動車ですら「バックモニター」や、カメラの映像を合成して車体を上から見下ろすように見せる「アラウンドビューモニター」といった便利装備がありますが、ある程度年式が古く、価格も手頃なミニバンだとまだそこまでの装備は無い時代です。
しかし、バックソナーなど「障害物接近センサー」は1980年代はじめには既に市販車に搭載が始まっていた装備なので、古いミニバンでも装備されている車もあります。
ですから、「こんな大きな車、自分が運転できるかな…」と思う人でも安心!
少なくとも、狭い場所でも慎重に運転してセンサーの警報音が何を意味するかさえわかっていれば、そうそうぶつけることはありません。
車庫入れの際に後方を映し出す「バックカメラ」もあるととても助かる装備になりますが、どうしてもモニター画面を見ながらの操作になるので気が付いたら他のところがぶつかっていた…なんてことも!
一方、コーナーセンサーやバックソナーなどのセンサー類が装備されたミニバンは、「ピピピピッ!」とブザー音で知らせてくれるので確実に障害物との接近を知らせてくれます。
そういう意味では、初心者や女性、大きな車に慣れていない女性にも最適!
たとえ「自分はミニバンの運転とか慣れてるから大丈夫!」と思うドライバーでも、もし自分が家族旅行の途中で体調が悪くなったら?
一家にそのミニバン一台しか無いのに、お酒を飲んだ帰り、迎えを頼むとしたら?
そういう事態を考えれば、自分の運転技術に関わらず、衝突回避センサーやソナーの類は、必要な装備だと思った方がいいでしょう。
センサーの装備位置や汚れにはご注意を!
なお、この種のセンサーですが、車体のどのくらいの範囲を、そしてどのくらいの距離を把握できるのか、というのは年式や車種、オプション装備の有無によってマチマチです。
特に中古ミニバンを購入する場合、新車のようにメーカーの公式ホームページを見て確認…というわけにはいかないので、センサー類やバックソナーなどを車選びの基準にするなら、可能な限り説明書を見せてもらいながら販売店に確認することが必要不可欠!
車種によってはセンサーが前だけ、あるいは後ろがバックソナーだけでコーナーセンサーは無い、前後も無くてバックソナーのみなど、いろいろなパターンがあります。
メーカーオプションまでフル装備で前後四隅のコーナーセンサー、バックソナー、さらには車体周辺への巻き込み防止センサーまでついている車種なら豪華装備!ということで問題ありません。
その場合でもセンサーの汚れや故障で正常に感知しない場合もあるので、購入前の確認は忘れないようにしましょう。
具体的にどんなシチュエーションで役に立つ?
コーナーセンサーやバックソナーが具体的にどのような時に必要なのか?そのイメージをいくつかご紹介しましょう。
まず大きなミニバンを慣れないドライバーが運転して一番厄介なのが「狭い交差点」。
裏道の十字路などはもちろんですが、信号があるような交差点でも、曲がった先で対向車が停止線を大きく超えて止まっている場合など、すれ違いがギリギリになることがよくあります。
それで路線バスなど最徐行でジワジワ通っていることも、よく見かけますよね?
そういった場面では右前方のコーナーセンサーが対向車との距離を知らせてくれたり、左側の障害物を知らせてくれることで、ギリギリでの通過に役立ちます。
交差点以外にも、狭い路地でのすれ違いの際には、右前方は対向車、左前方は壁や電柱、必要があってバックする場合には左後方のコーナーセンサーや、バックソナーの警報があれば、無いよりはるかに楽なはず!
また、駐車の時も含め、バックに限って言えばバックモニターも役には立ちますが、左右後方の角に高さの低い障害物があるなど、カメラの死角をカバーする意味でもコーナーセンサーやバックソナーの有無は重要になってきます。
お気に入りのミニバンにコーナーセンサーが無い…しかし後付け製品もあり!
ここまでコーナーセンサーやバックソナーの重要性を説かれて、車選びの参考になりましたか?
しかし!中古ミニバン選びで「他の全ては理想的なのに、コーナーセンサーもバックセンサーも無い!ついている車は色や他の装備、車種が気に食わないし…」という場面も、多々あります。
特に予算の制約で、お手頃な低年式車などを選ぶ場合にその可能性は高くなるでしょう。
しかしご安心を!
コーナーセンサーには後付けの社外品も数多く販売されており、外部に穴開け加工こそ必要なものの、追加することが可能なのです。
コーナーセンサーそのものも単にブザーが鳴るだけ、音声案内機能があるもの、モニターに表示されせる機能もあり、安いものは約10,000円程度からあります。
バックソナーも同様ですが、全く何もセンサー類が無い車を買う場合、バックソナーとコーナーセンサーのセットで購入した方が安くて手っ取り早いと思います。
しかし、あまりにも安いものなどは、センサーの誤作動が多かったりするので、純正品が手に入るなら純正のコーナーセンサーを付けることをオススメします。
取り付け工賃は車種や施工するお店、センサーの数によりけりなので、施工するお店で見積もりを取る必要がありますが、まず中古ミニバンの販売店で相談してみてもいいかもしれません。
まとめ
初心者や女性ドライバーなどミニバンに慣れない人だけでなく、熟練ドライバーでも慣れない人にハンドルを任せざるを得ない時にはとても役立つコーナーセンサーとバックソナー。
中古ミニバン選びの際には、その有無で今後の使い勝手が大きく左右されますし、家族のほかのドライバーから「こんな大きい車運転できないよ!」よ反対されることも無くなります!
後付け製品の追加装備も含めて、参考にしてください。
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