こんにちは。埼玉県にある「ミニバン中古車専門店ラインアップ」代表の菊池です。
家族のために、ファミリーカーの中古を検討している方達に、絶大な人気を誇るミニバンが日産セレナC26型です。
2023年現在、100万円以下でも手が届くものも多く出てきましたが、安い中古車になると、どうしても故障の不安がつきまとってきますよね?
車に詳しくない、パパさんママさんなら、なにをどう選んだら良いか分からないと思いますし、程度の良し悪しを見極めることは困難だと思います。
「中古とはいえ、高いお金を出して買ったセレナがすぐ壊れて高額な修理代がかかってしまった・・」と失敗しないように、日産セレナ(C26型)の中古車購入する際に、故障し易い弱点とその対策を解説したいと思います。
今回紹介する内容は、セレナを扱っている中古車販売店からすると、「それは言わないでくれ!!売りづらくなっちゃうから」という内容かもしれませんが、本当のことを知ってもらい、安心して中古車選びをしてもらいたいと思い、公開することにしました。
ちなみに、当社でもセレナの中古車を多数扱っていますが、良い所だけで無く、良くない所も正直にお伝えするよう心がけています。
セレナに限らず、どんな車にも、その車特有の弱点(故障しやすいポイント)がありますので、逆に考えれば、その弱点をシッカリと見定めた上で、状態の良いものを選び、購入後も手厚い保証で弱点をカバーしてくれるのであれば、何の問題もありません。
ですので、セレナ(C26型)の中古は買わない方がいいですよ。と言っている訳ではなくて、むしろ、セレナC26型は、本当によく出来たミニバンで家族みんなが満足するファミリーカーであることは間違いありません。
大切なことは、正しい知識を得ることです。弱点を知り、その対策も万全であれば、おすすめのミニバンですので、ぜひ、最後までお読みいただき、あなたの車選びに役立てばうれしいです。
動画版もよろしければご覧ください。
日産セレナC26型・基本スペック
セレナC26型の基本情報 | |
発売期間 | 2010~2016 |
排気量 | 2,000cc |
乗車定員 | 8名 |
ミッション | CVT |
燃料 | レギュラーガソリン |
車両重量 | 1640㎏ |
全長×全幅×全高 | 4770×1735×1865㎜ |
室内長×室内幅×室内高 | 3060×1480×1380㎜ |
新車価格 | 216~353万円 |
セレナC26型について、日産セレナ【C26系・4代目】が30代ファミリーユーザーから圧倒的な支持を得る16の魅力とは?こちらの記事で徹底解説していますので、ぜひお読みください。
セレナC26型の弱点は、オルタネーター(ジェネレーター)の故障
先に結論から言ってしまうと、セレナC26型は、オルタネーター(ジェネレーター)という部品が故障し易く弱点と言えます。もし、修理するとなると、15万円もの高額な修理代がかかるので中古で買うときには注意が必要です。
もし、仮にあなたが100万円出して買ったセレナの中古車が、納車されてすぐに修理代で15万円かかるとなったら・・目も当てられないですよね。
そうならないために、セレナC26型の弱点である、オルタネーター(ジェネレーター)について詳しく知る必要があります。
オルタネーター(ジェネレーター)について押さえておきたい3つのポインをまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
それでは、3つのポイントを詳しく解説していきますね。
1.どんな部品なのか?
このオルタネーター(ジェネレーター)というのは、簡単に言ってしまうと、「発電機」の役割をしています。エンジンの力を借りてモーターみたいなものがグルグル回って電気を作る、といったものになります。
車はいたるところで電気を使いますので、例えば、ナビや自動ドア、ヘッドライト、エンジンを動かすためのコンピューターなど、電気がないと車は機能しない(動かない)のです。
さらに、アイドリングストップからエンジンを再始動するときのスターターとしての機能と、加速するときのアシスト機能も兼ね備えているのが、セレナC26型に搭載されている、オルタネーター(ジェネレーター)の役割となります。
ですので、「オルタネーター(ジェネレーター)が壊れたけど、修理代高いから直さないで乗り続ければいいじゃん」とは、できないんです。
ちなみに、セレナC26型には、アイドリングストップが付いているもの、付いていないものがあります。加速アシスト機能についても有り無しがありまして、正直言いますと、オルタネーター(ジェネレーター)が故障し易いのは、今言った、アイドリングストップ付き・加速アシスト付きのグレードになります。
アイドリングストップ付きかどうかを見分けるのは、ハンドル左下側に「アイドリングストップON/OFFスイッチ」があるかどうかで判断できます。
加速アシスト付きのグレードは、「Sハイブリッド」となります。
アイドリングストップも加速アシストも付いていないグレードは、燃費という面では少し見劣りしますが、オルタネーターの故障頻度が少なく、万が一故障した場合でも、修理代がだいぶ安い(リビルト品交換なら6万位)というメリットがありますので、もし、予算に余裕がないのであれば、無理して「アイドリングストップ付き」や「Sハイブリッド」を狙わずに、両方無しのグレードの方がむしろ後々高額な修理代に悩まされずに済みます。
2.壊れる予兆はあるのか?
セレナC26型に装備されている、オルタネーター(ジェネレーター)はエンジンルーム内にあります。この部品が高額なんです。ディーラーで修理するとなると、部品代だけで165,000円かかります。
さらに、交換工賃で1~2万円かかるので、合計すると、17~18万円の修理代がかかってしまうのです。
故障すると高額修理がかかる部品なだけに、セレナC26型を中古で買うときには、オルタネーターが正常かどうかを見極める必要があります。私は、オークション会場でセレナの仕入れも日々していますが、出品されているセレナC26型のうち、10台中3台くらいは、オルタネーターから大なり小なり、異音が出ています。
なので、まずは、オルタネーター(ジェネレーター)から、異音がしていないかどうか?をチェックすることが必要です。
オルタネーター(ジェネレーター)は、エンジンルーム内にある部品なので、エンジンルームから異音がしていたらヤバイかも、と思ってください。具体的にどんな異音なのかというと、
- 「ガラガラ」
- 「コーコー」
- 「ババババ」
- 「カッカッカ」
このような種類の異音が多いです。
実際に、オークション会場に出品されていた異音がするセレナの動画を撮影しましたので、エンジン音に混じったオルタネーター(ジェネレーター)の異音を聞いて参考にしてくださいね。
でも、車に詳しくなかったら、どれが異音なのかよく分からないですよね。そんな時は、お店の営業マンに「このセレナはオルタネーター(ジェネレーター)の異音はしていないか?」と素直に聞いてみましょう。
「えっ、ぜんぜん大丈夫ですよ。最近の車はオルタネーターの故障は少ないから、そうそう壊れることも無いですしね」などと、言ってきたら、その営業マンは無知か、確信犯かどちらかなので、そういった営業マンからは買わない方がいいでしょう。
補足として、グーネットやカーセンサーネットに激安で掲載されているセレナC26型は、オルタネーター(ジェネレーター)から異音が出ているものが多いので、激安だと飛びつくと後で必ず後悔することになります。
「でも、大きな異音がしていたら、車に詳しくない自分でもさすがに気付くから大丈夫!」と思われるかもしれませんが、激安を餌に粗悪車を販売する悪徳店は、見破られないように策を講じていますので、素人のあなたではまず見破れないと思った方がいいでしょう。
例えば、意図的にエンジンが掛からないようにバッテリーを上げておいて、「いやぁ、このセレナ、急にバッテリー上がっちゃったみたいでエンジン掛からないんですよー、でも、調子良いのでご心配なく!」などと、営業マンから言われたら、簡単に騙されてしまいますよね。
小規模店から大手まで、中古車屋の営業マンは売るためなら平気で嘘を付きます。悲しいですが、これが現実なんです。
詳しく書いた、中古車業界は嘘つき集団という記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
では次に、買った後でオルタネーター(ジェネレーター)が壊れたときに、保証は効くのか?について詳しく解説していきますね。
3.保証は効くのか?
納車してしばらくは快調だったけど、半年位してから急にオルタネーター(ジェネレーター)が故障してしまった・・・という事も起こり得るのが中古車です。
新車で300万円するのが中古で100万円と安く買えるぶん、故障リスクが常につきまとうのが現実です。こればかりは避けて通れません。
セレナC26型のオルタネーター(ジェネレーター)の修理代は15万円超の高額な修理費がかかりますので、万が一買った後で自腹修理なんてことになったら目も当てられないですよね。
ただ、そうならないためには「アフター保証」次第となります。
まず、絶対に手を出してはいけないのは、「保証無し現状販売車」です。粗悪車を激安価格で引っ掛ける車屋の多くは、保証無し現状販売(ノークレーム)の売り方なので、納車後に起きた故障はすべて自己負担になります。買ったが最後、必ず後悔することになるでしょう。
まさに、「安物買いの銭失い」になってしまいます。
次に手を出してはいけないのは、保証付きだけれども、内容が薄っぺらで、実質役に立たない保証のケースです。もちろん、オルタネーター(ジェネレーター)が壊れても保証してもらえません。
このケースも悪質で、保証付きというのは名ばかりで1ヶ月1,000kmまでとか、保証対象範囲がものすごく狭かったり、実質なんの役にも立たない保証内容にもかかわらず、「このセレナは保証付きだから安心です!」みたいな売り方をしている車屋、営業マンも多いので、騙されないよう注意が必要です。
では、どのような保証内容なら安心なのかというと、これは当社の保証内容になりますが、当社に限らず優良店であれば、手厚い保証を付けて販売していると思いますので参考までにご紹介しますね。
- 乗っている間ずっと更新可能(注1)
- 全車にプレミアム保証を1年間無料付帯(注2)
- 距離数無制限
- 修理金額無制限
- 修理回数無制限
- 全国対応
- 365日24時間対応
- 充実のロードサービス
- 修理期間中は代車が無料
- 加入条件は14年14万キロまで修復歴有でもOK
(注1)2020.1月現在、乗っている期間、何年でもずっと保証更新可能になりました。
(注2)2020.1月現在、全車にプレミアムプラン1年間を無料付帯しています。
このような内容になっています。
当社の場合、無料で1年間の保証を付けています。もちろん、オルタネーター(ジェネレーター)も保証対象になりますので、万が一故障してしまった場合でも、ゼロ円で修理することが出来ます。
詳しく内容を知りたい方は、「やりすぎなのでは?」と心配されるぐらい手厚いラインアップ保証内容とは?をご覧になってみてくださいね。
当社に限らず、手厚い保証を付けて販売している優良店から買うことで、安心して長く乗れるセレナの中古車を手にできるのです。
まとめ
セレナC26型は、2020年7月現在、100万円以下でも手が届く、家族にとって最高のファミリーカーであることは間違いないですが、故障したら高額な修理費がかかる弱点があります。
車に詳しくない方には、オルタネーター(ジェネレーター)という部品は聞き慣れないかもしれませんが、今回の記事を読んで正しい知識が得られたのではないでしょうか。
オルタネーター(ジェネレーター)から異音がしていないかどうか、コンディションを見極めることも大切ですが、仮に今現在調子が良くても、後々故障するかもしれません。
その時に重要になってくるのが、「アフター保証の手厚さ」になります。
間違っても、激安だからといって保証無し現状販売のセレナを買ってはいけません。納車した次の日にオルタネーターが壊れたら自腹で15万円払うことになります。もっと言えば、エンジンやオートマミッションやエアコンが壊れたら、それこそ、10~40万円の修理代がかかることになります。
「さすがに、最近の車でエンジンとかオートマミッションとか、そうそう壊れないでしょ」「さすがに、買ってすぐ壊れたら保証無しだとしてもタダで直してくれるんでしょ」などと、思っている方もいるかもしれません。
ですが、セレナに限らず、アルファードもエルグランドも、エスティマも、ステップワゴンも、どの車でも、どの年式でも、どの走行距離数でも、エンジンもオートマミッションもエアコンも普通に壊れます。エンジンブローもしますし、オートマが変速しなくなることもありますし、エアコンが急に冷えなくなることも良くあります。
そして、保証無しだとしてもタダで直してくれると思ってるのはとても危険な考えで、100%購入した車屋と揉めに揉めるでしょう。だって、車屋からみたら、ただのクレーマー扱いになりますので、車屋は全力で戦ってきます(笑)。
そして、そういった揉めてる場にこども達も一緒にいたりしたとしたら、子供はどんな気持ちになるのでしょうか・・「パパ・ママ、もうやめて・・」と。想像するだけで胸が痛みます。
そうならないために、一番大切なことは、「手厚い保証を付けてくれる優良店から買うこと」になります。
優良店であれば、状態の良い車しか扱いませんし、手厚い保証も付きますので、安心して長く乗れる中古車を買うことが出来ます。
「でも、どうやってお店の良し悪しを見極めれば良いかよく分からない・・」と思いますので、【保存版】良質な中古車店を見抜く9つのチェックポイント、こちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
あなたにとって、最高のセレナが見つかり、家族みんなで楽しい思い出が沢山作れるといーですね!
いかがだったでしょうか?今回の記事があなたの車選びに役立てばうれしいです。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。