同じ10万キロでも30万円違うのはなんで?大きな価格差に隠された危険な理由とは?

みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

中古車を探していると同じ車でも大きな価格差があるのを見かけませんか?

「同じ年式で同じ値段なら、走行距離が短い方が良いかな」

「似たようなスペックなのに、30万円も安いからこっちで買おうかな」

などなど、同じ車でも激安な車が一定数あるのは事実です。

しかし、値段に釣られて購入すると、結果的に高くつくことや、買い直さなければいけなくなるなど、とてもストレスのかかる購入に繋がってしまう場合があります。

まずはじめに結論から申し上げますと、激安販売されている車はすぐに故障するリスクが高く、その後も継続して故障するリスクは高いままです。

その理由について、本記事では、中古車で意外と大きな価格差に隠された危険な理由について徹底解説しています。

また、悪質な激安車両を購入しないための比較方法を紹介していますので参考にしてください。

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中古車は適正相場の中から選ぶのがベスト

中古車を購入するためには適正な相場の中から選ぶのがベストです。

新古車のような高年式低年走行の場合は、修復歴や事故歴の有無で基本的な判断はできます。

しかし、10万キロを走った車に関しては、修復歴だけでなく、その他の状態によって大きな価格差が生まれます。

特に10年落ちあたりからの年式の中古車は、注意が必要です。

例えば、10年落ち10万キロを超えた車が激安な価格で販売されているのは、機関面の状態(事故車・水没車・乱雑に扱われた車)で故障リスクが高いことや、快適に乗ることが出来ない状態であることが挙げられます。

激安な車を購入したとしても、納車後にすぐに故障してしまい、高額な修理代を支払わなければならなくなったら、元も子もないですよね。

同車種で「年式・距離・グレード」などのスペックが同じ車でも、30万円下がるほどの車両価格に違いがある車には必ず理由があります。

値段に釣られて購入すると失敗する可能性が高いため見極めが必要です。

事故車や水没車のような危険な車を購入しないためにも中古車の適正相場から選ぶのがおすすめです。

同じ10万キロでも車両価格が大きく違う理由は「状態と販売方法」の差

ここでは、同じ10万キロでも車両価格が大きく異なる理由は、「車の状態と販売方法の差」ということについて解説していきます。

車両価格に差が出る状態と販売方法は下記の通りです。

  • 重度な修復歴車両
  • 水没車
  • ダメージがヒドイ内装
  • 大きな外装の損傷
  • 危険な状態にある機関面
  • 現状販売
  • 引っかけ商法

一つひとつ詳しく解説していきますので参考にしてください。

重度な修復歴車両

修復歴のある中古車は比較的安く購入ができますが、安全面に問題がある場合があります。

修復歴がある車とは、車の骨格部位が損傷している車や損傷した箇所の交換や修理した車のことを指しますが、修復歴の主な原因は事故によるものです。

とにかく安く中古車を購入したい人は値段だけを確認して購入してしまいますよね。

なるべく安く買うのは悪いことではありませんが、値段しか見ないで、修復歴を確認しないまま購入するのはとても危険です。

「修復歴箇所がしっかりと修理されているか?」「どこが故障して修理したのか?」が大切になります。

例えば、ボディやフレームの先端や後端付近など「軽度」の損傷跡なら、きちんと修理してあれば走行に影響はなく問題はありません。

ただ、重度の修復歴がある車だと真っ直ぐ走れなかったり、ブレーキの効きが悪かったり、2度目の事故で安全防護性能が不十分であったり、そもそも機関面が十分に修復されていなかったり、など安全面で問題があります。

そのようなものを防ぐためにも、どのような事故歴だったのかを、「第三者機関の鑑定書」で教えてもらうことが重要です。

信号待ちなどで後ろからコツンと押されたくらいの損傷など、「リアフロアの修復」程度で済めば走行に影響なく、少しだけ安く買えるので選択肢の一つにして良いでしょう。

修復歴に該当しない事故歴である「エンドパネルの交換」「リアフェンダーの交換」などもほんの少し安く買えることもあるので、信頼に値する販売店であれば選択肢に入れて良いでしょう。

反対に、エンジンルームが大きく潰れたものを修復している「ダッシュパネルの損傷」は、重度の修復歴です。

また、落下物がルーフパネルに直撃して、ルーフやルーフピラーなどが損傷して「ルーフ交換」となると、車の骨格に大きな影響を与えるため重度な修復歴です。

しかし、購入してから事故が原因で故障が起きる可能性も高いため、重度な修復歴車には注意してください。

他には、エンジンルームがあるフロントの事故歴はなるべく避けた方が良いです。

車によっては、車間センサーや、安全関係のセンサー類が付いており、修復後にエーミングと呼ばれる感度調整を実施しても正常に戻らないこともあります。

特に近年普及してきた自動ブレーキ関係の技術は、事故歴で大きく性能に影響を及ぼしてしまうので気を付けましょう。

  • 修復、板金箇所はあるか?
  • 事故歴は修復歴に該当しているか?
  • どの程度の修復歴なのか?(軽度・中度・重度)
  • 修復歴に該当しないダメージはあるか?(事故歴など)

上記の車両状態を、第三者機関の鑑定書によって、確認しましょう。

やってはいけないのは、営業マンの言っていることだけを信用してしまうことです。

「鑑定書などは付けてないんですが、軽い事故なので大丈夫ですよ」

などのトークには気を付けましょう。

水没車

水没車

見た目ではわかりませんが、激安で販売されている車の中には水没車があるため危険です。

水没車は台風や震災などで水没してしまった車などを、簡単に清掃修理して販売している車になり、修復歴以上に厄介な車であることが多いです。

オークション会場には水没車が激安で出回っており、写真写りなど、ぱっと見で問題なさそうな内外装であれば、激安で販売する販売店もあります。

水没車はキズやへこみが少ないので、見た目では判断できません。

そのため、見た目は普通なのに、激安であることに惹かれて購入してしまう人も多いです。

ただ、水没車は見た目は良くても、下回りや車の内部がサビついていたりします。

例えば、車を走行するために重要なエンジンルームが酷くサビついていると、いつエンジンルームの部品や配線などが壊れてもおかしくありません。

エンジンルームなので、安全性や走行時の不具合に直結してきます。

サスペンションまわりのサビや腐食も、突然ドライブシャフトやサスペンションが折れてしまうなどの、重大な故障に直結するので気を付けましょう。

また、水没車は電装関係も故障している可能性があります。

カーナビやオーディオなど、快適なドライブを楽しむためには必要不可欠な電装機器は水に浸かると故障しますし、パワースライドドアなどの電動装備類もダメージを受けます。

水没車はオークション評価点や鑑定書で分かりますが、見分け方としては、

  • 下回りサビ腐食がある車
  • シート下の泥汚れやシミ
  • シート本体の泥汚れやシミ
  • 車内から腐ったような異臭

水没車ではないものの、このような状態の中古車もありますが、上記特徴があると水没車と疑われることもあるため、購入は避けるのが賢明です

購入前に上記項目を必ずチェックしてください。

たとえ水没車でなくても、このような状態であれば、「サビ腐食による故障・不潔な車内・雨漏り」などリスクの高い車両と言えますので、第三者機関の鑑定書によって、車の状態を確認することが重要です。

ダメージがヒドイ内装

安い値段で販売されている車は内装の状態もひどいです。

内装がひどい状態の車は、大きなシミや汚れ、血痕、ヤニ、ひどい匂い、天張りが落ちてきているなどがあります。

これでは、快適なドライブを楽しめませんよね。

例えば、内装がひどい状態の車を購入すると、運転中も異臭を感じたり、不潔感のある車内で過ごさなければいけなくなったり、クッションの座り心地が悪かったりと、常に不満を抱えながら乗らなければいけなくなります。

ペットが乗っていた車の場合は、匂いだけでなく、引っ掻きキズやペット毛が落ちている可能性もあります。

また、ひどい内装の状態だと、前オーナーが乱雑に車を扱っていたことも容易に想像できます。

「オイル交換もしてない」「雑な運転で機関面に負荷がかかっている」。そんな使い方をされてしまった車だと、エンジンなどの機関面がすでに痛んでおり、故障を抱えている可能性が高いです。

内装の状態は購入する前に確認しておくと、納車後のドライブも快適に過ごせます。

購入する車の内装を確認する際に、

  • タバコやペットなどのニオイはしないか?
  • 大きなシミや汚れはないか?
  • 天張りのたるみ、シミなどはどうか?
  • クッションの座り心地は問題ないか?

などをしっかり確認しましょう。

大きな外装の損傷

安い値段で販売されている車の中には、外装に大きな損傷がある車も多いです。

多少の傷であれば、走行するのに問題はありませんが、大きなキズやへこみが多いと、その衝撃で車の骨格部位が歪んでいることもあります。

大きなキズやへこみが綺麗に修理されていたとしても、骨格部位が歪んでいると真っ直ぐ走行ができず危険です。

また、ガラスにヒビがあると、走行中の少しの振動や衝撃で割れる可能性があるため、購入するのは避けてください。

下回りサビ腐食がある車

車の外装は周りだけでなく、下回りの確認が大事です。

車の下回りがサビていると走行中にサスペンションやドライブシャフトが折れたり、マフラーに穴が空いたり、フロアに穴が開いたりということがあります。

特に、雪国で生活している人や、冬場の高速道路を使用する人が乗っていた車は、融雪剤や凍結防止剤が撒かれている道路を走ってきているため、車がサビやすいです。

また、沿岸部の潮風で「ボディ、下回り、エンジンルーム」全般がサビていることもあります。

車の下回りを確認するときは、イボイボみたいな赤茶色で、サビや腐食が起きていないか必ずチェックしてください。

他にも、ホイールの中にあるブレーキまわりなどの、足回りがサビていないか確認も必要です。

足回りのサビ腐食は、ブレーキパッドの交換に支障が出たり、ブレーキの固着にも繋がります。

さらに足回りの気を付ける部分では、タイヤの溝がすり減っていると悪天候の時に特に安定した走行もできず、ブレーキが効かないリスクがありますし、そもそも車検に通らない場合もあります。

ホイールの外観もサビていたり、不自然なへこみがあったりすると安全面に問題があるため注意が必要です。

  • 外装に大きな損傷はないか?
  • ガラスのヒビはないか?
  • 下回りや足回りのサビ腐食がないか?
  • タイヤはちゃんと使えるものか?

外装を確認するときは、車のまわりを一周してから下回りや足回りを確認しましょう。

危険な状態にある機関面

安い値段で販売されている車の中には、エンジンなど機関面が危険な車もあります。

エンジンは車が走行するためには欠かせませんが、エンジンなどの機関面に問題があると走行に支障が出るトラブルが起き、まともに走れなかったり、突然の故障が事故に繋がる可能性があります。

そのため、車を購入する前にはエンジンの状態も必ず確認してください。

一般的なエンジン状態を確認する方法は、エンジンを掛けて異音がしないかチェックする方法です。

エンジンに問題がある車だと、「ゴーッ」「ガラガラ」「カラカラ」「ガチャガチャ」などのような、金属音に近い異音がします。

一度では、音がしないかもしれないので、何度かエンジンを掛けても異音がしないか確かめましょう。さらに、軽くアクセルをふかしてみて、吹けあがりも確認してください。

異音や吹けあがりの異常はエンジンに問題が起きている可能性が高いです。

さらに、マフラーから黒煙や青白い煙(水蒸気なら問題ない)が出ていないかも確かめましょう。

このような煙は、ツーンとしたニオイや、焼け焦げたようなニオイがします。一般的なガソリン臭が混じった排ガスのニオイとは違います。

また、シフトレバーをパーキングからドライブに入れ替えた時に「ガリガリ」「ガッチャン」など異音やショックがあるならミッション内部が故障しているかもしれません。

他にも、エンジンルームでオイル漏れや水漏れがあれば、トラブルに繋がります。

オイルや水が拭き取られていないとエンジンだけでなく電装関係も故障の原因になるため注意してください。

エンジンなどの機関面に異常がないか確認すると、事故などのトラブルも未然に防げますので、購入前にエンジンを掛けるなど、動作チェックを必ずしてください。

  • エンジンルームから異音はしないか?
  • 黒煙や青白い煙は出ていないか?
  • ミッションに違和感はないか?
  • オイル漏れ、水漏れなどはないか?

販売店の言いなりにならずに、しっかりと確認してください。

現状販売

中古車 保証無し現状販売

安い値段で販売されている車の中で、現状販売している車を購入するのは危険です。

現状販売とは、「仕入れたまま整備もなし、外装や内装の手入れなし、壊れた時の保証もなし」で販売しています。

「安く買える」と謳っているオークション代行業者も、実際には代行落札してそのままユーザーの自宅に届ける形が多いです。

オークション評価点の説明がないのは論外ですが、オークション評価点の高い車が必ずしも良い車とは限りません。

仕入れる側の目 利きが重要なのはもちろんですが、販売できる車に仕上げて納車してくれる販売店を選びましょう。

現状販売は、「質の悪い車を・現状販売で・激安で」という購入者にとってリスクしかない形ですので、絶対に避けるべき購入方法と言えます。

もし、現状販売に同意して購入してしまうと、納車後の故障でも受け付けられません。

例えば、現状販売に同意して車を安く購入すると、整備もされていないため納車後すぐにエンジンなどが故障する可能性があります。

故障個所を隠して安く現状販売されたり、納車されてみたら故障だらけだったなど、普通に考えて気分が悪いですよね。

しかし、現状販売なので販売店は売ってしまえば逃げられます。

さらに、クレームに耐えられる仕組みを作っているところもあります。

購入後にすぐに故障したので販売店にクレームを言っても、現状販売に同意しているため、自腹で高額の修理代を支払わなければなりません。

現状販売の車は、

  • 仕入れたまま整備なし
  • 保証もなし
  • 内外装も手付かず

なので、納車後に故障しても修理代は自腹になり、クレームは受け付けられません。

現状販売の車に手を出すのは危険なので注意してください。

中古車の現状販売は、お客様と販売店のトラブル件数もダントツで多いです。

中古車の現状販売に手を出してはいけない理由はこちらの記事でまとめていますので参考にしてください。

【トラブル件数No1】中古車現状販売に手を出してはいけない理由とは?

引っかけ商法

中古車 悪い営業マン

「ネットでは車両本体65万円で総額80万円で掲載されていたのに、いざ店頭で見積もりを作成すると、基本総額が120万円からになった。希望するオプションを入れると140万円とのこと」

など、中古車購入を検討するユーザーが、ネットの掲載価格を参考に店頭に行ってみたら丸め込まれるパターンです。

この引っかけ商法の特徴は「謎の強制オプション費用」です。

  • 書類作成費用3万円
  • 登録代行手数料5万円
  • 納車仕上げ費用8万円

などなど、販売店が必ずやらなければいけないものに対して、あたかもオプション費用のように計上しているのが特徴です。

オプション費用ですから、不要であればカットできるはずですが、「これは外せないオプションなんですよ~」と言われてしまいます。

本来こうした費用は、掲載してある総額に含めなければいけません。

強制的なオプションとして、あとからどんどん追加するのは悪質な販売手法ですが、実はこうした販売方法は物凄く多いので気を付けましょう。

不要なオプションはカットできるのが普通です。

激安車両を購入して後悔した事例

車両価格が大きく異なる理由は、「車の状態と販売方法の差にある」と説明してきました。

ここでは、激安車両を購入して後悔した事例を解説していきます。

事例は実際に当店で乗り換えたお客様の過去の失敗や、相談を受けたお客様が体験したリアルな被害です。

激安な車両を購入してから後悔しないためにも参考にしてください。

納車日にエアコンを付けたらガラス片が飛んできた

納車日にエアコンを付けたら、ガラス片が飛んできてケガをした。販売店に問い合わせるも、「もう電話してこないでください」と一蹴。

この方は、安かったので事故車を購入しましたが、その修復がしっかりされていない車を購入してしまったことで、このようなトラブルに巻き込まれてしまいました。

中古車業界には、起こし屋と呼ばれる、事故車を走れる状態にする人たちがいます。

プロ意識の高い起こし屋もいれば、とりあえず形になれば良いという起こし屋もいます。

圧倒的に多いのは後者です。

もちろん後者が起こした車の方が圧倒的に安いです。(前者が起こした車は軽度の修復歴であれば、修復歴無し車より少し安いくらいです)

このような業者が起こした車は、「バンパーなども下手に触らないでください」「少し力を入れると外れてしまいます」と卸売先の販売店に伝える場合もあります。

実際にその車に乗るのは購入する一般ユーザーですが、実際に乗った時にすぐに支障が出るような修復は、修復ではなく、形にしただけです。

この例では、エアコン内部に、事故を起こした際のガラス片が入り込んでいたと思われます。

販売店は、チェックすらしていないか、知っていたものの現状販売だからと逃げる気満々で納車したのでしょう。

納車してすぐにオーバーヒートで故障

購入してすぐに水漏れからオーバーヒートして運転不可。レッカーを呼びレッカー代も修理代も自腹

激安な車のほとんどが未整備やオイル交換のみの車で、車自体の状態も悪い車です。

購入前に車の状態を確認しておかないと、納車後の故障トラブルに逢う確率が上がります。

例えば、水漏れやオイル漏れなどは、購入前にエンジンルームを下からも覗き込んで、清潔に保たれているか確認してください。

オイル漏れや水漏れでベタついているとエンジンや電装関係の故障が起きる可能性が高いため、故障が疑われるエンジンルームが汚い車はおすすめできません。

また、エンジンを掛けた際に「カラカラ」など金属系の異音がしないかも重要です。

異音がするとエンジンに何かしらの故障が起きている可能性があるため、異音がする車は避けましょう。

もし、車の状態を確認しないまま購入すると、納車後すぐに故障して自腹修理のはめになります。

レッカー代も修理代も自腹で支払わなければなりませんので、結果的に高くついてしまいます。

購入する前には、車の状態と整備内容も必ず確認しましょう。

走行距離改ざん車だった

届いた車が走行距離改ざん車で、水没車みたいな酷い泥汚れとニオイ、スライドドアが動かなかった

大きな闇ですが、実際に相談を受けました。

この方は乗り換えたわけではありませんが、納車したてでどうしたら良いか分からずに相談を受けました。警察にも相談済みとのことですが、実際には被害者が多くならないと動けないみたいです。

口コミは良さそうだったので、信用してしまったようですが、よくよく見てみると、誰一人顔出ししていない個人店で、写真で送ってきた車は画像が粗くて確認が困難だったとのことでした。

冷静に後から考えると怪しいですよね。

安さに惹かれて、遠方であったものの購入したみたいですが、「第三者機関の鑑定書」はもちろん付いていませんでした。

疑わしく思い、車検証もよく見ると、今より長い走行距離で前回の車検を受けていて、現在の走行メーターと合っていないらしく、これは確信犯的な売り方です。

エアコンが効かない

夏休みに旅行に行きたくて購入し、納車後すぐに旅行に出かけたがエアコン効かなくて地獄だった。もちろん販売店に電話しても現状販売なので修理するなら有償修理と言われすごい揉めた

エアコンは車の車内環境を保つためには欠かせない機能です。

冷風と温風の両方が効かないと車内の空調が適切に保てず、快適なドライブが楽しめません。

現状販売は、仕入れたまま販売されているため整備もされておらず、故障しているかも不明です。

そのため、納車後すぐに故障する可能性があります。

また、現状販売は整備と保証なしという条件に同意して安く購入するため、納車後の故障は有償で修理しなければなりません。

安い値段に釣られて整備や保証がない危険な車を購入すると、納車後にすぐに故障して高額の修理代を支払い、結果的に高くつく可能性が高いです。

現状販売でなくても、納車後の故障リスクはある

ここまで激安車の裏側をご紹介してきましたが、しっかりと整備された中古車でも、納車後にすぐに故障が発生することがあります。

その要因として、「納車前の走行テストでは症状が出なかった」「チェック時の見落とし」「本当にたまたま故障した」などが挙げられます。

もちろん激安車と比較して圧倒的に故障リスクは低いのですが、故障が全く無いわけではありません。

お客様からすると「なんでそんなことが起きるの?」と考えると思います。

不良個所の見落としは完全に販売店側の過失ですので言い訳はできません。入庫チェックから納車前チェックまでで、不備があったのでしょう。

もちろん私自身も過去に見落としてしまった故障もありました。

例えば、「しばらく走っているとミラーが勝手に下を向く」という事例です。もちろんミラーの動作チェックはしていますが、「1時間後などに角度がズレていることがある」ことに気付けなかったことがありました。

こういった事例から、少しづつ改良していくのが販売店のあるべき姿だと思いますが、このような故障にも確実に対応できるように、「整備と手厚い保証制度が付いた中古車」を販売するのが大切なのです。

悪質な激安車両を購入しない為に、適正価格の中で比較する

激安な車を購入して後悔した事例を説明してきました。

ここからは、悪質で激安な車を購入しないために、適正価格の中から比較する方法を紹介しますので参考にしてください。

どの車にも適正な相場が存在しますので、その中から比較して購入しましょう。

自分自身で見られる部分は細かくチェックする

悪質な激安車両を購入しないためにも、自分で見られる部分は細かくチェックしてください。

本当に大事なことなので、何度もお伝えしています。

確認するのは内外装、エアコン、エンジンルームや下回り、タイヤの溝、電装系などです。

例えば、外装を確認するなら車の周りを一周して、キズやへこみがないか確認してください。

外観だけでなく、車の下回りやエンジンルームもサビがひどくないか必ずチェックしましょう。

また、エンジンの状態は、「一度エンジンを掛けて異音がしないか?」「吹け上がりはスムーズか?」で故障しているか判断可能です。

自分で車の状態を確認すると納車後の故障などのトラブルを未然に防げます。

購入してから不具合が出る車を購入しないためにも、自分で見られる部分は細かくチェックしてください。

自動車鑑定書で車両の状態をチェックする

状態の悪い車両を購入しないためにも、自動車鑑定書で車両状態を確認するのが大切です。

鑑定書は販売店と利害関係を持たない第三者機関が公正な評価をしています。

資格を持った第三者機関の鑑定士がチェックしたもので、修復歴や機関面、走行距離は実走行かの確認が可能です。

また、鑑定書は販売店が自らお金を出して鑑定書を付与しているので信頼性は高いです。

もし、故障している車を鑑定に出しても、販売店は無駄なコストを払うだけになります。

鑑定に出すのは販売店が自信と誇りがある車とも言えますし、良いところも悪いところも包み隠さず伝えている販売店の姿勢でもあるので、鑑定書がある車を選びましょう。

気になる車はきちんと試乗する

良質な車を見分けるためにも、気になる車はしっかりと試乗しましょう。

試乗すると、エンジンや運転席からの視点など、車の状態を詳しく確認できますし、走行中にエンジンから異音がしないか実際に自分の目で確かめることができます。

異常があれば、エンジンなどに何か問題が起きていると事前に確認できます。

真っ直ぐ走れない場合は、ボディや足回りの歪みや、ステアリングのセンター位置がズレている可能性があります。

このような故障は目視では確認ができませんので、必ず試乗して確認するのが大切です。

試乗は車の状態だけでなく、自分に合った車かも判断できます。

見た目だけで購入しても乗り心地が悪くて、運転していても疲れてしまうかもしれません。

試乗すると、クッションの座り心地や運転のしやすさも分かるためオススメです。

販売店によっては、さまざまな理由を付けて試乗ができないところもありますが、優良店なら喜んで試乗させてくれます。

試乗がダメな販売店は避けておくべきだと思いますが、希少車でどうしてもその車が気になるのであれば、エンジンだけでも掛けて車の状態を確認してください。

エンジンを掛けるだけでも、電装関係やエアコンなどの状態が把握できます。

エンジンをかけることすらダメな販売店は、どんなに気になっていようとも避けるべきです。

試乗するときのチェックポイントはこちらの記事にまとめましたので参考にしてください。

>>中古車ミニバンを購入するなら試乗が大切!チェックしておくべきポイントを徹底解説

整備内容を確認する

整備工場

悪質な激安車両を購入しないため、実際に納車された後にやるべきメンテナンスを知るためにも、納車前の整備内容も必ず確認しておきましょう。

購入した時にそもそも整備はしてくれるのか、整備はどこまでしてくれるのか、整備した際の記録簿などの証明はできるのかなど確認が必要です。

もし、購入したときに整備してくれないと、納車後の故障トラブルに遭遇するリスクが上がります。

販売店によってはエンジン周りだけなど、簡単なチェックで整備を完了するところもあるため、販売店に「どこまで整備するのか?」の確認が必要です。

また、試乗して不具合箇所を見つけられた場合は、修理してくれるかも確認してください。

例えば、試乗で見つけた不具合を修理しないまま、納車されてしまうと、せっかく納車されたのにすぐに修理に出すことになります。

車検に通れば、機関面は問題ないと思っている人も多いですが、車検と関係のない故障(エアコンなどの快適装備系)もたくさんあります。

販売店の中には修理しないまま、お客様に引き渡す悪質な販売店もあります。

一方、優良な販売店であれば、車検とは関係のない不具合箇所も修理してからお客様に引き渡しを行うので安心です。

当たり前のようで当たり前でないのが、現状販売の怖さです。

悪質な激安車両を購入しないためにも、販売店に整備内容を詳しく聞きましょう。

故障が発生した際の保証修理はあるのか

中古車選びでは、故障が起きた際に保証修理があるかが大切になります。

中古車は新車よりも、故障リスクが上がっています。

そのため、保証がついていないと故障した際に修理代を自腹で支払わなければなりません。

たとえどんな内容の故障でも、自費で修理することになります。

しかし、手厚い保証がついている車を購入すれば、納車後すぐに故障したとしても無償修理ができます。

保証がついていない車なら、納車後すぐに故障したとしても修理代を自腹で支払わなければなりません。

だからこそ、中古車を購入する際には手厚い保証がある車を選ぶようにしましょう。

保証があるだけではなく、保証内容が充実しているかも重要です。

保証内容が充実してないと、故障した時に保証修理が利用できない可能性があります。

例えば、保証内容がエンジンやミッションの中でも、壊れにくい一部分だけの保証だと、エンジンの故障が起きたとしても、「この部品は保証対象外です」と言われて修理代は自腹で支払わなければなりません。

「どんな部品までが保証対象なのか?」「車種特有の弱い部分の故障事例は対象になるか?」など具体的に保証内容を確認しておきましょう。

中古車は故障する可能性が新車と比較して高いため、保証期間がどれくらいか確認することも大切です。

1ヶ月1000km、3ヶ月3000kmまで、保証範囲が狭い保証などは、意味のない保証です。

中古車を購入する際には保証内容が充実している車を選ぶのがオススメです。

店舗やスタッフの対応はきちんとしているか

悪質な激安車両を購入しないためにも、店舗やスタッフの対応がきちんとしている販売店を選びましょう。

口コミはどうか?スタッフは親切か?きちんとお客様に沿った提案をしてくれるか?など確認してください。

悪質な販売店であれば、お客様の条件や要望とは関係ない車を売りつけてきます。

「予算100万円くらいなのに、170万円の車をオススメしてきた」「中古車を買いに行ったのに新車を勧めてきた」など、お客様の要望を無視した販売店の都合重視の売り方には気を付けましょう。

また、スタッフに専門知識がほとんどなく、車の質問をしたとしてもあいまいな返答しかない販売店も避けましょう。

一方、優良販売店であれば、スタッフもお客様の悩みを親身に聞くなど、「お客様にとって何がベストか?」という対応方針です

お客様の希望や条件に沿った提案をしてくれるため、自分に合った車を購入できます。

車を購入する際には販売店やスタッフの対応が優れているところを選ぶのがオススメです。

まとめ

今回は同じ中古車でも大きな価格差に隠された危険な理由について解説してきました。

同じような中古車でも値段が激安な車は、「事故車・冠水車・内外装のダメージ・下回りサビ腐食・欠陥車」などが多く、購入してもすぐに故障する可能性が高く、手厚い保証もありません。

特に現状販売されている激安な車は、ろくに整備もされておらず、保証もありません。

故障リスクが高いうえに、修理代は自腹なのです。

実際に当店で乗り換えられたお客様も、激安な車を購入したことを後悔していた方も多かったです。

中古車に掘り出し物は絶対にありません。

激安価格に騙されないためにも「適正価格」から車を選ぶのがオススメです。

ただ、適正価格から良い状態の車を選ぶのは難しいと悩む人がいるかもしれません。

その際は、当店にご相談ください。

お客様の希望や条件に合った車を提案させていただきます。

「中古車はどこをチェックしたらいいの?」

「安い車があるけど大丈夫かな?」

上記のような悩みがあればご相談ください。

今回の記事があなたのクルマ選びのお役に立てれば幸いです。

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