買ってはいけないいわくつき中古車の見分け方とは？

自動車を安く購入したい場合、中古車が視野に入りますよね。

優良な中古車を見つけて購入すれば、新車よりもお得に購入できるのでお得感があります。

また、激安価格で販売されている中古車もあって、少しお金を貯めれば購入できる点が魅力的です。

ただし、激安車の場合は「いわくつきの中古車」である可能性があり、購入して後悔するケースもあるのです。

では、いわくつき中古車とは一体どのようなものを指すのでしょうか？

この記事では、いわくつきな中古車の定義や、購入してはいけないいわくつき中古車の見分け方などを紹介します。

いわくつき中古車とは？

いわくつき中古車とは、主に以下のような自動車を指します。

過去事故を発生させた自動車の場合、死亡事故であった場合は自動車自体に不具合はなくても、心情的にあまり乗りたいとは思えないものです。

また、自動車のフレームにダメージがある場合は、走行自体に影響を及ぼすものをいわくつき中古車と呼ぶ場合が多いです。

さらに、水害などに巻き込まれて水没してしまった自動車の場合、腐食や劣化などによって様々なトラブルを発生させる可能性があり、いわくつき中古車とされています。

すべての修復歴車がダメなわけではない

修理した自動車だからと言って、すべてがいわくつきな中古車となるわけではありません。

例えば、バンパーに擦りキズが発生している程度であれば、走行する上で全く問題になりません。

問題となるいわくつき中古車となるかどうかの判断基準として、自動車のフレームまでダメージが発生しているかどうかです。

もし、衝突事故を発生した中古車であっても、フレームにダメージを負っていない軽度な修復歴は、特に問題とはなりません。

いわくつき中古車のメリット

いわくがついた中古車を購入する際に、以下のようなメリットがあります。

各メリットの詳細は、以下のとおりです。

安く購入できる

いわくつき中古車を購入する最大のメリットは、安く購入できる点です。

修復歴のある中古車は敬遠されて安い価格で販売されるケースが一般的で、車種によって前後するものの、修復歴のない中古車と比較して数十万円程度も安くなる場合があります。

走行性能に影響がなくても、修復歴があるということは不良品のイメージが付きまとい、買い手がなかなかつかないものです。

また、自動車としての性能は問題ないものの、死亡事故が発生した自動車と聞くと心情的に避けたくなり、どうしても安くしないと売れないケースが多いです。

以上から、通常の中古車よりも安く入手できる可能性があります。

部品取りとして活用できる可能性がある

今では生産されていない自動車の場合、いわくつき中古車であっても使える部品だけ部品取りするために購入する方法があります。

もし不稼働車であっても、使える部品であれば安く購入できるため、大きなメリットとなります。

いわくつき中古車のデメリット

いわくつき中古車を購入する際のデメリットとして、以下のような点に注意してください。

各注意点について、詳しく見ていきましょう。

故障リスクが高い

事故歴のある自動車の場合、フレームに何かしらのダメージを負っている可能性があります。

車の構造はモノコックと言われており、全体で支える構造を採用しています。

もし、特定の箇所に強い衝撃を受けた場合、モノコック全体が歪んだり曲がったりしている可能性があるのです。

また、モノコックには自動車の主要部品が接続されており、周辺部品の位置や調整が狂っている可能性もあります。

仮に足回りに影響があると、高速運転時に安定感を欠き事故を発生させる可能性があるので要注意です。

また、溶接などで修復しているように見えても、他の箇所に影響を及ぼして故障するリスクもあります。

安全性能が低下している可能性がある

自動車が衝突する際に、あえてフレームを変形させてショックを吸収して、ドライバーを守るような設計となっています。

ただし、一度でも事故の衝撃を受けた自動車の場合、元の自動車と比較して衝突安全性能が低下しているケースが一般的です。

金属は一度変形してしまうと強度が低下して、衝撃吸収能力が大幅に低下するためです。

よって、見た目上は修理で来ていたとしても、本来の衝撃吸収性能を果たせず大きな怪我につながる可能性があります。

また、事故の衝撃でフレームに小さなクラックが入った場合、再度事故が発生した際に衝撃で大きく破損してしまう可能性も否定できません。

売るとき安い（もしくは売れない）

いわくつき中古車の場合、買い手がなかなか見つからず、購入する際には安く購入できる反面、売却する際には買取金額が低くなるのが一般的です。

また、お店によってはいわくつき中古車を一切取り扱わないケースも存在するため、値段がつかない場合もあります。

よって、基本的には乗りつぶすというイメージで購入するのがよいでしょう。

いわくつき中古車を買わないための見分け方とは？

普通に走行する中古車を探していたのに、まともに走行できないいわくつき中古車を購入させられては困るものです。

そこで、いわくつきの中古車を購入したいために、以下のようなポイントをよく確認して見分ける必要があります。

各見分け方について、詳しく解説します。

車を隅々までチェックする

中古車を購入する場合、必ず実車を自分の目でチェックしてください。

最近では、画像だけでなく動画やARなどの技術を用いて、実車を確認しなくてもより細部までチェックできるようになりました。

ただし、確認できる範囲は限定的であり、また販売店は見せたくない個所を意図的に隠すというケースもあるのです。

よって、基本的には自分の目で実車を確認すようにしましょう。

主に確認したい項目としては、以下のような点があります。

他にも、物理的な衝突によるダメージだけでなく、水没した形跡がないかをよくチェックしましょう。

具体的には、水害車は生臭い臭いがしたり、下回りがサビだらけだったりするケースが多いため、視覚だけでなく嗅覚も駆使してチェックする必要があります。

自動車鑑定書を確認する

中古車販売店では、基本的に自己基準で状態の良し悪しを判断している場合が大半です。

例えば、キズの状態ひとつとっても、Aという販売店では特にキズなしとしていても、Bという会社では気になるキズありなどとしている場合があります。

このように、基準があいまいで自主基準に任せられている状況ですが、中古車の状態を示すカルテのようなものとして、自動車鑑定書があります。

自動車鑑定書とは、日本自動車鑑定協会 (NPO法人JAAA)が発行している独自の鑑定書です。

自動車鑑定書には、過去の修復歴や車両の状態を5段階基準で評価した結果が記載されています。

自動車販売店の独自基準ではなく、日本自動車鑑定協会が定めた公平な基準で判断されるため、中古車の状態を客観的に知ることができます。

自動車鑑定書どの中古車にも必ず付属しているわけではなく、日本自動車鑑定協会の鑑定を受けて初めて発行されるものです。

中古車を選ぶ際には、自動車鑑定書が発行されているかをよく確認して、発行されている場合は事故内容などをしっかりチェックしましょう。

試乗をする

新車の場合、PRをかねて試乗車が用意されているケースが大半です。

特に、革新的なテクノロジーを兼ね備えた車種の場合、機能のアピールを込めて積極的に試乗が進められています。

一方で、中古車であっても販売店によては試乗できる場合もあります。

中古車を試乗するメリットとしては、自動車がまともに走行できるかをチェックできる点があります。

例えば、事故車でフレームが歪んでしまっている場合、まともに走行できない恐れがあります。

また、走行できたとしても異音がしたり走行時に振動が発生したりする可能性もあるのです。

以上からも、状態確認の意味も込めて自分の手で試乗して状態をよくチェックしてください。

優良販売店で購入する

自動車販売店の中には、悪徳業者とも呼べるような販売店もあるのが事実です。

過去、長野市内の車販売店で新車の納車無しや返金無しのトラブルが多発しました。

また、走行に問題ないという触れ込みで販売した中古車が、実は走行不能であったなどのトラブル事例も頻繁に発生しています。

トラブルを発生させる販売店の多くが、悪意をもって販売しているので、必ず優良販売店で購入するようにしましょう。

優良販売店であるかを判断する方法としては、問い合わせした際のレスポンスがよいかどうかで判断可能です。

また、口コミなどをチェックして、悪い評判がないかを確認してください。

ただし、販売店のホームページで公開している口コミの場合、良い評判しか取り上げていない可能性もあるので注意しましょう。

まとめ：ただ「安い」だけでは選んではいけない

中古車のメリットとして、今では生産されていない自動車を入手できると同時に価格的に安く購入できる点があります。

価格が安いということは、何かしらの理由があるためであり、安いからと言って飛びつくとまともな車に出会わないケースが多いです。

特に、中古車相場で見ても激安な自動車は、安く販売される理由が必ずあるので、気をつけて車選びしてください。

ラインアップでは、自動車選びの相談から試乗や鑑定書など、様々なサービスを提供しており、お客様にとって最適な自動車を販売しています。

もし、安くて優良な中古車をお探しの場合、ぜひラインアップの無料相談をご利用ください。