1996年に初代モデルが登場したステップワゴンは、ミニバンであるものの5ナンバーでほどよいサイズ感が魅力的なモデルです。
ロングセラーを続けている理由としては、スタイリッシュでデザイン性がよい点が挙げられます。
そのステップワゴンにおいて2009年に登場した4代目はRK型と呼ばれており、広く人気を博しています。
「皆楽」をテーマとしており、乗車するすべての人が楽しめるモデルとして有名です。
ただし、すでに登場から10年以上経過していることもあり、中古車として購入する際には寿命などが気になるものです。
この記事では、RK型ステップワゴンの寿命や、故障しやすい箇所などを徹底解説します。
RK型ステップワゴンを購入前に知っておくべき弱点や故障箇所
RK型ステップワゴンは、走りと居住性のバランスが取れたモデルとして人気です。
ただし、既知の弱点や故障箇所として、以下のような点が挙げられます。
各ポイントの詳細は、以下のとおりです。
オイル消費
RK型ステップワゴン最大の弱点となっているのが、オイルの異常消費です。
具体的には、中低速域から停止直前までブレーキを踏まないで減速する運転をおこなうと、吸気管や燃焼室内の負圧が高い状態でキープされてしまい、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてしまいます。
そして、エンジンオイルが燃焼して発生したデポジットがオイルリング周辺に堆積してしまい、オイル戻し穴が詰まってオイルリングのシール不良を誘発し、オイル消費量が増えてしまうのです。
本不具合の対象モデルは、以下のとおりです。
オイル消費の不具合対象モデルを確認する
型式 | 対象者の車台番号 | 製作期間 |
---|---|---|
DBA-RK1 | RK1-1000054~RK1-1032990 | 平成21年9月~平成22年10月 |
DBA-RK1 | RK1-1100001~RK1-1112188 | 平成22年10月~平成23年8月 |
DBA-RK1 | RK1-1200001~RK1-1213406 | 平成23年7月~平成24年3月 |
DBA-RK1 | RK1-1300016~RK1-1300025 | 平成24年3月 |
DBA-RK1 | RK1-5000001~RK1-5000090 | 平成21年10月~平成22年9月 |
DBA-RK1 | RK1-5100001~RK1-5100046 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK1 | RK1-5200001~RK1-5200052 | 平成23年8月~平成24年3月 |
DBA-RK2 | RK2-1000024~RK2-1005032 | 平成21年9月~平成22年10月 |
DBA-RK2 | RK2-1100001~RK2-1101911 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK2 | RK2-1200001~RK2-1201788 | 平成23年8月~平成24年3月 |
DBA-RK2 | RK2-5000002~RK2-5000039 | 平成21年11月~平成22年10月 |
DBA-RK2 | RK2-5100001~RK2-5100019 | 平成22年10月~平成23年6月 |
DBA-RK2 | RK2-5200001~RK2-5200017 | 平成23年9月~平成24年3月 |
DBA-RK3 | RK3-1000004~RK3-1000115 | 平成21年10月~平成22年10月 |
DBA-RK3 | RK3-1100001~RK3-1100045 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK3 | RK3-1200001~RK3-1200048 | 平成23年8月~平成24年3月 |
DBA-RK4 | RK4-1000004~RK4-1000044 | 平成21年10月~平成22年10月 |
DBA-RK4 | RK4-1100001~RK4-1100027 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK4 | RK4-1200001~RK4-1200026 | 平成23年8月~平成24年3月 |
DBA-RK5 | RK5-1000030~RK5-1047617 | 平成21年10月~平成22年10月 |
DBA-RK5 | RK5-1100001~RK5-1119816 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK5 | RK5-1200001~RK5-1222386 | 平成23年7月~平成24年3月 |
DBA-RK5 | RK5-1300021~RK5-1300107 | 平成24年3月 |
DBA-RK5 | RK5-5000002~RK5-5000100 | 平成21年10月~平成22年10月 |
DBA-RK5 | RK5-5100001~RK5-5100037 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK5 | RK5-5200001~RK5-5200033 | 平成23年8月~平成24年3月 |
DBA-RK6 | RK6-1000012~RK6-1005953 | 平成21年10月~平成22年10月 |
DBA-RK6 | RK6-1100001~RK6-1102527 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK6 | RK6-1200001~RK6-1202394 | 平成23年8月~平成24年3月 |
DBA-RK7 | RK7-1000001~RK7-1000106 | 平成21年10月~平成22年9月 |
DBA-RK7 | RK7-1100001~RK7-1100064 | 平成22年10月~平成23年7月 |
DBA-RK7 | RK7-1200001~RK7-1200060 | 平成23年8月~平成24年3月 |
以上のように、ステップワゴンスパーダも含めて、ほぼ全てのモデルが対象となっている不具合です。
対象モデルの場合、本来であれば新車を登録した日から5年間、その期間内でも走行距離が10万kmまでしか保証を受けられないものを、新車を登録した日から11年以内にまで延長して保証しています。
ホンダ販売店で点検した結果、該当する場合はピストンやピストンリングを対策品と交換してもらうことが可能です。
もし、保証対象外でエンジン交換となった場合は30万円程度の費用がかかります。
中古車を購入する際には、対象車両で修理済みであるかをよく確認してください。
オートテンショナーからカタカタ音
自動車におけるオートテンショナーとは、正確にはオートマチックテンショナーの略称です。
動力を伝達する方法として用いられる、チェーンやベルトの張力を常時適正な状態にキープするために作動する装置です。
テンショナーの一種であり、自動的に適正な張り具合にコントロールしている特徴があります。
RK型ステップワゴンでは、オートテンショナーに関する不具合も発生するケースが多いです。
アイドリング時や低速走行時に、カラカラやコロコロなどの異音が発生して、テンションをうまく張り切れていない可能性があります。
修理自体は比較的安くおこなえて、2万円程度で対応可能です。
また、自分で交換することも可能ですが、壊れないに越したことはありません。
中古車を購入する場合は、アイドリング状態で異音が発生していないかをよく確認してください。
ドアミラーの格納不良
RK型ステップワゴンでは、ドアミラーを電動で収納できる機能があります。
電動でドアミラーが収納できるのは便利な反面、格納不良が比較的発生しやすくなっています。
ドアミラーの収納不良は、主にモーターの不具合によって発生するケースが多いです。
また、内部のギアや基板などの破損によっても、収納できなくなる可能性が考えられます。
修理は、ドアミラー自体の交換で片側3万円程度かかります。
ステップワゴンの中古車を購入する際には、ドアミラーを収納させてみて動作がスムーズか、異音が発生していないかなどをよく確認してください。
セルモーター不良
自動車において、セルモーターとはエンジンを駆動させるための電動機のことを指します。
通常、運転開始時のみにセルモーターが駆動しますが、アイドリングストップ機能がある車両の場合は、1回の運転でも頻繁にセルモーターが駆動します。
RK型ステップワゴンでは、セルモーターに関する不具合も発生しがちです。
セルモーターが不調になると、キースイッチを回しても1回でエンジンがかからず、数回繰り返さなければなりません。
また、状態が悪い場合はエンジンをスタートできない可能性も考えられます。
セルモーターが故障した場合、純正部品への交換で4万円程度かかります。
中古車を選ぶ際には、実際にエンジンを起動させてみてスムーズにかかるか、異音などが発生していないかをよくチェックしてください。
失敗せずにRK型ステップワゴンを購入するなら
RK型ステップワゴンを購入する際には、絶対に失敗せず優良な中古車を探して購入したいものです。
そこで、以下のような方法で優良なRK型ステップワゴンを見つけましょう。
各ポイントについて、詳しく解説します。
鑑定書付きの車を選ぶ
RK型ステップワゴンに限らず、中古車の状態は基本的に販売店独自の目線で評価している形が一般的です。
例えば、状態が良いとされていても、中古車販売店によっては多少キズがあっても状態が良いと判断している場合があるのです。
購入希望者との間でギャップがあると、購入して失敗したということになりかねません。
そこで、JAAAやJAAI、AISなどの査定協会が客観的に評価した鑑定書があれば、より正確な状態を把握可能です。
外内装の状態だけでなく、機能面の状態を把握できるため、RK型ステップワゴンで発生する可能性が高い不具合の発生有無をチェックできます。
専門店で購入
RK型ステップワゴンを購入する場合、ミニバン専門店などステップワゴンを豊富に扱っている販売店で購入するのがおすすめです。
その理由としては、これまで多くのステップワゴンを販売した実績があり、知識が豊富で不具合が発生しやすい箇所を把握している可能性が高いです。
その情報を元に、仕入れる際に注意して仕入れている可能性が高く、優良なステップワゴンを購入できるチャンスが広がります。
専門店での購入がおすすめの理由は下記の記事で詳しく解説しています。
修理保証付きの車を購入(補償範囲に注意)
ここまで紹介したようなRK型ステップワゴンで発生しがちな不具合に対して、購入時にチェックしたとしても納車後に故障してしまう可能性も考えられます。
そこで、修理保証に対応している販売店で購入するのがおすすめです。
修理保証が付いていれば、購入後一定期間内に故障した場合に修理対応してもらえるため、いざという時にも安心です。
ただし、修理保証は補償範囲がそれぞれ違い、すべての故障が補償対象とならない可能性があります。
よって、補償範囲にも注目して保証付きのステップワゴンを購入してください。
ラインアップなら全車鑑定書付&全国保証対応
ミニバン専門店であるラインアップでは、多くのRK型ステップワゴンを取り扱っています。
知識に優れたスタッフが厳選して仕入れたステップワゴンを販売しており、また、全車鑑定書付きで全国保証に対応しています。
RK型ステップワゴンをお探しの方は、お気軽にラインアップまでお問い合わせください。
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