みなさんこんにちは！埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
中古車に対して、どのようなイメージを持っていますか？
多くの方は、中古車＝安く買えると考えているのではないでしょうか。
確かに、中古車はよほどの希少なモデルを除いて、新車よりも安く販売されています。
ただし、安いというのは人によって感じ方が異なるものであり、自分が安いと思っていても周囲からすればそこまで安くはないと感じる場合もあるのです。
では、自動車の価値はどのように決定され、安い中古車とはどのような定義となるのでしょうか？
この記事では、安い中古車の定義や自動車の定義を見極めるポイントなどを紹介します。
相場無視の「激安車両」は痛い目を見る
中古車を購入するにあたり、価格を重視している方が多いのは事実です。
確かに、中古車購入において価格は重要となりますが、価格だけただ安いからという理由で購入してしまうと必ずと言っていいほど失敗します。
安い価格で販売されている裏には、何かしらの理由があるのです。
例えば、不動産で言う事故物件のように、過去に事故を発生させた自動車であったり、走行はするものの状態が思わしくなかったり、劣化が進んで振動が多く乗り心地が悪かったりする場合などがあります。
中古車選びにおいては、中古車の価格ばかりに目を向けず、あくまでも価格と自動車のコンディションを見極めて選ぶことが重要です。
本当に安くて良い車は「乗り出し総額」×「トータルサービス」に注意して購入する
中古車の価格としては、真っ先に注目するのが車両価格です。
車両価格とは、その名のとおり中古車の車両を販売するための価格となります
ただし、実際に中古車を購入するためには車両価格に法的費用と各種代行手数料を足したものを負担しなければなりません。
法的費用と各種代行手数料を足すと、概ね20万円近くかかってしまうことが多く、大きな負担となるのです。
悪徳業者の場合、あたかも車両価格のみがかかるように見せかけて、安価な車両価格を表示して実際には表示価格で購入できずに高い費用を負担するトラブルに巻き込まれるケースが多く発生しています。
また、安価な車両価格でユーザーを集客して、商談時に保証や整備の購入があたかも強制かのような営業をして、結果的に高くなってしまう場合もあります。
上記のケースは社会的にも問題視されており、自動車公正競争規約・同施行規則の改正により、2023年10月1日より中古車の販売価格の表示が「支払総額」に変わりました。
しかし、いまだに総額表示をしなかったり、日によって値段を変えたり、車庫証明代行費用は別請求など、引っかけ商法が横行しています。
まるでイタチごっこです。
そのため、すべての中古車が安心して購入できるというわけでもありません。
その総額の中で販売店がどこまでやってくれるかをしっかりと確認してください。
以上を含めて、以下のようなポイントをよく確認して購入することをおすすめします。
各ポイントについて、詳しく解説します。
車両のスペック（走行距離・年式・グレード）
車両のスペックは、必ず確認しておくべきポイントです。
スペックとは、主に走行距離・年式・グレードの3項目が該当します。
走行距離は、基本的に1年1万キロが目安と言われており、もし年式に対してそれ以上の走行距離となっている場合は、酷使されている可能性が高く、それ以下の場合はノーメンテナンスのリスクも考慮しなければなりません。
年式については、5年以内の中古車を狙うと2回目の車検を受けて問題ないコンディションであり、また年数が経過することによる劣化なども気にしなくてよいメリットがあります。
しかし、徐々に壊れ始めるのも5年5万キロを超えたタイミングからとなり、主要機関のエンジンやミッションなどは、早ければこのタイミングで壊れてしまう車両もあります。
ただし、故障が早くから起きる車は、前オーナーのメンテナンス状況によってもリスクが大きく違ってきますので、値段だけで選ぶリスクは高年式車でも十分に考えられるのです。
グレードについては、良いグレードを選んだ方が、乗った後の後悔はないでしょう。
例えば、ミニバンのパワースライドドアがなかったり、ナビの機能が少なかったり、安っぽい内装だったりなど、日常の使用で満足感が少なくなってしまう要因になります。
自分がどのような装備が欲しいかについては、事前に確認して選定することが重要です。
車両の状態（内外装機関面の状態と修復歴）
車両の状態は、内外装をよくチェックすることが重要です。
外内装の傷や汚れ、臭い、そして修復歴、下回りや機関面の状態についてよく確認してください。
もし、修復歴がある場合はどのような修理をしたのか、そして修理した部分が本当に修理されているのかをチェックしましょう。
残念ながら、安いという理由だけで判断すると、外見や見えにくい所がボロボロの中古車が多いです。
私は日々、仕入れをしていますが、状態の悪い車は激安で取引されます。
そんな車も中古車市場には流通しているのです。
第三者機関の鑑定書がある場合は、鑑定結果を参考にしつつ、自分の目でもしっかりと確認しましょう。
整備内容
修復歴の確認と同時に、整備内容の確認も重要です。
総額の中に整備は入っているのか、もし入っているならどこまでしてくれるのかを確認しておきましょう。
整備ありと言いつつ、オイル交換しかしないなども非常に多いですし、車検付きなら車検整備すらしないことだってよくある話です。
目の前の利益だけを求めるあまり「いかに安く掲載できるか」で競う販売店が増えすぎて、真っ当に整備をして納車をしたいと考える優良店の良さがユーザーに伝わっていないことが多いです。
よくあるトラブルの事例として、「車検とは関係ない部分（予防整備）の、部品交換は総額内か別途なのか？」については購入前に必ず聞いておくべきです。
納車前整備で最も予算がかかるのが、この「予防整備」で、この部分を高額な有料オプションにしている販売店が多いです。
当店の場合は、予防整備は基本プランに含んでいるので別料金ではありませんが、10年落ち10万キロの車両であれば原価でも平均7万円かかるのが予防整備です。
細かな点までチェックしないと思わぬ高額費用を負担しなければならなくなるため注意が必要です。
整備なしの自動車は論外であり、絶対に購入しないようにしましょう。
修理保証
中古車の場合、購入する時点では問題なくても、乗り始めた段階で急に故障してしまうリスクがあります。
その場合、万が一の故障時には保証があるのかなど、修理保証の有無はよく確認しておきましょう。
修理保証があったとしても、修理が実費なのか総額内に入っているのか、保証代は別かなどの細かな内容をチェックしてください。
また、どこで修理できるのかも重要であり、保証があったとしても修理対応工場が遠いと搬送に費用がかかる場合があるので注意が必要です。
全国の正規ディーラーでも保証修理ができる保証もあるので、全国ディーラーで修理できる保証がベストです。
もちろん当店の保証も、全国のディーラーで修理が受けられます。
激安車両は価格競争の中生まれてしまった絶対に手を出してはいけない中古車
新車の納期が非常に長く、1年待ちというケースも珍しくありません。
そこで、少しでも早く自動車がほしい場合、中古車が視野に入ります。
中古車店の価格競争が横行してしまっているため他店より1円でも安い自動車を出すため、状態の悪いまま修理せずに販売する中古車販売店が多くなってしまっている事実があります。
実際に行ってみるのが一番ですが、写真では綺麗に見えても、実際に見たらあちこちの状態が悪いことは良くある話です。
「中古車なのでこんなもんですよ～」なんて説明は嘘ですので、ぜひ鑑定書によって比較するのをオススメします。
参考までに、日本自動車鑑定協会の基準を、私の目線で解説すると、
- 内外装★5つ：傷がほとんどない極上車
- 内外装★4つ：一部傷などはあるものの、十分綺麗な中古車
- 内外装★3つ：どこかに気になる大きな傷や汚れ、ダメージなどがあるので注意が必要
- 内外装★2つ以下：論外。かなりボロボロの状態なので怖くて買えない。
といった実情なので、参考にしてください。
当店の場合は★4以上が基準です。稀に、年に1.2回バンパー下部の薄い傷が少し長いことで★3になることなどありますが、そういう場合は必ずお客様に説明しています。
話が戻りますが、なぜ本来販売するのに向いていない激安車両を販売できるのかについては、以下のような理由が考えられます。
各理由について、詳しく解説します。
誰も手を出さないような仕入れ金額の安い車を探す
中古車に対する需要が高まっている関係上、販売店が安く販売するためには安く仕入れるしかありません。
仕入れルートとして頻繁に使用されているのが、中古車オークションです。
中古車オークションでは、普段は誰も手を出さないような自動車として、大きな事故車や冠水車、単純に内外装がボロい、機関面の状態が悪い状態でも販売されています。
安さだけを追求するのであれば、上記のようなコンディションの悪い自動車を仕入れるしかないのです。
整備をせずに現状販売で売り出す
中古車オークションで適度に安く仕入れた中古車ならば、しっかりと整備し直せば比較的よい状態で販売できます。
ただし、状態が悪い自動車の場合は必然的に整備代が高くなってしまうため、安く売るためには整備を手抜きする必要が出てきます。
そこで、整備をするといって実際はしていないというトラブルに繋がることや、最初から現状販売で契約して売り出していることがあるのです。
相場の安い価格帯や、最安値の価格帯にある中古車は、基本的にはこのような車両が中心だと警戒しておく必要があります。
板金仕上げやクリーニングをしない
外装の洗車や磨き、ルームクリーニングなどは、手間も人件費も材料費もかかります。
そこで、安く売りたいと考えている場合は、面倒で費用がかかる板金仕上げやクリーニングはほとんどしない状態で、ボロボロで汚いまま販売しているケースが多いです。
対応の悪い販売店の場合、商談の時点では「納車までに綺麗にする」と発言しながら、実際に納車するタイミングになってもクリーニングしないケースもあります。
まさに売ったもん勝ちという状況です。
あなたは、どちらの「安い中古車」が良いですか？
それなりに安い費用で整備、修理保証、鑑定書（状態が良い車）が付いた中古車があったとします。
一方で、相場よりも10〜20万円安い激安中古車で、整備も保証もつかず車両の状態も悪く、汚れた中古車があった場合、どちらを選択した方がよいかは明白です。
多少高くても、安心して乗れる中古車を選ぶ方が絶対にお得です。
中古車を比較するときは、価格だけではなく総額の中身も把握して比較してください。
ラインアップは全車「整備・鑑定書・保証」が総額内に組み込まれています
中古車において、総額費用の中に何が含まれているのかを確認することが重要です。
当店ラインアップの場合は、全車「整備・鑑定書・保証」が総額内に入っており、明瞭な料金形態となっています。
これにより、実際に購入しようとした場合に費用が追加されることはなく、購入した後で故障してしまったときにも安心です。
優良かつ安く中古車を購入したい場合、当店ラインアップまでお気軽にご相談ください。
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