みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
雨や雪が降る中で自動車を運転する場合、ワイパーで視界を確保しながらの走行が必須です。
ワイパーはフロントガラス表面を拭き取るような動作をおこない、一定以上の視界を確保できます。
ワイパーはアームとブレード、ゴムで構成されておりワイパーゴムは直接ガラス面を擦るように動作するため劣化により切れてしまうケースがあります。
そこで、ワイパーゴムだけを交換する機会が多いですが、ワイパーブレードは滅多に交換しないものです。
ただし、劣化などによって交換が必要となる場合がありますが、ワイパーブレードの交換時期はどれくらいの頻度で発生するのでしょうか。
本記事では、ワイパーブレードの交換時期はどれくらい?交換の目安やチェック方法を解説しています。
ワイパーブレードの交換時期はいつなのか?
ワイパーブレードは、ワイパーゴムと比較して劣化しにくい印象があります。
ワイパーブレードはステンレスの異形線を使用しており、ケガキ線の加工や先端の抜き加工などをプレス加工して製造されています。
ステンレスは錆びにくく比較的頑丈で、強度が高い素材ですが、さまざまな原因で劣化して交換しなければならなくなるのです。
ここでは、ワイパーブレードの交換時期について解説します。
ワイパーブレードの寿命
ワイパーブレードはステンレス製であるため、基本的には丈夫で長持ちする傾向があります。
実際に、ワイパーゴムのように1年で交換しなければならないケースは少ないものの、最長で2年ごとの交換が必要です。
ワイパーブレードは、ぶつけたりしない限りは物理的に破損して使用できなくなることは稀です。
ただし、経年劣化や微細な歪みなどが生じて交換しなければならなくなります。
ワイパーブレードの劣化要因
ワイパーブレードで使用されているステンレスは、腐食に強く強度も高い物質です。
ただし、紫外線を浴びたり雨や雪にさらされたりするため、車の部品の中でも劣化しやすい傾向にあります。
また、酸や油分、砂、埃などの影響によっても劣化が進行する場合が多いです。
交換時期のサインとは?チェック方法
ワイパーブレードは車外で使用する関係上、経年劣化などは避けられません。
劣化が進行すると、やがてワイパー本来の性能が失われてしまい、交換が必要となります。
ワイパーブレードを交換するサインとしては、以下が挙げられます。
各ケースと確認方法について、詳しく解説します。
視認によるチェック
ワイパーの状態は、目視である程度確認できます。
ワイパーが本来のカラーリングではなくくすんだ色合いになっていると、紫外線による劣化が進んでいると考えられます。
また、先端のゴムが劣化していたり、車に固着したりしている場合は、交換が必要となる場合が多いです。
音によるチェック
ワイパーブレードが劣化していると、動作しているときにビビり音と呼ばれる異音が発生するケースが大半です。
ビビり音は、ワイパーがフロントガラスに引っかってしまうことで、ビリビリやジジジなどの不快な音が発生します。
なお、ビビり音はワイパーブレードの劣化だけでなく、黄砂や花粉が付着した状態でワイパーを動かしたり、。ルーフから雨などでワックスが流れてしまったりすることで発生する場合もあるため、原因の切り分けが必要です。
拭き取り性能によるチェック
ワイパーブレードにゆがみが発生していたり、ゴムが切れてしまったりしている場合、拭き取り性能に差が生じます。
雨の日やウォッシャー液を使用して、実際にワイパーを動作させてみたときに、ガラスに筋が残るとゴムの切れが懸念されます。
また、ゆがみが生じている場合は広範囲にわたり拭き取れなくなる場合が多いです。
ワイパーブレードの選び方
ワイパーブレードが経年劣化や破損などで本来の性能を発揮できなくなった場合、新しいワイパーへの交換が必須となります。
新しいワイパーブレードを選択する場合は、以下のポイントに注意して選んでください。
各ポイントについて、詳しく解説します。
種類
ワイパーブレードには、大きく以下の種類があります。
- トーナメントワイパー
- フラットワイパー
- デザインワイパー
トーナメントワイパーとは、3つの種類の中で最もスタンダードなモデルとなります。
トーナメントワイパーという名前は、形状がまるでトーナメント表のような形状であることが由来です。
スタンダードなワイパーの種類でありますが、性能は申し分なくて安価な特徴があります。
また、デザインとしてはいたってシンプルであるため、業務用車両で使いやすい特徴があります。
フラットワイパーは、空気抵抗が少ないエアロデザインを採用したワイパーブレードです。
高速走行する場合、風の抵抗が多いとワイパーが浮いてしまい、正しくふき取ることができません。
そこで、エアロデザインを採用してワイパーが浮くことを防止し、常に安定して拭き取れる点が魅力的です。
フラットワイパーは日本車よりも輸入車で装着率が高い傾向にあります。
また、ワイパーブレードとゴムが一体化したものも多数見られるのが特徴です。
一体化しているフラットワイパーの場合、ワイパーゴムのみの交換は不可能であり、一式交換しなければならず費用が多くかかってしまいます。
デザインワイパーとは、スタイリッシュなデザインが印象的なワイパーブレードです。
ワイパー1つとっても車の印象が大きく異なるため、特に車のドレスアップしている方に人気です。
デザインワイパーは、ガラス面にフィットする形状となっているため、高い拭き取り効果が期待できます。
また、空気抵抗が低く高速走行でもワイパーが浮き上がってしまう症状を抑制できるなど、単純に見た目ばかり重視しているだけでなく、トーナメントワイパーとフラットワイパーの良い面をうまく組み合わせたワイパーです。
上記3種類外にも、寒冷地向けに多少の雪が積もっていても動作する冬用ワイパーがあります。
費用対効果やデザイン性なども重視して、最適なワイパーを選択してください。
サイズ
ワイパーにはサイズがあり、基本的には同じサイズのものに交換しなければなりません。
同じ車種であっても、型式や年式により適合するワイパーが異なります。
そこで、ワイパーを選ぶ際には車種や型式、年式を必ず確認することが重要です。
多くのカー用品店ではワイパーの適合表が掲示されているため、内容を確認しながら合うものを購入してください。
ワイパーブレードの交換方法
ワイパーブレードを交換するとなった場合、店舗で交換する方法と自分で交換する方法があります。
ここでは、各交換方法のメリットやデメリットなどを含めて紹介します。
店舗で交換
確実にワイパーブレードを交換したい場合、店舗で交換するのがおすすめです。
店舗とはワイパーブレードを販売しているお店であり、一般的なカー用品店を指します。
また、ディーラーで交換してもらうことも可能です。
店舗で交換してもらう場合、間違ったものを購入してしまうリスクがない点も魅力的です。
店舗に交換を依頼する場合、ワイパーブレードの購入費用だけでなく工賃がかかるデメリットがあります。
ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドでワイパーブレードを交換した場合の費用の目安は、以下のとおりです。
ワイパーブレード | ワイパーゴム | 工賃 | |
---|---|---|---|
ディーラー | 4,000円~5,000円 | 2,000円~3,000円 | 1,500円 |
カー用品店 | 2,000円~3,000円 | 1,000円~2,000円 | 500円~1,000円 |
ガソリンスタンド | 2,000円~3,000円 | 1,000円~2,000円 | 500円~1,000円 |
ディーラーで交換しても工賃は1,500円程度となりますが、少しでも費用を抑えたい場合は注意が必要です。
自分で交換
ワイパーブレードは、自分でも比較的簡単に交換可能です。
具体的な手順としては、ワイパーアームを立ててワイパーアームとワイパーブレードの接続部分の突起を押し込んで、ワイパーブレードをずらして外します。
そして、新しいワイパーブレードをワイパーアームにスライドして取り付ければ交換完了です。
自分で交換すれば、工賃がかからず安く交換できるメリットがありますが、間違って適合しないワイパーブレードを購入してしまうリスクがあります。
また、ワイパーブレード交換中にワイパーアームがガラスに接触して傷つけてしまうケースがあるので注意が必要です。
まとめ
ワイパーブレードはステンレス製であるものの、2年程度で定期的に交換するのが一般的です。
ワイパーブレードには主に3つの種類があるため、機能面やデザイン面を考えて最適なものを選ぶことが重要です。
本記事で紹介した内容を参考に、より魅力的なワイヤーブレードを購入してみてはいかがでしょうか。
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