みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
エリシオンは低重心で安定した走りを実現できる車として、高い人気を誇っています。
また、搭載しているエンジンが2種類あり、自身の好みなどに応じて選択できる点も魅力的です。
高級セダンを思わせる内装なども人気でしたが、惜しまれつつ2013年に販売終了しています。
すでに販売終了から10年以上経過しているエリシオンですが、中古車市場では根強い人気を誇っています。
ただし、中古の場合は故障するリスクが懸念されるため、車両の状態などをよく確認して購入することが必須です。
では、エリシオンの中古車ではどのような故障が考えられるのでしょうか?
本記事では、エリシオンで考えられる故障や、購入する際の注意点などを徹底解説します。
これからエリシオンの中古車を探そうとしている人にとって、必見の情報が満載ですのでぜひ参考にしてください。
【大前提】そもそもエリシオンは故障が少ない!
大前提として、エリシオンは故障が少ない車として知られています。
自動車の場合、常に最新技術を取り入れて魅力的な車を提供しているものです。
最新技術は、便利になる可能性がある一方でまだ技術的に成熟していないため故障しやすいケースがあります。
また、車のデザインなどによっても故障しやすい部位が発生する場合も多いです。
故障しやすいかどうかの観点で言えば、エリシオンはよく壊れる車ではなく、特に技術的に熟成されている後期型は信頼性が高い車として有名です
ただし、少なからずエリシオンでも故障するケースがありますが、これはエリシオンに限った話ではなく中古車で壊れやすい部分が故障しているに過ぎません。
エリシオンを購入前に知っておくべき弱点や故障箇所とは
エリシオンは、基本的に故障するリスクが低い車として有名です。
その中で、故障する可能性がある箇所として、以下が挙げられます。
各部位の詳細は、以下のとおりです。
ドライブシャフト
ドライブシャフトとは、エンジン側のインナージョイントとタイヤ側のアウタージョイントとを、ドライブトレインに連結している棒のことです。
エンジンにおいて発生させた駆動力を、タイヤに伝える重要な役割を果たしています。
ドライブシャフトの構造としては鋼鉄製で中空構造になっているのが一般的で、箇所によっては太さや厚みが異なります。
等速ジョイントに対してドライブシャフトの接続部が細いほど、ジョイント角を大きくできるのが特徴です。
ドライブシャフトは多少なりとも劣化し、交換時期の目安として10年から15年が一般的です。
さらに、ジョイント部分を保護しているドライブシャフトブーツは5年または走行距離5万km程度が交換の目安となっています。
エリシオンでも、ドライブシャフトの劣化によりボディ全体が揺れて、ハンドルもブレる症状が発生する場合が多いです。
特に、平成16年から18年式のエリシオンで、ドライブシャフトが故障しやすい傾向にあります。
また、走行テストでもブレが発生する速度域を確認しない限り、本不具合を気付けない弱点があります。
セルモーター
セルモーターとは、エンジンを起動させるためのモーターを指します。
より具体的な役割としては、停止しているエンジンのシャフトを回転させることで、停止しているエンジンが自らおこなえない吸気や圧縮工程をシャフトを回して強制的に実施して車を動かしているのです。
セルモーターは、一般的には10年程度、走行距離で言えば10万km程度で徐々に不具合が発生する可能性があるものの、般的な車であれば基本的に予防で交換する形がとられます。
エリシオンの場合、特に直4エンジンを搭載したFFのRR1や4WDのRR2でセルモーターが故障しやすい状況です。
また、傾向として1回目はかからず2回目にかかることが1週間程度続くと、本格的に故障するケースが多いです。
セルモーターが故障しやすい主な要因としては、内部の構造が独特かつ凝った造りとなっているためと言われています。
また、熱を持つと故障が起きやすい傾向があるのです。
セルモーターが故障した場合、エンジンが始動できなくなりリビルト品に交換した場合でも5万円程度の費用がかかります。
ドアミラー
最近では、ほとんどの車でドアミラーを車内からコントロールできるようになりました。
これにより、ドライバーが変わった場合でも容易に向きなどを調整できるようなったのです。
また、車のドアをロックした場合に連動してドアミラーをたたむ機能が付いている車も多く見られます。
特に、駐車場に停めている車はなるべく出っ張った部分は収納しておき、周囲にぶつからない配慮をしたいものですが、電動ドアミラーの場合はロックをかけたり車内からボタン操作するだけで収納できるので便利です。
エリシオンの場合、電動ドアミラー内部のギアなどが故障して、正常に動作しくなるケースがあります。
また、動作しても異音が発生したりモーターが故障したりしたことで全く動作しない場合もあります。
ギアが完全に噛んでしまい動作しない場合を除き、手動で位置調整できる場合もありますが、非常に不便なのは事実です。
純正ナビ(モニター・本体)
エリシオンの場合、純正ナビの方が画面の位置や操作性が良いので、社外ナビよりも人気が高いです。
ただし、故障してしまう確率が高く、色々な症状が見られます。
これは、エリシオンに限らずオデッセイやステップワゴンでも同様の症状が見られ、ナビ自体に問題があると考えられます。
主な症状として、画面が突然真っ暗になったかと思えば、再び起動するケースが多いです。
これは、モニター自体に不具合が発生している場合に見られる症状です。
ほかにも、地図画面に切り替えても反応せず、起動時画面のまま変化しないケースもあります。
さらに、地図の位置が正確でないなどナビを利用したくてもあてにならないため、使えないという場合があります。
メーター
エリシオンの場合、メーターが発生するケースも見られます。
代表的な故障例として、スピードメーターの電源落ちたりスピードメーターの針が落ちたりするケースが多いです。
気温が高くなると発生しやすい傾向にあり、メーターを叩くなどによって衝撃を与えることで直るケースもあります。
メーターが動かない状態の場合、エアコンが動作しないため特に気温が高いことが原因で発生すると室内温度が高すぎて熱中症になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、電動スライドドアが動作しなかったり暗電流を消費したりする症状が出るケースもあります。
メーター関連では、LEDを発光させる部品や内部コンピューターが経年劣化により故障することで動かなくなります。
さらに、メーター内部の半田クラックによって発生する事例も多いです。
エリシオンを購入する際の注意点
エリシオンはすでに販売終了しているものの、市場には多くの中古車が流通しています。
実際にエリシオンの中古車を購入したい場合、以下の点に注意して慎重に選定してください。
各注意点の詳細は、以下のとおりです。
修理保証付きの車を購入する
どれだけメンテナンスが行き届いた中古車であっても、新車と比較すると購入後に故障するリスクは高いものです。
購入した後に故障した場合、基本的には自分で修理費用を負担して修理しなければなりません。
ただし、販売店によっては購入後一定期間内に故障した場合は修理費用の負担なく修理してもらえる保証が付いている場合があります。
すべての故障が対象ではなく、車を日常的に使用しているなかでの故障や不具合が対象となるケースが多いです。
ただし、それ以外の故障でも無償ではないものの一部費用の負担のみで修理できる場合もあります。
ほかにも、今回紹介したナビやドライブシャフト、ミラー、セルモーターの故障が保証範囲内かどうかも良く確認しましょう。
修理保証の有無は、販売店によって異なるのでどのような保証を受けられるかを確認したうえでエリシオンを購入してください。
専門店で購入する
優良なエリシオンを購入したい場合、専門店での購入がおすすめです。
専門店の代表例として、ミニバン専門店がありミニバンに関する知識が豊富な特徴があります。
ミニバン専門店では、エリシオンに関しても壊れやすい箇所の情報を持っており、仕入れ時に確認している場合が多く、購入した後に故障するリスクが低いのも特徴です。
以上より、安全してエリシオンを購入したい場合は専門店での購入を検討してください。
試乗してから購入する
優良なエリシオンを購入したい場合、試乗するのがおすすめです。
実際に車の外見をチェックしても、正しく動作する確証はありません。
また、実際に乗ってみると異音や振動の有無などを細かくチェックできます。
特に、ドライブシャフトのブレ確認やドアミラーの動作時の異音なども市場によって細かく確認できます。
業者によっては試乗に対応していない場合もあるので、対応可否を確認してください。
まとめ
エリシオンは、基本的には故障が少ない車であり、中古車でも比較的安心して購入できる場合が多いです。
ただし、ドライブシャフトや純正ナビなどの場合、中古車として購入した後に故障する可能性が少なからずあります。
エリシオンの中古車を購入する場合い、今回紹介したポイントを参考にしっかりとチェックしてから購入を検討してください。
ラインアップでは、優良なエリシオンを多く取り揃えているので、エリシオンの中古車を探している方はお気軽にお問い合わせください。
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