みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
今回は市場でも人気のホンダ・フリードとトヨタ・シエンタの違いを説明します。
フリードとシエンタはライバル関係にあり、常に一進一退の競争を繰り広げています。
一見すると似ているようにも思えますが、作っている会社も違いますし、お互いに独特の個性があるのが面白い点です。
本記事では、フリードとシエンタの違いやどちらを選べば良いか、わかりやすく解説します。
記事を読んで、快適で充実したカーライフを送ってください。
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発売された世代は違うが比較されやすいモデル
フリードHVとシエンタHVは、ミドルサイズミニバンより一回り小さいコンパクトミニバン市場で人気モデルです。
コンパクトサイズミニバン | フリード、シエンタ、ウィッシュなど |
ミドルサイズミニバン | セレナ、ヴォクシー、ノアなど |
フリードHVは2011〜14年までの前期型が多く見られ、シエンタHVは2015〜2018年までが主な生産期間です。
フリードHVとシエンタHVの両モデルとも、それぞれ異なる世代に属し、デザインや装備に差がありますが、価格や使用目的に応じて良く比較されます。
シエンタHVは新しめのモデルで、新機能が好きな方や予算に余裕がある方に選ばれることが多いです。
一方で、コストを抑えつつハイブリッド車を求めるユーザーには、フリードHVが支持されています。
一世代違うモデルの価格差は?
フリードHVとシエンタHVの価格差は、概ね30〜40万円程度です。
シエンタHVは新しめのモデルであるため、フリードHVに比べて高価ですが、その分装備やデザインが最新の仕様となっています。
シエンタHVにはLEDヘッドライトやシートヒーター、自動ブレーキなどの安全装備が備わっています。
予算に余裕があり、より快適で安全なドライブを求める方におすすめです。
一方、フリードHVは比較的安価で購入できるため、低予算でハイブリッド車を求める方に適しています。
フリードHVは初期投資を抑えながらも、基本的な機能や信頼性を備えているため、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。
GP3フリードHVと170系シエンタHVの違い
GP3フリードHVと170系シエンタHVは、同じコンパクトミニバンカテゴリに属しながらも、車体サイズや使い勝手、装備の面が異なります。
GP3フリードHVと170系シエンタHVの違いは、以下のとおりです。
上記の要素を理解することで、自分に最適な車を選ぶ際の判断材料となります。
車体サイズの違い
フリードHVとシエンタHVの車体サイズにはいくつかの違いがあります。
フリードHVはシエンタHVに比べて車高が約4cm高いです。一方でシエンタHVは全長が約2cm長くなっています。
サイズの違いは、車内の空間や乗り降りのしやすさに影響を与えます。
フリードHVの高さは、より広々とした室内空間を提供し、特に頭上のスペースにゆとりがあるため、背の高い人でも快適に過ごせます。
シエンタHVは全長が長いため、荷室や3列目の足元スペースが広く感じられるのが特徴です。
使い勝手の違い
フリードHVとシエンタHVの使い勝手の違いは、鍵の開け閉めやエンジンスタートの方法など、細かい部分に存在します。
フリードHVはスマートキーを使い、ボタンを押してドアをロック・アンロックします。エンジンはスマートキーを挿して回すことで始動するのが一般的です。
シエンタHVは、スマートキーを波打った部分に触れるだけでドアのロック・アンロックできます。エンジンはプッシュスタートだけで始動可能です。
シエンタHVには、スライドドアのオートスライド機能が標準装備されており、使い勝手の良さが高評価を得ています。
シエンタHVはより直感的で便利な操作が可能で、フリードHVは基本的な使い勝手を堅実にカバーしているのが特徴です。
運転席周りの違い
運転席周りの装備やデザインにも、フリードHVとシエンタHVには明確な違いがあります。
フリードHVはすっきりとしたデザインで、運転席の近くにスライドドアのスイッチが配置されています。ホンダ社の特徴が良く現れたシンプルで使いやすいレイアウトが印象的です。
一方、シエンタHVは、レザー調のパネルやオレンジのアクセントが施されたデザイン性に優れた運転席が特徴です。
シエンタHVには、オプションのシートヒーターやプリクラッシュセーフティ(自動ブレーキ)などの安全装備が充実してます。運転席の快適性と安全性を高めることに寄与しています。
シートの高さや視界の違いもあり、フリードHVは高視点で見渡しやすく、シエンタHVは低めの座席で高安定感なのが特徴です。
2列目シートの比較
フリードHVとシエンタHVの2列目シートには、座り心地や配置において違いがあります。
フリードHVの2列目シートは、ベンチシートタイプとキャプテンシートタイプの2種類があり、使用目的に応じて選べます。
ベンチシートタイプは広々とした座り心地を提供し、真ん中の席にもヘッドレストが付いているため、3人が快適に着座可能です。
一方、キャプテンシートタイプでは、真ん中のスペースがウォークスルーとして使えるため、車内での移動が容易です。
シエンタHVの2列目シートはベンチシートタイプのみですが、座面がやや高く、足元のスペースに余裕がある設計となっています。
ただし、フリードHVと比べると、シエンタHVの2列目はリクライニング幅が狭く、シート自体の厚みが薄いと感じられることがあります。
キャプテンシートよりもベンチシートタイプの方が多く出回っているので、流通数的にも見つけやすいです。
3列目シートの比較
3列目シートに関しては、フリードHVとシエンタHVで使い勝手や収納方法が異なります。
フリードのベンチシートタイプの唯一の弱点は、3列目に移動しにくい点です。2列目シートを前に出すと、スペースが狭く、大人が移動するのは難しいです。
小さい子供なら問題ないですが、大人の場合はシートを前に出してから跳ね上げて移動する必要があります。
後ろに座る場合は、シートを少し前に倒すか、前に出してスペースを確保しておきましょう。
シエンタの座面はフリードよりやや高い印象がありますが、ヘッドレストを上げると快適に座れます。
ベンチシートの座り心地は良いですが、真ん中の座席は分割されているため、フリードの方がやや座りやすいです。ヘッドレストもシエンタの方が少し薄い印象があります。
フリードHVもシエンタHVも3列目シートは狭く長距離移動は厳しいかもしれません。
収納方法は、フリードHVは左右跳ね上げ式で、レバーを操作して座面を倒し、紐を引っ張って固定することで収納できます。
左右跳ね上げ式の収納方法は、2列目シートを動かさずに3列目シートを簡単に収納できるというメリットがあります。しかし、シートが分厚いため、収納時にスペースが圧迫される可能性があるので注意してください。
一方、シエンタHVの3列目シートは床下収納式です。2列目シートを前に跳ね上げ、シートを床下に収納するので、荷室を広く使えます。
シエンタHVの床下収納は、収納時に荷室がフラットになり、より広いスペースを確保できますが、チャイルドシートを装着している場合は一度外す必要があるため、やや手間がかかるのが難点です。
2、3列目シートの座り心地の詳細については、動画でわかりやすく解説しているのでぜひご覧ください。
荷室の比較
フリードHVとシエンタHVの荷室スペースは、シート配置に応じて異なります。
フリードHVは車高が高いため、立体的な収納スペースが確保されており、大きな荷物を積む際にも高さを活かした積載が可能です。
一方、シエンタHVは全長が長いため、荷室の奥行きがあり、フラットな床面を提供します。3列目シートを床下に収納すると、荷室はフラットになり積載量が増加します。
シエンタHVの荷室は、使いやすい高さと広さを備えており、日常の買い物から長距離旅行まで、多様なシチュエーションに対応可能です。
燃費の違い
フリードHVのカタログ燃費はJC08モードで21.6km/Lであり、実際の走行条件での実燃費はおおよそ14〜18km/L程度です。
一方、シエンタHVはカタログ燃費で27.2km/L、実燃費では18〜23km/Lと、フリードHVよりも高い燃費性能を誇ります。
シエンタHVが新しい世代の車であり、エンジンやハイブリッドシステムの効率が向上しているのが要因です。
シエンタHVの方が長距離運転や日常的な使用において、燃料コストを抑えられる可能性が高いです。
しかし、初期投資のコストを考慮すると、燃費の差だけでフリードHVよりもシエンタHVの方が経済的とは言い切れません。
乗る年数やそのときのガソリン事情によって、経済事情は異なります。状況に合った選択をしてください。
維持費など
フリードHVとシエンタHVの両車ともにエコカー減税が適用され、車検時の重量税は1万5000円で済みます。
どちらもタイヤ交換やブレーキパッドの交換頻度が少なく、通常のメンテナンスコストも低めに抑えられるのも特徴です。
故障率も低くなっており、両車ともに一般的なメンテナンスを適切に行えば、長期間安定した性能を維持可能です。
GP3フリードHVと170系シエンタHVはどちらがおすすめ?
フリードHVとシエンタHVのどちらを選ぶべきかは、個々のニーズや予算、求める装備によって異なります。それぞれの選ぶポイントについて、詳しく解説します。
予算をある程度かけても安全装備などが付いた車が良いならシエンタHV
安全性や快適性を重視する方には、シエンタHVがおすすめです。シエンタHVは、最新の安全装備や便利なオプションが充実しているからです。シエンタHVについては、以下をご覧ください。
- プリクラッシュセーフティ:対向車や歩行者を検知し、安全ブレーキまでかけてくれるシステム
- シートヒーター:座席に装備された安全装置
- LEDヘッドライト:従来のヘッドライトよりも明るく視野が広がる
上記の装備により、運転中の安全性が高まり、特に家族での使用や長距離ドライブにおいて安心感を与えてくれます。
燃費性能にも優れており、長期的なコストを考えると、シエンタHVは良い選択肢です。
最新の技術を取り入れた車を求める方にも、シエンタHVが向いています。
低予算でHVミニバンに乗りたいならフリードHV
初期費用を抑えつつハイブリッドミニバンに乗りたい方には、フリードHVがおすすめです。
フリードHVは、シエンタHVに比べて価格が抑えられており、コストパフォーマンスに優れています。
フリードHVにも基本的な装備はしっかりと揃っており、普段使いには十分すぎるほどの性能を誇ります。
低予算でハイブリッド車に乗りたい方や、新しさよりも信頼性や実用性を重視する方には、フリードHVが最適です。
初期費用を抑えた分、後々のカスタマイズやメンテナンスに予算を回すお客様も多くいらっしゃいます!
まとめ
GP3フリードHVと170系シエンタHVは、世代や装備の違いがありながらも、どちらも魅力的なコンパクトミニバンです。
フリードHVは、初期費用を抑えつつも基本的な機能をしっかりと備えており、ハイブリッドミニバンデビューにもおすすめです。
一方、シエンタHVは、最新の安全装備や快適なオプションを重視する方に推奨されます。初期費用はやや高くなりますが、燃費性能が良いので長期的に見れば経済的な面や、安全性を高めたい方に適しています。
それぞれの特徴を理解し、自分のライフスタイルや予算に合わせて最適な1台を見つけてください。
もしも、迷ってしまう方がいれば当店ラインアップまでお気軽にご相談いただければ幸いです!
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