みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
ミニバンを選ぶ際には、燃費性能が気になるものです。
ミニバンはサイズが大きなため、なるべく燃費が良い方が長い目で見て有利となります。
比較的コンパクトなサイズで、デザインが秀逸で人気の高い車種である、70系ヴォクシーと80系ノアではどの程度の燃費性能の差があるのでしょうか。
本記事では、70系ヴォクシーと80系ノアの燃費性能について徹底解説します。
どちらの車種を選ぶのかを悩んでいる方に取って有益な情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。
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70系ヴォクシー vs. 80系ノア――実燃費の違いはどれほど?
70系ヴォクシーと80系ノアは、兄弟車という位置づけながらも販売されていた年代が異なるので、性能に違いがあるのは事実です。
特に、実燃費についてはカタログスペックだけでなく明確な違いがあり、選ぶ際にはより確認しておきたいポイントです。
ここでは、70系ヴォクシーと80系ノアの基本スペックについて比較します。
そもそも何が違う?基本スペックと改良点
70系ヴォクシーで採用されているエンジンは、低中速トルクや高速域におけるパワーを改善したものです。
さらに、燃費性能も兼ね備えており、ミニバン特有の重苦しさがなくレスポンスの良さが魅力的です。
80系ノアについても、70系ヴォクシーと同じく3ZR-FAEという形式のエンジンを採用しています。
ミッションについては明確な違いがあり、80系ノアは新開発されたスーパーCVT-iが採用されています。
一方で、70系ヴォクシーは7速のシーケンシャルシフトマチックと呼ばれる、マニュアルモード付きの自動変速機が搭載されているのが特徴です。
シーケンシャルシフトマチックは、シフトレバーを前後に動かし順を追ってギアを選択するので、走行中に誤ったギアを選択するミスを防止可能です。
70系ヴォクシーの後期型であるZS煌Ⅱは、両側にパワースライドドアが付いていて、車体各部にメッキパーツやシルバー塗装されたパーツが付いています。
9スピーカーシステムが標準装備するなど、欲しい機能が満載のグレードとして人気です。
80系ノアの中で人気のX “Daylight Plus”は、ワンタッチスイッチが付いたデュアルパワースライドドアやリアオートエアコンなどの機能が付いたグレードです。
また、スマートエントリーシステムや盗難防止システムが特別装備されており、さらに利便性が向上しています。
以上のように、70系ヴォクシーと80系ノアは、エンジンは同じであるものの付帯機能などに大きな違いがあります。
70系ヴォクシーZS煌Ⅱと80系ノアX “Daylight Plus”のカタログ燃費を比較すると、以下の違いがあります。
車種 | JC08モード |
---|---|
70系ヴォクシーZS煌Ⅱ | 13.6km/L |
80系ノアX “Daylight Plus” | 16.0km/L |
両車を比較すると、燃費差は2.4km/Lと差があります。
ただし、実際に利用しているユーザーの燃費を確認できるサービスである、みんカラのデータを比較すると以下の結果となります。
車種 | JC08モード |
---|---|
70系ヴォクシーZS煌Ⅱ | 10.4km/L |
80系ノアX “Daylight Plus” | 10.34km/L |
以上のように、実燃費としては大きな差が見られないという結果となるのです。
排気量は同じなのにどうして燃費が変わる?
70系ヴォクシーと80系ノアは、同じ3ZR-FAEエンジンを採用しながらカタログ燃費では80系ノアの方が優れています。
なぜ同じエンジンでありながら燃費に差があるのかと言えば、同じ型式のエンジンでも改良されている可能性があるためです。
また、80系ノアは新採用となったスーパーCVT-iを採用している影響があるためと考えられます。
さらに、アイドリングストップの有無によるガソリン消費量の差がある点も影響しています。
みんカラのデータでは、70系ヴォクシーと80系ノアでほぼ違いがありません。
実際のボリュームゾーンでみても、10〜12km/L程度に収まっている投稿が多いです。
平均燃費については、車両の条件などが公開されているものの、全く同じ条件で走行しているわけではありません。
その点を加味しても、平均的に同じ程度の燃費になるということは、特定の条件を満たさない限りは同じレベルの燃費性能になると想定されます。
試乗で検証!同条件下で走った燃費テスト
カタログ燃費とみんカラに投稿されている実燃費に違いがあるため、実際に70系ヴォクシーZS煌Ⅱと80系ノアX “Daylight Plus”に試乗して、燃費テストを実施しました。
測定条件が同じでなければ比較できないため、走行ルートは約5kmの市街地走行をおこないました。
また、エアコン設定は風量1で温度21℃、コンプレッサーONの状態で、メーター燃費表示をリセットして計測しています。
70系ヴォクシー(ZS煌Ⅱ)の計測結果
70系ヴォクシーZS煌Ⅱの場合、平均燃費はテスト環境化で約13.3km/Lでした。
後期型になってエンジンが改良され、エンジンパワーがあり加速感も良好です。
また、パドルシフトによってギアチェンジが容易におこなえるメリットがあり、癖のないエンジンなので運転しやすい特徴もあります。
市街地であっても、リッター10〜12km台は十分期待できる結果が得られました。
80系ノア(X “Daylight Plus”)の計測結果
80系ノアX “Daylight Plus”の場合、平均燃費はテスト環境下で約15.0km/Lでした。
80系ノアX “Daylight Plus”では、リアのオートエアコンがあるので後部座席でも快適にドライブを楽しめる特徴があります。
また、制御自体がマイルドな印象があり、アクセルを踏んだ際の加速感が落ち着いているのが特徴です。
70系ヴォクシーZS煌Ⅱとの違いとして、アイドリングストップが搭載されており、信号待ちでエンジンが停止する違いがあります。
これにより、燃費としては70系より1.5km/Lほど燃費が良い傾向がありました。
燃費以外にも注目!両車の使い勝手・装備の比較
燃費性能については、80系ノアの方がアイドリングストップの影響により優れています。
この違い以外にも、70系ヴォクシーと80系ノアには使い勝手や装備の違いがあります。
ここでは、両車の燃費性能以外の違いについて解説するので、購入する上でぜひ参考にしてください。
70系の魅力とコスパ
70系ヴォクシーの場合、最終が2014年1月まで生産されており、新しい車でも10年以上経過しています。
これにより、販売価格が低く設定されており、購入する際には手が届きやすい車が多いです。
70系ヴォクシーは、80系ノアと比較してパワフルなエンジン性能で走りを楽しめます。
以上から、予算を重視している方や走行感を重視する方に最適な車種と言えます。
80系のメリットと安全装備
80系ノアの場合、70系ヴォクシーと比較すると新型ミッションやアイドリングストップの採用により、燃費性能が向上しています。
特に、アイドリングストップによる効果は大きく、信号が多い場所を走行する際に大きな燃費差となるでしょう。
また、床が低く、室内空間も使いやすい違いがあります。
さらに、安全装備が充実しており、家族向けにも安心です。
以上から、走りの面よりも快適にドライブを楽しみたいという方にとって80系ノアの方がおすすめです。
乗り比べで実感する違い
70系ヴォクシーZS煌Ⅱと80系ノアX “Daylight Plus”を乗り比べた場合、走行フィールに大きな違いが感じられます。
加速フィールや乗り心地については、どの程度違うかについて、試乗で確認することをおすすめします。
また、80系ノアX “Daylight Plus”の場合は後席オートエアコンが付いているなど、快適装備については違いがあるのは事実です。
よって、ライフスタイルに合ったモデルを選択しましょう。
まとめ――「使い勝手 vs. 燃費」どちらを優先する?
ここまで紹介したように、燃費性能だけをみると、80系ノアの方がやや優位と言えます。
ただし、購入予算や走行性能を重視する場合は、70系ヴォクシーの方が魅力的です。
どちらを選ぶかについては、安全装備や室内空間といった、燃費以外の要素も大きな選択基準となります。
カタログスペックだけでなく、実際に試乗してみると自分に合ったフィーリングが掴みやすいのでおすすめです。
ラインアップでは。70系ヴォクシーや80系ノアともに試乗いただけます。
購入前に試乗していただくことで、実際の乗り心地や燃費を体感できます。
ラインアップの専門スタッフが、両車のメリットやデメリットを丁寧に解説 させていただきます。
詳細やお問い合わせは、動画概要欄や店舗ホームページをご確認ください。
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