20系アルファードとヴェルファイアの違いを徹底解説:前期・後期モデル比較

20系アルファードとヴェルファイアの違いを徹底解説:前期・後期モデル比較ガイド

みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

兄弟車として知られる20系アルファードとヴェルファイアは、ミニバンの中でもまだまだ人気が高い車種として扱われています。

広々した車内と高級感溢れるインテリアが魅力的であり、乗っていてもみていても楽しめる車となっています。

パパ

20系が欲しいんだけど、前期型と後期型で何が違うんだろう?

20系アルファードとヴェルファイアには前期型と後期型があり、それぞれに特徴が異なります。

では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

本記事では、20系アルファードとヴェルファイアの前期型と後期型の違いについて、徹底解説します。

20系アルファードとヴェルファイアの中古車を探している人にとって、有益な情報が満載ですのでぜひ参考にしてください。

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20系アルファードとヴェルファイアの概要

20系アルファードとヴェルファイアの概要は以下のとおりです。

発売期間2008年-2015年
型式DBA-GGH20W

DBA-ANH20W

DBA-GGH25W

DBA-ANH25W

駆動方式FF
ミッション6AT CVT
排気量2362cc(2AZ-FE型) 3456cc(2GR-FE型)
定員数7人-8人

両車種の人気の理由

アルファードとヴェルファイアが人気の理由は、豪華さ、実用性、走行性能のバランスが良いためです。

高級趣向の高い車の場合、使い勝手としては決して良いとは言えません。

また、走行性能についても乗り心地が良い反面物足りなさを感じるケースもあるでしょう。

その点で、アルファードとヴェルファイアはあらゆる角度から見ても高いレベルにある車です。

静寂性が高いので、乗っていて快適に過ごせる点も評価できます。

先進技術もいち早く採り入れ、特に安全性能に関しては高いレベルにあるため安全に運転できる点も魅力的です。

リセールバリューが高く、所有欲を満たしてくれる点もアルファードとヴェルファイアが人気の理由です。

前期型と後期型の基本情報

20系前期は2008年5月から2011年9月の期間までを指します。

この時点で、従来のアルファードVが後のヴェルファイアとなっており、ヴェルファイアが初めて登場したタイミングとなります。

20系後期は2011年9月から2015年1月までの間生産されていました。

20型アルファードは上品さや洗練された印象を強調している一方、20系ヴェルファイアはたくましくてモダンなスタイルが特徴的な車です。

グレードは「X」「Z」「V」の3バリエーションあって、それぞれに排気量が2.4Lと3.5Lというモデルが存在します。

アルファードとヴェルファイアともに、2011年12月にマイナーチェンジという形で後期型が登場しました。

マイナーチェンジであるものの、外装がよりパワフルでスピードメーターやシートの質感やデザインを変更するなど、大きな違いがあるのが特徴です。

外装の違い:アルファードvsヴェルファイア

20系アルファード
20系ヴェルファイア

ここでは、20型のアルファードとヴェルファイアについて以下のポイントの違いを比較していきます。

アルファードとヴェルファイアの外装の違い

各違いの詳細は、以下のとおりです。

ヘッドライトデザインの違い

ヘッドライトは、特に違いがみられるポイントです。

アルファードの場合、10型をちょっとだけつり目にしたような鋭いイメージがあります。

一方、ヴェルファイアは2段ヘッドライトでどこかクールな印象を与えるのが特徴です。

フロントグリルの特徴

20系アルファードでは、フロントピラーからバンパーに抜けるV字型ラインが躍動的な印象を受けます

20型ヴェルファイアでは、後期モデルでフロントグリル上部に設置されたメッキガーニッシュが1本から2本に兼行され、より存在感を増しているのが特徴です。

テールランプの違い

テールランプは、フロントと同じくヴェルファイアの場合はクリアテールの2段タイプを採用しています。

一方、アルファードはレッドレンズの一体型テールランプを採用しているのが特徴です。

なお、サイズ的に同じであるためそれぞれを入れ替えて使用することが可能です。

内装の比較

ここでは、20型のアルファードとヴェルファイアの内装について、以下のポイントを比較していきます。

微妙な違いがみられるため、しっかりと内容を理解しましょう。

シート素材とカラーバリエーション

20系アルファードとヴェルファイアは、どちらもリラックスキャプテンシートが標準装備されています。

最大80cmのロングスライドが可能であり、ゆったりくつろぎながら使用することが可能です。

シート間にはサイドテーブルが設置されており、カップホルダーとテーブルスペースが確保されているので飲食などをも楽しみながら室内空間を過ごせます。

プライムセレクションなどの上級グレードにおいては、アルカンターラ生地シートを採用しているのが特徴です。

アルカンターラシートは耐久性や通気性に優れたスウェード調の人工皮革であり、高級車で広く使用されている材質です。

質感だけでなく、耐久性が高いため長く乗り続けられるメリットがあります。

また、滑りにくくい長時間のドライブでも疲れにくい点も魅力的です。

前期型のタイプゴールドでは、シートのドットが赤から黄色に変更されています。

後期型の場合、ステッチがレッド系となりマットのカラーリングとマッチしてかっこよさが際立っているのが特徴です。

後期型のアルファードでは、茶色系のシートに変更されています。

ステッチも同系列のカラーリングに変更されたことで、統一感を持たせています。

インテリアパネル

前期型のヴェルファイアプラチナセレクションでは、艶がある木目のパネルを採用しています。

ヴェルファイアの後期型の場合、黒木目となりクールな印象が高まっているのが特徴です。

黒木目については、前期型のプライムセレクションタイプゴールドでは同様のデザインを採用しています。

しかし、後期型の方が前期型と比較して各グレードで木目が濃くなっている傾向があります。

フロアマットの違い

後期型ヴェルファイアの場合、純正のブラック系と赤っぽさがあるカラーリングが存在します。

一方、後期型のアルファードの場合はシート同様に茶色系の落ち着きがあるカラーリングとなっています。

共通点と相違点のまとめ

20系アルファードとヴェルファイアは、ベースが同じ車であるため細かな相違点はあるものの共通点が非常に多いです。

共通点と相違点をまとめると、以下のポイントが挙げられます。

20系アルファードとヴェルファイアの共通点と相違点のまとめ

各ポイントの詳細は、以下のとおりです。

エンジン性能は同一

20系アルファードとヴェルファイアは、エンジン性能としては全く同一です。

いずれも、2AZ-FEはE-FourとSuperCVT-i、3.5L V6はDual VVT-iが用意されています。

また、後期型ではハイブリッドモデルが登場している点も同じです。

ホイールの共通点

アルファード・ヴェルファイア間で同じ時期のモデルでは、ホールのデザインは一緒です。

エアロ系18インチとエアロレス系17インチの設定となっており、好みに応じて選択することができます。

価格はほぼ同等

20型アルファードとヴェルファイアは、価格としてはほぼ同等レベルです。

これは、同じグレードで比較した場合であり、若干の仕様の違いがあるもののベースとなる車両は同じためです。

また、中古車としてみた場合も同じグレードでコンディションも同じであれば平均価格差がわずか3万円程度しかありません。

カスタマイズの可能性

20型アルファードとヴェルファイアでは、テールランプのデザインが異なるもののサイズなどの仕様が全く同じです。

お互いを移植することが可能で、「アルファイア」「ヴェルファード」とすることが可能です。

また、社外品も豊富にあるのでカスタマイズしがいのある車と言えます。

購入する際のポイント

ここでは、20型アルファードやヴェルファイアを購入する際のポイントとして、以下の点について解説します。

各ポイントの詳細は、以下のとおりです。

前期型と後期型、どちらを選ぶべきか

前期型と後期型では、外見が若干変更されています。

大まかなイメージとして、シンプルな前期か個性的でギラギラ感が増している後期という選択肢となります。

30系アルファードやヴェルファイアは、さらにギラギラ感が増しているので、穏やかなイメージのある車を選びたい場合は20型アルファードが最適です。

アルファードとヴェルファイア、購入者の傾向

もし見た目を重視しない場合、20型アルファードとヴェルファイアの外見はあまり違いは無く見えるものです。

よって、年式的に古く20万円から30万円程度安くなる前期型を選ぶと良いでしょう。

後期型の場合、前期よりもグレードが増加しているため、見た目に若干差が見られます。

機能性を重視している人の場合、後期型の方が進化した機能が充実しており、グレードの違いもあるので後期型を選ぶことをおすすめします。

オイル消費対策の重要性

20型アルファードとヴェルファイアでは、中低速域から停止直前までブレーキを踏まない状態で減速するような運転をすると、吸気管や燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてしまいオイル消費量が増える不具合があります。

本件はリコール対象となっており、以下の車両が対象となります。

通称名型 式対象車の含まれる車台番号製作期間
アルファード
ヴェルファイア
DBA-ANH20WANH20-8000000~ANH20-8292717平成20年 4月~平成25年 7月
DBA-ANH25WANH25-8000005~ANH25-8047472平成20年 4月~平成25年 7月
DAA-ATH20WATH20-8000001~ATH20-8046302平成23年 7月~平成26年10

本対策が取れている中古車であるかどうかは、しっかりと確認したいポイントです。

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パールホワイトの塗装状態について

20型アルファードとヴェルファイアは、パールホワイトの塗装に関する不具合があります。

以下の車両において、塗膜を構成する中塗り塗料の濃度が低いため、膜厚が薄い場合に長期間に渡って太陽光と雨水の影響により電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下して、洗車機などの利用により塗膜が剥がれるケースがあります。

通称名型式対象車の含まれる
車台番号
製作期間
アルファード
ヴェルファイア
DBA-ANH20WANH20-8000001~
ANH20-8357924
平成20年 4月~
平成26年12月
DBA-ANH25WANH25-8000000~
ANH25-8057982
平成20年 4月~
平成26年12月
DBA-GGH20WGGH2O-8000000~
GGH20-8096755
平成20年 4月~
平成26年12月
DBA-GGH25WGGH25-8000003~
GGH25-8025230
平成20年 4月~
平成26年12月
DAA-ATH20WATH20-8000003~
AHT20-8047405
平成23年 7月~
平成26年12月

リコール対象となっており、パールホワイトのカラーを選択する場合は塗装の状態はよく確認してください。

オーナー向けアドバイス

20型アルファードとヴェルファイアのオーナーとなる場合、以下のポイントも合わせて着目しましょう。

各ポイントについて、詳しく解説します。

メンテナンスのポイント

長く乗り続けるためには、定期点検は欠かせません。

定期的なメンテナンスを欠かさず実施して、日常的な運転習慣を意識してください。

特に、消耗品の交換としてタイヤ、ブレーキパッドなどは注目しましょう。

また、屋根のある場所やガレージで保管してなるべく劣化しないように注意してください。

そして、車に異常を感じたときの早期の点検を受けることが重要です。

中古車選びのコツ

中古車を選ぶ際には、以下の点に着目してください。

  • 走行距離や年式
  • 車体や内装の状態
  • 整備記録簿
  • 車検の有効期限
  • 車両保証

また、20型アルファードとヴェルファイアのリコール対象となっている、オイル消費とパールホワイトの塗装は特に着目してチェックしましょう。

ほかにも、試乗を行ってアクセルやブレーキの効き具合やハンドルの操作性などをチェックすることも重要です。

専門店ならではの視点

優良な中古車を選ぶ場合、一般ディーラーでは得られない情報を得られるミニバン専門店を利用するのがおすすめです。

ミニバン専門店の場合、専門的な知識が豊富であり、多くのミニバンを取り扱っていることで優良な中古車を見分けるためのノウハウも豊富です。

特に、20型アルファードとヴェルファイアの弱点となる部分もしっかりとチェックした上で仕入れている場合が多く、優良な中古車に出会える可能性が高まります。

まとめ

20型アルファードとヴェルファイアは、中古車として人気が高い特徴があります。

基本的に、落ち着いたイメージのあるアルファードとギラギラ感があるヴェルファイアという違いがある一方、ベースとなる車両は同じであり共通部分も多数存在します。

中古車として購入する場合、リコール対象となっている部分は念入りにチェックして、試乗時には異音の有無や乗り心地を良くチェックしましょう。

20型アルファードとヴェルファイアは「好み」が大きな判断基準になるので、個人のライフスタイルに合った車種を選択しましょう。

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