みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある、コミコミ80万円以下のミニバン専門店、ラインアップ代表の菊池です。
通常、中古車を探すときに大手ポータルサイトである「グーネット(Goo-net)」や「カーセンサー」で検索することが多いと思います。
その中でも埼玉県の中古車はダントツで数が多いのをご存じですか?掲載台数合計は全国1位です。
「埼玉県に住んでいてラッキー!たくさんの在庫車から中古車を選べるよね!」と思っているあなた。
中古車の数が多いということは確かに選びやすいですよね。
ですが、激戦区がゆえに、中には粗悪車を扱う悪い中古車屋も多数存在しています。
もしかしたら、あなたがとんでもなく悲惨な目に遭うかもしれません。
そうならないために、埼玉県で中古車を買うときには中古車屋の良し悪しを見極めることがとても大切になってきます。
中古車業界18年の経験を生かして、あなたが賢い車選びが出来るよう、分かり易くアドバイスしたいと思います。
流し読みでも構いません。大切なお話です。ぜひ当記事に目を通してお役立てください。
埼玉県の中古車屋は飽和状態
カーセンサーの県別掲載台数を見ると2017年1月7日時点で全国で最も多い32,410台でした。
同じくグーネット(Goo-net)でも埼玉県は32,361台で全国1位の掲載台数となっています。
グーネット(Goo-net)埼玉版のトップページには埼玉県の掲載店舗数は990軒とあります。
中にはグーネット(Goo-net)やカーセンサーに掲載していない店舗もありますので、埼玉県内の中古車販売店舗数はそれ以上の数になります。
そのために、中古車の需要よりも供給が多いといった「過剰在庫」の状態が起こっています。
これは全国的に中古車が売れにくい中で特に埼玉県には顕著に表れています。
売れない中古車屋が生き残るために何をするのか?
中古車屋も人間ですから収入を得ないと現代社会で生きていけません。
正当な方法でどうしたら売れるか模索し売上を伸ばしていく真面目な中古車販売店ももちろんあります。
しかし中には「ひっかけ商法」やひどい場合「悪徳商法」という道を選んでしまう業者も・・・
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✅ユーザーにとって必要な項目までどんどん削って値段を下げる
このような供給過多な状況だと「価格競争」が勃発します。
もし仮に「新車」であればどれだけ値段が下がっても品質が悪くなる事はありません。
ですが「中古車」に関しては全く別の発想を持たなければなりません。
例えば中古車は新車と違い、どうしても故障のリスクがあるので納車前にきちんとした整備が必要になります。
ただ、整備をするには部品代・人件費などのコストが掛かります。
また古い中古車ほど購入後のサポートや保証が必要になります。
しかし「保証」とは自動車保険と同じようなものですからコストが掛かります。
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そんな中で多くのユーザーは価格ばかり重要視します。
その原因は、グーネット(Goo-net)やカーセンサーなどの大手ポータルサイトにあると、わたくし個人的には思っております。
なぜならば、WEBサイトを見てもまず第一に中古車の「価格」が一番わかりやすくとても重要な事柄のように記載されております。
そのため販売店も「品質がどうのこうのよりもとにかく値段を下げれば売れる」と考え実行してしまいます。
「新車」ならば安ければ安いほど消費者にとってありがたい話だと思います。
しかし「中古車」の場合は値段よりも先に、納車時の車両のコンディションや買った後どんなサポートがあるのか等を優先しないと、「買った次の日にいきなり動かなくなった…」「安く買ったのは良いけど高額な修理費で結果高くついた…」なんて事も珍しい話ではありません。
関連記事▶【最安値の中古車】重要項目を削除して価格が下がった事を「最安値」とは言わない!「価値相応」になっているだけ!
✅ひっかけ商法
中古車を検討中の多くのユーザーは、グーネット(Goo-net)やカーセンサーでとりあえず安い順に並べ、購入候補のクルマを絞り込むと思います。
するとそこそこ状態が良さそうで、尚且つ他に比べて20万円くらい安い在庫車を見つける事が出来る場合があります。
しかし、いざ来店して話を聞いていくと諸費用が50万円と想定外の金額で、時間や労力を無駄にしてしまい後悔しながら帰った・・・・そんなご経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
逆に「当店は諸経費激安!1万円ポッキリ!」と書いてあって車両本体価格が他よりも異常に高い中古車屋もあります。
これらの行為は違法ではありませんし間違っているとは言いませんが、決して共感は出来ないと思います。
なぜならば、ひっかけ商法だからです。
中古車屋によっては、見積もりを出してもらうと、ルームクリーニング代・ポリマー加工代が強制的に諸経費に含まれている事がありますが、わたくし個人的な意見では「商談する前から展示車はきれいにしておくべき」だと思います。
実際にお客さんから聞いた悪徳中古車屋の実態
実際に当店のお客さんから聞いた話です。
昨年末、2ちゃんねるで悪徳店と噂の高い埼玉県南部にある某大手中古車屋にクルマで行ってみました。
大きな展示場で展示されている在庫車は全部で100台前後。
入口から中に入ると、どこにクルマを停めてよいのかわからなかったのでとりあえず通路に停めました。
平日という事もあり、この時間、どうやら来客は1人もいないようでした。
しかし営業マンと思わしきスタッフが4~5名展示場にいましたが誰一人私に近づいてきません。
展示されているクルマはミニバンが主でしたが、車内を観るとほとんどがおそらく仕入れたままで汚く、中にはシートのポケットに前オーナーが置き忘れていったと思われる小さい子のおもちゃとボールペン、領収書が入ったままに・・・
また展示車の10台程が大きな傷やへこみが付いたまま展示されておりました。
細かい事ですが、他に気になったのは展示場の隅などに大きく育った雑草がそのままになっていたり、所々お菓子の袋などのゴミが・・・
またスタッフが一度わたくしの2メートルくらいまで近づいて来たのですが「いらしゃいませ」も「こんにちは」も何もなくチラッと見てスルー・・・
迷惑だろうなと思いつつも金髪でピアスをしたその店員に話しかけてみました。
するとその店員はそれをきっかけにグイグイとツッコんだ質問が・・・
その流れで商談ルームに通されました。
建物は中が広い鉄筋コンクリート造の立派な物。
しかし細かい事ですがタバコを吸わない私は室内のヤニ臭がとても気になりました。
さらに商談テーブルは以前に誰かがジュースをこぼしてちゃんと拭いていないせいかベトッとしていて、落ち着いて座ってはいられないような感じです。
奥の方で店員同士の喋り声笑い声もうるさく、気が散りました。
自分達でルームクリーニングをやれば良いのに何故やらないのか?
在庫車のほとんどが室内も外装も汚かったのですが、店員は全員暇そうにしておりました。
暇なら自分たちで掃除機や洗剤など持ってきて掃除したら良いのでは?と思わずにはいられませんでした。
展示場のゴミを拾う、雑草を抜く、テーブルを水拭きする、誰でもできる事です。
他の仕事に追われていて人手も足りない、それならわかりますが、店員の全員が暇そうに雑談しておりました。
何故やらないのか?それは単純に「面倒だから」なのでしょう。
店員「値段の安さとクルマのきれいさどっち優先します?」
展示場にフロントバンパーが半径20cmくらいに大きく凹んで、その周辺が塗装が擦れているのではなくベリッという感じに剥がれているままの激安エスティマがありました。
私は「このエスティマのバンパー、これ現状のままなんですか?」と聞いてみました。
店員はムッとした顔をして「値段の安さとクルマのきれいさどっち優先します?」と。
私「え?何です?安く買いたいなら現状のままって言いたいんですか?」
店員「直すと当然ですけどコストが掛かりますからねぇ。」
つまりこの中古車屋では原則 全車現状販売で破損箇所や故障箇所は別途料金にて修理するというシステム。
普通の人が日常で使うクルマですから鈑金塗装して仕上がった状態で展示するべきだと思います。
当然板金代がコストとして掛かりますが、それはあらかじめ車両代に上乗せしておけば良いだけの話です。
それを可能な限りネットや広告で安く表示する為に、あえて直さずに展示しているやり口と言えます。
外装ボロボロなので安く仕入れられる
↓
ボロい部分は隠すように写真をとって激安価格で広告を出す
↓
客が広告に食いつく
↓
呼び込む
↓
「直すなら別途です」と言う・・・
こんな感じの客寄せシステムなのかと推察します。
あなたはこのようなお店で買いたいと思いますか?
埼玉県の悪徳中古車販売店 元従業員に取材
わたくしの友人の知り合いが、上記の店とは違うのですが、エリアは同じ埼玉県南部にある某大手中古車販売店で働いていたというのでアポイントを取ってお話を聞いてみました。
僕が働いていた店では車検が残っているクルマは 整備は一切しませんでした。だけど整備費用は取るんです。
他にも色々とお話を伺えましたので下記にまとめました。
・ルームクリーニングは1台あたり30分以内で終わらせる。基本的には掃除機をかけるだけ。
・しかもこのルームクリーニング代は見積もりで計上され強制的に諸経費に含まれる。
・車検が残っている売約車の整備は上記の通り料金を取っておきながら何もやらない。
・車検取り車の場合だけ最低限の車検を通すだけの整備はする。タイヤの山がない場合車検を通す用のタイヤに履き替え、通したら元に戻す。
・点検整備記録簿は渡さない。
・水あか取りやミガキやポリマーは一切やらない。要望があったら別途料金8万円にて。
・フレームが歪んでいるレベルの修復歴車を仕入れる。むしろ安く仕入れられるので在庫車の大半がそういうクルマ。
・10件納車するとその内の7~8台が半年以内に修復歴や整備していないことに起因する故障が起こりクレームが来る。
・納車後ありえないトラブルが起こる。(走行中にエンジンがマウントから落ちる。ドライブシャフトが折れる等。)
詐欺まがいな行為まで行うこれだけ酷い店でありながらグーネット(Goo-net)やカーセンサー、オフィシャルサイトの見せ方はまさに一流店。
しかし実態は赤字で整備士は1人も雇っておらず、外注整備工場にも余程の事がない限り依頼する事もない。
故障リスクが高いフレーム破損レベルの修復歴車を仕入れて、ろくに整備もしない、保証もない、納車後客と揉めるのはほぼ当たり前。とのこと。
まともにやってたら(勤めていたら)、普通の人ならやってられない、クレームをいかにかわせるかが長く勤める秘訣なんですよ
と彼は言う。
通常こういった悪徳店はグーネット(Goo-net)やカーセンサーに掲載できなくなります。
しかしそんなひどい店なのに大々的に掲載は続いております。
それは何故か?大口の取引先だからです。
掲載台数が多いのでそういう店には大口用の担当者が付きます。
当然グーネット(Goo-net)やカーセンサー上での評価は優良店です。
しかし営利関係にないサイト、例えば2ちゃんねるのようなサイトでは実名で酷評が書かれております。
残念ですが、品質の悪いクルマを安く仕入れ、ひっかけ商法、悪徳商法に手を染め無理矢理にでもクルマを売ろうとする大手中古車屋が存在してしまう現実あります。
中古車選びは「店選び」が重要
埼玉県の中古車は、埼玉県全体で全国最多の在庫数となり、同時に中古車販売店の数も大手から個人店まで全国最多と言っても過言ではないでしょう。
中古車の数が多い
↓
価格競争が起きる
↓
各店舗どんどん値段を下げる
↓
埼玉県全体で安くなる
↓
ついに原価割れをして採算が取れなくなり悪徳商法に手を染める店が現れる
↓
それで売れるならと他の店も真似をする・・・
そういった中でユーザーが被害に合わない為には、「在庫車で選ぶ」のではなく、「良い店を選ぶ」という事が何より重要となります。
こんなお店は絶対に止めておくべき
チェックシートにしてみました。ぜひご活用ください。
ID車両鑑定書が無い。(※ID車両とは?下記に説明あり) | |
ホームページに修復歴車を推奨するような内容が書かれている。 | |
在庫車数が多い事をセールスポイントにしている。 | |
スタッフの顔写真がどこにも無い。 | |
電話問合せ時、総額などはぐらかし質問に答えず「とにかく来店して下さい」と言う。 | |
展示場に雑草やゴミが目立つ。 | |
店員の制服がバラバラ。又は店員各々独自にアレンジしている。 | |
言葉遣いがめちゃくちゃ。 | |
店員同士の雑談が多い。 | |
在庫車の室内が汚い。 | |
在庫車に傷へこみが多い。ボロボロのまま展示されている。 | |
エンジンがかからない在庫車が多い。 | |
見積書の内容をきちんと説明しない。(優良店ならなにも言わなくても店の方から細かく説明してくれます。) | |
諸経費が40万円を超える。 | |
整備をする事を「整備をする」と言わず「見る」と表現する。(本当に「見る」だけで整備はしません。) | |
「保証無し現状販売」である。又は「保証期間1,000km以内もしくは1ヶ月以内」である。 | |
「保証対象部品はエンジンとミッションのみ」のように対象箇所が僅かな部品のみと限られている。 | |
保証は手厚い内容ではあるが、保証料が10万円/年を超えている。 | |
ルームクリーニング代、ポリマー加工代が見積書で強制になっている。 | |
ルームクリーニング代、ポリマー加工代をちゃんと説明しない。見積書の他の項目に紛れ込ませてこっそり取ろうとする。 | |
やたらとローンを勧めてくる。 |
全21項目中10項目当てはまったらその店は止めておいたほうが良いと思います。
お薦めするのはこんなお店
こちらもチェックシートにしてみました。
在庫車全車にID車両認定書が付いている。(※ID車両とは?下記に説明あり) | |
ホームページにユーザー写真付きの「お客様の声」のような項目がある。 | |
ホームページにスタッフ全員の顔写真がある。 | |
電話問合せ時にきちんと全ての質問に答える。 | |
展示場・商談ルームがきれい。 | |
在庫車は内装外装ともにきれい。 | |
在庫車全車、電動スライドドアやナビなどの「オプション装備」もきちんと動作する。 | |
スタッフの対応が丁寧。好感がもてる。 | |
車種を限定している。(壊れやすい車種が存在するため) | |
大手保証会社と提携していて手厚い保証が安価で付いてくる。 | |
整備内容が明確で聞かなくてもスタッフから説明してくる。 | |
スタッフがきちんとクルマに詳しい。 |
全12項目中10項目当てはまったらお薦めと言えます。
「ID車両」とは販売店とは直接関係のないNPO法人JAAA日本自動車鑑定協会に所属するクルマ鑑定のプロが第三者目線で中古車のコンディションを鑑定し、様々な項目を指標化し、エンドユーザーが安心してそのクルマを買うことができるように鑑定書を発行する(Goo-net)主催のサービスです。
「ID車両」について、こちらに詳しく書かれた記事があります。宜しければ御覧下さい。▶ID車両はクルマに詳しくない方でも安心して購入出来る画期的なシステム
ユーザー目線に立って中古車を仕入れるなら何よりも「状態の良さ」を重視しなければなりません。
例えばクルマに詳しい人の場合、多少壊れていても自分で直して乗れる状態にする事ができますが、多くの人はボンネット開けてもどの部品が何の役割を果たしているか等、全くわからないと思います。
それが普通だと思います。
だからこそプロである中古車屋はクルマに詳しくない人でも普通に乗れる中古車を提供しなければならないと思います。
「状態の良い」中古車を「安く」仕入れるには早朝からオークション会場に通い、入念な下見など労力が必要です。
「状態の悪い」中古車を「安く」仕入れるのは、遅く起きて、昼過ぎくらいにパソコンを起動し、現物を下見せずにENTERキーをポチッと押すだけで、全く労力無しに誰でも簡単に落札できます。(現在の中古車オークションはヤフオクのように自宅からパソコンで競り落とす事ができます。)
中古車業界は、「展示場・商談ルームは来客をもてなす体制に整える」「在庫車をきれいにしておく」「故障しないように整備をする」等そういった当たり前の事を当たり前に行う店がとても少ないのです。
そういう当たり前の事がシッカリと出来ている店がどこよりも信頼されているように感じます。
まとめ
埼玉県は中古車の在庫数も店舗数もあまりに多すぎて供給過多になっている。
そのため、売れない中古車屋がひっかけ商法・悪徳商法に走る傾向がある。
✅ユーザーが被害に遭わない為には
- 中古車を値段だけで選ばない
- 保証内容、整備内容をきちんと確認する。
- クルマの状態をきちんと把握する。一般の人には目利きは無理なので必ず「ID車両鑑定書」を確認する。
- 「ID車両鑑定書」が無い中古車は買わない。
- 当記事のチェックシートを活用する。
- 見積書は細かい所まできちんと見る。
当店で購入する必要はありません。ご相談だけでもOKです。→お問合せフォーム
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
この記事があなたの車選びに少しでもお役に立てば嬉しく思います。
最後までお読みいただき本当にありがとうございました。