サイズが大きなミニバンでは、いかに快適に車内空間を過ごせるかの工夫がされています。
特に、2列目以降では寝そべりながら長時間のドライブでもリラックスできるように装備が用意されています。
代表的な装備として、オットマンと呼ばれる脚のふくらはぎを乗せる台が有名です。
新幹線や飛行機などにも搭載されているオットマンですが、ミニバンとの相性が抜群でぜひとも欲しい装備の1つとなっています。
100万円前後のお手頃価格で購入できるミニバンでも、オットマン付きのモデルを購入可能です。
では、オットマンとは一体どのような装備となっているのでしょうか。
本記事では、オンマットについて徹底解説します。
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オットマンってどんな装備?
オットマンとは、チェアやソファの前に設置して脚を乗せて使用する小型のソファを指します。
車におけるオットマンは、シートと一体となっていて普段はシートの下に収納されています。
運転席では、ペダル操作などがあるため設置されていないのが一般的です。
後部座席や助手席にのみ取り付けられており、かつては高級セダンにのみ採用されていました。
それが、サイズが大きく室内空間の快適化が求められるミニバンにも広く採用されている状況です。
高級モデルの場合、自動リクライニングと合わせて自動オットマンを採用されている車種もあります。
よく間違えられるフットレストとは別物
フットレストとは、椅子に座っている際に脚を置く台のことです。
フットレストに脚を乗せることで、足首を自然な角度に保てるので、足腰にかかる負担を軽減できます。
その名のとおり、フット(脚)をレスト(休ませる)効果がある台として広く活用されています。
車でも、マニュアル車のクラッチペダルの左隣に設置されているものがフットレストそのものです。
レーシングカーなどでは、コーナリングする際に左足を乗せて踏ん張るための台としても役立っています。
フットレストとオットマンは、一見すると同じものとして見られがちです。
実際には、フットレストは脚を休ませるためのアイテムとなり、オットマンはリラックスするためのアイテムという位置付けです。
中には、フットレストとオットマンの両方の機能を兼ね備えたものも多くあります。
オットマン付きのおすすめミニバン
オットマンといえば、以前は高級セダンにのみ搭載された特別装備という印象が強かったのですが、最近ではミニバンでも多く搭載されています。
オットマンが付いたミニバンの中でも、特に以下のミニバンがおすすめです。
各モデルにおける、フットレストの特徴などを詳しく解説します。
50系エスティマ
50系エスティマは、2006年1月に発売されて以降、前期型・中期型・後期型と3種類存在するロングセラーモデルです。
結果として、50系エスティマの後期型をもって生産終了となっていますが、長い間存在していたモデルとして希少価値は高いです。
卵のような独特な流線形フォルムが人気で、また広い室内空間が確保されています。
フロントデザインも、薄型のヘッドランプや大開口なアンダーグリルにより、洗練されたイメージがあるミニバンです。
本格的なオットマンチェアがミニバンに搭載されたのは、50系エスティマが元祖といわれています。
7人乗りキャプテンシートモデルにのみ装備されたオットマンチェアは、前後スライドするので足をしっかりカバーしてまるでリラックスできるリビングのソファのような感覚を得られます。
30系エスティマにもオットマンチェアの機能はあったものの、完成度は高いとは言えず靴を脱いで座った時に足置きとして使うイメージのものでした。
よって、50系エスティマによりオットマンチェアはさらに座り心地が向上して乗りやすい車に進化しました。
また、2列目をスライドして3列目に移動させるスーパーリラックスモードにより、さらに足を伸ばしてくつろげます。
20系アルファード・ヴェルファイア
20系アルファード・ヴェルファイアは、初代の10系発売より6年後の2008年に発売開始された大型ミニバンです。
高級ミニバンの代名詞となっており、20系アルファードのコンセプトは「威風堂々 ミニバンの頂点へ」と掲げるなど、よりラグジュアリーな印象を受けます。
20系ヴェルファイアも、力強く先進的なデザインが人気であり、中古市場でもニーズの高い名車です。
大きい車体でありつつも低燃費であり、安全性能を多く備えている点も評価されています。
2列目シートでは、最大80cmの超ロングスライドが可能となっており、搭載できるセカンドシートの中ではスライド幅が最長です。
シートスライドはマニュアル操作となりますが、レバーの操作のみでシート移動できるので大きな負担とはなりません。
各シートには無段階調整の回転式アームレストが付属しているだけでなく、マニュアルオットマンが搭載されている点が魅力的です。
エグゼクティブパワーシート搭載モデルでは、本革シートやジャガード織物シートを採用してより高級感を演出するだけでなく、パワーリクライニングやパワーオットマンにより簡単かつ快適に座ることができます。
さらに嬉しいのが、助手席にもオットマンが付いている点です。
V ・Z/Gエディションのみが対象となりますが、リアシート同様にリビングで寛いでいるかのような快適さがあります。
52型エルグランド
52型エルグランドは、低重心でワイドなボディが特徴の大型ミニバンです。
高級志向が高いミニバンであり、高速安定性能や左右のロールの制御能力が高く、快適な走行を楽しめます。
ベースグレードである250XGは、ハイウェイスターやライダーと比較してマイルドな印象のフロントマスクが特徴的です。
52型エルグランドでは、7人乗りでは助手席と2列目シートに、8人乗りモデルでは助手席のみにオットマンシートが付いています。
高いヒップポイントを生かしたシート一体型で大型タイプのオットマンを採用していることで、広い面積で下肢を支えることができるので、痺れなどを軽減可能です。
また、シートバック中折れ機能があるのでリラックスした姿勢もキープでき、体圧を分散させて長時間のドライブを快適に楽しめます。
どのオットマン付きミニバンがおすすめ?
オットマンが付いたミニバンには特徴があり、目的などに応じて最適な車種を選定する必要があります。
ここでは、オットマンに要求する目的別で最適なミニバンを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
室内の広さや実用性重視ならエスティマ
オットマンが付いたミニバンの中で、実用性を重視したい場合におすすめしたいのがエスティマです。
2019年10月に惜しまれつつ生産を終了したエスティマは、広い室内空間が魅力的な車種です。
7人乗りのエスティマには、2列目に超ロングスライドが可能となっているリクライニング付きリラックスキャプテンシートが付いているグレードがあります。
シートの両サイドにアームレストがあり、一体型のオットマンもあるのでリラックスできる仕組みが多く採用されているのが特徴です。
エスティマは最終モデルでもすでに4年以上経過しているだけに、手の届きやすい中古車が多い点もありおすすめの車種といえます。
助手席オットマンが使いたいならアルファードやエルグランド
室内空間が広いミニバンであっても、助手席は比較的狭いため2列目以降と比較してくつろげない場合があります。
また、オットマンを使用するスペースが確保されていない場合が多く、実際に多くの車種では助手席でオットマンを採用していません。
一方で、アルファードやエルグランドの大型で高級志向の強いミニバンでは助手席でオットマンを採用しています。
助手席も含めて、長時間にわたるドライブでも快適に過ごしたい場合、助手席オットマンが付いた車種を選ぶのがおすすめです。
ラインアップではオットマン付きミニバンが比較できます
車内を快適に過ごしたい場合、オットマン付きのミニバンはぜひ検討したいものです。
高級車種にのみ搭載されているイメージがあるかもしれませんが、意外と多くのミニバンの車種で採用されています。
中古車であれば、100万円前後で購入できる車種も多く存在します。
ラインアップでは、オットマンが付いたミニバンを多く取り扱っており、容易に比較可能です。
オットマン付きの優良なミニバンをお探しの際には、ラインアップまでお気軽にご相談ください。