みなさんこんにちは。埼玉県入間郡三芳町にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
ホンダのミニバンと言えば「ステップワゴン」。
5ナンバーサイズでありながら広い車内空間が確保されており、ファミリー層からの人気があります。
ファミリーカーを持つと週末に家族みんなでいろいろな場所に出かけたり、部活や習い事の送迎など多くの場面で車を使用する機会があるため、少しでも燃費の良いミニバンを選びたいパパママも多いはずです。
そこで本記事では、ステップワゴン(RK型)の実燃費の検証や、セレナやヴォクシーといったライバル車との燃費比較をおこなっています。
「ステップワゴンが欲しいけど、燃費がいいのか気になる…」
そんな方はぜひご覧ください。
【4代目】ステップワゴン(RK型)はどんな車?
発売期間 | 2009年~2015年 | ボディタイプ | ミニバン・ワンボックス |
ミッション | CVT | 乗車定員 | 8名 |
排気量 | 1997cc | 駆動方式 | 2WD/4WD |
最大出力 | 150ps/6200rpm | ボディサイズ | 4690×1695×1815mm
(全長×全幅×全高) |
最大トルク | 19.7kg・m/4200rpm | 車両重量 | 1580kg |
使用燃料 | レギュラーガソリン | ハイブリッド | なし |
ステップワゴン(RK型・4代目)は、ホンダの代表的なミドルサイズミニバンとして人気を誇っています。
そんなステップワゴンは2010年には、ミニバンにおける累計販売台数で1位を獲得しています。(80,933台)
さらに、専用のチューニングが施されたサスペンションと低床設計・低重心での走行により、ミニバン特有の、沈み込みやすく不安定な走行性能という弱点を解消し、走行中の安定性が向上しています。
関連記事:HONDAステップワゴンスパーダ(RK型・4代目)ってどんな車?手頃な中古車価格でパパママに大人気な31の理由を徹底解説!
カタログ燃費を詳細別に解説
次は、カタログに記載されている燃費を2WDと4WDに分けてご紹介します。
(JC08モード走行燃料消費率) | 2WD | 4WD |
ステップワゴン G | 15.0 km/L | 13.6 km/L |
ステップワゴン スパーダS | 14.8 km/L | 13.6 km/L |
燃費の測定方法には、「JC08モード走行燃料消費率」と「10・15モード走行燃料消費率」があり、2つの違いは、燃費を計算する走行パターンがそれぞれで異なるからであり、JC08モードの方がより実際の走行に近くなるように新たに設けられた試験方法です。
先代の、3代目RG型ステップワゴンの燃費が、10・15モードで12.2〜13.2km/Lであるのと比較すると、1.5~2km/Lほど燃費が向上していることが分かります。
ステップワゴン(RK型)の燃費は悪い?実燃費の評価を紹介
前章ではカタログ燃費をご紹介しましたが、実燃費はどうなのでしょうか?
ここでは、
- 2WDの実燃費
- 4WDの実燃費
を街乗りと長距離に分けてご紹介します。
2WDの実燃費
実際にステップワゴンのオーナーの口コミ収集サイト「みんカラ」によると、2WDの実燃費は以下のようになりました。
街乗り | 長距離 | |
2WD | 9~11 km/L | 11~15 km/L |
カタログ燃費と比較すると、街乗り・長距離ともに燃費は落ちています。
各オーナーの運転方法によって、実燃費に大きく差があり、さまざまな口コミが見られました。
4WDの実燃費
街乗り | 長距離 | |
4WD | 8~10 km/L | 10~13 km/L |
口コミによると、2WDに比べ、約1km/Lほど燃費が落ちているような結果となりました。
カタログ燃費に比べ、2WDと同様、燃費は落ちていることがわかります。
ステップワゴン(RK型)の燃費をライバル車と比較
ここでは、ステップワゴン(RK型・4代目)と他社のライバル車との実燃費を比較していきます。
今回は、
- 日産 セレナ(C26型)
- トヨタ ノア・ヴォクシー(70型)
と実燃費を比較して、ステップワゴン(RK型・4代目)にはどのような特徴があるのかを解説します。
日産 セレナ(C26型)と比較
まずは、日産のライバル車であるセレナ(C26型)と比較していきます。
街乗り | 長距離 | |
ステップワゴン | 9~11 km/L | 11~15 km/L |
日産 セレナ | 9.5~12 km/L | 12~14 km/L |
ステップワゴンと日産 セレナの実燃費を比較すると、大きな違いはありませんが、郊外走行や高速道路走行などの長距離では、ステップワゴンの方が多少上回る形になります。
反対に街乗りでは、ややセレナの方が良いと感じることが多そうですね。
トヨタ ノア・ヴォクシー(70型)と比較
続いてはトヨタの2000ccサイズミニバン、ノア・ヴォクシー(ZRR70型)との比較です。
街乗り | 長距離 | |
ステップワゴン | 9~11 km/L | 11~15 km/L |
トヨタ ノア・ヴォクシー | 9~11 km/L | 11~14 km/L |
ステップワゴンとトヨタ ノア・ヴォクシーの実燃費比較も同様、大きな違いはなく、長距離ではステップワゴンの方が多少上回る形になりました。
これらから分かることとして、ステップワゴン(RK型・4代目)の燃費は、街乗りでも優れており、郊外や、長距離ドライブでは、より燃費の良さを実感できるミドルサイズミニバンであるということです。
他社のライバル車に引けを取らない高燃費なミニバンですね。
また、ステップワゴンRK型、セレナC26型、ノア・ヴォクシー70型、それぞれ先代のモデルと比較して1.5~2Km/Lほど燃費が向上しているため、当店のお客様に使用感を聞いてみると「想像以上に燃費が良いですね」という感想が多いです。
ステップワゴン(RK型)の燃費を向上させるには
燃費でライバル車に引けを取らないステップワゴン(RK型・4代目)ですが、さらに燃費を向上させるにはどのようなことをすればよいのでしょうか?
燃費を向上させる方法を結論から申し上げると、以下の3点です。
- 安定した運転を心がける
- メンテナンスを定期的におこなう
- 状態の良い車両を購入する
当たり前で簡単な話に聞こえるかもしれませんが、意外と多くの方ができていない話なのです。
これから各項目について詳しくご説明します。
安定した運転を心がける
運転時の急加速や急減速など、不安定な運転は燃費を下げてしまう原因となってしまいます。
発進時はゆっくりアクセルを踏み、停止時はゆっくりブレーキを踏み、徐々に速度を上げたり下げたりするようにしましょう。
そしてステップワゴンRK型にはエコリングと呼ばれる、今の運転がエコなのか教えてくれる機能が付いています。
このエコリングが、緑点灯する範囲内でアクセルを踏んでいると、自然と燃費の良い運転になっていきます。
しかし、ダラダラと加速しすぎると、かえって燃費が悪くなります。
そのため、エコリングが緑点灯する範囲内で出来るだけアクセルを踏んで加速しながら、目標とする速度まで加速して一定の速度で巡行するのが最も燃費の良い走り方になります。
感覚的には、アクセルの踏む量は15~20%くらいまでが、エコリング緑点灯の範囲内です。
「さっさと加速(エコの範囲内で)して、一定の速度で走る」
これが燃費の良い走り方です。
停止時は、先の交通状況を予測して、エンジンブレーキを利用しつつ徐々に速度を下げることで、無駄なアクセルが少なくなり燃費を向上させることにつながります。
また、このような運転は、渋滞の緩和や事故を減らすことができ、安全運転をすることにもつながります。
燃費を向上させたいと考えていない方も、ぜひ安定した運転を心がけ、安全運転に努めてほしいと思います。
メンテナンスを定期的におこなう
車のメンテナンスを怠ることで、燃費も低下します。
車検や定期点検に出すことは前提ですが、日常から空気圧を気にしたり、適正な交換時期にエンジンオイルを交換したりすることで、燃費が向上します。
空気圧に関しては、最寄りのガソリンスタンドで確認して空気圧が足りなかったら補充してくれるため、1ヵ月に1回くらい確認するようにしましょう。
エンジンオイル交換に関しては、一般的に3,000〜5,000km、もしくは3ヵ月〜6ヵ月どちらか早い方での交換が理想です。
「短距離走行ばかりだから、オイル交換は1万kmまでしなくていいや」と言って交換を怠る人が多いですが、実は短距離走行はシビアコンディションに分類されるため、交換サイクルは最短で行った方が良いです。
また、エンジンオイルが通常より汚れている中古車を購入してしまった場合、こまめなオイル交換を心がけることで徐々にエンジンの中が綺麗に変わってくる可能性があります。
不安な方は、最寄りのガソリンスタンドやカーショップ、または行きつけの販売店に相談してみることをおすすめします。
状態の良い車両を購入する
車を購入する際は、できるだけ状態の良い車両を購入するようにしましょう。
状態が良くない車両を購入すると、状態が良い車両に比べて燃費が落ちるだけでなく、故障が増えるリスクが高くなり修理費用がかさんでいくことになります。
故障によって数十万円の負担が増えてしまっては、燃費を上げる対策をしていても意味がありません。
状態の良い車両を購入した上で、燃費を上げる対策をすることで、その対策が意味を成すのです。
特に機関面や下回りの状態を確認して、より状態の良い中古車を購入することが大切です。
中古車の見極め方については別の記事で解説しているので、是非参考にしてください。
関連記事:中古車ミニバンを購入するなら試乗が大切!チェックしておくべきポイントを徹底解説
ステップワゴン(RK型)の燃費の評価は高いが弱点もある
前章までで、ステップワゴン(RK型・4代目)の燃費について解説しました。
燃費に関しては、他社のライバル車に負けていませんが、ステップワゴンRK型にも、弱点もあるということは知っておきましょう。
結論から申し上げると、ステップワゴン(RK型・4代目)の弱点は、
- セルモーターの故障
- エンジンオイルの異常消費
- ドアミラーの格納不良
の3点になります。
ステップワゴン(RK型・4代目)の購入を検討している方は、弱点を知った上で購入するようにしましょう。
セルモーターの故障
セルモーターとは、停止した車のエンジンを始動させるための電気式のモーターです。
セルモーターが故障してしまうと、エンジンが始動できなくなってしまいます。
いきなりエンジンが始動できなくなることを防ぐためにも、違和感を感じたら早めの交換をおすすめします。
- キーを回しても反応しないことがある
- バッテリーは問題ないのに、セルモーターの回りが重い
このような症状が見られ始めたら、早めに交換しましょう。
セルモーターは急に壊れるので、「今朝はエンジンがかかったのに、なんで急にかからなくなるの?」といった具合で故障してしまいます。
セルモーターはエンジン始動時に使うため、長距離運転が多い車だと、意外と長持ちしていることもあります。
セルモーターの交換費用は30,000円〜50,000円が相場です。
エンジンオイルの異常消費
ステップワゴン(RK型・4代目)には、「R20A」というエンジンが載せられており、このエンジンは製造時にエンジンオイルの異常消費問題が発生し、保証期間の延長がなされています。
中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をすると、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられて燃焼して、発生したデポジット(*)がオイルリング周辺に堆積し、オイル戻し穴が詰まることでオイルリングのシール不良となり、オイル消費量が増えることがあります。
*:デポジット… エンジン燃焼室内での、燃料やエンジンオイルなどの燃焼により生成される酸化物や炭化物
定期的にエンジンオイル量を確認し、エンジンオイルの減りが、2~3000km走っただけでオイルレベルゲージに付かなくなるなら異常消費が疑われます。
中古で購入した場合は、当店も含め保証修理でも対応できる場合があるので相談してみましょう。
すぐに近くのカーショップやディーラーに相談しましょう。
ドアミラーの格納不良
ステップワゴンRK型は、ドアミラーの格納で使用するモーターが壊れやすく、「ドアミラーが開かなくなる・閉まらなくなる」という故障が起きやすいです。
実際にオークション仕入れに行くと、ドアミラーが格納しないステップワゴンRK型は多いです。
ステップワゴンRK型の中古車を検討中の方は、今回お伝えした故障しやすい部分もあるというデメリットも踏まえて中古車選びをしましょう。
「納車前の故障は修理してくれるのか?」「納車後の故障は保証修理が効くのか?」
という点は必ず確認しましょう。
特にエンジンオイルの異常消費は、基本的にはエンジン載せ替えをすることになるので高額な修理代がかかります。
そんな時に、保証を使って無償修理ができれば、すごく心強いですよね。
【まとめ】ステップワゴン(RK型)は燃費の良いのでファミリー層におすすめ
ステップワゴン(RK型・4代目)はこんな方におすすめです。
- 燃費がいいミニバンをお探しの方
- 荷室が特に広いミニバンをお探しの方
- 安定した走行性能のミニバンをお探しの方
- 乗り心地が良いミニバンをお探しの方
- 8人ゆったり乗れるミニバンをお探しの方
ステップワゴン(RK型・4代目)の燃費はミニバンの中でも高いので、ファミリー層に喜ばれるミドルサイズミニバンになります。
また、3列目シートが床下格納するので、荷室スペースをかなり広々使うことが出来ます。
特に、キャンプやアウトドアが趣味のお客様に人気があるのが、ステップワゴンRK型です。
ただし、燃費が良くても弱点も存在するため、中古で購入する際は手厚い保証がある店舗で購入するようにしましょう。
当店ラインアップでは、全国のディーラーで利用可能な保証があるので、安心してご購入いただけるようにしています。
ステップワゴン(RK型・4代目)の購入を考えている方は、ぜひご相談ください。
今回の記事はいかがでしたか?
みなさんのお車選びのお役に立てれば嬉しく思います。
中古車をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。
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