ヴォクシー(70型)の前期・後期の違いは?変更点をわかりやすく解説

ヴォクシー(70型)の前期・後期の違いは?変更点をわかりやすく解説

みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

ヴォクシーは2001年に初代が登場して以降、20年以上もの間トヨタのミニバンラインナップを代表する車です。

2007年に登場したヴォクシーの2代目・70型は、3代目・80型にフルモデルチェンジを行うまでの7年間販売されていたモデルとなります。発売直後1ヵ月の受注台数は約20,000台を記録したヒット作で有名です。

しかし、ヴォクシー(70型)は、7年ものモデルライフでマイナーチェンジと一部改良が行われています。購入を検討していると、前期型と後期型でどのように違うのか気になると思います。

例えば、注目したいポイントで以下の4点が挙げられるのではないでしょうか。

  • 外装の見た目は変わるの?
  • シートアレンジや内装装備など違いはあるの?
  • 燃費性能に違いがあるか?
  • 価格はどれほど違いがあるか?

本記事では、これまでヴォクシーを数百台以上販売してきた実績のある当店ラインアップが、前期型と後期型の違いをわかりやすくまとめていますので、購入の検討材料にしていただければと思います。

モデルごとの違いを知ることで、ヴォクシー(70型)の中古車価格が適正であるか判断できるようになります。

今回の記事でヴォクシー(70型)を詳しく理解して、お得な1台を見つけてみてください。

タップできる目次

ヴォクシー(70型)の前期・後期の販売期間(年式)

前期型
後期型

ヴォクシー(70型)は、前期と後期で合わせて7年間、生産と販売がされていたモデルですが、前期と後期で販売されていた時期が違います。

簡単に前期と後期、それぞれのモデルが販売されていた期間を挙げてみました。

販売期間
前期型の登場(フルモデルチェンジ)2007年6月~2010年4月
後期型の登場(マイナーチェンジ)2010年4月~2014年1月

前期型は2007年6月から2010年4月まで販売されていたモデルです。2001年から販売されていた初代・60型をフルモデルチェンジさせて登場しています。

「バルブマチック」2000ccガソリンエンジン、折りたたみと跳ね上げを簡単にした「ワンタッチスペースアップシート」など、当時の新開発システムが盛り込まれたことが特徴です。

一方、後期型は2010年4月から2014年1月まで販売されていました。マイナーチェンジで内外装などの変更や見直しが行われています。一部グレードでは搭載エンジンの変更が行われたほか、スポーティグレード「G SPORTS(G’s)」が追加された点が特徴です。

また、ヴォクシー(70型)は「車両型式」が細かく異なることにも注目しましょう。

グレードによりボディサイズが異なるため「3ナンバー」および「5ナンバー」となることと、2WD(FFレイアウト)と4WDの違いで車両型式が変わります。

例えば、車両型式の下3桁が「70W」と表記されているとしましょう。数字の「70」は駆動方式が2WD、アルファベットの「W」は3ナンバーのボディサイズを示しています。

ちょっとした違いかもしれませんが、ヴォクシー70型の中古車を購入するなら販売店で車検証などをチェックさせてもらうとよいでしょう。

車両型式ボディサイズ&駆動方式
70W3ナンバー&2WD
70G5ナンバー&2WD
75W3ナンバー&4WD
75G5ナンバー&4WD

ヴォクシー(70型)の前期・後期の違い

ヴォクシー(70型)の前期型と後期型で、どのような違いがあるのでしょうか。

以下、8つの項目をピックアップして解説しています。燃費性能が改善されていたり、フロントマスクなどスタイリングが変更されていたりと注目したいポイントが満載です。

  • 燃費
  • ヘッドライト
  • フォグランプ
  • グリル
  • テールランプ
  • ホイール
  • ステアリング
  • セカンドシート

燃費

ヴォクシー(70型)の燃費性能は前期と後期で若干ではあるものの、カタログ値が改善されています。

以下、前期と後期の燃費性能をカタログ値からピックアップしてみました。

なお、後期ではカタログ値が「10・15モード」(※1)および「JC08モード」(※2)の2種類で表記されています。この項目では10・15モードの数値を比較していますが、JC08モードの数値もいっしょにご紹介するので、合わせて参考にしてみてください。

(※1)10・15モード=2名乗車の状況で、車重、エアコンOFF、暖機運転終了後など法令で定められた条件に従い、実験計測された燃費を表示している

(※2)JC08モード=10・15モードより細かい計測条件が加わった燃費基準のこと。実際の使用状況に近づけるために細かい速度変化で運転するとともに、エンジンが暖まっているだけでなく、冷えた状態からでも計測が行われる。

モデル燃費の数値
前期型(10・15モード)12.6~14.2km/L
後期型(10・15モード)13.8~14.4km/L
後期型(JC08モード)12.4~13.6km/L

※カタログ値、すべての販売グレードを参照

後期は、前期と比較して0.2km/Lから1.2km/L程度の燃費向上を達成しています。加えて、後期では前期と異なり、カタログでの燃費数値に大きな差がついていないのも特徴です。

その理由は搭載されているエンジンとトランスミッションにあります。

設定されていたすべてのグレードでバルブマチック機構を採用した2000ccガソリンエンジンに統一されました。加えて、7段変速の「スポーツシーケンシャルシフトマチック」と呼ばれるオートマチックトランスミッションを全グレードで標準装備しています。

2WDと4WDの駆動方式問わずに同じエンジンとトランスミッションが採用されている点に注目しましょう。

ヘッドライト

前期型
後期型

ヴォクシー(70型)のヘッドライトは前期と後型でデザインの変更が行われています。ウィンカーランプの位置がライト上部に変更されているのが特徴です。

前期型は平面かつ柔らかい物腰のデザインとなります。一方、後期はライト下部のデザインが直線から涙目をモチーフにした形状に変化しました。表面にボリューム感をもたせたことにより、重厚な印象のあるデザインに生まれ変わっています。

ヴォクシー(70型)の前期・後期で違いを見分ける際でも真っ先に気づくポイントではないでしょうか。

フォグランプ

前期型
後期型

ヴォクシー(70型)のフォグランプは、一部のグレードで装着位置が変更されています。

例えば、グレード「ZS」は前期と後期でともに設定されているグレードで、比較が可能です。フォグランプの位置がフロントバンパー上部に配置されています。

また、バンパーのデザイン変更に伴いフォグランプが移動したのも注目です。ヴォクシーのもつ「鋭い表情」により磨きをかけた印象があります。

柔らかく優しい印象の顔つきが好みなら前期、鋭さを求めるなら後期と好みが分かれるでしょう。

グリル

前期型
後期型

ヴォクシー(70型)のグリルは、後期型で開口部を広げたデザインに進化しています。

前期型はほぼ横浅設計で作られており、スマートな印象です。

しかし、後期型ではメッシュ地のフロントグリルが広く取られています。表情が豊かになった印象を持たせるグリルに変更されたことで、前期と後期で別の車に生まれ変わった印象を受けるでしょう。

グリルのデザイン変更は、ヴォクシー(70型)の違いを視覚で理解できるポイントの1つではないでしょうか。

テールランプ

前期型
後期型

ヴォクシー(70型)のテールランプは、後期で新しいデザインと発光形式に差し替えられています。

前期型では、ブレーキランプはハロゲン式が採用され、丸をモチーフとした光り方が特徴です。しかし、後期型ではランプがLED式に差し替えられ、コの字をモチーフにした光り方に変更されています。

デザインの変更と同時にハロゲン式からLED式に差し替えられた点は中古車選びでも注目したいポイントです。

ホイール

前期型
後期型

ヴォクシー(70型)のホイールも、後期へマイナーチェンジする際に差し替えられています。

ホイールデザインは全グレードで変更が行われ、上級グレードとエントリーグレードでいずれもスタイリッシュな印象に生まれ変わりました。

上級グレードではアルミ製となっており、少しでも上質感を求めるならグレードにも注目するとよいでしょう。

ただし、ホイールのサイズは要チェックとなるポイントです。エントリーグレードでは15インチですが、上級グレードは16インチとなります。

セカンドシート

前期型
後期型

ヴォクシー(70型)は、後期型でセカンドシートのスライド量が増えている点も魅力です。

その理由はセカンドシートの扱い方が変更されたことにあります。特に注目したいのは8人乗り仕様で採用されている「6:4分割チップアップシート」です。

前期型ではシートを前に折りたたんで移動させる仕組みを採用していました。

後期型

しかし、後期型では座面のみチップアップ(背もたれに向けて折りたたむ)を行い、前方にスライドするシステムに変更されています。スムーズかつ便利にできる仕組みに生まれ変わりました。

3列目シートを跳ね上げてラゲッジルームに自転車や荷物を積みたいときにも便利な仕組みとなっています。

キャプテンシートを採用した7人乗り仕様にはない機構となっているため、ヴォクシー(70型)の中古車をお探しの際にチェックしたいポイントです。

ヴォクシー(70型)の前期・後期の中古車相場の価格差は?

ヴォクシー(70型)の中古車を探すにあたって、販売価格の相場は知りたい内容の1つではないでしょうか。前期と後期でどれほど販売価格に違いがあるか知りたいですよね。

状態にももちろんよりますが、同じ程度の走行距離とグレードであれば、前期と後期の中古車相場は10〜15万円ほど変わってきます。

2024年現在では、後期型でも総額100万円以下で購入できる物件が出回っていますので狙い目です。

ヴォクシー(70型)の前期・後期の違いまとめ

今回はヴォクシー(70型)を、前期モデルと後期モデルでどう違いがあるのか8つのポイントにわけて解説しました。

ヴォクシー(70型)は、マイナーチェンジ後の後期モデルで各所に変更が行われています。

しかし、後期は生産から10年以上経っているモデルにもかかわらず、価格が200万円を超えている物件も見受けられるのが特徴です。

しかし、前期は80万円程度の予算があれば良好な物件が出回っています。少しでも安く良好なヴォクシー(70型)を手に入れたいなら、前期型で検討してみるとよいでしょう。

ラインアップの強みは、良質なミニバンの物件を入庫している点です。条件が揃えば、総額100万円以下で購入が可能なほか、購入後のアフターサービスも対応しています。

ヴォクシー(70型)の中古車物件も多数揃えていますので、ぜひ、ラインアップに一度お問い合わせください。

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