みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
100万円前後で購入できる中古ミニバンの中でも人気の高い車種のひとつがC26型セレナです。
見た目のデザインもシンプルでかっこよく、乗り心地もしっかりとして快適なドライブを楽しめるため、ファミリー層からの人気がとても高いです。
現在はC27セレナが販売されていますが、ひとつ前のモデルになるC26セレナでも充分快適に乗ることができますし、ガソリンモデルの他にSハイブリッドモデルと言った燃費が更に高いモデルなども販売されています。
C26型セレナの購入を検討していく中で悩まれるのが、前期型と後期型どちらを選べばよいのか?
「前期モデルと後期モデルは何が違うの?」
「前期と後期どちらが安いの?」
本記事ではこのような悩みをに関して徹底解説しています。
また、購入時の注意点まで詳しく説明しているため参考にしてください。
▼動画でも解説してます▼
C26セレナ前期・後期の基本情報(販売期間)
前期型 | 後期型 | |
---|---|---|
販売期間 | 2010年11月〜2013年11月 | 2013年12月〜2015年11月 |
型式 | DBA-C26 | DBA-C26 |
駆動方式 | FF | FF |
シフト | CVT | CVT |
定員 | 8名 | 8名 |
排気量 | 1997cc | 1997cc |
燃料 | レギュラーガゾリン | レギュラーガソリン |
重量 | 1610kg | 1610kg |
セレナが販売開始されたのが1991年の6月です。
何度かフルモデルチェンジを行い、セレナ(C26)は4代目モデルとなります。
セレナ(C26)は2010年11月から2015年11月まで販売されており、2013年の12月に一度モデルチェンジを行っています。
- 2010年11月から2013年11月まで販売したのが「前期モデル」
- 2013年12月から2015年11月まで販売されたのが「後期モデル」
型式や駆動式など基本情報にほとんど変わりはなく、2012年8月からはSハイブリッド車が追加されています。
C26セレナ前期・後期の違いとは
C26セレナの前期モデルと後期モデルの違いについて、各項目ごとに解説していきます。
ヘッドライト
セレナ(C26)では前期モデルと後期モデルではヘッドライトが違います。
ヘッドライトの形状は少し変わっています。
後期モデルの方がヘッドライトの上下2段形状に変更になりました。
2段形状のヘッドランプが流行り始めたのはLEDの普及が拡大です。
LEDを搭載することで電力消費量が減り、これまでのライトと違い寿命も長くなります。
後期モデルではヘッドライトが2段構えなため見た目もスタイリッシュで高級感があるデザインです。
フォグランプ
フォグランプとはヘッドライトよりも下の位置に設定されているライトです。
悪天候など視界が悪い時や対向車の接近が難しい時に点灯することで存在をアピールできます。
前期モデルのフォグランプと比較すると後期モデルは形状が大きいです。
見た目は透明度があり、高級感を感じるデザインになります。
フロントグリル
フロントグリルとは前方の格子状のパーツの部分をいいます。
前期モデルではフロントグリルはゆるやかなVの形状に対して後期は鋭利なV型です。
さらに後期モデルはフロントグリルのメッキの棒が前期と比較すると形状が少し細くなり、本数が2本増えています。
見た目も前期と比べてかっこよく、迫力があるデザインです。
アルミホイール
前期モデルと後期モデルではデザインが少し変わります。
前期・後期モデル共に16インチのサイズ展開ではありますが、前期モデルのホイールは1本が太くシンプルで飽きないデザインです。
後期モデルの場合だと1本あたりのホイールが細くなり、ブラックとシルバーのメッシュ状のようなデザインになっています。
網目が細かいため見た目に高級感があるデザインです。
テールランプ
テールランプとは車の後ろにあるランプです。
前期モデルと後期モデルの違いでは、テールランプの形状は変わっていませんが光り方が変更されています。
前期モデルでは真ん中辺りをL字型に光るデザイン、一方後期型は真ん中から下部に対して光ります。
こうして比べると後期型のほうが大きい範囲に光ってくれるので、より後方から見やすくなっているのがわかりますね。
リアガーニッシュ
ガーニッシュとは装飾物になります。
リアガーニッシュは車の後ろの部分です。
セレナ(C26)から「SERENA」の文字が直接ガーニッシュに刻みこまれました。
前期モデルと後期モデルでの違いはガーニッシュ形状が変わっていますが、見た目に大きな違いはありません。
サイドシルプロテクター
サイドシルプロテクターとは車のサイドドアの下に位置する敷居の部分です。
サイドシルプロテクターを装着することで乗降時の傷つきからボディを守る機能があり、ドアを開けた時の印象もかわります。
前期モデルでは単体のみでのデザインとなっていますが、後期型は前から後にかけて1本プレスラインが入っており、流れるようなデザインがとても統一感があります。
ボディカラー
前期モデルと後期モデルのボディカラーには大きな違いがあります。
【前期モデル】
- エターナルスノーホワイト
- ブリリアントシルバー
- ブリリアントホワイトパール
- スーパーブラック
- クリスタルミント
- オーロラモーヴ
- ソリッドホワイト
前期は全7色です。
【後期】
- ブリリアントホワイトパール
- ブリリアントシルバー
- インペリアルアンバー
- ダイヤモンドブラック
- プレミアムディープコーラル
- タイガーアイブラウン
- ブルームーンホワイトパール
- シャイニングブルー
- ロゼブロンズ
後期モデルでは9色のラインナップがあります。
前期モデルの「スーパーブラック」「オーロラモーヴ」「クリスタルミント」「エターナルスノーホワイト」の4カラーが後期モデルでは廃止になりました。
新たに後期モデルで追加されたカラーは「ダイヤモンドブラック」「タイガーアイブラウン」「ロゼブロンズ」「プレミアムディープコーラル」「インペリアルアンバー」の6色になります。
前期モデルから比較して6色もカラーが変更されているため後期モデルはバリエーションが豊富と言えるでしょう。
C26セレナ後期から追加されたもの(安全装備・内装部品など)
セレナ(C26)後期モデルから追加されているのは、エマージェンシーブレーキ、LDWです。
ひとつひとつ解説していきます。
エマージェンシーブレーキ
エマージェンシーブレーキは前方の危険を察知して自動で止まります。
フロント上部に設置されたフロントカメラで前方の車や歩行者を検知するシステムです。
衝突する可能性がある場合は、メーター内のディスプレイに警告灯やブザーでドライバーに危険を知らせます。
また、ドライバーが安全に減速できない場合にも自動的に緊急ブレーキをかけて衝突を回避することが可能です。
エマージェンシーブレーキは60mから70m先の物体を認識できます。
大人だけではなく子どもも認識してくれるため視界が良くない住宅街でも安心して運転が可能です。
車速度も10km/hから80km/hの範囲で作動します。
約30km/h以下の走行であれば衝突を回避できるため優れた機能と言えるでしょう。
ただ、60km/h以上で走行していると停止した車両や歩行者を検知しない仕組みになります。
これはいつでも自動ブレーキが作動してしまうとかえって運転するのが危険になるからです。
エマージェンシーブレーキは危険を察知して自動で止まるため運転が苦手な人や運転する機会が少ない人、さらに慣れない道を運転するのにおすすめできます。
LDW(車線逸脱警報)
LDWはドライバーが意図せず、走行車線から逸脱しそうになったら警告音がなり注意を促すシステムです。
フロントガラス上部のフロントカメラから走行車線のレーンマーカーを検知します。
作動開始するのは速度60km/hからです。
走行車線が右側もしくは、左側のレーンマーカーに近づくと検知し、メーターにあるディスプレイ内のLDWが点灯します。
また、ハンドルが振動してドライバーに危険を伝えるので事故を未然に防ぐことが可能です。
運転が苦手な人や慣れない道を運転する人には優れたサポートシステムと言えるでしょう。
また、車線から逸脱しそうになればハンドルの振動などで伝えてくれます。
そのため、居眠り運転や事故を未然に防げますので安心です。
その他追加されたもの
後期モデルにはその他にも追加されたものがありますので紹介します。
- チケットホルダー
- 外気温計
- フロントウィンドウトップシェード
- シフトインジケーター照明
この4つはすべてのグレードに新たに追加された機能です。
外気温計は走行機能には関係ありませんが、冬の時期に路面の凍結の可能性を判断できます。
フロントウィンドウトップシェードとはフロントガラスの上の方が青くなっている部分です。
運転席や助手席に差し込む紫外線をカットしてくれます。
シフトインジケーター照明は夜間の走行中にシフトチェンジする時、車内が暗いと見にくいため照明がつくことでシフトポジションを間違えずに切り替えが可能です。
さらに「20S」グレード以外は新たに5つの機能が追加されています
- アイドリングストップメッセージ表示
- 3列目シート用パーソナルテーブル
- ステアリングスイッチの照明
- ふらつき警報
- 踏み間違い衝突防止アシスト
アイドリングストップメッセージとは、ブレーキペダルの踏み込みが少なくアイドリンクストップができないためメーターのディスプレイ内に表示される仕組みです。
パーソナルテーブルにはテーブルだけでなく、カップホルダーも装備されているため、3列目に乗る人もドライブを楽しめます。
ステアリングスイッチに照明があると夜間走行時も便利に操作が可能です。
また、ステアリングスイッチに照明が点灯することで夜の運転席がおしゃれで高級感を感じさせます。
ふらつき警報はドライバーのハンドル操作から注意力が低下していると判断し、メーター内のディスプレイ表示と警告音でドライバーに休憩を促すシステムです。
このシステムもLWDと同様に居眠り運転など未然に事故を防止できます。
踏み間違い衝突防止アシストも事故を防止するシステムです。
駐車時にブレーキとアクセルを間違えて踏み込んだ場合、自動的に加速が抑制されブレーキが作動し、衝突を防止してくれます。
壁や障害物はもちろん、コンビニなどのガラスも認識するため駐車が苦手な人にも安心です。
C26セレナ前期・後期の中古車相場の違い
セレナ(C26)後期モデルで新たに追加された機能について説明してきました。前期モデルと後期モデルの中古車相場の違いを解説していきます。
どちらも同じ程度のグレード、走行距離と想定した場合、前期と後期の価格差は「20万〜30万円」の違いがあります。
後期の方が機能が追加されていることで利便性が高く、ボディカラーのバリエーションが豊富です。
しかし、この追加された性能などにあまり魅力を感じない場合は価格の安い前期型を選ぶのがおすすめでしょう。
2〜30万円価格が上がっても、見た目や安全装備などが変更された後期に魅力を感じた方は、後期型を選ぶのも全然良いと思います。
価格面・装備面、どちらに購入の重きを置くかが選ぶポイントになります。
C26セレナを購入するときの注意点
セレナ(C26)の前期・後期のどちらを選ぶにせよ、車の状態を見極めるのが大事なので、購入するときの注意点を解説します。
注意すべき点は次の4つです。
- パワースライドドア
- エンジン
- オルタネーター
- 塗装剥がれ
まずは、パワースライドドアの故障は修理するのが大変です。
モーターのワイヤーを修理するのに安くても10万円以上の修理代が掛かります。
故障を見分ける方法は変な音が出ていないか、ドアの開閉スピードは遅くないかが判断基準です。
不具合を放置するとドアが開かなくなる可能性があります。
次に、エンジンは車にとって一番重要です。
もし、エンジンが故障して取替えになると60万円ほど高額な修理代が掛かる可能性があります。
エンジン不調の見極め方は、変なエンジン音がすることやマフラーから白い煙が大量に出るなどです。
車を見に行った際は、エンジンをかけたり、試乗したりするなど確認が必要になります。
そして、セレナの弱点であるオルタネーターの故障です。
オルタネーターは発電機のことで、この部品が故障するとバッテリーが充電できずバッテリー切れとなります。
バッテリー交換でも高価だと10万円の修理代が掛かる可能性が高いです。
オルタネーターの故障を見分けるには「カラカラ」など変な音が症状でますので確認しましょう。
このオルタネーターの故障に関しては別記事でも解説していますので参考にしてください。
そして、セレナは塗装がボロボロと剥がれてしまう事例が多くあります。
具体的にはパールホワイトの塗装が太陽光などにより弱くなり、屋根やピラー周りから剥がれてきてしまうという事例です。
具体的な内容については以下の動画でまとめています。
このように、購入した後に故障トラブルばかりでは多額の修理代を払うことになります。
中古車を購入する以上故障リスクは避けられません。
それでも購入した後に自腹で修理代を払うのはどうしても気が引けます。
そうならないように「アフター保証」付きの中古車を選びましょう。
「保証なし現状販売者」は絶対に選んではいけません。
納車後の故障はすべて自己負担です。
ただ、保証付きでも内容が薄ければ保証対象が狭く、エンジンなど肝心な箇所が故障しても保証が効かない場合があります。
優良店であれば保証が手厚いので安心して長く乗れるセレナを手に入れられるでしょう。
一番大切なのは手厚い保証をつけてくれる優良店で買うことです。
C26セレナの前期・後期の違いまとめ
今回はC26セレナ前期モデルと後期モデルの違いについて解説してきました。
前期モデルと後期モデルにはさまざまな違いがあります。
後期モデルで新たに追加された機能は利便性が良く、ボディカラーのバリエーションが豊富なところです。
当店では前期型、後期型ともにセレナの在庫を豊富に展示しています。
車同士を並べてじっくり比較してみたり、乗り比べてみたりと時間をかけて検討することができます。
C26セレナが気になる!そんな方はぜひお気軽にご相談ください。
コメント