みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
車を乗り換えた際などに、「車の名義変更は代行してもらった方がいいの?自分でやったほうがいい?」と悩まれている方もいるでしょう。
結論、車の名義変更は自分でも行えます。
ただ、手続きにとても手間がかかりますし、書類の不備などが起こると何度も手続きをしに行かなければなりません。
また、名義変更を行わないととても面倒な事態になるのをご存じでしょうか。
この記事では、車の名義変更を代行してもらうメリットや、名義変更しなかった際の注意点などについて解説していきます。
また、名義変更にかかる費用や必要な書類についても紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
車の名義変更が必要なケースとは?
ここからは、車の名義変更が必要になるケースについて説明していきます。
名義変更が必要になるケースは、車を購入した際やローン完済後です。
そういった点について詳しく解説していきますので、しっかり目を通しておきましょう
個人売買やオークションでの購入
車の名義変更が必要になるケースは、友人や知人の間で個人売買をしたり、オークションで車を購入した際です。
名義変更を行わないと、以下のようなトラブルになるので注意が必要です。
- 自動車税の通知が車の所有者ではなく名義人のもとに届くので、適切な課税通知がされない
- 車の所有者が事故を起こした際に車の名義人が違うので、保険加入者とかみ合わずに保険が適用されるまでに時間がかかる
名義変更を行っていないと、上記のようなトラブルが発生します。
ローンの完済後
車を購入する際にローンを組まれた方は、ローンを完済すると名義変更が必要になる場合があります。
ローン会社やお客様によって、ローンの支払いをしている間は車の名義がディーラーやクレジット会社になる、所有権留保という場合があります。
この所有権留保はローンの支払いが完了すると解除されるため、名義変更が必要になります。
名義を変更する方法は、完済お知らせの通知がディーラーやクレジット会社から届くので、以下の所有権解除書類を発行してもらってください。
- 旧所有者印鑑証明書
- 旧所有者譲渡証明
- 旧所有者委任状
書類の発行は、本人であれば電話で手続きできる場合もあります。
車の名義変更を代行する方法
ここからは、車の名義変更を代行する方法について解説していきます。
料金の相場や日数についても説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
費用や日数は?必要書類で変わるケースも
車の名義変更を依頼した場合の料金の相場は、約10,000円~60,000円となっています。
ただ、上記はあくまで名義変更を依頼した際の、手数料としてかかる料金です。
ほかに、ナンバーを変更したり車庫証明を行うと、別途約3,000円ぐらいの料金はかかりますし、軽自動車や普通車、日本車や輸入車などによっても大きく金額は変わってきます。
日数は、最低でも2~3日程度はかかるでしょう。
ディーラーに依頼する場合
車の名義変更は、ディーラーに依頼するのも可能です。
ディーラーに依頼する場合の料金や日数、必要なものは下記の表をご覧ください。
各項目 | 内容 |
---|---|
料金相場 | 10,000円~3万5,000円(証紙代2,700円を含む) |
名義変更にかかる日数 | 最低2~3日程度 |
必要なもの | 印鑑証明書、車庫証明書 |
料金は、ディーラーによって異なります。
また、ディーラーは特定の自動車メーカーを取り扱っているので、取り扱いがないメーカーの自動車は料金が高くなる場合もあるでしょう。
名義変更にかかる日数に関しては、車検が切れている車ですと、1~2週間以上かかるケースもあります。
自動車販売店や整備工場に依頼する場合
車の名義変更は、自動車販売店や整備工場に依頼する方法もあります。
自動車販売店や整備工場に依頼すると別途手数料がかかりますが、手続きにかかる時間と労力を抑えられるのがメリットです。
自動車販売店や整備工場に依頼する場合の、料金や日数、必要なものは次のようになっています。
各項目 | 内容 |
---|---|
料金相場 | 車庫証明の取得を自分で行う場合は、1万5,000円程度 車庫証明の取得を依頼する場合は、2万7,000円程度 |
名義変更にかかる日数 | 2~3日程度 |
必要なもの | 印鑑証明書、車庫証明書、委任状 |
中古車を購入した際や車検の際には、一括で手続きを依頼するのも可能です。
ただ、すべての自動車販売店や整備工場が名義変更の代行に対応しているわけではないので、依頼できるかどうか事前に確認しておきましょう。
行政書士に依頼する場合
車の名義変更は、行政書士にも依頼できます。
行政書士は、行政手続きのプロなので、安心して任せられるのがメリットです。
行政書士に依頼する場合の、料金や日数、必要なものは下記の表をご覧ください。
各項目 | 内容 |
---|---|
料金相場 | 1万5,000円~5万4,800円 |
名義変更にかかる日数 | 1週間程度 |
必要なもの | 印鑑証明書、車庫証明書、委任状 |
料金は、ディーラーや自動車販売店に依頼するよりも高めの料金となっています。
また、車庫証明の取得を自分で行うか、ナンバー変更の有無によっても費用は変わるので、注意しましょう。
そもそも名義変更は必要なの?しないデメリットは?
そもそも名義変更は必要なのか?について解説していきます。
自動車税の通知は名義人に届く
名義変更を行わないと、自動車税の通知は名義人のもとに届きます。
自動車税は車の名義人に対して、毎年4月1日に自動車税の納付書が届く仕組みです。
納付者が家族や身近な知人に届いたのならすぐに受け取りに行けますが、赤の他人の場合は受け取りには行けません。
納税を行ったかは「自動車納税証明書」を提出すると承認されますが、自動車納税証明書の提出がないと、次回の車検が受けられません。
車検を受けていない車での公道での運転は法律違反になるので、納税を行わないと車が運転できなくなります。
交通事故を起こすと名義人に通知が届く
交通事故や違反行為をした場合も、名義人に通知が届く仕組みです。
そういった場合、名義人が事情聴取を受けたり、罰金処分の案内も名義人に通知されます。
名義人の立場からすると、事故や違反を起こしていないのに事情聴取を受けたりするのは、大変迷惑です。
こういった事態になると、車を運転していた人と名義人の間にトラブルが起こる場合もあります。
任意保険に入れない場合もある
車の名義を変更しないで任意保険に加入する場合、名義人との関係性で、任意保険に加入できるかが決まります。
2つの事例を見ていきましょう。
名義人が親や配偶者であった場合
前の名義人が親や配偶者であった場合、”親や配偶者と同居していれば”任意保険に加入できます。大抵の保険会社では、前述した条件で加入できますが、加入できない保険会社もあるので注意してください。
名義人が友人や知人などの他人であった場合
名義人が友人や知人などの他人の場合は、任意保険に加入できません。任意保険に加入するには、名義人が加入している保険を解約してもらう必要があります。車の名義を変更すれば、車両保証者=保険加入者となるので任意保険への加入が可能です。
名義人が友人や知人などの他人であった場合は、任意保険の手続きが大変です。
前の名義人が加入している保険の解約や車の名義の変更、新たに加入する保険の手続きがあります。
さらに、手続きが完了するまでの期間はそれぞれ異なるので、タイミングが悪いと新たに加入する保険に入れない場合もあるでしょう。
交通違反になる
車の名義を変更しないと、交通違反になります。
道路運送車両法の、第十二条をご覧ください。
第十二条 自動車の所有者は、登録されている型式、車台番号、原動機の型式、所有者の氏名若しくは名称若しくは住所又は使用の本拠の位置に変更があつたときは、その事由があつた日から十五日以内に、国土交通大臣の行う変更登録の申請をしなければならない。ただし、次条の規定による移転登録又は第十五条の規定による永久抹消登録の申請をすべき場合は、この限りでない。
引用:道路運送車両法
名義変更を行わない場合、罰金刑の対象となるので名義変更は行いましょう。
名義変更に必要な書類一覧
名義変更をする際に、必要な書類を紹介します。
旧所有者と新所有者で必要になる書類が異なるので、しっかり理解しておきましょう。
※今回は、販売店や代行業者に名義変更を依頼した場合かつ、普通自動車の名義変更に必要な書類を紹介します。
旧所有者
旧所有者が名義変更する際に必要な書類は、次の通りです。
- 印鑑証明書(発行されてから3ヶ月以内のもの)
- 委任状(実印)
- 譲渡証明書(実印)
- 自動車検査証(車検証)
譲渡証明書は、国土交通省のホームページから印刷したものや、運輸支局から配布されたものが使用できます。
また、車検証は有効期限内のものが必要です。
新所有者
新所有者が、名義変更する際に必要な書類は次の通りです。
- 印鑑証明書(発行されてから3ヶ月以内のもの)
- 委任状(実印)
- 自動車保管場所証明書(発行されてから1ヶ月以内のもの)
印鑑証明書や自動車保管場所証明書は、発行されてからの期限があるので注意してください。
車の名義変更を代行するメリット・デメリット
ここからは、車の名義変更を代行するメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット①手間が省ける
車の名義変更を代行してもらうと、手間が省けます。
自分で名義変更を行うと、以下のような面倒な作業を行わなくてはなりません。
- 新所有者・旧所有者ともに必要な書類をそろえるため、旧所有者と連絡を取らなければならない
- 陸運局に行かなければならない(陸運局が開いているのは、平日の8時45分から16時00分まで)
- 車庫証明のために最低2回は管轄の警察署に行かなければならない
車の名義変更を代行してもらうと、上記のことを行わなくても済むので大変楽です。
メリット②書類の不備がなくなる
車の名義変更を代行してもらうと、書類の不備がなくなります。
名義変更を自分で行うと、名義変更に慣れていない人が多いので、手続きの際にトラブルが起こる可能性が高いです。
特に書類の不備は起こりやすく、以下のような事例があります。
- 旧所有者の印鑑証明書の住所が車検証に記載されている住所と異なる
- 旧使用者の書類を揃えてしまう
- 書類の有効期間が過ぎている
書類に不備があると、何度も運輸支局に出向かなければならないので、大変面倒です。
また、名義変更の手続き方法が法改正によって変更する場合もあります。
名義変更を代行してもらえば、そういった事態にも対応してもらえるので、大変便利です。
デメリット①費用がかかる
名義変更を代行してもらう際のデメリットは、費用がかかる点です。
前述しましたが、名義変更を代行してもらうと10,000円~60,000円ほどの手数料がかかります。
名義変更は自分でも行えるので、費用が高いと感じる人もいるでしょう。
また、ディーラーに依頼するか行政書士などに依頼するかで値段が変わるので、なにを利用したらいいか混乱してしまう人もいます。
ただ、名義変更を依頼すると手間がかからないだけでなく、安心して手続きが行えるので、利用して損はないでしょう。
デメリット②時間がかかる
名義変更を代行してもらえると、名義変更に時間がかかってしまう場合もあります。
例えば以下のようなケースでは、通常よりも時間がかかってしまうでしょう。
- 運輸支局が遠方にある場合
- ナンバーを変更する場合
- 車検が切れている場合
車検が切れている場合は、一度車検を通さなくては名義変更ができないので、時間がかかってしまいます。
車の名義変更代行についてまとめ
車の名義変更は、ディーラーや自動車販売店、行政書士などに依頼すると代行してもらえます。
代行費用として10,000円~60,000円ぐらいの費用はかかりますが、自分で手続きをした際の面倒を考えると、代行してもらった方がはるかに楽でしょう。
ただ、面倒だからと言って名義変更を行わないのはNGです。
名義変更を行わないと、任意保険に入れなかったり交通違反になるので、名義変更は必ず行うようにしましょう。
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