廃車の手続き方法とは?廃車の種類や必要な書類・流れを解説

みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

車の買い替えや必要なくなったタイミングで、廃車手続きを検討する人もいるのではないでしょうか。

その名の通り車を廃車にする手続きですが、手続きの内容は2つの種類に分かれます。

この記事では、廃車手続きの具体的な種類や必要書類、流れについてまとめました。

必要事項を知っていれば、実際に廃車手続きをする際にもスムーズに進みます。

ぜひ参考にしてください。

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廃車の手続きは2通りある

廃車手続きの方法は、大きく以下の2種類に分かれます。

  • 一時抹消
  • 永久抹消

まずは2つの廃車手続きがどのようなものなのか、詳しくみていきましょう。

一時抹消

一時抹消は「車としての使用はしないものの、そのままの状態で保管しておくことを運輸支局へ届け出する手続き」のことです。

廃車手続きとしてはもちろんですが、長期の海外出張や入院など、物理的に車を使用しない・できない環境のときに利用されます。

また、中古車販売業者が長い間在庫として車両を抱える場合にも、一時抹消の手続きが取られることも多いです。

車両そのものが残っていることに加えて一時的に抹消しているだけなので、再登録の手続きをすれば車として使用できます。

永久抹消

永久抹消は、今後その車両を使用しないときに届け出する手続きのことです。

届け出先は運輸支局で、自動車リサイクル法に基づいて車両も解体されます。

なお、軽自動車の場合は軽自動車検査協会に解体返納の手続きが必要です。

廃車の手続方法

廃車の手続を取るときは、いずれかの方法で手続きを進めるようにしましょう。

  • 自分でおこなう(代理人でも可能)
  • ディーラーや中古車販売店などに依頼

それぞれの手続方法について、詳しく解説します。

自分でおこなう(代理人でも可能)

廃車手続きについては、自分や代理人でも実施できます。

業者に依頼するより費用を抑えられますが、その分時間や手間がかかることは覚えておきましょう。

また、申請場所となる運輸支局は平日8:45~11:45・13:00~16:00でしか受け付けていません。

記入書類も多く、不備があると手続きも滞ってしまいます。

自分や代理人で手続きする場合は、不備のないように事前手続きをしっかりしておきましょう。

ディーラーや中古車販売店などに依頼

ディーラーに廃車手続きをお願いする場合、自分でやることはほとんどありません。

基本的には依頼した後、車を引き取ってもらえば手続きは完了します。

かかる費用は依頼する業者や車種によって異なりますが、最低でも3万円程度は必要です。

自分で廃車手続きする時間がない人や、とにかくスムーズに手続きを済ませたいのであれば、ディーラーや中古車販売店などに依頼すると良いでしょう。

一時抹消の手続方法・流れ

一時抹消を考えているなら、手続方法や流れについて知っておく必要があります。

  • 必要な書類(普通車・軽自動車)
  • 一時抹消に必要な費用
  • 一時抹消の流れ

ここでは上記3つのポイントについて、詳しくみていきましょう。

必要な書類(普通車・軽自動車)

一時抹消の手続をとる場合、自分で手続きするかお店に依頼するかで用意する書類の数が大きく変わります。

また、普通車か軽自動車かでも変わってくるため、どの書類が必要になるかはしっかり確認しておきましょう。

普通車軽自動車
自分で手続きする場合・所有者の印鑑証明書(発行日から3か月以内)
・実印
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)
・手数料納付書
・一時抹消登録申請書
・自動車税(環境性能割・種別割)申告書
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)
・自動車検査証返納証明書交付申請書
・自動車検査証返納届出書(軽第4号様式)
・軽自動車税申告書
業者に依頼する場合・所有者の印鑑証明書(発行日から3か月以内)
・所有者の委任状
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)
・所有者の委任状
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)

上記の書類が一つでも足りないと、手続きを進められません。

スムーズに手続きを進められるよう、必要書類は必ずチェックしておくべき項目です。

一時抹消に必要な費用

一時抹消に必要な費用は、車種に関係なく350円です。

印紙を購入して、手数料納付書と一緒に収めれば問題ありません。

ただし、印鑑証明書をはじめとする各種書類を用意するのには別途費用がかかります。

また、業者に依頼する場合は代行手数料として数万円の負担が必要になることを覚えておきましょう。

一時抹消の流れ

車を一時抹消するまでの流れは、以下のようになっています。

  1. 運輸支局で用紙に必要事項を記入
  2. 一時抹消登録手数料の支払い
  3. ナンバープレートの返却
  4. 運輸支局窓口に書類を提出
  5. 登録識別情報等通知書の交付
  6. 税事務所へ一時抹消の申告

上記は一時抹消手続き当日の流れとなっており、実際には事前に印鑑証明書の取得や各種書類の用意が必要です。

時期によっては書類の受付に1時間以上かかることもあるため、時間に余裕をもって手続きを進めるようにしましょう。

永久抹消の手続き・流れ

車の永久抹消を考えているなら、手続きのために以下3つのポイントを押さえておきましょう。

  • 必要書類(普通車・軽自動車)
  • 永久抹消に必要な費用
  • 永久抹消の流れ

あらかじめ手続方法や流れを知っておけば、実際の手続きもスムーズに進みます。

必要書類(普通車・軽自動車)

永久抹消の手続きを取る際は、普通車と軽自動車、自分で手続きするか業者に依頼するかで必要書類が変わります。

具体的な必要書類については、以下の表を参考にしてください。

普通車軽自動車
自分で手続きする場合・所有者の印鑑証明書(発行日から3か月以内)
・実印
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)
・「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ
・手数料納付書
・永久抹消登録申請書
・自動車税、自動車取得税申告書
・所有者の認印
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)
・「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ
・リサイクル券
・手数料納付書
・解体届出書
・軽自動車税申告書
業者に依頼する場合・所有者の印鑑証明書(発行日から3か月以内)
・所有者の委任状
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)
・「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ
・所有者の認印
・所有者の委任状
・車検証
・ナンバープレート(前後2枚)
・「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ

上記のような書類が必要になり、一つでも漏れると手続きができません。

永久抹消の手続は面倒なことが多いため、業者に依頼するのがおすすめです。

永久抹消に必要な費用

永久抹消の手続をするのに、手数料は一切かかりません。

ただし、自走できない車をレッカーで移動したり車を解体したりする際には費用がかかります。

加えて、業者に依頼する場合は代行手数料も支払わなければなりません。

総額として、3~5万円程度を想定しておけば問題ないでしょう。

永久抹消の流れ

永久抹消については、以下の流れで手続きが進んでいきます。

  1. 運輸支局で用紙に必要事項を記入
  2. ナンバープレートの返却
  3. 運輸支局窓口に書類を提出
  4. 書類を税事務所へ提出
  5. 税事務所へ永久抹消の申告

このほか、事前に書類の取得や車の解体が必要です。

車の永久抹消を考えているなら、上記の流れを理解しておきましょう。

廃車についてのよくある質問

廃車についてのよくある質問として、以下の2つを紹介します。

  • 廃車は市役所でもできる?
  • 車の解体はどこでするの?

上記2つの疑問について、詳しくみていきましょう。

廃車は市役所でもできる?

結論、以下の車両であれば市役所での廃車手続きが可能です。

  • 原動機付自転車 (総排気量が125cc以下のもの)
  • ミニカー (三輪以上の原動機付自転車、総排気量が20ccを超え50cc以下のもの)
  • 小型特殊自動車 (農耕用)
  • 小型特殊自動車 (その他のもの)

上記のことから、市役所では普通車や軽自動車の廃車手続きはできません。

車の解体はどこでするの?

車の解体は、許可を受けた解体業者でなければ実施できません。

万が一認可を受けていない場合は違法となり、3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金が発生します。

基本的には中古車ディーラーやガソリンスタンドなどに車を持ち込めば問題ありません。

しっかりと認可を受けた業者かどうかを確認し、トラブルにつながらないようにしましょう。

まとめ

今回は廃車手続きの方法について解説しました。

廃車手続きは、普通車か軽自動車か・自分で手続きするか業者に依頼するかで必要書類や流れ、費用が大きく変わります。

まずはどの方法で手続きするかを検討し、自分に合った方法を見つけましょう。

この記事で紹介した内容をもとに、スムーズな廃車手続きができるようにしてください。

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