みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
中古車を選ぶ際に、1つの指標として走行距離をチェックする人が多いのではないでしょうか?
一昔前までは、10万キロメートルを超えると、かなり乗り込まれた自動車という印象があり、ネガティブなイメージが強かったです。
ただし、自動車の性能が向上したことで10万キロメートルを超えていてもさほど気にならなくなりました。
また、走行距離だけにとらわれてしまい、本来チェックしたいポイントを見落としてしまう可能性があるので注意が必要です。
今回は、中古車選びにおいて走行距離ばかりに着目してしまう場合の問題点などを紹介します。
中古車選びで失敗する人は「走行距離」だけで選びがち
中古車選びにおいて、失敗する人の多くが走行距離ばかりに着目している点が挙げられます。
10万キロが寿命だと思っている人が実に多く、10万キロ以下で探す人が多いのが実情です。
なぜ10万キロが1つの目安となっているかと言えば、1年間の平均走行距離は1万キロであり、10万キロとなると新車登録から10年程度経過している可能性が高いためです。
日本自動車査定協会でも、自動車の査定基準として走行距離は大体1年に1万キロとしており、走行距離を推定する1つの目安となっています。
また、10万キロを超えた自動車は過走行車と呼ばれており、走行距離が多いため故障リスクが高いと言われています。
以上から、10万キロを超えた中古車は人気落ちすることが多く、価格が大きく下落する傾向にあります。
ただし、今の自動車は性能や部品の質が確実に向上しており、自動車の寿命は約13年で14万キロと言われるケースも多いです。
以上のように、距離数ばかりに注目してしまいがちですが、それにより無駄に高い中古車を購入したりなどで失敗する場合があります。
同年式でも走行距離が少ない中古車があるのはなぜなのか?
走行距離は大体1年に1万キロと定義付けられていますが、これはあくまでも平均的な数値であり、すべての中古車に当てはまるわけではありません。
同じ年式であっても、圧倒的に走行距離が少ない中古車も多く存在します。
なぜ同年式でも走行距離が少ない中古車があるのかと言えば、単純に購入したものの放置されていた車両や、週末しか運転していなかったりする場合が多いです。
この場合、確かに年式の割には走行距離が少ない場合がありますが、適切にメンテナンスされておらず、サビが発生しているなどが考えられるので注意してください。
以上から、走行距離が少ないからと言って良質な中古車ではない可能性も考えられます。
中古車を走行距離だけで選んで失敗した実例を紹介
中古車を走行距離だけで選択して、失敗したというお話をラインアップのお客様からもよく伺います。
具体的には、以下のような失敗談をよく耳にします。
各失敗談について、詳しく解説します。
無理して予算を上げて走行距離の少ない車を購入して失敗
中古車を購入する場合でも、予算を決めて基本的には予算内で購入できる範囲の候補を選定して購入します。
ただし、中古車の場合、新車と違って価格が千差万別であり、お得と感じれば少し無理してでも購入してしまう傾向があります。
しかし、無理して走行距離の少ない中古車を購入してしまうと、ローンが払えず税金も払えない状況に陥りがちです。
さらに、故障した場合の費用や車検費用などがかかり、維持するだけでも精一杯となってしまう場合があります。
放置車両を購入してすぐに故障
距離が少ないという理由だけで中古車を購入すると、実は放置されていた自動車をつかまされる可能性があります。
実際に納車された後に走行しようとしても、バッテリーが劣化していてエンジンがかからなかったり、タイヤが劣化していて新品に交換しなければならない場合があるのです。
これにより、結果として多少高くても他の中古車を購入した方がお得だったという場合が多いです。
そもそも走行距離が少なくなかった
走行距離が少ないことに魅力を感じて購入したものの、実は走行メーターが改ざんされた自動車で走行距離が不明であったという事例があります。
いわゆる巻き戻しという方法やメーター自体の交換によって、実際の走行距離より短く見せているのです。
走行メーターの改ざんは当然不正行為に当たり、その対策として車検証に前回と前々回の走行距離を併記する方式にしたり、過去の車検時に記録された最大値を車検証に記載する対策が取られています。
それでも、走行メーターの改ざんは後を絶ちません。
走行距離が少ないと思い購入したが、実はメーター改ざん車で走行不明車であって、下取り金額が0円になり悲惨な目に遭ったという事例もよく聞かれます。
走行距離よりも重視するポイントとは
中古車を選ぶ際の1つの目安として、走行距離は確かにチェックしたい項目です。
ただし、あくまでも1つの目安であって、走行距離よりも重視したいポイントがあります。
特に注目してほしいポイントには、以下があります。
各ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
車の「現状の状態」
走行距離がどれだけ少なくても、自動車の状態が悪くては意味がありません。
例えば、沿岸に住む人が自宅前で全くメンテナンスをせず自動車を放置していた場合、サビによる影響が懸念されます。
また、適切なメンテナンスをしていない自動車の場合、見た目上は問題ないものの走行性能に支障を来す可能性があります。
そこで、自動車の状態が良いかしっかりと自分の目でチェックして、試乗した上で選んでください。
また、日本自動車鑑定協会が発行する鑑定書がある場合、外装、内装、修理歴をしっかりと確認する必要があります。
適正価格かどうか
中古車の相場は、走行距離によって大きく変動します。
走行距離が少ない場合でも、相場に対して高い価格で買ってしまっては意味がありません。
そこで、適正の価格かどうか、その価格で整備や外内装のクリーニングなどどこまでやってくれるのかをきちんと確認しましょう。
保証はついているか
距離が少ない場合であっても、自動車が故障しない保証は一切ありません。
もし、走行距離が少ない自動車を購入する場合であっても、保証付きの中古車を絶対に選ぶべきです。
中古車の保証としては、主に以下4つのパターンがあります。
- メーカー保証
- ディーラー保証
- 中古車販売店保証
- 中古車情報サイトの保証
なお、保証については期間と共に走行距離も関係するため、保証内容をしっかりと確認した上で適切な走行距離の自動車を選んでください。
お店は信頼できるか
中古車を購入するお店も、しっかりとこだわりたいポイントです。
不親切なお店の場合、「走行距離だけ」をゴリ押ししてくる傾向にあります。
走行距離が少ないことをセールスポイントとして、高く購入してもらおうと必死となっている場合が多いです。
ただし、実際に購入すると放置車両であったりメーター改ざんしていたという事例も多く聞かれます。
ユーザー目線に立って、予算や使い方などでお客に合った中古車を提案してくる、優良な中古車販売店であるかどうかが重要です。
まとめ
中古車において、どうしても走行距離に着目しがちです。
ただし、今回紹介したように走行距離だけに着目してしまうと、中古車選びで失敗してしまう場合が多いです。
走行距離はあくまでも目安の1つとして、最適な中古車を選定しましょう。
中古車選びでお困りの方に対して、ラインアップでは無料相談をおこなっていますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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