みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
70型ノア・ヴォクシーは、ミニバンの中でも人気の高い車種で、運転のしやすさや燃費の良さなどが高く評価されています。
そんな70型ノア・ヴォクシーの弱点やよくある故障箇所が気になる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、70型ノア・ヴォクシーの弱点やよくある故障箇所と併せて、購入時の注意点をまとめました。
ぜひ参考にして、70型ノア・ヴォクシーの購入判断に役立ててください。
70型ノア・ヴォクシーで気をつけるべき弱点や故障箇所
70型ノア・ヴォクシーで気をつけるべき弱点や故障箇所は、以下の6項目があげられます。
ブレーキマスターシリンダーからフルード漏れの不具合(リコール)
70型ノア・ヴォクシーは、ブレーキマスターシリンダーからフルード漏れの不具合が報告されています。
フルード漏れはブレーキの効きにも影響し、制動力が弱まったり全く効かなくなったりするため、注意しましょう。
ブレーキマスターシリンダーからのフルード漏れは、リコール対象にもなっています。
平成19年~平成24年に生産された70型ノア・ヴォクシーの場合は、対象となる可能性が高いです。
最寄りのトヨタ販売店で点検・修理を無料で実施してもらえるため、対象車を購入・乗車している人は早めに依頼しましょう。
オルタネーターの不具合
オルタネーターは、車の走行に必要な電気を生み出す装置のことをいいます。
車のエアコンやカーオーディオ、ヘッドライトなどを動作させるのに必要です。
オルタネーターに不具合が生まれると、ブレーキペダルやステアリングが重くなったり、パワーステアリングが動作しなくなったりします。
最悪の場合は事故につながるため、以下のような症状を確認出来たらすぐに点検を依頼しましょう。
- エンジンルームから異音がする
- エンジンがかからない
- バッテリーランプ(警告灯)が点灯する
- 頻繁にバッテリーがあがる
- バッテリーからツンとした刺激臭が発生する
- 電気製品の動作が不安定になる
なお、オルタネーターは走行距離10万km、もしくは使用開始から10年程度が寿命といわれています。
新品のオルタネーターに交換する費用は、50,000円~を目安にしておきましょう。
エアコンコンプレッサーの故障
コンプレッサーはエアコンの主要部品で、気化したエアコンガスを圧縮して液化しやすくする役割を持ちます。
エアコンコンプレッサーが故障すると、エアコンがほとんど機能しません。
冷たい空気や暖かい空気を送り出せなくなり、乗車中の車内環境が悪化します。
エアコンコンプレッサーが故障する原因の多くは、マグネットクラッチの不調です。
コンプレッサーを起動させるスイッチのような役割を持つ部品で、この部分が故障するとコンプレッサー自体が起動しません。
その他にも亀裂や詰まり、寿命などで故障している可能性があるため、まずは一度点検に出しましょう。
エアコンコンプレッサーであっても、放置していれば他の部品にも悪影響を与えます。
エアコンコンプレッサーを修理する際の費用は、50,000円〜100,000円が相場です。
アイドリングの不調
アイドリングの不調が発生すると、70型ノア・ヴォクシーのエンジンに大きな負荷がかかります。
そもそもアイドリングは、車のエンジンを温めるために必要です。
人間でいうと準備運動のようなもので、エンジンを低速で一定時間「空転」させることをアイドリングといいます。
アイドリングの不調が起きると、以下のような症状がおこる可能性が高いです。
- エンジンからの異音
- 振動の発生
- 再発進時のもたつき
- エアコンの効きが悪い
アイドリングの不調が生まれる主な原因は、燃料・エアフィルターの劣化・機能低下やインジェクターの目詰まりなどがあげられます。
不調を放置していると、エンストが頻発したりバッテリーがあがったりするため、必ず修理を実施しましょう。
なお、アイドリングの不調を修理する場合の費用相場は、故障しているパーツによって異なります。
安ければ数千円で修理できますが、高いと数万円かかるケースがあることも覚えておきましょう。
CVTのショックが大きい不具合
CVTとは「コンティニュアス・ヴァリアブル・トランスミッション」の略称です。
「無段変速機」または「連続可変トランスミッション」と呼ばれることが多く、車の走行には欠かせません。
CVTの不具合が発生すると、振動や異音がひどくなります。
不具合が進むと加速にも影響が出るようになり、運転に支障をきたしてしまうでしょう。
なお、CVTの不具合はプログラムデータの書き換えで改善することが多いです。
放置していると別の箇所にも不具合が生まれるため、早急にディーラーへ持ち込みましょう。
バルブマチックの故障
バルブマチックは、流入する空気の量を調整するものです。
これまでのスロットルバルブの開閉量にかえて、吸気バルブのリフト量の変化で調整します。
結果、運転状態に応じて最適にコントロールしてくれるため、低燃費と動力性能の向上を両立させられるようになるのです。
バルブマチックが故障すると、著しく燃費が悪化します。
そのまま放置していると走行にも悪い影響が生まれてしまうため、早めに修理するようにしましょう。
修理については車種にもよりますが、10万円前後が平均価格となっています。
70型ノア・ヴォクシーを安心して購入するには
70型ノア・ヴォクシーを安心して購入するなら、以下3つのポイントを確認しておきましょう。
上記をチェックしておけば、状態の良い70型ノア・ヴォクシーの購入にもつながります。
また、何かトラブルが起きた際にも対応してもらえるため安心です。
車の状態をきちんと確認する
70型ノア・ヴォクシーを購入する際は、必ず車の状態を確認しておきましょう。
外装の状態はもちろん、内装に気になる箇所がないか・走行に問題がないかなどは必ず確認しておきたいポイントです。
可能であれば試乗しておくことで、見た目だけでなく、異音がないか・まっすぐ走行するかなどを確認できます。
とはいえ、何をチェックすればよいか悩む人も少なくありません。
下記の記事では、中古車を購入する際のチェックポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
修理保証が付いている車を選ぶ
70型ノア・ヴォクシーを購入するなら、修理保証が付いている車を選ぶのが大切です。
車である以上、距離や年式に関わらず、故障のリスクはついて回ります。
その際に修理保証が付いていないと、すべて自己負担しなければなりません。
修理保証が付いていれば、万が一のときにも保証内で対応してもらえます。
70型ノア・ヴォクシーに長く乗り続けるためにも、保証の有無にはこだわってみましょう。
自動車鑑定書を確認する
自動車鑑定書が付いている70型ノア・ヴォクシーを選べば、車の状態を第三者目線で確認できます。
NPO法人日本自動車鑑定協会の査定士が確認しているため、嘘偽りはありません。
また、中立的な目線での判断になるため、しっかりとした鑑定結果を確認できます。
鑑定書がない=悪い車ではないですが、安全とは言い切れません。
中には、あえて鑑定書を取得せずに販売している悪質な業者もあります。
トラブルにつながるリスクを軽減するためにも、自動車鑑定書を確認するのがおすすめです。
まとめ
今回は70型ノア・ヴォクシーの弱点や故障箇所を紹介しました。
70型ノア・ヴォクシーは人気の車種ですが、リコール事例・故障事例が報告されています。
車である以上、故障が全くないというのは難しいですが、購入を考えているなら必ず把握しておきましょう。
弊社ラインアップでは、中古車ミニバンの購入相談を随時受け付けております。
70型ノア・ヴォクシーの不具合が気になる・状態のいい車両を購入したいなどの悩みを抱えている人は、ぜひ一度ご相談ください。
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