みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
自動車で移動する際に、スマートフォンなどで動画を楽しみたいケースがあるのではないでしょうか。
動画を長時間安定的に利用したい場合、Wi-Fi環境が欲しくなるものです。
車の中でWi-Fiを使いたい場合、車載用Wi-Fiなどを利用すれば動画視聴する上で必要なインターネット回線を確保できます。
では、車でWi-Fi使うなら車載用Wi-Fiルーターがおすすめなのでしょうか。
本記事では、車でWi-Fiを使用したい場合に利用する車載用Wi-Fiルーターを、各種類別にメリットやデメリットを含めて紹介します。
車でWi-Fiを使う方法3選
車内でWi-Fiを使用したい場合、候補となるのが以下の方法です。
各方法の詳細は、以下のとおりです。
車載用Wi-Fi
車載用Wi-Fiとは、その名のとおり車内に取り付けて無線LAN環境を構築するための機器です。
車載用Wi-Fiはシガーソケットから給電されて、簡単にWi-Fiを利用できると人気です。
車載用Wi-Fiとしては、以下のようなサービスがあります。
- docomo in Car Connect
- パイオニアDCT-WR100D
各サービスで、概ね月1,600円程度の費用で利用でき、利用人数に特に制限はありません。
また、旅行などに出かける際のみ利用できるように、デイリープランなども用意されている場合が多いです。
通信はLTEを利用しており、様々な場所で途切れにくいメリットがあります。
ただし、あくまでも車載のみで利用可能であり、車外では利用できないデメリットがあります。
ポケット型Wi-Fi
ポケット型Wi-Fiとは、手のひらサイズのWi-Fiルーターを使用して、簡単にWi-Fi環境を構築できるサービスです。
通信方式としては、以下の方法があります。
- 大手キャリアのLTE
- クラウドSIM(大手3社のLTEをシーンに応じて使い分ける方式)
- WiMAX
ポケット型Wi-Fiの場合、プランによっては家庭内でも利用できる無制限プランが用意されています。
また、WiMAXを筆頭に光回線に匹敵するほどの通信速度を確保できる点も魅力的です。
よって、家庭用の回線として導入し、外出する際には自動車内で利用するなどの運用が可能です。
ポケット型Wi-Fiの場合、価格が高めであり車載用だけで利用すると割高感があるデメリットがあります。
スマホのテザリング機能
スマートフォンのテザリング機能とは、スマートフォンの通信方式を使用して、周囲の機器にWi-Fiなどで接続して通信できる方法となります。
キャリアとの契約の中でテザリング機能を付ければ、誰でもすぐに利用できます。
もし、契約しているプランの中でデータ容量が余っている場合、テザリングによってデータ容量を有効活用可能です。
また、ポケット型Wi-Fiのように別途デバイスを持ち歩くことなく、スマートフォンさえあれば通信環境を整えられるメリットもあります。
一方で、テザリング機能を使用すると通常よりもバッテリー消費が多くなり、継続して使用しているとバッテリー不足となるデメリットがあります。
また、データ容量が少ないプランに契約している場合、上位のプランに乗り換えなければならない場合があります。
車でWi-Fiを使う時の最適な選び方とは
車の中でWi-Fiを使用したい場合、先に紹介したような方式を採用しなければなりません。
その中で、最適な選び方として以下のような観点で選定してください。
各選び方のポイントについて、詳しく解説します。
料金で選ぶ
車でWi-Fi環境を整える場合、何かしらの追加料金が必要です。
特に、車載用Wi-Fiの場合は車以外で使用できない関係上、追加費用は免れません。
新たに追加する場合の月額費用は、概ね以下のとおりです。
- 車載用Wi-Fi:1,650円程度
- ポケット型Wi-Fi:3,000円〜
スマートフォンのテザリングでは、契約しているデータ容量内で収まるのであれば特に追加料金を掛けることなく利用可能です。
また、ポケット型Wi-Fiの場合は自宅で利用して外出時のみ持ち出すことを想定すれば、追加料金を掛けることなく利用できます。
以上のように、どのように運用するのか、どの程度通信するのかを明確にして、なるべく安い方法を採用するのがおすすめです。
通信速度で選ぶ
スマホなどで動画を視聴する場合には、ある程度の回線速度を確保しなければなりません。
具体的には、動画の画質レベルによって最低以下の速度を確保しなければなりません。
- 標準画質:3Mbps 程度
- 高画質動画:5Mbps以上
さらに、4K動画を視聴するのであれば20Mbps以上が必要です。
どのようなデバイスで、どのような画質の動画を車で視聴したいのかを明確にして、適切な通信速度を確保できる方式を選択してください。
なお、各方式別の最大速度は以下となります。
- 車載用Wi-Fi:72.2Mbps
- ポケットWi-Fi:150Mbps〜3.9Gbps
- テザリング:100Mbps程度
上記はあくまでもベストエフォートであり、実際の速度は遅くなる傾向があります。
主に利用するシーンで、実速度がどの程度出るのかをチェックしておくことが重要です。
データ容量で選ぶ
長時間の動画を視聴したい場合、データ容量も選定時に気にしたいポイントです。
YouTubeの場合、1ギガで視聴できる時間は、画質別に以下となります。
- 720p(高画質):約90分(1.5時間)
- 480p(中画質):約120分(2時間)
- 360p(中画質):約180分(3時間)
要するに、標準画質では2時間の視聴が可能となります。
上記を目安に、最適なデータ容量のプランを契約してください。
もし、データ容量を気にせず利用したい場合は無制限プランへの加入をおすすめします。
バッテリー容量で選ぶ
車でWi-Fi接続環境を整えても、ルーターなどのデバイスが動作していないと意味がありません。
特に、長時間にわたるドライブの場合は、デバイスのバッテリー容量を意識して方式を決定する必要があります。
バッテリーを全く気にせず利用したい場合、常にシガーソケットから給電している車載用Wi-Fiがおすすめです。
また、ポケット型Wi-Fiの場合はルーターの種類によるものの、フル充電で10時間程度利用できます。
一方で、スマートフォンでテザリングする場合は通常よりもバッテリーの消費が多く、10時間持たないケースもあるため注意してください。
車でWi-Fiを使う際のメリット
車の中でWi-Fi環境を整えることによって、主に以下のようなメリットがあります。
各メリットの詳細は、以下のとおりです。
車内で動画視聴を楽しめる
車でWi-Fi環境を整えることで、車内で動画視聴できる点が魅力的です。
特に長時間のドライブとなる場合、動画を視聴して暇つぶししたくなるものです。
特に、小さな子供を乗せてドライブする場合、飽きさせないようにアニメなどを放映したいというニーズがあります。
よって、Wi-Fi環境を整えれば車内で気軽に動画を楽しめます。
タブレットを用意すれば、自分だけでなく多くの同乗者と一緒に動画を楽しむことが可能です。
仕事ができる
出張などで移動手段としてレンタカーを利用する場合、車内で仕事したい場合があります。
新型コロナウイルスの流行に伴い、テレワークが普及したことでWeb会議などをおこなう機会が増加しましたが、インターネット環境が整っていないと仕事を行えません。
そこで、車にWi-Fi環境を整えれば移動中に暇を持て余すことなく、空き時間に仕事やオンラインミーティングなどを行えます。
ナビアプリなど通信容量の多いアプリも手軽に使える
自動車を運転する際に、カーナビを使用する機会が多いですが、最近ではナビアプリを利用するケースも増加中です。
ただし、ナビアプリをスマートフォンの画面で利用しても、画面が小さく見にくいデメリットがあります。
そこで、タブレットなどを用意して車の中でWi-Fi接続すれば、大画面でナビアプリを利用できます。
また、ナビアプリ以外の通信容量の多いアプリを利用する際にも、Wi-Fiがあれば容量を気にすることなく利用可能です。
【シーン別】おすすめのWi-Fi使用方法
車でWi-Fi環境を整えれば、多くのメリットをもたらします。
また、シーンに応じておすすめの活用方法があるのです。
シーン別のおすすめWi-Fi活用方法として、以下が挙げられます。
各活用方法について、詳しく解説します。
月額無料で使うならテザリング
追加料金なしで車のWi-Fi環境を整えたい場合、スマートフォンのテザリング機能がおすすめです。
通常のスマートフォン利用でデータ容量が余っているのであれば、追加料金なしで導入できます。
また、新たにデバイスを用意する必要がない点も魅力的です。
自宅でも使うならポケット型Wi-Fi
ポケット型Wi-Fiの場合、無制限プランが多く用意されています。
また、WiMAXのように光回線よりも速い通信速度で通信できる場合があるため、自宅回線用としても十分利用可能です。
以上から、車だけでなく自宅でも利用することを考えてポケット型Wi-Fiの導入がおすすめです。
車内だけで手軽に使うなら車載用Wi-Fi
あくまでも、車内だけでWi-Fi環境を整えたい場合は、車載用Wi-Fiがおすすめです。
車載用Wi-Fiであれば、シガーソケットと接続すれば基本設定不要ですぐにWi-Fi環境を整えられます。
毎日のように長時間の運転が必要な場合は、車載用Wi-Fiの導入をおすすめします。
まとめ
車の中でWi-Fi環境を整えれば、車内で動画を視聴したりナビアプリを利用したりできるため、快適なドライブを楽しめます。
また、スマートフォンのテザリング機能を使用すれば、基本的に追加料金をかけることなくすぐに導入可能です。
使用するシーンに応じて、最適な方式を導入して車内でWi-Fi環境を整えてください。
コメント