みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
大人数で移動したい車を探している中で、少しでもコンパクトな車が欲しいというニーズが確実に存在します。
特に、運転に不安な方は小回りが利いて運転しやすいミニバンを求めていることでしょう。
そこで、コンパクトなサイズ感でスタイリッシュなデザインが人気の車として、シエンタがあります。
シエンタは圧倒的販売台数を誇るトヨタ最小ミニバンとして有名であり、2代目となる170系シエンタが高い人気を誇っています。
では、170系シエンタとは一体どのようなミニバンなのでしょうか。
本記事では、170系シエンタの魅力や特徴などを余すところなく紹介します。
【2代目】170系シエンタとは?
170系シエンタとは、シエンタとしては2代目に該当するモデルです。
発売期間 | 2015年7月〜2022年8月 |
型式 | ・DBA-NSP170G |
ミッション | CVT |
排気量 | ・1496cc |
全長×全幅×全高 | 4,260×1,695×1,675mm |
乗車定員 | 7名/6名/5名 |
駆動方式 | FF |
初代シエンタは2003年から2010年を1期、2011年から2015年を2期として発売されていました。
そして、2015年からは2代目として170系シエンタが誕生したのです。
170系シエンタは、「ユニバーサルでクールなトヨタ最小のミニバン」という触れ込みで、発売当初から高い注目を集めていました。
2代目シエンタには170系だけでなく172系と175系と計3種類がありますが、172系は4WDモデル、175系は福祉車両という位置付けになります。
更にはガソリン車の他にハイブリッドモデルもラインナップに加わり、大きく選択肢を広げることが可能になりました。
また、燃費についてはガソリンモデルで最大20.6km/l、ハイブリッドモデルで最大27.2km/lであり、燃費性能の良さも魅力的です。
一方で、170系シエンタでは5人乗りモデルも存在するため、ミニバンの特徴である大人数を乗せて走行できるメリットがないモデルもあるので注意してください。
170系シエンタの特徴
170系シエンタは人気の高いミニバンとして有名です。
170系シエンタでは、特に以下のような特徴があることで注目されています。
各特徴について、詳しく解説します。
トレッキングシューズをイメージした外観デザイン
170系シエンタのデザインモチーフは、トレッキングシューズであるとトヨタのデザイン部主幹の郷武志さんが語っています。
トレッキングシューズは、一般的にはアウトドアで使用するシューズとなりますが、最近ではストリートファッションでも広く取り入れられます。
トレッキングシューズのイメージが、シエンタがもつ「Active & Fun」というデザインコンセプトとマッチしているため、トレッキングシューズをイメージしたデザインが取り入れられているのです。
たとえば、トレッキングシューズのプロテクター部分については、シエンタの黒いガーニッシュ部分で表現しています。
また、ガーニッシュを車両の低い部分に配置して、背は高いものの低重心で安定した走行を実現するデザインを採用している点も印象的です。
後方にかけて高くなるシアターレイアウトを採用
170系シエンタでは、シアターレイアウトを採用している点も大きな特徴です。
シアターレイアウトとは、後列になるに従って徐々にシートの高さが高くなるレイアウトのことです。
具体的には、2列目シートの座面は運転席や助手席よりも90mm高く、3列目シートは2列目シートよりもさらに20mm高く、どの席でも見晴らしのよさを確保しています。
映画館では、どの列に座っても快適にスクリーンを見れるように、奥の席になるほど席が高くなるレイアウトを採用しています。
これに加えてサードシートは従来のモデルよりもシート幅を70mm拡大し座り心地も改良されました。
170系シエンタは、正しく映画館のようなシートレイアウトを採用することで、どの席に座っても景色などを楽しめるのが魅力的です。
6人乗り・5人乗り仕様が新たに追加
170系シエンタは、ベースモデルではスタンダードなミニバン同様に7人乗りのレイアウトを採用しています。
一方で、2列目シートの中央にアームレストとマルチユーストレイを使用した6人乗りモデルがあります。
6人乗りモデルの方が、より後列がゆったりと座れるので快適にドライブを楽しみたい方におすすめです。
シートは左右分割式となっており、それぞれが前後105mmのシートスライドが可能です。
2018年9月モデルより、6人乗りが廃止され5人乗りが追加されています。
5人乗りの場合、3列目が廃止されて以下のように荷室長が長いためより多くの荷物を積んで乗車できるメリットがあります。
モード | 5人乗り | 7人乗り |
---|---|---|
フラットラゲージモード | 2,045mm | 1,525mm |
ノーマルモード | 840mm | 990mm |
薄型燃料タンク搭載で低床フロア
170系シエンタでは、低床フロアを実現するために薄型の燃料タンクを採用しています。
初代モデルからさらに進化した薄型燃料タンクにより、3列目に座っても床と座面の間隔に余裕が生まれて、窮屈感がありません。
以上より、ボディサイズの割には車内は広い車に仕上がっています。
スライドドアは子供やお年寄りに優しい乗降性
170系シエンタは、幅広い年代の方に快適に乗車できるように、各種工夫がなされています。
特に便利なのがスライドドアであり、スライドドア乗り込み高さが330mm(4WDの場合は350mm)と低く抑えられているので、足が不自由な方や小さな子どもでも容易に乗降可能です。
また、乗り込み口はフラットなので安心して乗降できるに加え、アシストグリップも搭載されているのでより安全に乗車できるようになっています。
両側にスライドドアがあり、パワースライドドアにより容易に開閉できるメリットもあります。
多彩なシートアレンジ
170系シエンタでは、以下のような多彩なシートアレンジを実現できるメリットもあります。
シートレイアウト | 特徴 |
---|---|
フロントフラットモード | フロントシートをフルフラットにして足を伸ばせる |
フラットラゲージモード | セカンドシート、サードシートを格納して多くの荷物を収納できる |
荷室モード | サードシートを格納して乗車人数と荷物の収納のバランスを取ることができる |
操作自体も非常に簡単で、容易に好みのレイアウトに変更できる点が魅力的です。
たっぷりの室内収納
170系シエンタでは、車内のあらゆる場所に収納スペースを確保されている特徴があります。
助手席の前で言えばここだけ見ても、蓋付きのアッパーボックスやオープントレイ、グローブボックスなどがあります。
運転席でも、キーやコインを入れるのに最適な小さなトレイがあるので便利です。
2列目シートから後ろのシートでも、スライドドアポケットとボトルホルダーなどが用意されており、細かな気遣いが感じられます。
ハイブリッドモデルはミニバントップレベルの低燃費を実現
170系シエンタでは、ガソリンモデルだけでなくハイブリッドモデルも存在します。
最大27.2km/lとダントツの燃費性能を誇り、お財布に優しい車となっています。
実燃費についても、カタログ値に近い数値となっており4WDモデルでも燃費を気にせず運転可能です。
170系シエンタのグレード一覧
170系シエンタのグレードは、大きく分けて「X」「G」「Gクエロ」の3つです。
そして、6人乗り・7人乗りの3列シート車と、5人乗りの2列シート車「FUNBASE」がありますが、装備に大きな違いはありません。
ここでは、170系シエンタの各グレードの特徴などを紹介します。
X
Xは、シエンタの中でエントリーモデルに位置づけられているグレードです。
Xの基本スペックは、以下のとおりです。
乗車定員 | 6人または7人 |
燃費:2WD | JC08モード:20.2km/L(ガソリン)|27.2km/L(ハイブリッド) WLTCモード:-km/L |
燃費(ガソリン車)4WD | JC08モード:15.4km/L WLTCモード:-km/L |
ベーシックモデルの位置づけとなる関係上、必要最小限の装備しか存在しません。
よって、Xから各種オプションを付けて自分好みのシエンタにしている場合が大半です。
シエンタXの中古車を探す際には、どのようなオプションが付いているのかをよく確認してください。
G
Gは、Xから様々な装備がアップグレードされたモデルです。
乗車定員 | 6人または7人 |
燃費:2WD | JC08モード:20.2km/L|27.2km/L(ハイブリッド) WLTCモード:-km/L |
燃費(ガソリン車)4WD | JC08モード:15.4km/L WLTCモード:-km/L |
乗車定員に6人乗りが追加され、パワースライドドアが運転席側も標準化されました。
また、キーもリモコンキーからスマートキーにグレードアップされており、様々な面でXグレードよりも使い勝手が快適になっています。
Gクエロ
Gクロエは、170系シエンタの中で最上位モデルに位置づけられています。
乗車定員 | 6人または7人 |
燃費:2WD | JC08モード:20.2km/L|27.2km/L(ハイブリッド) WLTCモード:-km/L |
燃費(ガソリン車)4WD | JC08モード:15.4km/L WLTCモード:-km/L |
170系シエンタは、どちらかと言えばアクティブで奇抜さもあるデザインが印象的です。
一方で、Gクロエは落ち着いたボディカラーや合成皮革を組み合わせたインテリアなど、大人の雰囲気があるグレードです。
Toyota Safety Sence Cや先行車発進告知機能の採用、そしてパーキングサポートブレーキ(前後方静止物)も標準装備するなど、さらに安全に運転できる機能が整っています。
ヘッドランプは、オートレベリング機能があるなどさらに進化した印象です。
Gクロエは、前期型では特別仕様車でしたが、後期では標準グレードとなっています。
車椅子仕様
シエンタは、障がいのある方でも容易に乗車しやすいように、車椅子仕様のグレードが存在します。
車椅子仕様では、車椅子のままスロープを乗降できるように工夫されています。
ラゲージスペースが容易に使用できるようにスロープ前倒れ機能があったり、パワースライドドア予約ロック機能がある点も魅力的です。
170系シエンタの前期・後期の違い
170系シエンタは、2018年9月11日にマイナーチェンジがおこなわれて、それ以降のモデルは後期モデルと位置づけられています。
170系シエンタの前期・後期の違いとしては、以下のような点が挙げられます。
- 2列シート「FUNBASE」が追加(5人乗り2列シート)
- ハイブリッド車・ガソリン車の2WD・6人乗りが廃止
- Gクロエが標準グレード化
- ボディカラーのバリエーションが増加
- インテリジェントクリアランスソナーやパノラミックビューモニターなどの安全装備が追加
- リヤシートマインダー
- パワースライドドア予約ロックなど
- ハイブリッドモデルの燃費性能が向上
大きな違いとしては、FUNBASEの登場が挙げられます。
前期モデルでは6人乗りグレードが存在していましたが、後期モデルでは2列シートで5人乗りのFUNBASEが登場し、よりラゲッジスペースを広く確保できるようになりました。
また、ハイブリッド車とガソリン車でそれぞれ2WDモデルが廃止されている点が大きな違いです。
その他、安全機能やカラーバリエーションの充実化など、後期モデルになり着実な進化を遂げています。
失敗しない170系シエンタの選び方
170系シエンタを中古車として購入する場合、絶対に失敗したくない者です。
そこで、以下のようなポイントに着目して慎重に中古車を探してください。
各ポイントについて、詳しく解説します。
信頼できる専門店で購入する
シエンタは人気モデルであるため、中古車としても市場に多く流通しています。
中には、状態が良くないシエンタも流通しており、選定する上では優良な中古車を探したいものです。
シエンタでは、2NRエンジン搭載車のリコールやエアコンのコンプレッサー、オルタネーターなどが故障しやすいなどの弱点もあります。
そこで、シエンタの専門やミニバン専門店など扱いが豊富であり、しっかりとした知識を持っていて優良な中古車を取り扱っている業者で購入するのがおすすめです。
車両の状態がチェックできる鑑定書付き車両
中古車を購入する際に、業者が示している車の情報を参考にしたり、実際に自分の目で見たりして状態の善し悪しを判断します。
業者の情報は一定の参考になるものの、たとえば「状態が良い」と判断していても、その基準は業者によって異なるものです。
実際に、良い状態という触れ込みで購入しても、自分が思っていたような状態ではなかったというケースも多いです。
そこで、自動車鑑定書が付いた中古車を購入することをおすすめします。
自動車鑑定書とは、NPO法人日本自動車鑑定協会の査定士が車両状態をチェックした上で発行している書類です。
第三者機関が客観的に評価した結果であり、外内装の状態や修復歴などを容易に確認して車の善し悪しを判断できます。
万が一に備えた修理保証付き
優良な業者から中古車を購入しても、納車した後に故障するリスクは否定できません。
そこで、万が一故障したときのことを考えて、中古車購入時には年式や距離関係なく修理保証付きを購入するのが必須です。
修理保証が付いていれば、仮に故障したとしても無償もしくはお得な費用で修理してもらえるので便利です。
すべての中古車販売店で保証が付いているわけではないので、購入時によく確認してください。
まとめ
170系シエンタは、まるでトレッキングシューズのようなスタイリッシュなデザインが印象的なミニバンです。
また、ミニバンとしてはコンパクトなサイズ感であり、運転しやすいメリットがあります。
人気車種であるため、中古車としても多く市場に流通しています。
170系シエンタをお探しの際には、ミニバン専門店であるラインアップまでお気軽にご相談ください。
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