みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。
いざ出かけようと思ったら…、あれ!エンジンがかからない!突然のことに頭が真っ白になり、何をしたらいいかわからなくなりますよね。
でも実はこれ、よくあるトラブルなんです。
エンジンがかからない原因は故障だけでなく、うっかりしたミスでも起こります。
当記事ではエンジンがかからない原因と対処法を詳しく解説します。
記事を読めば、突然のトラブルでも焦らず対処できるようになります。
よくあるエンジンがかからない場合の原因とその対処法
よくあるエンジンがかからない原因は以下のとおりです。
上記のトラブル、実はよくあります。
エンジンがかからない原因と対処法を知っておけば、自分がトラブルを防げるだけでなく困っている人を助けることもできます。
ハンドルロックがかかっている
ハンドルロックがかかっていると、エンジンがかからなくなります。ほとんどの車に盗難防止機能としてハンドルロックが装備されています。
ハンドルロック機能はエンジンが停止しているときにハンドルを動かすと、ハンドルが固定される仕組みです。
一旦ロックがかかると、ハンドルは動かなくなり、キーを回してエンジンを始動することができなくなります。
エンジンを切った後に意図せずハンドルを動かしたり、子供がいたずらでハンドルを触ったりすることでロックがかかることがあります。
ハンドルロックの解除方法は以下のとおりです。
- シリンダーキー差し込みタイプ:キーを挿し込んだ状態でハンドルを左右に動かしながらキーを回す
- スマートキータイプ:エンジンスイッチを押すだけでロックが解除されることもあるが、スマートキーを持っている状態でハンドルを動かしながらエンジンスイッチを押す車種もある
どの方法であっても、車が意図せず動き出さないようにシフトレバーが「P」ポジションに入っていることを確認してから作業を行ってください。
ブレーキを踏んでいない
エンジンを始動する際にブレーキを踏んでいないことがあります。初心者ドライバーに多いミスの一つです。
オートマチック車では、ブレーキペダルを踏み込んだ状態でなければエンジンがかかりません。
ペダルの踏み込みが不十分な場合も、エンジンがかからない原因です。ペダルをしっかり踏み込んでから再度エンジンを始動してみてください。
プッシュスタートボタンを搭載した車では、ブレーキペダルを踏む前にスタートボタンを押してしまうと、エンジンがかからないことがあります。
シフトロックが「D」になっている
シフトレバーが正しい位置にない場合も、車のエンジンはかかりません。
意外と多いのは、停車時にシフトを「D(ドライブ)」のままエンジンを切ってしまうことです。
オートマチック車では、シフトレバーが「D」の状態でエンジンをかけようとすると警告灯が点灯し、エンジンがかからなくなってしまいます。
AT車のエンジンは、シフトレバーが「P(パーキング)」または「N(ニュートラル)」に入っていないと始動できません。
ただし、シフトが「N」の場合、ブレーキを踏んでいないと車が動いてしまう可能性があります。
シフトが確実に「P」に入っていることを確認してからエンジンをかけるようにしてください。
一部の電動シフトシステムを搭載した車種では、スマートキーが車外に出ると自動的にシフトを「P」に設定する機能が備わっています。
ガス欠も車のエンジンがかからない原因です。
燃料タンクに最低限のガソリンが残っていないと、キーをいくら回してもエンジンは始動しません。
電気自動車の場合も、バッテリーの充電が切れているか、切れかかっている状態になってもエンジンがかからなくなります。
燃料が少ない状態で坂道に車を停めた場合、タンク内の燃料が傾斜によって吸い上げられず、エンジンがかからないことがあるので注意してください。
ガソリンランプが点灯するタイミングは、自動車メーカーや車種(仕様)によって異なりますが、ほとんどの場合、残量が4〜10リッター程度です。ランプが点いたら速やかにガソリン補給しましょう。
バッテリー上がり
バッテリーが上がると、ヘッドライトや室内灯がつかなくなるだけでなく、エンジンもかからなくなります。
バッテリーが上がっている場合、ジャンプスタート用のケーブルを使用して他の車から電力を供給するか、バッテリーを交換する必要があります。
バッテリー交換は比較的簡単な作業なので、必要な工具さえあれば自分で行うこともできます。
作業に不安がある場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。
スマートキーの電池切れ
最近の車にはスマートキーが普及していますが、スマートキーの電池が切れるとエンジンがかからなくなります。
スマートキーの電池が切れると、最初にドアの解錠ができなくなるため、この時点で電池切れに気付くことが多いです。
自宅に予備の電池があればそれを交換すれば問題は解決しますが、外出先で急いでいる場合はそうもいきません。
そんな時は、スマートキーに内蔵されたメカニカルキー(物理キー)を使ってドアを解錠することが可能です。
メカニカルキーの使用方法や差し込む場所は車の取扱説明書に記載されているため、確認しておいてください。
例えばトヨタ車の場合の対処法は以下のとおりです。
- シフトが「P」に入っていることを確認
- 運転席に座り、ブレーキペダルを踏む
- スマートキーのトヨタマークの付いている面でパワースイッチに触れる
- ”ピッ”とブザーが鳴る
- ブザーが鳴って、10秒以内にもう一度ブレーキペダルを踏んだ状態でパワースイッチを押す
その場で対処できないエンジンがかからないトラブル事例
一部のエンジントラブルは、その場で簡単に対処できない場合があります。以下のようなトラブルの際は専門的な修理が必要です。
セルモーターの故障
セルモーターはエンジンを始動させるための大切な部品です。セルモーターが故障すると、エンジンはかかりません。
セルモーターの故障は、キーを回しても「キュルキュル」という音がしない、あるいは「ガガガ」という異音がする場合に判明します。
セルモーターはバッテリーが切れている時も回らないことがありますが、故障している場合は自力での修理は難しい部品です。
セルモーターの故障が疑われる際は修理工場へ持って行きましょう。
オルタネーターの故障
オルタネーターは、エンジンが動いている間にバッテリーを充電する装置です。
オルタネーターが故障すると、バッテリーが充電されず、エンジンがかからなくなります。
オルタネーターの故障は、バッテリーが上がりやすくなる、ヘッドライトが暗くなるなどの症状で気づくことが多いです。
オルタネーターが故障している場合も速やかに修理工場に連絡し、オルタネーターの点検と修理を依頼しましょう。
エンジンがかからないときには
エンジンがかからない場合、以下の方法で対処することができます。
任意保険に付随しているロードサービスを利用
任意保険にロードサービスが付帯されている場合があります。
ロードサービスを利用すれば、エンジントラブル時に専門の業者が駆けつけてくれます。
保険証券で保険会社の連絡先を確認し、適切な対応を依頼しましょう。
ロードサービスは、バッテリー上がりやガス欠などのトラブルに迅速に対応してくれるため、非常に便利です。
JAFや修理保証のロードサービスを利用する
日本自動車連盟(JAF)や修理保証に加入している場合もロードサービスを利用することも可能です。JAFは全国どこでも対応してくれます。
修理保証に含まれるロードサービスも確認し、利用できる場合はすぐに連絡を取りましょう。
JAFや修理保証のサービスは、24時間対応しているため、夜間や休日でも安心して利用できます。
近くの修理工場やガソリンスタンドにお願いする
近くの修理工場やガソリンスタンドに直接依頼するのも一つの方法です。
修理工場やガソリンスタンドでは、バッテリー上がりや燃料補充などの基本的な対応や修理をしてくれます。
緊急の場合は、最寄りの業者に連絡を取り、助けを求めましょう。
出張サービスに対応している自動車整備工場やガソリンスタンドもあります。
日頃からチェックしておくようにしておけば、もしもの時でも安心できます。
まとめ
エンジンがかからない原因には様々なものがありますが、その多くは基本的なチェックと対処法で解決できます。
ハンドルロックやブレーキ、シフトレバーの位置、燃料切れ、バッテリー上がりなど、日常的に起こり得る問題については、自分で対処できることが多いです。
しかし、セルモーターやオルタネーターの故障など、専門業車でなければ解決できない場合もあります。
自分で解決できない時は、最寄りの修理工場やガソリンスタンドを活用してください。
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