【購入前に要チェック】070パールホワイトの塗装剥がれに要注意!購入時の見分け方や維持の仕方のポイントを解説

みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

車は外観によって大きく印象が異なるものであり、カラーリングも重要となります。

カラーリングについては、金属に対して塗装をおこなうことで決まりますが、特に人気の高いカラーリングとしてパールホワイトがあります。

パールホワイトは純粋なホワイトと違い、ラグジュアリーさがあるカラーリングが印象的です。

どの車種でも、パールホワイトは人気カラーとなっていますが、トヨタが展開する白色の中で1番明るい070パールホワイトは塗装剥がれに注意が必要です。

では、なぜ070パールホワイトは剥がれやすいのでしょうか。

本記事では、070パールホワイトの塗装剥がれを購入時に見分ける方法や、維持の仕方のポイントを解説します。

▼動画でも解説してます▼

タップできる目次

トヨタの070パールホワイトは塗装剥がれが起きる

トヨタの070パールホワイトの塗装が剥がれやすいというのは、印象的なものではなく実際に発生している事象です。

実際に、平成20年から平成27年に生産されていたアルファードなどの一部車両ににおいて、塗装剥がれが原因によるリコールがおこなわれています。

一部の車種・生産期間のホワイトパールクリスタルシャイン色の車両において、塗膜を構成する中塗り塗料の濃度(顔料の量)が低く、膜厚が薄い場合、長期間にわたる太陽光と雨水の影響で、電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下し、外的負荷(洗車機など)により塗膜が剥がれることがあります。

当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。

※当該現象は、ボデーパネルが対象で、外装部品(パンパー、ドアミラーなど)は対象外です。

アルファードなど ホワイトパール色の塗装修理|トヨタ自動車

対象となる車両は「アルファードなど ホワイトパール色の塗装修理(公式サイト)」からご確認できます。

なぜ070パールホワイトが剥がれやすいのかと言えば、塗膜を構成する中塗り塗料の濃度が低いために、膜厚が薄いケースで太陽光と雨水の影響で電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下してしまうためです。

通常状態で剥がれることは稀ですが、洗車機などの外的ストレスがかかると塗膜が剥がれるケースがあり、リコールの対象となりました。

塗装が剥がれると当然見た目が悪くなるだけでなく、塗装が剥がれた箇所より水分や汚れが侵入し、そこが起点となって錆が発生する可能性があるのです。

腐食が進むと車検に通らない可能性が高まるので、早急な対応が望まれます。

4U1など、070以外のホワイトは塗装剥がれは起きにくいと言われています。

新車登録から10年以内は無償キャンペーン

トヨタ自動車では、リコール対象となった車種に対して通常は新車登録後3年以内の保証期間が設定されているのに対し、塗装剥がれについては10年以内に延長されています。

リコール対象車種で塗装剥がれが発生したら、保証期間内であれば無料で再塗装対応してもらえます。

ただし、ボデーパネルが対象となっており、パンパーやドアミラーなどの外装部品は対象外ですので注意してください。

また、修理対応を依頼する際には、最寄りのトヨタ販売店に事前に来店日時を連絡してください。

剥がれやすいのは太陽光が当たりやすい場所

070パールホワイトの塗装剥がれが発生する要因として、長時間にわたって太陽光が当たり電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下することで剥がれやすくなるという点があります。

よって、車の中でも太陽光が当たりやすい以下の場所で発生しやすいのです。

各部位でどのような塗装剥がれが発生するのかについて、詳しく解説します。

フェンダー

フェンダーは、車のフロント側にあるため塗装剥がれが発生していると目立つ箇所です。

フェンダーの役割として、泥よけやタイヤの接触による事故の防止などがあげられます。

もし、フェンダー部分に塗装剥がれが発生して、それが原因で腐食すると強度低下などにより事故発生時の被害が大きくなる可能性も考えられます。

また、泥よけの役割があるため小石などが接触しやすく、先端部分やエッジの部分から剥がれに至る可能性が高いのです。

ボンネット

車のボンネットには、エンジンを雨や風などの影響から保護したり、歩行者と衝突してしまった場合に衝撃を緩衝したりする効果があります。

ボンネットは常に太陽光が当たりやすい部位であり、塗装剥がれが発生しやすいのです。

特に、ボンネットの先端箇所で剥がれが発生しやすい傾向にあります。

また、走行中に小石などが跳ねて接触したり、高速走行中に風の影響を受けたりして剥がれてしまう場合もあります。

屋根

車の屋根の部分は、車の中で最も高い位置にあり、太陽光がさらに当たりやすい場所となります。

屋根で塗装剥がれが発生しやすいのが、フロントガラス側です。

完全に剥がれなくても、塗装が浮いたような状態となり、見分けることが可能です。

リアゲートのエンブレム周り

リアゲートのエンブレム周りも、塗装剥がれが発生しやすい部位です。

一見すると車の側面に当たるため太陽光が直接当たりにくい印象がありますが、エンブレム周辺の横のエリアで稀ではあるものの剥がれに至る可能性があります。

黒の塗装も注意が必要

トヨタの070パールホワイトで塗装剥がれが発生しやすい傾向にありますが、202のブラックでも塗装剥がれまでには至らないものの、塗装が色褪せてしまうケースが非常に多いです。

特に、リアスポイラーの塗装が色褪せてしまうケースが散見されます。

020ブラックは、トヨタにおいてかなり古くから現在に至るまでの間、多くの車種で使用されている塗装です。

10年程度経過した車両であれば、こまめにコーティングすることである程度色あせを防止可能です。

ただし、ドアミラーやエアロと言った樹脂部品は早く劣化するので、10年経過した車両では部位ごとに劣化度合いに違いが見られる場合があります。

070パールホワイトの塗装剥がれの見分け方

070パールホワイトの中古車を購入する場合、塗装剥がれの有無はしっかりとチェックしたいものです。

現時点では塗装剥がれに至っていなくても、やがて症状が進行して塗装ハガレとなるケースもあります。

そこで、中古車を見る際には以下の予兆を見逃さないでください。

070パールホワイトの塗装剥がれの見分け方

各見極め方法の詳細は、以下のとおりです。

塗装が浮いてくる

070パールホワイトの塗装剥がれ前の現象として、いきなり剥がれずに水ぶくれのように塗装全体に浮きが見られます

これは、直射日光が当たって高温になっている状態で顕著に見られる一方で、温度が下がると膨れた箇所が元に戻って張り付くため、予兆に気づきにくくなるのです。

よって、晴れた日に中古車をチェックして、塗装の浮きをチェックしてください。

ダッシュボードのベタつき

ダッシュボードは、フロントガラスに日よけをしない限りは太陽光を浴びやすい場所となります。

ダッシュボードは樹脂製であり直射日光の影響により劣化してしまいます。

ひどい場合は、ダッシュボードにべたつきが見られるようになるのです。

特に、アルファード20系やヴェルファイア20系の場合、沼のようなとろとろしたべたつきに至る場合があります。

ダッシュボードにべたつきが見られることは、それだけ太陽光が当たっている証拠となり、塗装剥がれのリスクも高まります。

購入後の維持の方法

070パールホワイトの車両を保有している場合、塗装剥がれに至らないように維持することが重要です。

特に、以下の点に注意して維持していく必要があります。

各方法について詳しく解説するので、070パールホワイトの車両を保有している方はぜひ参考にしてください。

車庫保管

070パールホワイトの塗装剥がれの主な原因となるのが、太陽光が長時間当たるためです。

そこで、車に乗らない場合は必ず車庫に入れて保管することをおすすめします。

外出する際も、可能な限り屋内の駐車場に駐車することで、少しでも太陽光による影響を抑えることができます。

鳥の糞などを放置しない

車に乗っていると、鳥の糞が付着してしまうケースがあります。

特に、車を駐車中に近くに鳥の巣があると、さらに分が付着するリスクが高まります。

鳥の糞は、付着したままにしておくと塗装に染みが発生するだけでなく、糞に含まれた水分が蒸発すると固着して除去が難しくなるのです。

鳥の糞には酸性やアルカリ性のものも存在するため、長時間の付着で塗装を傷めてしまうこともあります。

よって、鳥の糞が付着したら固まる前に早急にウェットティッシュなどで拭き取ってください

固着してしまった場合は、糞の周辺にたっぷりと水をかけたり、濡れタオルを被せて水分を与えて柔らかくしたりしてから除去してください。

固いまま除去しようとすると、塗装ごと剥がれてしまう可能性があるので要注意です。

鳥の糞が付着しないようにする対策としては、鳥がよく止まる樹木や電線の下に停車しないことなどが挙げられます。

飛び石傷なども注意

車を運転していると、予期せぬ形で飛び石がボディに当たって傷が付いてしまうケースがあります。

飛び石傷などが発生すると、塗装を剥がしてボディ内部まで傷が至る場合もあります。

飛び石傷を放置しておくと、その箇所から水が浸入して腐食してしまうので要注意です。

また、傷の周囲の塗装が剥がれやすくなる可能性も考えられます。

よって、飛び石傷などが発生した場合は早急にタッチペンなどで補修することをおすすめします。

洗車やワックスがけをこまめにする

こまめに洗車やワックスがけすることでも、塗装剥がれを防止できます。

ワックスは車のボディをコーティングできるので、太陽光からの悪影響を最小限に抑えることが可能です。

ワックスがけは一度おこなえば良いだけでなく、定期的におこなってください。

また、車に汚れが見られなくても定期的に洗車することも重要です。

ただし、洗車機や高圧洗浄機のようにボディにストレスがかかる洗車の場合、塗装剥がれに至る可能性もあるので慎重に判断してください。

まとめ

070パールホワイトのカラーリングは、ラグジュアリーな雰囲気があり通常のホワイトとは違う魅力があります。

ただし、特定の期間に製造されていた車において、塗装剥がれのリスクがあるので注意が必要です。

特に、既に保証期間を超えている可能性があるので、もし保証期間外の車で塗装剥がれが発生しても、自費で修理しなければなりません。

今回紹介した見極め方法などを参考に、塗装剥がれの可能性が低い車を選んで選定してください。

ラインアップでは、車の状態をしっかりとご提示しており、安心して中古車をご購入いただけるので、中古車をお探しの方はお気軽にご相談ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

タップできる目次