170シエンタは故障が少ない?よくある故障事例や弱点を徹底解説

170シエンタは故障が少ない?よくある故障事例や弱点を徹底解説

みなさんこんにちは!埼玉県にある「ミニバン専門店ラインアップ」代表の菊池です。

170系シエンタは、2015年に登場したシエンタとしては2代目のモデルです。

シエンタと言えば、「小粋でユースフルな7人乗り」をテーマとして、コンパクトながら7人乗りを実現したミニバンです。

また、170型シエンタの場合は「ユニバーサルでクールなトヨタ最小のミニバン」というキャッチフレーズで、発売当初から高い注目を集めました。

170型シエンタのデザインモチーフはトレッキングシューズであり、背は高いものの低重心で安定した走行を実現可能な車となっています。

その170型シエンタの中古車を購入したい場合、故障が多いかどうかが気になるものです。

実際に、170型シエンタは故障が多い車なのでしょうか。

本記事では、170型シエンタにおけるよくある故障事例や弱点を徹底解説します。

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170型シエンタを購入前に知っておくべき弱点や故障事例

170型シエンタを購入する前に、具体的にどのような弱点があるかを把握しておくのがおすすめです。

170型シエンタの故障事例として、以下が挙げられます。

各事例の詳細は、以下のとおりです。

エンジンの加速不良

170型シエンタをでは、エンジンの加速不良がみられる場合があります。

対向車が曲がってきたのでブレーキ踏んでスロープで停車し、発進するためにアクセルを踏んでもまったく進まないケースがあります。

上記の場合、エンジンの回転音が聞こえずに10秒程度その場でアクセルを踏んだ状態で停止したのです。

この事象の前にも加速が悪く感じた場合があったものの、重大な症状が発生した形です。

主な発生の原因は、エンジン回りの部品のひとつであるインテークマニホールドです。

インテークマニホールドは、エンジンに空気を供給する部品であり、その加工時の不具合の可能性が考えられます。

対応策として、インテークマニホールドの交換とECU(engine control unit)のプログラムを最新バージョンに書き換える対応が取られます。

オルタネーター

オルタネーターとは、自動車に使用される電気を生み出すパーツのことを指します。

具体的には、エンジンの回転する力を利用してオルタネーターに伝達させ、電気を生み出しているのです。

オルタネーターの交換時期は10万kmであり、車の部品の中では高耐久なものです。

それでも、使用し続けているなかで劣化が進行し、以下の症状がみられます。

  • エンジンのかかりが悪くなる
  • 電装部品が通洞通り動かない
  • エンジンルームからの異音が発生する
  • バッテリーが正常に充電されない
  • ハンドルやブレーキが重い
  • ライトがいつもより暗くみえる

さらに、燃費にも悪影響を及ぼすので劣化がみられた際には交換したいものです。

オルタネーターの修理交換を実施する場合、安価なリビルト品を使用しても5万円以上かかります。

ドアミラーの開閉不良

170型シエンタでは、ドアミラーが電動で開閉できるようになっています。

例えば、駐車場に停車する際には折りたたんでおきたいものであり、電動で収納できる機能が利用できるので便利です。

また、狭い道を走行する際にはドアミラーを一時的に収納したい場合もあるでしょう。

以下の平成27年5月から28年9月に生産された170型シエンタでは、ドアミラーの開閉不良が発生する可能性があり、走行距離に関係なく新車登録から7年無償修理対応が取られていました。

型 式対象車の含まれる
車台番号
製作期間
DBA-NCP175GNCP175-7000000 ~NCP175-7010764平成27年 5月 ~平成28年 9月
DBA-NSP170GNSP170-7000000 ~NSP170-7073096平成27年 5月 ~平成28年 9月
DBA-NSP172GNSP172-7000000 ~NSP172-7002518平成27年 5月 ~平成28年 9月
DAA-NHP170GNHP170-7000000 ~NHP170-7066508平成27年 5月 ~平成28年 9月

開閉不良の原因は、ドアミラー内部にあるリトラクターと呼ばれる樹脂部品が、直射日光などの温度上昇で膨張し動きが鈍くなることで発生しています。

ドアミラーの純正品は3万円近くするので、もし保証期間外となっている場合は工賃も含めて高い費用がかかってしまいます。

エンジンの始動不動(リコール)

170型シエンタで、明確にリコール対象となっているのがエンジンの始動不動です。

平成27年から平成29年に生産したシエンタを筆頭とした2NRエンジン搭載車の一部で、令和5年4月6日にリコールが申請されました。

型式通称名対象車の含まれる
車台番号
製作期間対象車の
台数
DBA-NSP170GシエンタNSP170-7000000~
NSP170-7128665
平成27年 5月12日~
平成29年 8月31日
123,946
DBA-NSP172GNSP172-7000000~
NSP172-7005100
平成27年 5月12日~
平成29年 8月31日
4,965
DBA-NSP141ポルテ
スペイド
NSP141-8000002~
NSP141-8059415
平成27年 6月 8日~
平成29年 8月31日
57,178
DBA-NRE161カローラ アクシオNRE161-0001003~
NRE161-0039597
平成27年 2月17日~
平成29年 8月31日
18,327
DBA-NRE161Gカローラ フィールダーNRE161-0001001~
NRE161-0039596
平成27年 2月17日~
平成29年 8月31日
7,026
NRE161-8000000~
NRE161-8029574
平成27年 6月12日~
平成29年 4月 3日
23,345

不具合の概要として、スタータにおいてスルーボルトの締付指示が不適切であり、経年で当該ボルトが緩む傾向が見られます。

緩みにより構成部品の位置がずれてしまい、スタータの出力が不足することがあるのです。

そのまま継続して使用し続けると、エンジン始動不能となって、その状態で始動や操作を繰返すとスタータが過熱します。

そして、最悪の場合に火災に至る恐れがあるのです。

上記不具合の対策として、全車両でスタータを点検して、スルーボルトの緩みがない場合は増締めを実施しています。

また、スルーボルトの緩みがみられる場合は場合はスタータを対策品、スタータリレーを新品に交換する対応が取られています。

さらに、構成部品の位置ずれが確認できる場合は電気配線も新品に交換しています。

フロントガラスのコート膜損傷による白く霞む(リコール)

170型シエンタのもう一つのリコールが、フロントガラスのコート膜損傷による白く霞む不具合です。

平成22年から令和5年に生産したシエンタやアクア、ヴィッツなどの一部車両について、リコールの対象となりした。

170型シエンタでは、以下の型式が対象です。

通称名型式対象車の含まれる
車台番号
製作期間
シエンタDBA-NCP175G
3BA-NCP175G
NCP175-7000001~
NCP175-7048167
平成27年 5月~
令和 4年 7月
DAA-NHP170G
6AA-NHP170G
NHP170-7000002~
NHP170-7274245
平成27年 5月~
令和 4年 7月
DBA-NSP170G
5BA-NSP170G
NSP170-7000002~
NSP170-7304975
平成27年 5月~
令和 4年 7月
DBA-NSP172G
5BA-NSP172G
NSP172-7000001~
NSP172-7015262
平成27年 5月~
令和 4年 5月

具体的な症状としては、紫外線吸収膜または紫外線および赤外線吸収膜をコーティングしたフロントドアガラスで、洗浄力の強いガラス洗浄剤の使用した後に紫外線の影響を受けた場合、コート膜が損傷し白くかすむケースがあります。

白くかすむことで視認性が悪化して、最悪の場合は事故などの発生リスクが高くなるのです。

本リコールにより、通常は新車保証が新車を登録した日から3年または6万Km以内であるのに対し、

新車を登録した日から9年以内に延長されました。

ハイブリッドの故障は多くはないが修理費用が高額なので注意

170型シエンタで搭載されているハイブリッドシステムは、故障が少ないので安定して走行可能です。

ただし、一度故障してしまうと費用が高くなる点がデメリットとなります。

ハイブリッドシステムにおける不具合の大半は、ウォーターポンプの故障によるものです。

ウォーターポンプに不具合がある場合、エンジンがオーバーヒートしたりプラグインの充電ができなくなったりするなどの症状が発生して、エンジン警告灯が点灯するケースがあります。

ほかにも、駆動用モーターや補機バッテリーなどが故障すると、数十万円の修理費用がかかります。

状態の良い170型シエンタの選び方

170型シエンタを購入する場合、少しでも状態が良いものを選びたいものです。

そこで、以下の観点で選ぶことをおすすめします。

各選び方の詳細は、以下のとおりです。

専門店での購入

状態の良い170型シエンタを購入したいのであれば、専門店での購入をおすすめします。

特に、ミニバン専門店で購入すれば、スタッフの知識であり良質な170型シエンタを仕入れている可能性が高いです。

これは、ここまで紹介した弱点をしっかりと把握しており、仕入れ時にチェックしているためです。

ミニバン専門店の魅力として、台数が多い点も見逃せません。

複数の選択肢から、ベストな170型シエンタを選べる点も魅力的です。

修理保証付きは必須

170型シエンタの弱点について解説した一方で、基本的には故障が少ない車として有名です。

それでも、中古車の場合は中古に故障はつきものであり、必ず修理保証付きの車を購入してください。

中古車の保証には、主に以下3つがあります。

  • メーカーの保証
  • 中古車販売店の保証
  • 中古車検索サイトの保証

保証内容については、以下のチェックポイントを確認してください。

  • 保証対象の部品と対象外の部品について
  • 修理する際の費用の上限、免責事項の有無
  • 2回目以降の修理の保証について
  • 保証範囲内に走行距離の制限について
  • 保証期間

また、ハイブリッドシステムも保証対象になっているかもよく確認してください。

機関面のチェックや試乗をする

中古車を購入する際には、必ず実車をチェックしておくことが重要です。

車のチェックは、外装ばかりに着目しがちですが、機関面も漏らさず確認してください。

特に、エンジンを始動させて異音や振動の有無、加速減速の状態をチェックしましょう。

試乗に対応しているお店も多いので、遠慮せず試乗を申し込んでください。

鑑定書付きの車両を購入する

車に修復歴があると、信頼性に関わるケースがあります。

鑑定書

そこで、修復歴があるかどうかをよく確認したいものですが、容易に確認できる方法として鑑定書付きの車両を購入する方法があります。

主に日本自動車鑑定協会などが発行している鑑定書では、第三者となる査定士が適切な鑑定を実施した記録が残っています。

特に、以下のポイントについて詳しい状態を把握できるので便利です。

  • 走行距離
  • 修復歴
  • 機関
  • 外装・内装

車の状態については、中古車販売店の主観で判断しており、販売店によって異なる場合があります。

そこで、第三者となる機関の鑑定書があるとより正確な状態を把握できる側面もあります。

中古車を探す際には、鑑定書の有無をよく確認してください。

170型シエンタをお探しの方はぜひ無料相談をご活用ください

170型シエンタは人気車種であり、中古車としても多く流通しています。

一方で状態を見極めて購入しないと、失敗してしまうこともあります。

そこで、本記事で紹介したようなポイントに注意して、慎重に中古車販売店を選ぶ必要があるのです。

ラインアップでは、シエンタを始めミニバンを豊富に扱っており、全車保証鑑定書付きです。

また、希望の条件のシエンタを探しやすいので、170型シエンタを探している方はラインアップまでご相談ください。

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