エスティマってどんな車?
TOYOTAを代表する「次世代高級ミニバン」(2000年〜2005年モデル、2代目30系)
 

●H14年式 エスティマアエラスG-ED

●H16年式 エスティマアエラスG-ED

 

初代エスティマ(10系)の天才卵と呼ばれた丸型のフォルムから一新
「使う心地よさと走る心地よさ」というコンセプトをより高度なレベルで融合した「次世代の高級ミニバン」が2代目エスティマ(30系)。
 
先代10系で採用されたミッドシップレイアウト(エンジンを車体の中央下部に配置し後輪駆動)をやめ、2代目からはFF化(エンジンを車体前方に配置し前輪駆動方式)している。FF化したことによるメリットは、低床プラットフォームによる広い室内空間の確保と多彩なシートアレンジ、室内のノイズ低減、乗降性の向上など。

販売店別に「エスティマL」と「エスティマT」があり、フロントグリル中央エンブレムの色、テールレンズの色の違いがある。搭載されるエンジンは3.0LのV6エンジンで220馬力と、2.4Lの直列4気筒エンジンで160馬力の2種類。
小マイナーチェンジを繰り返し、前期型(H12年〜H14年)、中期型(H14年〜H15年)、後期型(H15年〜H17年)と大きく3つに分かれ、それに伴いグレードも細かく分類される。
 
全長477cm×全幅179cm×高さ177cm
新車参考価格
2.4アエラス:293万円 3.0アエラス:317万円

エスティマの燃費はどれくらい?

2.4Lエンジンはカタログ燃費で10.6km/L(3.0Lは9.4km/L)となります。
実際のところは、
―詑擇梁燭ぐ貳牝擦任7.3km/L(3.0Lは6.2km/L) 
⇔れの良い一般道では9.5km/L(3.0Lは8.7km/L) 
9眤道路では12.6km/L(3.0Lは12.5km/L)
となります。
*中古車である事や使用状況により個体差はあります
とても分かりやすい例で、月に2回満タンにするケースですと、エスティマのガソリンタンク容量は70リットルなのでガソリン代としては月に2万円強となります。
*2.4Lはレギュラーガソリン仕様、3.0Lはハイオク仕様、レギュラーガソリンリッター160円として計算。
 
2.4Lと3.0Lで燃費の差は約1km/L位になり、さらに3.0Lはハイオク仕様になっておりますので、少しでも燃費を稼ぎたい方は2.4Lエンジンで十分だと思います。
ただ、3.0LはV6エンジンになりますので、直4の2.4Lエンジンと比べた場合に、3.0Lは静かで振動が少なく乗り心地は圧倒的に2.4Lを凌ぎます。特に高速道路ではその差が顕著に表れます。
7名〜8名乗車した状態で高速走行時に2.4Lだと室内の会話もままならない位にエンジン音がうるさく感じますが、3.0Lであれば静かなうえに上り坂やレーン変更加速時もストレス無く快適に乗る事が出来ます

エスティマの維持費には何がかかるの?

自動車税

毎年5月頃に支払う自動車税があります。
2.4Lエンジンは年額45,000円、3.0Lエンジンは年額51,000円
*初度登録から13年経過したエスティマの中古車の場合は1割増しとなります。

車検費用

2年に一度の車検費用でおよそ10万円〜15万円位かかります。
*初度登録から13年経過したエスティマ中古車の場合、重量税が若干割増しされます。

自動車保険

必ず入っておきたい自動車保険。
月額5,000円から15,000円くらい。
*年齢、保険の賠償内容、保険会社、割引率によって変動

その他

車両購入のローン代金、月極め駐車場代、メンテナンス費用
*メンテナンス費用は5,000km走行毎にエンジンオイル交換5,000円前後、1年に一度は点検10,000円前後を実施

エスティマのシートアレンジは?

シートレイアウトは前から2-3-3の8名定員と2-2-3の7名定員がある。
 
2列目がベンチシートの8人乗りタイプ
 

2列目がキャプテンシートの7人乗りタイプ

 
30系エスティマでは2列目が分割ベンチシートの8人乗りタイプが中古車市場では圧倒的に多く流通している。2列目は回転式で3列目と向い合せにできる。
 
3列目シートも前後スライド式となっており、荷物の大きさに応じて荷室スペースを自由に確保することが可能。
 
8人乗りタイプではフルフラットシートへのアレンジも可能

エスティマの故障しやすい箇所は?

中古車になりますと故障リスクも考慮して購入検討しなければいけません。

TOYOTAエスティマはエンジン、オートマミッション、エアコンなど主要機関においては10万kmを超えても非常に故障が少なく良く出来た車と言えますが、絶対に壊れないとは言い切れません。

そこで、代表的なエスティマの故障しやすい箇所や注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
 

●エンジンチェックランプ(O2センサー)

突然エンジンチェックランプが点灯することがあります。この警告灯が点くと同時にエンジンが止まってしまったり、エンジンが掛からなくなったり、回転数が低く止まりそうだったり、などのエンジンの調子が急に悪くなる場合は問題ありなのですが、エスティマの中古車で一番多い原因に、O2センサー不良があげられます。

 

このO2センサーは2カ所付いていてエスティマの弱点と言えます。ですが、ただ単にエンジンチェックランプが点灯するだけで、症状としては何にも変わらず調子よくエンジンは動きます。エンジンに不具合が起きたりは無いんです。若干燃費が悪くなったりはしますし、車検も通らない決まりになっていますので、すぐ交換した方が良いでしょう。購入時にはチェックランプが点灯していないかどうか必ず確認しましょう。

 

●ヘッドライトの水滴・曇り ヘッドライト表面や内側の汚れや、ライト内部が水漏れしていて中から曇っているケースがあります。見た目が悪いだけではなく夜ライト点灯時に暗くなりますので、出来るだけ綺麗なライトのエスティマを選んだ方が良いでしょう

 

●ラジエター水漏れ

エンジンを冷却するためのラジエターから水漏れする事があります。エスティマの前期型に多いです(H12年式〜H14年式) 水漏れはエンジンブローに直結しますので購入する時はボンネットを開けて必ずチェックする必要があります。上記アッパータンクからピンク色や緑色の液体や漏れて乾燥した跡があるエスティマは避けた方が無難と言えます。

 

●タイミングベルト(3.0Lエンジン)
エスティマのエンジンは2種類あり3.0LのV6エンジンはタイミングベルトを使用しています。
このタイミングベルトは10万km走行毎に必ず交換してくださいとメーカーが指定している重要部品になります。
万が一、タイミングベルトが切れてしまうと、エンジンが掛からなくなり、パワステも効かなくなり、ブレーキのブースター(踏力増強装置)も効かなくなり、最悪の場合エンジンブローにもなりかねません。なので、10万km前後走行のエスティマ中古車を購入する時は既にタイミングベルトが交換されているのか、未交換なのかどうか?をキチンと確認し、もし未交換だった場合には交換費用がかかったとしても必ず交換してから乗出すようにしましょう。

*タイミングベルト交換費用 
5万円〜15万円 テンショナー・ウォーターポンプを同時に交換するかどうかによって変動。
工賃もお店によってかなり前後するので注意が必要。

 

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